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RUN60 EPISODE3 第3章 終章 最終回 第9話 ストーリー ネタバレ 木村了 [RUN60]

RUN60 EPISODE3 第3章 終章 最終回 第9話 生死

重い体を引きずり、
メールで指定された場所に到着した中塚祥司(柄本佑)
屋外に設置されている外付けの鉄骨階段を登る。



川中陽子(田中美保)は、
森沢優香(田﨑アヤカ)に会えたことを伝えたいと
祥司に電話をかけ続けていた。

「あなたの電話は、電波を発信できない。」
呼び出し音が鳴る中、メッセージが流れ続ける。

話しを聞いてさめざめと泣き続ける優香を置いて、
陽子は外に飛び出した。


鉄骨の階段を上り、らせん階段を上ると 開いている扉を見つけた。
中に入ると、今は使われていない雑然としたフロアが広がる。
奥に目をやると、デスクトップパソコンのモニターだけが光っていた。
慎重にパソコンの前まで歩いて行くと

「とうとうここまで来たか。」
機械で変換された声が聞こえた。声の主は姿を現した。
白いマントに白いフードを目深にかぶり、口元も白い布で隠されている。


「しかし、ここは走り終えたネズミの飛び込む穴だ。」
「お前は誰だ?桑田さんなのか?」

「全てはすでに手遅れ。そして、お前たちもここで死ぬ。」
白いマントの下から、黒い手袋をした手がゆび指した。

白いマントの人が指した場所に被せてある布を、祥司ははぐった。


「桑田さん!!!」

頭から血を流した桑田和仁(木村了)が気絶していた。
体を揺すって桑田を起こす・・よかった 目が覚めた。

「中塚ぁ・・・」痛みに呻きながら桑田は中塚を呼んだ。


「この男の能力は、理想を超えていた。だからこそ泳がせた。
どこまで知っているのか?どこまで分析したのか?
確認する必要があった。」

白いマントの人は、話しをしながら被っていたフードを外した。
山下朋子(松岡 璃奈子)!?


「気を付けろよ中塚。こいつじゃねぇぞ。
黒幕はこいつじゃねぇ。」

中塚は桑田が言っている意味が理解出来ずにいた。
革靴の足音がフロアに響き渡る。
その音の方に目をやると・・・・

森沢雄介警視管理官(嶋田久作)!?


「も、森沢さん・・・・」祥司はかつてない衝撃を受けた。

「やっぱりな。こいつが“ハーメルンの笛吹き男”の正体ってこと。
マウスシステムを作り上げた張本人だ。」
桑田は薄々気づいていたが、正体を見たことで確信に変わった。

「そんなの・・・ずっと一緒に捜査していたんですよ!!」


「実験だ・・
マウスシステムが世の中に出たとき、
警察がこの私にどこまで迫って来るのかを、実験する必要があった。」

「何言ってんですか?森沢さん!何をいってんですか!!!!」


「お前は良い刑事だよ。
正義感があり、刑事の勘があり、あきらめずひたすらに捜査を続けている。
お前が最初の事件で、マウスシステムに着目したときは 正直驚いたよ。

刑事のお前と、科警研の天才と呼ばれた桑田。
その二人に解けなければ、日本の警察は絶対に私を逮捕できない。


桑田、お前は深入りしすぎた。」


桑田はオンライン上に“RUN60”を再現させた。
第一の事件で高杉と水木が走った経路を、全てゲーム上に映し出した。

それを気付くとすれば、仕組んだ本人だけ。
案の定アクセスが帰ってきた。

最初は警戒していたが、
「ゴーストの敵だ。」と言うと、全て答えてくれた。
このシステム自体、全てが見えてきたのだった。


「これは元々警察が作ったもので、
GPSを使った犯罪者の位置特定システムだ。
諸外国では採用されている。
警視庁も、その開発に取り組んでいた。」


そのシステムを、森沢がバージョンアップさせた。
爆弾をくっつけて、自由自在に動かせることの出来る
恐怖のシステムに作り替えた。



「どうして・・どうしてですか?森沢さん・・
あんなに不器用で、犯罪を憎んでいたのに・・・」

中塚は一緒に捜査に出たときのことや、
優香が撃たれたときの話しを聞いた事を思い出していた。
あの時、あれだけ犯罪者を、犯罪を憎んでいたはずなのに・・・


「自分で、どんなに戦っても優香の未来は閉ざされた・・・」

以前、優香の車いすを押して散歩に出かけた。
公園の木々や空気が気持ちよく、2人でのんびりと歩いていた。
ジョギングをする人たちとすれ違う。優香と歳が近く、若かった。

「マラソンとか、もう忘れちゃった・・
昔はあんなに走るのが嫌いだったのに・・
走れなくなると、走りたくなるんだね。
“誰か、私の変わりに走ってくれないかなぁ・・”」


優香の足が動かなくなくなったのは、自分のせいだと森沢は思っていた。
そんな恨めしいことを言われて、

優香の願いを叶えたいと思った。


繋がらないはずの祥司の電話に着信。残り時間6:11
陽子からの電話だった。

「繋がった・・・ 祥司、優香さんのブレスレットは・・」
「動いていなかったんだな。」

陽子が話すまでもなくわかっていた。動いていないことに・・
森沢の告白を聞けば、理解できることだった。


「祥司、あなたのブレスレットは止まった??」
「ありがとう。お前は家に戻れ!いいから来るな!!!」


繋がるはずのない電話がつながって、森沢はイラついていた。
「その相手は誰だ!!!!答えろ!」
「陽子です。優香さんの家に向かってもらいました。」


慌ててモニター画面で優香の行動を確認すると、
優香は泣き続けていた。
テーブルに置かれたブレスレットは、5:05
起動させた覚えはないのに、動いている。
陽子が優香の所に行ったときには動いていなかった。
なぜ・・・?


「ばーーーーか。
ハッキングを解除できた僕が、何にもしないとでも思ったの?」
「早く止めろ!!!!」
「こっちを先に止めろよ!!」

バン!!!

山下朋子は容赦なく桑田を撃った。
右腹部を撃たれ、桑田は衝撃で倒れ込んでしまった。
「大丈夫だ、だいじょう・・ぶ・・・」


「止めろ、優香を巻き込むな。」

「無差別に巻き込んだのは誰だよ。
大事な人が、俺のために命を賭けて走ってくれた。

高杉裕も、水木レイも、楠野孝雄も・・
誰もかれも命をかけて走った。
みんな理不尽に巻き込まれた人じゃないのか!


でもな、誰も優香さんのために走ったわけではない。
自分の守りたい人間のために走ったんだ!!

あんたは間違っている・・・」


祥司に本当のことを言われて、森沢のいら立ちは頂点を向えていた。

「やめて!!!!撃たないで!!」
陽子が祥司を心配してここまで来てしまった。
祥司は陽子をかばって銃口の矢面に立つ。

「あんた、何で生きてんの?優香ちゃん泣いていたのよ!
あんたのために泣いていたのよ。」


陽子が事実として殉職を伝えたとき、
「パパは、誰かを守るために死んだんですね。
いっつもそう・・誰かが傷つくぐらいなら、自分を傷つけて・・
最後まで、パパはパパだった。でも、私・・・・そんなパパが好き」

泣きながら優香が言った話を、森沢に全部ぶちまけた。


「これで優香さんが喜ぶのか?それで優香さんを守ったつもりなのか?」


RUN60 ノコリ2フン

システムからの警告が入る。残り時間1:58

「ヤバい、ヤバい、ヤバい・・吹っ飛ぶって。」
桑田はケータイからの遠隔操作で、優香のブレスレットを止めた。
1:37 解除成功。

残りは祥司の分だけ。
「暗証番号を、お前はもう知っているはずだ。」
森沢の問いかけに、祥司は懸命に考えを巡らせる。

そういえば言っていた。
優香が撃たれたことで、忘れられない時刻になったことを・・
2015年4月15日午前11時16分だったはず・・
祥司はブレスレットのテンキーに打ち込む。

腕から外れた・・
ほっとしてディスプレイ画面を見てみると、
残り時間1:09、1:08、1:07・・・
動きが止まっていない。


RUN60 ノコリ1プン

「このタイマーは最初から止まらないんだよ。
行け!ここを爆破する。全てを無にする。」

森沢は祥司からブレスレットを取り上げ、PCの前に座った。
山下朋子もその側でモニターに映るカウントダウンを見ていた。


桑田は力を振り絞り、森沢にこだわる祥司を外に連れ出そうとする。

「森沢さん、生きて罪を償ってください。
森沢さん!!生きて罪を償ってください!!」


陽子と桑田で強引に扉の外まで祥司を連れ出した。
らせん階段を半分ほど降りたところで

ドン!!!

ブレスレットが発動し、爆発!




桑田は神妙な顔をして、本を読んでいた。
病院内では機械類は制限されている。目下のヒマつぶしは本しかない。
足音が聞こえ、おもむろにカーテンが開けられた。
顔を出したのは祥司。

「体育会系は、回復が早くていいねぇ。
僕なんか、後2週間も入院なんだから。」

病院の外に出られる祥司をうらやんだ。

「ゆっくりしたらいいじゃないですか。」
「でもねぇ、退院したらしたで 科警研の地下倉庫勤務だって・・
内示出てないの?」
「所轄(しょかつ)勤務です。」
「島流しだ。」

現役警察官のキャリアによる大不祥事。
公表せずに上の連中はもみ消しにやっきだ。

優香には「父親は名誉の殉職」と伝えられた。

「真実を伝えてあげるべきじゃないですか?」
「真実なんて存在するのかどうか・・
ある人間にとっての真実は、別の人間にとっては虚構かもしれない。
人は信じれるから信じるんじゃない。信じたいから信じるに過ぎない。」

「信じたいから信じる。例えば君の恋人とかさ。
普通彼氏のためにあそこまでできないよ。
あの瞬間の君たちこそが、僕は真実だと思う。
真実は現在の一瞬にしか存在できない。

いや、しかし 気が強いねぇ。君は確実に尻に敷かれるタイプだ。
世界中の一致した意見です。」


桑田は出て行く祥司をベッドから手を振り見送った。
何かわからない新たな光を目に宿して・・


病院を出た所で陽子が待ち伏せをしていた。
退院を祝うというか、休暇をもらえたかどうかの方が心配・・

右腕の回復にはまだ時間がかかる。
一か月ぐらいの自宅待機は簡単にもらえそうだった。

「じゃあ、行けるね!箱根!!」

いろんな心配がいっぱいあったが、
箱根に行くかどうかの心配ぐらいかわいいものだ。
ここはおとなしく陽子の言葉に従うことにした。

2人、腕を組んで歩く。こんな普通のことが幸せに感じられる。
今日はゆっくり家に帰ろう・・




桑田の病室に赤い小箱が届けられた。
中を開けると、もうなくなったはずのブレスレット。

このブレスレットが起動される日があるのだろうか・・・・

完。




最終話まで読んでいただき、ありがとうございました。

心のモヤモヤが晴れないままの終了・・
無骨そうな森沢に、ここまでやり遂げることができるのか?
まだ裏が隠れているような気がします。
罪を一人に被せすぎですよね。

映画版でのエンディングも違うものになるのかな?
TV版で十分だと思いましたが、
逆に、見たくなりました。



本当にみんなはよく走ってました。
こんなに走るのは大変ですが、
活動量計を見ながらだと楽しくできると思います。



汗にも強いです。




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RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第8話 疑惑 ストーリー ネタバレ [RUN60]

RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第8話 疑惑

とある地下の一室。
裸電球がキーキーと音を立てながら前後に揺れていた。
殴られて気絶した状態で連れて来られた中塚祥司(柄本佑)は、
だれかに呼ばれて目が覚めた。

自分の置かれている状況が呑み込めないが、
目に映るのは、
後ろ手に縛られている森沢雄介警視管理官(嶋田久作)の姿だった。

「森沢さん・・・どうして?」

森沢の方に近づくために体を動かすが、
殴られたダメージが大きくて、体を反転させるのさえ劇痛が走った。


コツコツコツ・・・足音が響き渡ると、
白いマントを身に着けた人物が、森沢の背後に立っていた。
何者?顔にはマスクを着けていて、全く見当がつかなかった。

「誰だ?」
「ネズミは走るものだ。お前も走れ。」

そう言うと、マントの人物はタイマー式時限爆弾ブレスレットを
祥司に向かって投げた。

「それを着けろ。」
装着をためらう祥司の姿を見て、森沢に向かって拳銃を向けた。

「着けなければ、このネズミが死ぬ。」

「中塚・・・着けるな。絶対に着けるんじゃないぞ!」
荒い息の下で、自分のために死のゲームに参加しようとする祥司を止める。

「では、死ね。」
マントの人物は本当に森沢を撃とうとしている・・・
「待て!!!!」
祥司は、マントの人物から目をそらさずに体を起こした。
手で、床に転がっているタイマー式時限爆弾ブレスレットを探した。

「中塚!!やめろ!!!!!!」
森沢の声には耳を貸さず、腕に装着。


「ゲームを始めようか。」


これが合図で、壁にモニター画面が映し出される。
第1チェックポイントとして、
中塚の彼女:川中陽子(田中美保)の部屋の中が映し出される。
部屋の中もモニターされているようだ。

第2チェックポイントとして、森沢の自宅。
娘の優香(田﨑アヤカ)が映し出された。
優香の部屋の中もモニターされている。


陽子は箱の中から取り出しているのはタイマー式時限爆弾ブレスレット!
何かもわからずに、触っている。

モニター画面はここで切られた。


「ふざけんな!!!」
「悪いネズミを退治したのに、男には何の報酬もなかった・・
男は怒って街の子供たちを消す。」

祥司は、この言葉をどこかで聞いたような気がしていた。
冷静になって思い出そうとする。
・・・・桑田! 桑田が同じセリフを言っていた!
と言うことは、このマントの男は桑田・・?

「桑田さん・・・なのか?」

バン!!!
祥司の問いの答えとして森沢を撃った。
森沢の方に駆け寄る祥司。

バン!!!
祥司の右腕に劇痛が走る。撃たれた衝撃で倒れこんでしまった。

「走らなければ、みんな、死ぬ。」


「な・・中塚・・そのガッツがあれば・・・・」

自分に話しかけてくれる森沢の顔を見ながら脳裏に浮かんだのは
「身近な人間一人も守れないで、何が刑事だ・・」
と話していた森沢の歪んだ顔だった。
耐えがたい後悔の中で刑事を続けている森沢。
自分は大事な人のために、何ができるのだろうか・・・


不意にタイマー式時限爆弾ブレスレットの電源が入る。59:59


「残り、60分。RUN60 それとも、お前もここで死ぬか?」
またモニターが映し出された。
何も知らない陽子のため、
森沢が守れなかったことを後悔していた優香のために
祥司は立ち上がった。

「俺たちは、ネズミじゃない。人間だ!!!!
俺は必ず2人を助ける。
そしてお前を・・・お前がだれであっても、絶対に逮捕する。」

「走れ!死ぬまで。」



祥司は走り始めた。
まずは、第一チェックポイントとなっている陽子の家を目指す。
陽子に連絡を入れるが、
「あなたの電話は現在発信できない。」

ケータイに細工が施されていた。直接連絡を取ることができなかった。
走って行くしかない・・・
撃たれた腕が鉛のように重く、思うようなスピードで走れない。
でも、今だせる全力の力で陽子の元へと急ぐ。


陽子は届いた箱の中を開けて見たものの、そのまま放置していた。
ふと気づくと電源が入っている。49:33
カウントダウンされていく数字を見ながら、数字の意味を考えていた。




「そうだ!いいぞ!その調子!!」
桑田和仁(木村了)はPCの画面を見ながら声援を送っていた。
今回の祥司も、ゲーム配信されている。
背後からひそやかに近づいてきた山下朋子(松岡璃奈子)

「森沢さんは?」
「お休みになられてます。」
「ははははははは・・・お休み・・ね。」

「そろそろ大詰めってとこかな?」
「そうね。」
「ゲーム、好き?」
「つまらないゲームは嫌いよ。」



やっと到着。おもむろに扉を開けて部屋に入る。

「どこだ!!ブレスレットはどこだ!!!」

陽子はそんなことよりも、祥司の右腕から流れ出る血の方に気を取られていた。
救急車を呼ぼうとするが、それよりもブレスレット解除が先。
腕に装着しているブレスレットが起動しているのを確認して、
テーブルに置かれていた小箱をひっくり返し、暗証番号を探す。

「それ、あなたからだって警察の人が・・・」
「警察の人!?」
「他に何か一緒に 貰わなかった?
紙とか何か!!暗証番号みたいなのが書かれたもの!!」
「誕生日プレゼント・・って言ってた。」

少し考えて、陽子を椅子に座らせた。
ブレスレットのモニター画面の横についているテンキーに誕生日を打ち込む。

35:21 Cleared

陽子のブレスレットは簡単に外すことができた。
祥司は、自分のブレスレットにも誕生日を打ち込んでみる。
何度入力してみてもエラー・・・まだ終わっていなかった・・


「これは爆弾だ。もう一つある。早く止めないと。」

先を急ぐしかない。急いで優香の所に行こうとする祥司。

「ちょっと待ってよ!あなたそれを腕に着けたままじゃない!」
「・・・・外れない。」

このままだといつ爆発するかわからないし、
時間もそれほど残されていなかった。
陽子を自分から遠ざけようとするが、怪我をしている祥司から離れたくなかった。

「いやだ、死んじゃうなんてやだよ・・」
祥司はこんな陽子の姿を見て、つい抱きしめてしまった。

「死なない!こうして待っていてくれ。俺は、きっと戻ってくる。」
「やだ・・・私も行く!
私の知らない所で、あなたが死ぬなんて 絶対に嫌だ!
一緒に居たいの。祥司・・・」

祥司の決意を聞いた。でも、陽子の決意も固かった。
陽子の目を見て本気を感じた。
祥司は陽子の手を握り、小さくうなずいた。

次のポイント優香の所に、2人で走り出した。




「ウイルス?」
「犯罪ウイルス。このシステムを使った事件は今までに2つだけ。
おそらく犯人は誰の顔も知らないだろう。
しかし、警察はこの二つの事件が関連していると思って捜査を続けるだろう。
そこが、落とし穴だ。捜査が混乱する。」

山下朋子は桑田の話を聞き、天才を感じた。
桑田の正面に立つと縛っていた髪をほどきはじめる。

「で?あんたは僕に、何を望む?」




2人はもう離れない。手を繋いで一緒に走る。残り時間32:41
祥司の足がへばってきた。陽子が支えとなり走り続ける・・

ケータイが鳴った。おかしい、ハッキングされているはずなのに・・
届いたのはメール。桑田からだった。

解ったぞ!
ハッキング元を特定できた。
多分そこが真犯人の居場所だ。

地図が添付されていた。



地図が指し示す場所は来た方向のちょうど反対側。
優香を助けて真犯人を捕まえるには時間が足りない・・

「私じゃ、役に立たないかな?私だって、刑事の恋人だよ。」


陽子の言葉を信じて、祥司は自分の警察手帳を託した。
これがあれば、優香は話しを信じてくれるはず。

陽子には、一歩踏み出す勇気を、
祥司にとってはお別れの、キスを交わす。


2人は別々に走り出した。


信じてくれた祥司のために、何も知らずにいる優香のために
疲れても休んでいられない。
陽子は懸命に優香の家に走った。

呼び鈴を鳴らす。
優香は警戒していて、ドアホン越しの声がけげんそうだ。

「森沢優香さんですね?」
祥司から託された警察手帳をドアホンに向けて開いた。


陽子より事情を聞かされた優香は、父のことを思い涙をこぼした。

「優香さん。実はあなたも犯人に狙われているんです。」

陽子は部屋をキョロキョロと見回し、自分ももらった小箱を探した。
箱は開けられていなくて、起動もされていなかった。

「このブレスレットは、父の物です・・・」
「タイマーみたいに動いたことは?」
「ありません。どうやって動かしたらいいかもわかりません・・・」


陽子は祥司のケータイに連絡を入れる。



体力の限界はとっくに超えていた。
祥司は重い足をひきずり、何とかメールで指定された場所に到着する。




どうも陽子がウソっぽくて気になるところですが、
話しがかなり切迫してきました。
本当の犯人は誰か?今の犯人は模倣犯?
謎がまだまだ尽きません。

柄本佑さん。演じる役によって印象がかなり変わりますね。
すごい恋人思いの人に見えました。
でも、キスしたらギユッと抱きしめないと!!


本で読むと、かなり補則が入って面白さが増しますよ。
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田中美保愛用品、スゴイ!!




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RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第7話 暗闇 あらすじ ネタバレ 柄本佑 [RUN60]

RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第7話 暗闇

これまでのRUN60
第1章 ランナー高杉裕(桐山漣)
突然タイマー式時限爆弾を腕に着けられ、
命を賭けて走る闇の組織「RUN」に巻き込まれた。
ゴースト(和田聰宏)と呼ばれる男が仕切るゲーム。

高杉裕と謎の女:水木レイ(小林涼子)
そして並行して起きた謎の政治家殺害事件を追う警察。
高杉裕は 死んだフィアンセの心臓が、水木レイの心臓に移植されていると知り
彼女を守るため命を懸けて疾走した。


第2章 ランナー楠野孝雄(Takuya、寺田拓哉)
今度はシステムがピエロ(John-Hoon)と名乗る、顔の見えない男の手に渡る。

ゲームクリエイターであるピエロは、リアルタイム殺人ゲームとして
孝雄をリモートコントロールし、走らせた。

楠野孝雄もまた、大切な人のために自分の命を賭け 東京の街を疾走した。
だが間に合わず、恋人:根岸美緒(森田涼花)を殺してしまう。

歓喜したピエロだったが、
なぜかフィアンセの山下智子(松岡璃奈子)に殺害されてしまう。

そして警察は本格的に動き出した・・・



第7話 暗闇
川中陽子(田中美保)は恋人:中塚祥司(柄本佑)のマンションで
夕食を作りながら帰りを待っていた。

グッドタイミングで祥司は帰宅。もう少しで出来上がる。
出来立てを食べてもらえるのは珍しいことだったので、急いで仕上げた。

自分の部屋で、彼女が食事を作ってくれることが何だかうれしくて、
祥司は洋子の調理する姿をニヤニヤしながら眺めてしまった。

楽しい夕食は、ワインで乾杯してから始まった。
料理を食べる祥司を見ながら
「あ~あ、なんで刑事なんかと付き合ってるんだか・・・」
陽子は思っていたことをつい、つぶやいてしまった。

特殊な職種を選んだ彼を好きになってしまった・・
こんなこと言っても仕方がないことは、よく分かっていた。

祥司は仕事が中心で、
プライベートが二の次になるのは仕方がないことだと思っている。


「明日、早くから出かけるけど大丈夫?」
明日?陽子の言葉の意味が理解できない・・

「忘れたの?自分から言い出したじゃない。
“これまでの罪滅ぼしに、明日一日オフにして遊ぶ!”って言ったの誰よ。
私、仕事休みを取ったんだよ!」

ここまで聞いてようやく思い出した。
この話をしている時点では、事件は終わったこととなっていた。
その後 少人数での捜査続行で、手が全く足りていなかった。
早く休みが撤回されることを言っておけばよかった・・
言い出すタイミングを計っていたら、

「日帰りで箱根温泉もいいかなぁと思って。」
陽子はガイドブックを買って、ウキウキしながら眺めている。

「ゴメン・・明日はやっぱり仕事に・・・」
最悪のタイミングだとわかっていたが、
今言わないともっと怒り出すのは目に見えていた。

「ちょっと気になることがあって・・これは、俺出なきゃダメな事件なんだ。」
「なんでよ、刑事いっぱいいるんでしょ?
あなた一人いなくてもどうにかな・・」
「ダメなんだよ!!!!他のやつらじゃ!!」
陽子の話をさえぎって、祥司は熱くなって言った。

「あんたじゃあ、事件と付き合えばいいのよ!!!」
陽子は怒って帰ってしまった。



「例の爆破事件だが、本店に捜査本部が置かれることになった。」
森沢雄介警視管理官(嶋田久作)から朝イチで聞かされた。

この爆破事件で一番ダメージを受けた「楠野孝雄」は入院している。
精神的に危険な状態にあるらしい。
目の前で愛する人が爆破されたショックが大きすぎた。
事情聴取は当分の間は出来そうになかった。


祥司が回収に成功した時計型タイマー式時限爆弾の分析が終わった。
科警研の桑田和仁(木村了)が説明をしてくれる。

「簡単に言えば、リモートコントロール式時限爆弾。
使われている爆薬は爆発力が強いことから、
何らかの特殊な配合がされている場合が高い。」


楠野孝雄が言っていた「見張られている」というのは?
それは簡単。
「世の中の監視カメラだけではなく、PCやケータイなど
あらゆるカメラ付き端末をハッキングされていた。」

漫画や映画でよくある、特定の顔を認識させて延々と追跡させる。
それと同じ。リアルな世界でも使用可能なほどになっていた。

このシステムは世界中のサーバを経由していて、
今回の事件のハッキング元を探るのには時間がかかる。

この事件はプロの犯行。爆弾のエキスパートってところだろうか・・
となると、自衛隊などの警察も捜査除外することができない。


捜査本部が立ったので、自分たちは場所を変えた。
建物の地階に降り、倉庫を掃除しただけのような 部屋の扉を開ける。

部屋の中ではすでに山下朋子(松岡 璃奈子)が仕事にあたっていた。
山下は、科捜研での爆弾のエキスパート。
桑田は爆弾に詳しくないので、森沢にも手伝ってもらうことにした。
捜査は極秘で、4人であたる。


「これから忙しくなる。今日は帰って休め。
大事な人間を捜査で犠牲にしちゃダメだ。」
森沢警視に言われると、断ることができなかった。
定時で家に帰った。


陽子とはケンカしたまま連絡は取っていない。
ツーショットの写真を見つめながら
祥司は部屋の電気も点けず、ぼんやりとイスに腰掛けた。


4人の中で、実質の刑事は祥司だけ。単身聞き込みにあたった。
なかなか有力な情報は得られない・・・
足取り重く次の聞き込み先に向かう祥司に、森沢警視が合流した。

祥司は警視が聞き込みの仕事をするのはおかしいと、主張するが
メンバーが4人で、実働が2人なら
それをするのが当然のことだと言った。

「現場経験は少ないが、私も一応は警察官だ。」

この言葉で、森沢の真意を感じて 一緒に聞き込みすることにした。



かごに入れたハムスターの動きを見つめながら桑田は考え事をしていた。
考えていたことが頭の中で合体し、ふとひらめいた!

「ハーメルンの笛吹き!」

ハーメルンの笛吹き男は、
ドイツの街ハーメルンの災厄について民間継承される物語。
グリム兄弟の民話集「ドイツ伝説集」にも収録される。

ネズミに悩まされていた街ハーメルン。
そこに訪れた男は、お金と引き換えに町中のネズミを追い払うと約束した。
そして不思議な音色の笛を吹き、見事ネズミを川に飛び込ませ退治した。
だが街の人々は約束のお金を支払わなかった。
怒った男は笛を吹いて町中の子供をさらっていった。
その数は130人以上と言われている。


桑田は何かに憑りつかれたように、キーボードを叩き始めた。


祥司と森沢は休憩をしていた。
「これが現場の刑事の仕事なんだな。」
今日回った数件で、森沢は現場刑事の大変さを 身をもって感じた。

「もうすぐ11時16分だな・・・」
2年前、森沢はある組織抗争の事件を担当していた。
久しぶりの休暇を娘の優香(田﨑アヤカ)と昼食を外食にしようと出かけた。
楽しく話しながら歩いていたら、

「森沢!!!!」
男に呼び止められた。
その男は拳銃を持っていて、こちらに向かって構えていた。
森沢に照準を合わせていたのに、ふいに優香の方にスライドさせて発砲!

優香は腹部を撃たれて倒れ込んだ。
その事件が起こったのが、11時16分。
「忘れられない時刻となった。」

「娘一人も守れないで、何が警察官だ・・・
中塚、武器っていうのは人を狂わせる力がある。
あのシステムを操っている人間の殺意に、もはや歯止めはかからないだろう。
システムを作った人間を、絶対に許さない!!」

こんな熱い森沢警視を見たのは初めてだった。



「できあがり。
笛の変わりにブレスレット。音楽の変わりに恐怖。
出てきてもらうよ。ネズミたち。」
桑田は何かのソフトを作り上げたようだ。

今日の聞き込みを終え、帰り支度をしている祥司。

「悪いネズミを退治したのに、男には何の報酬もなかった。
男は怒って街の子供を犠牲に・・・」
桑田は大きな独り言を言った。
祥司はこの言葉の意味が理解できなかったが、気にすることなく家路についた。


歩いていると、知らない番号から電話が入った。出てみると、
「ネズミは全て死ぬ。マウスシステムで走り、力尽きる。川に落ちて死ぬ。
次のネズミは決まっている。

これは警告。誰かをネズミにしたくなければ、これ以上の捜査をやめろ。」

電話は切れてしまう。


桑田のシステム。画面上はピエロが作成したゲームと同じようだ。
プレイヤーの男女は、マウスというキャラクターに会いに来たようだ。
自分のシステムが作動し始めたことがうれしくて、
ニヤニヤしながら画面を見つめる。


さっきの電話が気になって、ケンカしていたのも忘れて電話を入れた。

「大丈夫か?」「大丈夫って何よ!」
心配しているのは祥司だけで、陽子は何のことだかわからない。
それよりも聞きたかったのは謝罪の言葉だった。

「よかった・・・今どこにいるんだ?どこにいるんだって聞いてるんだ!!」
ぐちぐちと文句を言い続ける陽子に怒鳴りつけて居場所を聞く。
こんな祥司は初めてだった・・・

「映画見て帰る途中。もうすぐ家だけど・・・」
けんかしている場合ではないと察知した陽子は素直に話した。

「急いで戻るんだ。そして鍵をかけて家から出るな!今すぐ行く。
絶対に俺が行くまでドアを開けるんじゃないぞ!!」

突然こんなこと言われても・・陽子は理由が聞きたかった。
そんな悠長に話している余裕はない。祥司は切羽詰まっていた。

話しをしながら歩道を歩いていた陽子。そこにバイクが突っ込んでくる。

「キャー!!!!」

悲鳴が聞こえたと同時に電話が切れた。
祥司は慌てて陽子の搬送された病院を探し、病室まで駆けつけた。



右肩の打撲。よかった・・軽傷で済んだ・・
頭部の打撲も考えられたので、今日一日は入院を余儀なくされた。

ホシは、この近辺でバイクによるひったくり事件が頻発しており
同一犯の可能性が高い。
ただのひったくり?それともさっきの電話の主??

とりあえず無事な姿を見たい祥司は、眠っている陽子の病室に入った。
顔を見てほっとし、気が抜けた。椅子に腰かけて陽子を見つめる。

箱根の日帰り旅行を楽しみにしていた陽子。
恋人と一緒の時間が欲しかっただけだろう・・・
ケンカの原因は自分の仕事なんだと、祥司はつくづく思った。
でも、刑事を陽子のためにやめられない。
祥司の頭の中で、今までのことがグルグルと廻った。


朝、目を覚ました陽子。
自分の置かれている状況がわからずに少し考える。
ベッドから体を起こし、右肩がすごく痛むことに気づいた。
枕元に置かれたメモをみつける。祥司からだった。


陽子。
無事でよかった。

このままでは、
こんな俺では、陽子を幸せに
することができないかもしれない。
そして、これ以上陽子を危険な目に
遇わすわけにはいかない。

だから


別れよう。

祥司。


事故に遭い、起き抜けの陽子にとってヘビーな内容だった。



別れを切り出した祥司。
心にぽっかりと穴が開いたような気がして、自分が定まらないでいた。
この感情は長い付き合いになるかもしれない・・・

陽子に会わないように病院を出て行こうと歩いていた。
目の前には森沢の姿があった。車いすの女の子と一緒に・・

「娘の定期健診だ。」
話してくれた娘さんは車いす生活を送っていたことを知った。
森沢のケータイに着信があったので、祥司が代わりに車いすを押す。


「何かあったんですか?ごめんなさい。悲しそうな顔をしていたから・・」
整形外科まで車いすを押してもらいながらも、祥司の異変に気づいていた。

「そうですか?ちょっと疲れてるんだ・・」
さすがに彼女に別れを告げたばかりとは言えなかった。

「刑事さんってみんな同じこと言うんですね。
辛いことがあっても何にも言わない・・
それが逆に家族を苦しめることがあるのに・・・」

祥司に出会ったときの顔が、
昔の父の顔と同じだったから“つい”話してしまった。


「父は、私がこうなったのは自分のせいだと思い続けているんです。
私はもう、受け入れているのに・・・」

この姿を受け入れて、自分を変えて強くなるように努力をした。
そうしないと生きていけないから・・



桑田のPC画面に
RUN 60 GAME STARTまで 9:59:59と表示が出た。
「こいつらはアホだ・・・」
画面を見ながらつぶやいた。


祥司は署に向かう途中、何者かに後ろから殴られて気絶してしまった。






森沢の娘が生きていた!?最初にびっくりしたのはココでした。
あんなに物悲しげに事件のことを話していたので
てっきりこの世にはいない人だと思っていました。
彼女が出てくることに意味があったのかな?

別れは手紙ではいけませんね。
気持ちが残ってしまいます。


東京近辺の日帰り温泉は箱根なんですね。
今回初めて知りました。

日帰りでも旅は良いですよね。非日常な感じがとても好きです。



一人で温泉に泊まる。こんな感覚がなかったのでびっくりしました。
文豪のように籠って仕事します?(笑)







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RUN60 EPISODE2 第2章 第6話 あらすじ ネタバレ John-Hoon 寺田拓哉 [RUN60]

RUN60 EPISODE2 第2章 第6話 約束

とにかくただひたすらに、夜の街を走り続ける 楠野孝雄(Takuya寺田拓哉)
根岸美緒(森田涼花)はこんな真夜中にどこにいるのだろうか・・
時間だけがただ過ぎていく・・


駅前の広場でダンスの練習をするチームの様子が目に入った。
ここは自分たちの縄張りではない。美緒がいる訳がなかった。
なんだか無性にイラついてしまう。

残り時間21:08



ピエロ(John-Hoon)はゲームの存在を、
遊びに来ていた弟パク・ホンギ(Shin Won Ho)に知られてしまった。
食い入るようにゲームを見つめるホンギは、これがゲームでないと再確認する。

「これは何?ゲームじゃないよね?」
「ゲームさ、新しいゲーム。
ゲームのアイデアに悩んでいた数か月前に、ファンからもらったんだ。
それは、リアルタイムで自由自在に動かせるシステムだったんだ。

興奮した!!神様がくれたゲームだと思ったよ。
もうすぐ完成!今までにない新しいゲームが生まれるんだ。」


「この男が時間内に到着できなかったらどうなると思う?
“ボン!”爆発だ。面白そうだろ。」

兄は人が死ぬことをゲームだと言った。ホンギには到底理解できない。
“死ぬ”と言うことは、間接的に殺人を犯すこと。これは犯罪だ。

兄は人が変わってしまったのか?
何が良くて何が悪いのかがズレてしまっている
やめるように説得するが、止められない所まできてしまっていた。

このことは、ホンギ以外誰も知らない・・・
ホンギが黙っていれば、今までと変わらない日常でいられる。

「これは、ただのゲーム。
俺はゲームクリエイターで、こいつはただのキャラクター。
だから黙っていてくれるよな?」



とにかく外に出て車を走らせる中塚祥司(柄本佑)
そこに桑田和仁(木村了)から連絡が入り、路肩に車を止めて電話に出た。

「君が言っている爆破事件と、
いま僕がやっているゲームと関係があるかもしれない。」

ゲームの中で走っているキャラクターは実在の人物。
このゲームは変わっていて、ゲーム中に多数のアングルが存在している。
それはまるで多数の目に見られているように感じる。何かを流用?
(この社会で最も多い固定カメラは・・・監視カメラ。)



このゲームが孝雄とどのようなかかわりがあるのかはわからない。
ただ桑田が気になったのは、“走る”ということだけ。
高杉裕も水木レイも楠野孝雄も、中塚も走っている。
ゲームの中の主人公は全員走っている。というか、

「走らされている。」


“このキャラは実在する”この仮説を元に検証をした。
ゲームの中の主人公が走っているのは“東京”

走らされていると考えられる男、孝雄のデータを中塚のケータイに送った。
中塚はさっそく孝雄のところに向かう。



ピエロは激しくキーボードを叩いていた。
さっきまでうるさく言っていた弟は、傍らで倒れている。
眠ったのか?眠らされたのか?何があったのか?


孝雄はとりあえず美緒のアパートに来てみた。扉を叩いても返事はない
次の場所に行く前に、美緒に連絡を入れる。やっぱり出ない・・

荒い息を整えているとき、前から自分に向かってくる人がいた。
「楠野孝雄だな。警察だ。
君、いったい何に巻き込まれているんだ?」
中塚が孝雄に声をかけた。


監視カメラ越しでは声は聞こえない。アングルが悪くて、中塚の姿も見えない。
イラついたピエロは孝雄に連絡を入れる。


孝雄のケータイが鳴った。人と話しをしていると知り連絡があったのだと思った。
周りを目だけで見まわす。桑田後ろにある監視カメラの存在に気づいた。

「俺は見張られている。」中塚にそう告げて電話に出た。

「わかっているだろうけど、人に話すとみんな死ぬよ。そいつ、誰だ?」
「ただの酔っ払いだ。」
「残り9分。急がないとゲームオーバー。」

電話を切った孝雄は、中塚とすれ違いざまに「頼む。」と告げた。


孝雄は走り出した。次にどこに行けば美緒に会えるのか?
やみくもに走っていたので、足に疲労が溜まってきたのか
足がもつれて地面に倒れ込んでしまった。

頭の中に浮かぶのは、
優しく理解のあったバイト先の社長:品川耕太郎(つまみ枝豆)
自分のことを一番に考えていてくれる母:楠野喜美(岡田奈々)
なんとか助けることができた親友:田山実(岡山天音)
そして、美緒・・・

そういえば、美緒が
「みんなでダンスして、笑って。ここが私にとっての原点だろうなぁ・・」
と言っていたことを思い出した。

孝雄は次の行先を、いつもの縄張りの練習場所に決めた。
重い足を引きずるように、また走りだした。


近くまで来ていたので、時間以内に到着できた。美緒を懸命に探す。
ここではなかったのか・・・?
残り時間4:40


あたりを探して回ると、足と手を縛られて気絶した美緒を見つけた。
縛られていたロープをほどき、ブレスレットの存在を確かめる。
よかった・・美緒は付けられていない。

残り時間2:54
あとは暗証番号。呑気に探すほどの時間はない。

美緒をとりあえず自分から離す。自分の所に来ようとする美緒を制止させた。

「言っただろ、美緒は俺が守るって。」
自分が気まぐれに名前を書いたせいで美緒が死ぬ。
これだけは阻止したかった。
自分はどうなってもいい・・美緒さえ生きてくれれば・・

不安がる美緒を優しい笑顔で見つめた。
そのときに車が通りすぎ、建物のガラスにヘッドライトの光が入った。
ガラスに光が入ると数字が浮かび上がった。

これだ!!!数字を入力してみる。残り時間1:26
“Cleared”時間が止まった。助かった・・・


「もう一つあるんだけど、見つけられるかな?」
一つクリアされたことを残念に思いながらつぶやくピエロ。
孝雄はトラップが仕掛けられていると気付いていない。


「刑事さん・・・頼む・・・」
自分は解除できたが、母の爆弾は中塚に託されていた。
スナック“くすくす”では、
中塚が、喜美の変わりにブレスレット型腕時計を着けた
坂東虎夫(島崎俊郎)の腕を掴み、やみくもに数字を押し続けていた。
お客はその様子を固唾を飲んで見守る。

たまたま押した番号がヒット!
残り時間48秒のところで、なんとか停止させることができた。



ピエロのモニターに、喜美のクリアが表示される。
孝雄は美緒の所に行った。喜美のクリアはありえなかった。

「なんだこれ?どうなってんだ!!」
クリアを阻止するためにキーボードを叩き続ける。
でも、一度確定したことは覆らなかった。



スナックの固定電話が鳴った。
中にいる全員は、また何かが起こると思いビクビクしている。
喜美は意を決して電話に出た。

「無事なんだね?間に合ったんだね??」孝雄の声だった。
孝雄は母の無事を知り、本当に一安心。あとは家に帰って顔を見たい。

母と電話で話しているときに、美緒が孝雄を呼んだ。

「孝雄・・これ・・・・」
美緒がポケットから出したのは、ブレスレット型腕時計。

「なに・・・これ・・」
ディスプレイはカウントダウンが始まっていた。

「捨てろ!!その装置、捨てろ!!!!!」
05、04、03・・・・怖くて動けない美緒・・
数字はカウントダウンされ・・・・

GAME OVER

「ドン!!」

美緒の持っていたブレスレット型腕時計は爆発した。孝雄の目の前で・・・・
守ると誓った美緒を死なせてしまった・・
守れなかった・・・
俺が、守るって言ったのに・・・



トラップが効いたことが嬉しくてしかたがない。
ピエロは“GAME OVER”の画面を見つめながら高笑いをする。

ピエロの部屋に、婚約者の山下朋子(松岡璃奈子)が入ってきた。
朋子は妙な胸騒ぎを感じて、様子を見に来ていた。

「どうしたの?なんだか浮かない顔。」
「ゲームがね、僕の思い通りに行かなくて・・・」
「あなたが作ったゲームなのに?」
「思い通りに動かないんだ。何でだ?途中までは完璧だったのに・・・」


朋子は思い悩む彼を後ろから抱きしめた。
自分のことを心配してくれる朋子のことが嬉しくて、抱きしめかえす。

「リセットして、また頑張るよ。」
「リセット、出来るの?」
「うん。出来る。何もかもなかったことにしてゼロから始めるよ。」

「そう。それであなたもリセットしちゃったの?
・・・・・弟を・・・・」

傍らで眠っていると思った弟。実は兄の手で始末されていた。
もう動かない肉の塊・・・


「バシュ!」痛みが走る。
朋子はサイレンサー付きの銃で彼を撃った。

朋子が自分を・・・
想像もつかないことが起こり、傷口に手を当てて確かめてみる。
手のひらにべっとりと付いた血は、事実を示していた。

徐々に力が抜けていく・・・崩れ落ちるように倒れた。

「GAME OVER」

朋子はプレイヤーだったのか?
それとも孝雄と同じキャラクターだったのか?
本当の朋子は何者だろうか?
それを聞ける人物は残されていない・・・・



森沢雄介警視管理官(嶋田久作)は桑田に進行状況を確認する。
分かったことは、“愚かな人間たち”っていうことだけ・・

「自分のことを賢いと思っている人間ほど、愚かですから。」
「お前はどうだ?」
「僕・・?どうだろ?」





彼女になった?なってない??
長い間友達だった二人が、恋人同士になるのは少し大変。
今までの関係が全部崩れてしまうことを心に留めておかないといけません。

今回の二人の距離はあまりにも微妙で、
孝雄が完全に勇み足をしてしまったことから悲劇が起こりました。

ネット上の質問を本気で書いてはいけません。
個人の思想が見えてしまいます。
それでなくても買い物などをして、傾向は読まれていると思いますので
気を付けないと・・・

ネット上だから書けたんですよね・・・
なんで暗号が解除されたときに抱きしめなかったのか?
なんで美緒が見つけたときに、走ってどこかに投げなかったのか?

孝雄のぬるさに他ならない感じですね。

第一章は、強引ながら畳みかけるように話しが進み、
突っ込むどころでなかったように思いますが、
ぬるさのあまり、突っ込みどころ満載!!

逆に、おもしろい章かもしれません。


エンディングテーマです。
耳なじみがよくて、つい口ずさみます。




同じ銃でも、格好良く身に着けたいですね。









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RUN60 EPISODE2 第2章 第5話 あらすじ ネタバレ John-Hoon 寺田拓哉 [RUN60]

RUN60 EPISODE2 第2章 第5話 選択

「桑田さん!聞いているんですか!」

森沢雄介警視管理官(嶋田久作)から
“信用できるやつ”と桑田和仁(木村了)を紹介された中塚祥司(柄本佑)。
一緒事件を追いかけるために、
これまでの事件のあらましを話す中塚を、ほぼ無視してゲームをしていた。

「言葉の説明は、不正確なうえに感情に左右されやすい。故に効果が薄い。
要するに、君は行動心理学的に二人の移動から何かを推測してほしいってわけだ。」


高杉裕、水木レイ。二人の行動に一貫性が見られない。
一貫性が見られないと言うことは、
“時間と共に目的が変化している”と考えられる。

一つのステージをクリアすると、次に進む。

「ゲームみたいなもんだね。」


中塚のケータイに着信。彼女からだった。
ディスプレイ画面で確認し、そのまま切った。


川中陽子(田中美保)はさっき電話をしたときに「もう帰る」と言った
祥司の言葉を信じ、お鍋の準備をして待っていた。
もう一度電話をしたら出てくれない。
心に開いた小さな穴から風が吹き込んで、一人でいるには寒すぎた。



山下朋子(松岡璃奈子)は食事の後片付けをしていた。
男(John-Hoon)が声をかける。

今日は男の弟:パク・ホンギ(Shin Won Ho)が突然韓国からやってきて
楽しい夕食を食べた。ホンギは疲れてそのまま眠っている。

「あいつ日本語全然できないくせに、何も言わずに来やがって。」
弟と久しぶりの再会は嬉しかったが、無鉄砲な行動をとる弟にあきれていた。

「2人は似てる!私とあなたが会ったときもそうだった。いきなり口説いたし。」
朋子は男と最初に会ったときのことを思い浮かべながら笑顔で話した。

心の声に忠実に生きる。そんな兄弟のようだ。



楠野孝雄(Takuya、寺田拓哉)は、ちょっといい気分で家に帰った。
家は“スナック くすくす”
ママをしている母:楠野喜美(岡田奈々)と
常連客(サンガ)と坂東虎夫(島崎俊郎)が出迎えてくれた。

喜美からごつごつした郵便物を渡される。差出人は書かれていない。
「孝雄、山田先生 亡くなったって。さっきTVでやってたの。」


部屋に入り、慌ててPCを立ち上げてニュースを確認する。

東京・品川区で爆発火災、焼け跡から2遺体
東京・品川区の住宅地にある2階建て住宅で本日19時20分頃、
火災が発生した。品川区池上西の木造2階建て住宅は、午後8時15分ごろ、
述べ約280平方メートルを全焼し鎮火。焼け跡から2遺体が見つかった。
警視庁によると遺体は、この家に住む教師の 山田孝信 さん(57)と、
妻で、同じく教師の 山田泉 さん(51)の可能性が高いとみて身元の
特定を急いでいる。・・・・・・・


「マジかよ・・・・」
孝雄のケータイが鳴った。出てみるしかない。
通話を受信し、そーっと耳にあててみる。
「あなたがゲームに参加しないと、まだまだ死ぬよ。
あなたのせいで山田泉は死んだ。

セカンドステージ。次は“品川耕太郎”

3分以内にスタートしないと、ゲームオーバー。」


一方的に話を聞かされて、切れた。
山田先生のこともあり、変な胸騒ぎを感じたので
孝雄はバイト先の社長:品川耕太郎(つまみ枝豆)に連絡を入れる。

社長は電話に出てくれた。よかった・・・少し安堵した。

「プレゼント、気使わせてわるかったなぁ。
誕生日プレゼントを野郎からもらったってなぁ・・」
品川は、孝雄から誕生日プレゼントをもらい まんざらでもない。

「プ、プレゼントってなんですか?」
送った覚えのないプレゼント。


PCに写しっぱなしになっていた山田先生の爆破火災の記事。
真ん中が割れ、指がページをこじ開ける。
その隙間から片方の目がこちらを見ていた。

「届いてる?」メッセージが表示された。

孝雄はさっきの郵便物を乱暴に開けた。
中から出てきたのはテンキーのついたブレスレット。
これは確か・・・田山実(岡山天音)が街でもらったと言って喜んでいた物と同じ。

「ルールは簡単。そのブレスレットをつけて、僕の指示通りに走る。
時間内にゴールに行き、隠された暗証番号を探し
ブレスレットに入力すればステージクリア。
クリア出来なければ・・ステージ毎に1人、大切な人が爆死。
コンプリート出来れば、あなたも生き残れる。
ブレスレットは、無理に外そうとすると・・・爆発するよ!」

「社長!!!その時計捨ててください!」
社長は既に腕にはめていた。画面には05、04、03・・・

「バン!!」大きな爆発音と共に通話が切れた。


「ゲームに参加しますか?
賭けるのは、あなたが選んだ5人の命。
そして、あなた自身の命。」

また知らない番号から電話がかかってきた。
「警察に言うのはかまわないけど、全員死ぬよ。誰にも話しちゃだめ!」

ケータイにメールが入る。
RUN 60 3rd Stage MAP
3rd Stageのゴール、第3位 田山実、死ぬ。

「お前!誰なんだよ!!!」
「ピエロ」

ピエロが見ているモニターには、孝雄の姿と実の姿が映し出されていた。
ブレスレットを付けて、ゲームに参加をするか悩む孝雄。
何も知らない実は、ダンス大会に向けて路上で自主練をしている。


一階のスナックスペースでは喜美と常連と坂東が、孝雄の話をつまみに飲んでいた。

喜美にとって孝雄が生き甲斐。
有名とかお金とかはいいから、ただ元気でいて欲しい。そう思っていた。
昔、孝雄がケンカで怪我をしたときに、
“私は死んでもいいから、この子を助けて!”って病院で大騒ぎ。

「自分は死んでも、子供は生きていてほしい。親ってそういうものよ。」

みんなで話をしているのを、物陰から聞く・・
自分のことをこんなにも愛してくれる母親を見て、胸に迫るものがあった。

何の説明もできない。良い言い訳をしようと母に声をかけたとき、
坂東の腕に、送られて来たものと同じブレスレット型時計があった。

「喜美ちゃんに届いていたらしいんだけど、もらっちゃった。」


ブレスレット型時計をしてゲームに参加しないと、みんな死ぬ・・・


母には何も言わずに店を出た。覚悟を決めて腕に装着。15:00と表示された。
カウントダウンが始まる。走り出すより他になかった。



「高杉裕と水木レイ。なぜ二人は車に乗らなかったのでしょう?
逃亡するにしても、自分の足で走る理由がわからない。」

「特に、水木レイは心臓に爆弾を抱えていた。
・・・・・走り続けていた?何のために?」
中塚は二人の逃走経路を見ながら桑田に話しかける。

桑田はタブレットで“ナナシ ノ ゲエム”を見ていた。
画面はコンパクトにまとめられていて、
ゲームキャラが走り、タイマーはカウントダウンを続ける。
走っているルートマップに、
防犯カメラが映し出す孝雄が走る姿が、画像を少し細工して映し出されていた。


「何で俺がこんな目に・・・」
理不尽に走っているので、早さは感じない。残り時間5:17
到底間に合わない。先に進むしかなかった。

孝雄は抜け道を思い出し、細い路地に入った。
カメラが設置されていないポイントで、ピエロは孝雄の行先を見失う。
サーチをかけてようやく発見。孝雄はかなりショートカットできたようだ。


中塚が真剣に考えているのに、桑田はゲームを続ける。
画面を覗き込んだ。
「おもしろいんだよ、コレ。単純だけど。時間内に目的地まで走り抜けるゲーム。
まあ、一種のシミュレーションゲームだね。」


消防庁より入電!
管内・西新宿5丁目、爆発事故発生。現場は、西新宿5丁目品川酒店・・・・


爆発事故?中塚は気になって現場に向かう。

「あんたも走るんだ!」
桑田はそんな中塚の後姿を見ながら、吐き捨てるように言った。



残り時間3:25 ようやく指定されたポイントに着いた。
「おい!!来たぞ!!暗証番号、どこだ!!!」
大声を上げても誰も来ない。辺りを探して回る。

物音が聞こえた先に、ホームレスがジェラルミンケースを抱えて走る姿が見えた。
慌てて追いかけてケースを奪い取る。
開けると、中に番号が書かれた紙が入っていた。
急いでブレスレットのテンキーに打ち込む。
14、13、13、・・・“Cleared”カウントダウンは止まり、クリアした。


孝雄は急いで実に連絡を入れる。
実は無事だった。ブレスレットはさっき勝手に外れたようだ。

一応、一安心した。

孝雄のケータイに連絡が入る。
「次はファイナルステージ。
ファイナルステージは、AとBの二つのゴールがある。
どちらを選ぶかは、ランナーの自由。

Aのゴールを選んでゴールすれば、楠野喜美が助かる。
Bのゴールを選んでゴールすれば、根岸美緒(森田涼花)が助かる。

あなたのブレスレットと、2人のブレスレット。
両方に暗証番号を入力しないと、クリアにはならない。

どっちを選ぶ?

ちなみにAのゴールはお前の家。簡単な方。
Bは、難関コース。」


「どっちかを捨てろって言っているのか!
どっちかを殺せって言ってるのか!答えろよ!!!

母ちゃんと、美緒と・・・出来る訳ねぇだろ・・・」


喜美はグラスの片付けをしながら、手が滑って割ってしまった。
何かわからない胸騒ぎが収まらないでいた。



「選ばなければ、両方死ぬ。あと1分でスタート。」
「ふざけんな!ふざけんな!!ふざけんな!!!!」

孝雄は思い出した。
美緒に「美緒は俺が守ってやるってわけよ。」と言ったこと、
さっき母が「自分が死んでも、子供は生きていて欲しい。」と言っていたことを・・

「美緒だ。」

天秤にかけて、美緒を選択した。
メールが届く。
RUN60 Final Stage MAP [NO MAP]
Final Stage 2つのブレスレットに暗証番号を入力すれば、ステージクリア。
制限時間は30分

「これ、どこにいるのかわかんねぇのかよ・・」

とりあえず美緒に電話をしてみたが、電源が入っていない。
ブレスレット型腕時計の画面に、残り時間30:00が表示された。


桑田はPCでプログラムの確認をしながら
“ナナシ ノ ゲエム”の画面も開いて見ていた。


いつの間にか眠ってしまっていたホンギ。
ふと目が覚めて、少し扉の厭いていた兄の部屋を覗いた。


カウントダウンが始まっていると言うのに、孝雄は一向にその場から動かない。

「何やってんだ?死ぬまで走るんだよ!」
ピエロは、画面の孝雄に向かってつぶやいた。

「兄さん!何してるの?」
背後から、画面を覗き込んで見てしまった。
一目瞭然で分かってしまった。兄(ピエロ)がこれからしようとしていることに・・・



中塚は、森沢と桑田に自分の考えを説明する。

この一日で、2件の爆破事件が起こった。
原因は調査中。だが、この2件が無関係ではないと考えていた。
その根拠は?
1件目は山田泉 高校教師。2件目は品川耕太郎 酒屋店主。
この2件の間に共通項はない。
だがここに、楠野孝雄という人物を入れれば全員が繋がる。

品川酒店でアルバイトをしていて、
高校時代に傷害事件を起こして補導歴がある楠野の、担任教諭が山田。

高杉裕と水木レイも、豊洲の電話ボックス爆破事件を最後に足取りが消えた。
この1か月の間に3件も爆破事件が起こるのは不自然なこと。


警視庁管内で、昨年1年で爆破事故が起きた件数はゼロ件。
ここ数年でも1件有るか無いか。確率的に考えても異常なこと。
この事件と高杉の事件には、なんらかのつながりがあるかもしれない。

森沢は、捜査を続行するように中塚に言った。
この言葉を待っていた中塚は、急いで部屋を出て行った。


「誰もかれも走ってばっか・・・走れよ!メロス!」
その場から3分経っても動かない孝雄に、
桑田は森沢が側に居ると知りながら、画面に向かって檄を飛ばす。


この場に立っていても、らちが明かない。
孝雄はとりあえず走り出した。




前回とは違い、今回はゲームに巻き込まれた形。
ランナーのモチベーションが違うとは思いますが、
孝雄があまりにもやる気がなくて・・・
自分が大事に思う人が、自分が記入したことで死ぬ。
そんな悲壮感が全くないんです。
残念・・・
次回は本気出すかしら??


John-Hoonのニューアルバム「VOICE」から
ORION(中島美嘉) の歌のカバー曲が挿入歌として流れます。
男声で聞くと、また違った味わいです。



やっぱりコレでハマりました?






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RUN60 EPISODE1 第1章 第3話 奇跡 あらすじ ネタバレ [RUN60]

RUN60 EPISODE1 第1章 第3話 奇跡

「とりあえずはお台場方面でいいかな?」
「そうだね。」

高杉裕(桐山漣)は水木レイ(小林涼子)のサポートを受けてまた走り出した。
狭い路地を抜け大通りに入ると、
クロスバイク(自転車)をガードレールにつなぎかけている人がいた。
このクロスバイクを無理やり奪い、ポイントに向かって漕ぎ出した。



「ポイントは今、レインボーブリッジの下を通って、お台場の方向に向かっている。
このままのスピードで真っ直ぐ進んでくれれば、合流できると思う。
大通りは避けたほうがいいと思う。まだ検問が解けていないから・・・」

ゲームに必死で忘れてしまいがちだが、2人は警察から指名手配を受けていた。


会員制の闇のギャンブルゲーム「RUN」を仕切る男ゴースト(和田聰宏)が、
次のポイントは動いていて、都内のとある乗り物だと言っていた。
と言うことは、車かバイク。
なんとかして追いつかないと自爆してしまう・・

クロスバイクを漕ぐ足が、自然と早くなる。


「なあ、心臓移植した日覚えてるか?」
「去年の春・・突然だった。突発性拡張型心筋症。
それからは友達と遊ぶことをあきらめて、学校も辞めて、恋愛も諦めて・・・
逃げることも嫌になって・・・」


話しをしながらも、裕はポイントに向かって進む。
でも、自分の疑問を解消するためにレイに辛いことを思い出させた。
話しに気を取られて車と接触しかける。が、問題なかった。

「ポイントはどこに行った?」
「有明のあたりから青海方向に向かっているみたい。」


レイはポイントの動きを見ながら思い出した。この動きはもしかしたら・・
「バス!バスの中にあるかもしれない。」

レイは画面にバスのルートマップを出し、地図の上に重ねてみる。
今まで通ってきた道の経路をたどると、3つのバスの路線と重なった。
そのうちのどれか。まだ一本に絞ることができない。
とりあえず分岐点の所まで先回りを出来るようにナビした。


「やっぱりバス!バスの中みたい。そこから500メートル圏内。」
バス停でポイントの動きも止まった。バスの中にあることに確信を持った。

残り時間05:23 時間内に辿り着くことができそうだ。

「そこを右。そのあと左に折れて。」
「そのあとは、2つめの角を左。そのカーブを左はへ。そこは右。」
レイは裕の速さに驚きながらも、次々と指示を出していく。

「あと、200メートル。」


「次は!」
次が分岐点。バスが右に曲がるか左に曲がるかの判断がつかなかった。
「ええっと・・・左!」

レイが指示を出したと同時に、バスは左に曲がる。
(裕はバスの後ろを追いかけていないので、
同じ方向に曲がるとバスとは逆時方向に進んでしまう。)

「ごめんなさい。反対!!!」

素早くターンしてポイントに向かって漕ぐ。
「もう少し!追いつける!!」

「左折して!!すぐ横!そのバス!!!」

裕はバスを見つけた。動いているバスの前に突っ込み、無理やりバスを止める。
扉を開けさせ、イスの下を前から順番に捜していく。

無賃乗車の裕にお金を入れるように催促をする運転手。
お金がなければ降りてもらうしかない。バスを動かすこともできずにいた。

後ろの通路側に座っていた女性(Cherie)の足元に、
ジェラルミンケースが置いてあった。
この女性の物ではないとわかると、ケースを取りバスから降りた。


降りたと同時にケースを開ける。
「レイ!番号を言うぞ!!」
裕は番号を言いながら、自分の腕時計型爆弾のテンキーに打ち込む。

5:44 カウントダウンしていた時間が止まった。
腕時計も外れ、裕はようやく一息ついた。安堵感で一杯。


「やった!!!助かったぞ!!!」
「レイ!聞こえるか?レイ!!!」

前回のポイントだった山岡医院より指示を出してくれていたはずの
レイからの応答が無くなった。


裕のケータイが鳴った。
「レイ!」レイからだと思い、弾んだ声で電話に出る。

「ゴースト・・?」
「高杉さん、おめでとうございます。ずいぶんあっけなくクリアしちゃいましたね。
おかげでこっちは少し興ざめでしたよ。」

「彼女をどこにやった。」
「彼女は次のゲームに参加するので、場所を移動したようです。」


「汚ねぇまねしやがって!!」
「それは心外ですね。
高杉さんはちゃんと腕時計型爆弾を解除されて、自由になったじゃありませんか。
残りの金も、ちゃんと支払いますよ。」

「彼女をどこにやったんだよ!!」
「そんなに心配ですか?やはり他人とは思えないですか。そうですか・・
では最後に、もう一度だけ私とゲームをしましょう。
それに勝てば、彼女に会うことができるでしょう。

もう一度、はずした腕時計型爆弾をはめてください。」


レイはためらいながらも腕に着けた。
5:43、5:42・・・さっきの続き。リセットされずに残り時間がどんどん減っていく。


「終わりが逆に、始まりとなったわけです。では、頑張ってください。」
「おい!いったいどこに行ったらいいんだよ。」
「あとはあなたの女神が、導いてくれることを祈ります。」

迫る時間に裕はゴーストに向かって怒鳴り続けるが、回線は切れていた。
右往左往する様子を見て笑っている。

たまたま手に持っていた、さっきのパスワード表と、
ゴーストが言っていた言葉・・「終わりが逆に始まりとなったわけです。」
カードの上下をひっくり返してみた。
0354・・・・どうやら都内のどこかにつながる電話番号のよう。

ケータイを取り出してかけてみる。


「ゴースト?」この声はレイ!
「レイ!俺だ、高杉だ!!大丈夫か?」
「電話ボックスに閉じ込められて、鎖がグルグル巻きになっていて開かないの。」

「周りは何もない空き地で、運河が見えるだけ。
レインボーブリッジが見える。あと、工事中の橋も。」

レイが今居る場所の景色を懸命に説明した。
裕はひらめいた場所に向かうために、さっきのクロスバイクにまたがる。
多分いるであろう場所に向かって、漕いでゆく。


「なあ、さっきの病院で言っていた話・・ドナーの心の話し。」
「ああ、うん。普通患者はドナーの人に会っちゃいけない決まりなんだけど、
私、一瞬だけ彼女を見たの。」

麻酔を受けて遠のく意識の中、隣にいたのがドナーの彼女だった。
横目でチラリと見たら、凄く綺麗な人で・・
事故で顔が傷だらけだったけど、それでも本当に綺麗だった。



裕はレイにこの話を聞いて、事故に遭った彼女:真希(木村文乃)の
最後のときを思い出した。

真希の命が尽きようとしていた。
裕は必死に手を握り締め、懸命に現世につなぎとめようとした。
だが真希のまぶたが、もう一度開くことはなかった・・・

裕は渡すつもりでずっと胸ポケットに入れていた婚約指輪を取出し、
真希の指にはめる。

悲しみ、絶望、後悔・・・・
いろんな思いが入り混じり、裕は声を上げて泣いた。



「もちろん一度も話したことないんだけど、
私が落ち込んでいるときに、“頑張って”とか“私の分も精一杯生きて”とか
話しかけていてくれるような気がするの。

なんでだろう・・・
あなたと居ると懐かしい気持ちになる・・・
もっと生きたいって思うの。」

「待ってろよ!もう死なせない。俺が絶対に助ける!!」


残り時間3:00
開催中の「RUN」でゴーストのサポートをしていたキム・テミ(玄里)は
ゴーストの目を盗んでPCに何かを打ち込んだ。


裕はようやくレイのいる電話ボックスを見つけた。
草陰に潜み 裕の様子を、双眼鏡を使って見張る男・・

裕はパスワードを見つけ、一緒にテンキーを押す。
腕時計型爆弾を腕から外すことができた。これで一安心。
あとは電話ボックスを取り巻く鎖を外すだけ。

裕は鎖に数字合わせ式の南京錠がされていると今知った。
電話ボックスの中の電話が鳴る。


「ゲーム終了です。高杉さんは見事ボーナスステージまでクリアしました。
お疲れ様でした。」

ゴーストが話すと同時に、
電場ボックス内に設置されていたモニターが01:00と表示される。

「ゲームが終了したあと、“あなたたちを生かしておくかどうか”
これは別の話なんですよ♪

ワタクシ、命を賭けたギャンブルも好きなんですが
人が死ぬ恐怖を味わいながら、
無様に吹き飛ぶ姿を見物するのはもっと好きなんですよ。」


裕はボックスの窓ガラスを割ろうとしたり、鎖をはずそうとしたりするが
全然びくともしなかった。

「裕、逃げて!!!お願いだから逃げて!!!」
残り時間00:34 裕だけでも逃げて欲しい。
レイは裕に逃げてもらうために懇願する。


「もうあきらめたらどうです?じゃないと・・殺しちゃいますよ。」
ニヤニヤしながらゴーストは、裕のあがく姿を見て楽しんでいた。


もう死なせない、絶対に助ける。
そう心に誓ったはずなのに、助けることはできないのか?
どこも頑丈で、何のとっかかりも見つからない。

「私のことなんていいから、逃げて!!」
「死なせるかよ!!俺はもう、失うわけにはいかねぇんだよ!!!
死ぬとか言ってんじゃねえよ!!」

0:19、0:18、0:17・・・
裕のケータイにメールが入った。
0:05、0:04、0:03・・・


ゴーストはモニター越しに、電話ボックスが爆発するのを楽しんだ。
気が狂ったかのような笑い声をあげて・・・


テミはそんなゴーストの姿を見ながら、不安な気持ちを押し殺していた。

「遺体を始末して、引き上げるように言いなさい。」
ゴーストはテミに指示を出し、部屋を変えて飲み直し。
テミの変化には気づかなかった。

ディスプレイ画面は中継を終え、「GAME OVER」と表示されている。



草陰で監視をしていた男に連絡が入った。
この男は何者かに始末されたようで、起き上がることはなかった。
傍らで鳴り続けるケータイ電話を黒づくめの男が受けた。
発信者はゴーストから指示を受けたテミだった。

「2人は?」
「無事のようです。問題はありません。」
「ありがとう・・」

この男はテミから二人の助けになるように指示されていた人だった。


爆発寸前に入った裕宛てのメール。
件名はUNLOCK 本文には数字合わせ式の南京錠の解除番号が書かれていた。
残された数秒に、裕はためらうことなく書かれた数字を入力していた。
裕はレイを助けて外に飛び出したが、爆風を受けて気絶してしまっていた。


裕が目を覚ました。レイを揺り起こすが、起きる感じがない。
懸命に揺さぶると、レイは目を覚ました。

「裕、また一緒になれた・・・
ごめんね、最後まで迷惑ばっかりで・・・」

「真希、俺は・・お前に会えてよかったと思っている。幸せだった。」
「本当?」
「私の分も生きて・・この子と一緒に。
ねぇ裕・・・・大好き・・だよ・・・・」

真希は死の直前で裕に行った言葉を、もう一度言ってレイから消えた。


「ま・・き・・・・真希・・・」「真希!!!!」

真希がまたいなくなる。
泣きながらレイを揺さぶって、抱きしめて・・
真希を呼び戻そうとするが、レイが目覚めた。

「私、生きてるの??」


テミはケータイを見ながらほほ笑む。
そこには仲良し姉妹で撮った写真があった。
左側にはテミ、右側には真希の姿・・・



中塚祥司(柄本佑)は一人残り、この不思議な事件のことを考えていた。
ただの勘。だけど気になってしかたがなかった。
そんな姿を見て森沢雄介警視管理官(嶋田久作)は

「それでいい。刑事はその勘を忘れちゃいかん。中塚、続けてみよう。」

「本日午後5時07分。晴海大橋近くの空き地で発生した爆発事故について、
高杉裕と水木レイを目撃したとの情報が入りました。」




最近よく使われるレシピエント。
受け継いだ臓器が自らの意思を主張する感じ。
レイはこのことを力強い味方が増えたかのように話していました。
そう思うと、臓器移植に同意するのも悪くないかもしれません。

ただ、裕は真希のことを心の片隅にしまって、レイを好きになるのかな?
”真希が居なくなる前に頼んだから”だとすると悲しすぎます。

指名手配が続いた状態で、2人に未来はあるのでしょうか?
疾走感は満点でしたが、やっぱり不思議な話でした。

まだ続くので、これからの展開も楽しみです。


何が正解なのか?自分で見究める必要があります。



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RUN60 EPISODE1 第1章 第2話 心臓 あらすじ ネタバレ [RUN60]

RUN60 EPISODE1 第1章 第2話 心臓

高杉裕(桐山漣)と水木レイ(小林涼子)は走り続けていた。

会員制の闇のギャンブルゲーム「RUN」
集まった人たちは全員盛装し、マスカレイドのときに付ける仮面をつけていた。
主催者のゴースト(和田聰宏)と仮面の客は、
2人の走りを見ながら、狂乱にふけっている。


残り0:54
ようやく指定された場所に到着した。
あとはパスワードが記されたブリーフケースを探すだけ。

ここは夏場にしか使われていない屋外プール。
水は抜かれてだだっ広いだけの印象。
用具が散乱してケースを探すのに手間取った。

細かい場所を探していたが、ケースは子供用プールの真ん中に置かれてあった。
見つけた裕はレイを呼び寄せる。
ケースを開けて、慌てて腕時計のテンキーを押す。
0:05 タイマーが止まった。間一髪セーフ。

成功!?ゴーストは拍子抜けした顔でモニターを見つめる。
いら立ちを感じながら、キム・テミ(玄里)にアゴで指示を出す。

「そちらの準備は出来ていますか?」
「了解。わかっている。荷物は狙わない。」
テミは韓国人スナイパー(JIN)に連絡をした。


裕はレイにペットボトルの水を差し出す。つかの間の休息・・・
これは、今度いつスタートするのだろうか?


「配達ゲームで指名手配かよ・・・ったく意味わかんねぇ。」
自分の望んで始めたことだが、巻き込まれた感じがぬぐえない裕。

「1700万って、どういうこと?」
レイは、ゴーストが裕に話していた金額のことを聞いてみた。
額があまりにも大きすぎる。

「借金。」「借金って、どうして?」「まあ、ちょっと・・・」
「ちょっとでそんなに借金するはずないじゃん。」

レイはギャンブルとか、ドラッグとかで借金を作ったのではないか?と疑う。
これはかなり的外れだった。
不健康な借金を背負っている人が、こんなに激走を出来るはずがない。

「まあ、確かに薬は入るな。でもまあ、俺のじゃないんだけど・・・」
「薬・・・医療費とか?」「そんなところ。」

身内?家族・・・婚約者?レイは連想を繋げていった。

「そうしようと思っていた・・・・死んだよ・・」


裕は彼女:真希(木村文乃)との時を思い出す・・・・
ある日の夜、真希との待ち合わせ。
ジャケットの内ポケットに潜ませた婚約指輪。
真希が来る前に取り出して眺め、ふと笑顔がこぼれてしまう。

「裕!!」
道向こうで真希の呼ぶ声が聞こえる。笑顔で手を振る真希。
指輪を内ポケットに大事にしまい、真希に向かって手を振った。

真希は裕の笑顔を見ながら、急き立てられるように走り出す。
「ドン!!!」
真希は左右をきちんと確認していなかった。
飛び出したと同時に車にひかれた・・・・



「ごめんなさい・・・」
思い出したくない過去を思い出させてしまった。
謝ることしかできない・・・

「べつにいいよ・・・」
過去のこととして、今を生きる決意をしたのか?
知り合ったばかりのレイに同情されたくなかったのか?
でも、レイのことを怒る気もなかった。



「それではみなさん!次のステージを始めます。」

モニターに写し出された男。経歴が記されている。
季西建 クレー射撃のオリンピック強化選手に選ばれるが、最終選考で除外。
その後3年間、フランス外人部隊に所属。
現在も傭兵として海外に在住。

ゴーストは李が屋上から銃で狙い、足止めするように設定。
次のポイントに辿り着くための難易度がUPした。

「まあ、足止めと言っても実弾ですので♪
何が起こるのかは、“神のみぞ知る”です♪」


次のポイントがテミから送られた。
裕はケータイで位置を確認する。送信されたときからスタート。
設定時間は15:00

「くそ!ったく、ホント休まる暇もねぇな。」
裕はリュックを背負おうと立ち上がる。
「バン!!!」銃声が響いた。

2人は慌てて滑り台の影に隠れる。
隠れる場所としては、最適な場所ではなかった。
レイをかばいながら、さらに奥へと走る。

さっきの滑り台よりは少しまし。
体が隠せられる場所に逃げ込んだ。
裕は銃を撃つ人がどこにいるのかを探して、上の方をキョロキョロしていた。
レイはリュックの底に弾が当たっていることに気づいた。


「荷物狙うな!って言ったのに!!」
ゴーストは怒るが、これはハプニングの一つ。

レイはリュックの中身を取り出す。
正方形のジェラルミンケースを開けると、
取り出された“心臓”とタイマー。ケースのタイマーは9:48

「これって・・・・これが荷物・・・」
荷物の中身を見てしまったことで怖気づく裕。
「時間的に、次の場所には“これ”を待つ患者がいるはず。
これも、ゴーストたちのビジネスの一つなの。」

「マジかよ・・これって違法だろ?犯罪に手を貸すのかよ。」
「これを届けないと、誰かが確実に死ぬ・・・私たちも・・」
「こんな状態で、よく冷静でいられるよな!」


「私も・・あいつらから心臓をもらった一人なの・・」


レイは荷物を運ぶことに決めた時を思い浮かべる。
両親共に亡くなり、遺影の前で悲嘆に暮れていた。

「心臓、ちゃんと動いてます?」ゴーストが現れた。
「生命保険で満額ぴったり。
あなたの命は、ご両親の命で支払われたという事です。」

ゴーストはこんな報告のために来たわけではなかった。
レイに仕事の依頼。正方形のジェラルミンケースを渡す。

「心臓ですよ。」

心臓を所定の場所に運ぶ。これが依頼だった。
でも、ゲームを兼ねていた。
レイと同じように心臓を待つ患者がいて、その人の元に無事に心臓が届くか?
それも、運ぶのが前任者。
ゴーストは、キャスティングは最高!だと笑顔を見せる。

「これを運ばないと、誰かが死ぬ・・」ためらう理由はなかった。
「運ぶ。」レイは運ぶことに、きっぱりと決めた。



犯罪の片棒を担ぐことに抵抗していた裕に任せられない。
レイは自分一人でも運ぶことにした。
立ち上がろうとするレイを裕は止める。

「俺が先に出て引きつけてやるから、
とにかくお前は後から出て、ゴール付近で落ち合おう。」

あの拳銃は足止めをしたいだけ。真っすぐにゴールを目指す。

「大丈夫だ。誰も死なせない。」
「どうしてなの?なんか不安になんないの?初めて会ったのに。」


レイの顔を見ながら、裕は真希のことを思い出した。
病院のベッドで横たわる真希。でも、裕には笑いかけてくれた。
この笑顔があれば、何も怖いものなどなかった。

裕はレイに拳銃を渡し、心臓を任せた。
自分はカラのリュックを背負い、立ち上がろうとした。

「信じてるから・・・」

この言葉、なぜか勇気が湧いてくる。
裕はおとりとなって先に走り出した。

少し間をおいて、裕と別の方向にジェラルミンケースを抱えて走り出す。


裕はさっきのレイの言葉で、真希とのことをまた思い出していた。
思い出した日、裕は真希の手を引いて歩いていた。

「近いうちにさ、大事な話あるんだよね。」振り向きざまに話す。
「いいよ。」真希は真顔で答える。
「いいよ。って?」
「大事な話なんでしょ?もう答え決まってるもん。
だから、いいよ。」
「なんじゃそりゃ。」
「だって、信じてるもん。裕のこと。信じてるから・・・」



「あいつ、全然似てないんだけどな。」
自分のことを丸ごと信じてくれる人がいれば、
こんなにも勇気の湧いてくるものなのか・・・
時間に追われた立場、でも怖くはなかった。


レイも懸命に走る。人の命がかかっている・・・
指定された場所、山岡医院に着いた。
扉を叩くと、医師の山岡(小沢一敬)が手術着姿で乱暴にケースを取り上げる。
「くそ!こんなにしやがって!」
弾が当たって少し状態が悪くなってしまっていた。


さっそく手術にかかろうとする山岡に、レイは拳銃を構えた。
「あんた本物の医者?いいかげんなオペしたら許さないから。」
「俺は確かに強欲だがな、その辺のえらそうな大病院の医者より腕は確かだよ。
患者死なせたくなかったら、じゃまするな。」
山岡は手術室に入っていった。

レイはパスワードを入力。エラーが出る。
もう一度入力。やっぱりエラー・・・残り時間は1:01
何度入力してもエラーが出続ける。
不意に心臓に痛みが襲い、慌てて薬を飲みこんだ。


「2人とも入力しないと止まらないって、言いませんでしたっけ?」
ゴーストはテミに確認をしたが、そこまで二人には説明していなかった。
「まあ、いいでしょう。」
こんなことも、そんなことも含めてのゲーム・・


「確かですか?」
「ええ、心臓病です。医者の話だと、一年も持たない命だと・・・」
中塚祥司(柄本佑)は報告をうけて不思議に思っている。


裕も時間内に山岡医院に到着した。
気をうしなぅて倒れているレイを揺り起こす。

「裕・・・また会えた・・・・」

気付いたレイはパスワードの場所を教える。
時間以内に入力出来た。二人のタイマーが同時に止まる。
さすがに今回はしんどかった。座り込む裕。
倒れてしまったレイの体を気に掛ける。

「軽い貧血みたいなもんだから。それに、薬飲んだし大丈夫。」

「なあ、さっき俺の名前呼ばなかったか?裕って。
まあ、何でもない。」


闇の臓器売買。現実に日本にあるなんて思わなかった。
でも、健康な臓器が欲しい人は どの国にもたくさんいる。

「犯罪は犯罪。だけど、愛する人が死にそうなときに
法を犯してでも助けたいって気持ちは否定できない。」
両親が自分に与えてくれた、最後の愛情の形だから・・・


「私ね、ハートを二つ持ってるの。」

記憶転移。
それはドナーである元の心臓の持ち主のくせや性格が
新しい持ち主に宿ってしまうこと。

「だから、私にはハートが二つあるの。こんなの信じる?」

やわらかな、優しい時が過ぎていた。
突然照明が点滅。TVの電源がオンになり写ったのはゴーストの姿だった。

「なかなかやりますね。お二人さん。
ああ、初めまして高杉さん。そして水木さん。」

「無事に荷物を届けたんだ。約束通り“コレ”を外してくれ!」
時限性のある爆弾。こんな物は早く取りたかった。

「ワタクシ、お二人を少々見くびってました。
恋人を失って、人生に落伍したニート。
汗水たらして働くサラリーマンを否定して、楽して金を取ろうと言う
人の風上にも置けないようなクズが、ここまでも頑張りをみせるとは・・・

そして水木さん。
あなたは、とてももうすぐ死んでしまうとは思えないような働きをしました。
あれ?高杉さん知らなかったですか?彼女、死ぬそうなんですよ。

彼女がウチの患者さんだったことはご存知ですよね?
一年前、偶然にもドナーが現れて一命を取りとめたんですよ。

けどレイさんが言うには、こちらの医療ミスで“もうすぐ死ぬ”って言うんですよ。
恨むんなら、弱い心臓を提供したドナーを恨めばいいのに。」

それはウソ。ドナーは健康な心臓を提供してくれた。
ずさんな手術をしたからこんなになってしまった。
ゴーストがドナーを否定するようなことをいうことに、レイは腹を立てていた。



「興奮すると、ぽっくり逝っちゃいますよ。」

次のゲームを始める。
裕との契約は60分拘束と3つの場所に行くこと。
まだ2つ目だし、まだ60分も経っていない。

「彼女はもう走れねぇ。
最初っから無理とわかっている賭けは、成立しねぇんじゃないか?」

裕の話にも一理あった。レイをここに置いていくことにする。
ただし、ブレスレットはゲームが終了するまではめたままで
役目は裕のサポート。


次のポイントがテミから送られてきた。
サポートしやすいように、TV画面に映し出される。
今回は動いていて、都内のとある乗り物に発信器がと一緒にパスワードが付いている。

「では、ラストにふさわしい盛り上がりを期待してますよ。」


テミは金髪の男にアゴで指示を出した。



森沢雄介警視管理官(嶋田久作)に中塚は二人のことを報告する。
レイは両親が死に、身寄りがない。
裕は闇金から金を借り、多額の借金があるが、政治的なことに興味がない。
2人が国会議員を殺す動機が見つからなかった。

「俺にはこの事件のウラには、何か大きな犯罪が隠れているような気がします。」




今回なぜか警察があまりいませんでした。
もう探すのはやめたのかしら?
裕の過去とレイの理由。
2人が抱えているものは意外と重かったと知りました。
ただ走るだけではないですね。
レイの心臓はもう手術不可能なのでしょうか?
気になるところがいっぱいです。


テンキーが付いた時計、あるんですね。


ゴーストがやたらに食べる”ゆでたまご”
凄いお稼ぎのはずなので、有精卵かしら??



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ドラマ RUN60 EPISODE1 第1章 第1話 疾走 桐山漣 あらすじ ネタバレ [RUN60]

RUN60 EPISODE1 第1章 第1話 疾走

「はい。予定どおり出発しました。」


映し出されたモニターに写っているのは、
大きなリュックを背負い、街を激走している水木レイ(小林涼子)の姿。

「いえ、こちらの便宜上 急遽変更することになりました。
いいえ、そちらの方は問題ありません。一時間以内にお届けします。」
キム・テミ(玄里)は淡々と話をしている。


会員制の闇のギャンブルゲーム「RUN」
集まった人たちは全員盛装し、マスカレイドのときに付ける仮面をつけていた。
「RUN」を仕切る男ゴースト(和田聰宏)は、
プレイヤーのレイが20歳だったことに驚く。ずいぶん幼く見えた。


別のモニターに写されたのは
「衆議院議員 武田康弘氏 自宅で殺害される」という一報。


「どうもこんにちは、山岡医師(小沢一敬)さん。
そちらの準備はいかがでしょうか?
それはよかった。安心してお届けできますよ。
ええ、生ものですから鮮度が大事ですよね。
では、これから大事なショーが始まりますので 邪魔しないでくださいね。」

話しが終わらないテミの電話をゴーストは取り上げ、話しを切り上げた。



「衆議院議員殺害事件 特別捜査室」
警察管内で捜査本部が設置された。
仕切るのは 森沢雄介警視管理官(嶋田久作)

「警視庁捜査一課一係 中塚祥司巡査部長 特別捜査本部へ合流します。」
中塚祥司(柄本佑)は森沢に着任の挨拶をした。


レイが走る様子を見ながら、しきりにケータイを触る。
仮面で集う者たちは賭け(ベット)をしているようだ。

「Welcome to the RUN.
今日も格別なエクスタシーを感じていただきながら、
最高に楽しんでいただきたいと思います。」

ゴーストが開幕の挨拶を行った。ここからが本当のスタート。

「余興を楽しんでいただいていている途中ではありますが、
今日は趣向を変えて、もう一人ランナーを加えたいと思います。
つまり、二つ目・・・いや、三つ目のランナーです。」

モニターに映し出されたのは
高杉裕(桐山漣) 27歳 A型 フリーター 逮捕歴なし


テミは電話を掛けると同時に、高杉の所在地をサーチする。
謎の組織「RUN」は街中の監視カメラやスマホまでをジャックし、
ゲームを楽しむ悪の組織。居所はすぐにつかめる。

トボトボと歩道橋を歩く祐の姿がモニターに映し出された。
ケータイに着信。会員登録をしていたアルバイト会社「RUN」からだった。
何もためらうことなく電話を取った。

「RUN会員の高杉さんですね?おめでとうございます。
高額のアルバイトが始まりました。
今から60分ほどお時間を頂きますが、どうでしょうか?」

裕はこの申し出を受けた。

「では、さっそくアルバイトの内容ですが“配達をお願いします”
これから指定する数か所に行っていただきます。
そして、その場所に辿り着いたらギャラをお支払いします。
まず 最初の場所に辿り着いたら、100万円。」

100万円と聞き、元気のなかった声にも力が入る。
「荷物って何ですか?」
「それは行ってからのお楽しみです。降りますか100万円?」

「場所は?」
テミは裕のケータイに場所を転送した。

転送された地図に、青いマークが点滅する。
「まずは、あなたが依頼に足る腕前かどうかを試させていただきます。
その荷物の場所まで・・・」

ゴーストが見ているモニターには、
割り出された予定所要時間 07:40と表示されていた。

「・・・・・5分としましょう。そこから5分で行ってください。
時間内に受け取れば、まずは100万です。」



レイは少し立ち止まり、腕時計を確認する。05:03
残り時間はあとわずか、休んでいる暇はない。
追い立てられるようにまた走り始めた。


2人とも残り時間04:59
まだ内容が掴み切れていない裕は、まだその場で立ち止まっていた。
もうカウントは始まっている。

「あ、そうだ高杉さん。靴ひもはちゃんと締めてから出発して下さい。
怪我されると困るので。」

今の状況をモニターされていると知った。
キョロキョロとあたりを見回すが、何もわかるわけがなく
とりあえず靴ひもをきつく結び直した。


「それではみなさん。高杉さんが時間内にたどり着けるか否か
ベットをお願いします。」

仮面の客たちは一斉にケータイからベットを行う。


「今そちらに写真を送りましたので、よろしくお願いします。管理官。」
テミは二人の写真を転送した。


裕は普通に走るだけでは間に合わないと思い、
ショートカットしながら目的地を目指す。
ガードレールを飛び越え、金網をよじ登る。

レイはしんどさのあまり、足が止まった。
ピルケースから薬を取出し、水で流し込む。



森沢警視のところに情報が入った。
「被疑者に関する有力情報が手に入った。これより公開捜査に切り替える。」

警視庁全域に緊急配置。通達とマスコミに連絡を入れる。


残り時間1:32 どうにか到着したのはレイ。
だが、肝心な品物がどこに隠されているのかを探さないといけない。
辺りをキョロキョロと見回し、
ベンチの横に無造作に置かれたブリーフケースを見つけた。

中にはメモが一枚。7ケタの数字が書かれている。
腕時計のテンキーを使い入力。00:52 動きが止まる。
ほっと一息ついた。


裕はまだ目的地に着いていなかった。
家の壁の隙間を抜けて進むので、モニターサーチができなくなる。
慌てて居所のサーチが行われた。
モニターを動かすのはゴーストで、センサーは足と腕に取り付けられている。
しきりに動かて探す。


テミはレイに、次の伝達事項を送信した。
受け取ったレイはブリーフケースに入っていたお金と時計を取り出す。


10、9、8、・・カウントダウンが始まる。裕はまだ目的地に辿り着けていない。
サーチできないゴースト。
だが、モニターに裕の姿が映し出される。時間内に到着していた。
裕とレイは同じ場所に集められていた。

「荷物ってそれですか?」

レイに話しかける裕。
何も言わずにお金の入った封筒を裕に差し出す。
封筒の中身をチェックし、それをポケットにねじ込もうとしたとき
レイは隙をついて時計を裕の腕にはめる。

「なんっすか?これ??」

動いていない腕時計を見ながらレイに話しかける裕。
顔を上げると、レイは自分の方に向かって拳銃を構えていた。

「ゴーストの手先?病院はどこ?」

裕は配達を言われただけで、なんのことだかさっぱりわからない。
裕のケータイが鳴った。その一瞬の隙に裕は拳銃を取り上げる。
形勢逆転。レイに向かって拳銃を構えた。

鳴りやまないケータイに出てみると
「なかなか良い走りっぷりでしたね。高杉さん。
これで高杉さんにも安心して依頼ができそうですよ。」

「あの、どういう事っすか?これ?」
「最初にも申し上げた通り、配達の仕事ですよ。
荷物は、あなたのパートナーとなる彼女が、今背負っています。
リュックを2人で運んでいただきます。」

「だったら、彼女がタクシーとか使って届けたらいいじゃないですか。」
このおかしな状況から早く抜け出たいと思っていた。

「それはゲームの面白みがないでしょう。」
「配達がゲーム??俺には何が何だかさっぱり分かんないんだけど。」

裕がRUN会員になったのは、高収入の仕事を求めていたから。
ゴーストの指示の通りに動けばお金になる。


レイのケータイにも着信があった。
裕はあごでケータイを取るようにレイに指示する。

「ちょっと、どういうこと?話しちがうじゃん。
こいつ誰なのよ。私の邪魔しないでよ!」

「水木さん、あなたずいぶんバテてるじゃないですか。
荷物が遅れたらどうするんです?」
「ちゃんと届けられるわよ。じゃまさえ入らなければね。」


2人とも納得がいかないようで、このまま続けることを余儀なくされた。


次のチェックポイントは3つ。
指定されたポイントに、時間内に辿り着くごとにギャラが支払われる。
金額は前の支払いの倍。
さっきは100万円だったので、次はの場所にたどりついたら200万。
次が400万。最後は800万プラスボーナスで200万。で1000万。
計1700万円支払われる。

「高杉さん。あなたにとって都合のいい数字ですよね?」
「え?どうしてそれを・・・」


「各ポイントには、自分たちの足で行ってください。車やバイクは禁止です。
ポイントごとにパスワードが置いてありますので、それを入力してステージクリア。
時間内に辿り着けなかったり、無理に腕時計を外そうとしたら
大変なことになります。
まあ、片腕が吹き飛ぶ程度ですけどね♪」

大事になりそうだと感じた裕は、
このゲームに参加するという意思表示をしていないことをゴーストに告げる。

「今さら断るのですか?まあいいでしょう。
彼女を見殺しにすることになりますが・・
高杉さん。何のとりえもないクズのようなあなたが、
“簡単に大金を手に入れられる。”
なんて、まさか思ってないですよねぇ?」

次のチェックポイントが送信された。時間は15:00

「急ぎましよう。賞味期限の切れる前に。」

レイに付けられた腕時計が稼働し始めた。これは残り時間を示すタイマー。
裕のことは気にせずに、次のチェックポイントに向かおうとしたレイ。
荷物を持とうと裕は呼び止めた。渡す気配はみじんもない。


「あ、ひとつ言い忘れてました
お二人とも、あまりにぎやかな場所は避けた方がいいですよ。
今からあなたたち二人は、
大物政治家の殺人犯として指名手配中となりましたので♪」

近くにあった巨大ビジョンに映し出されたのは
速報として自分たちの顔写真が公開されていた。全国指名手配・・・
不特定多数の誰もが自分たちの顔を認識したようなもの。

「嘘だろ!おい!!嘘だろこれ!!!」
「そう、嘘です。それでもあなた方を足止めするにはちょうどいいでしょう。
先ほど我々のスタッフが、
あなた方の居場所を警察に知らせておきましたので・・・
がんばって生きあがいて下さい。
でも、ヤケになって醜いザマを見せないでください♪」

「さあそれでは2人が無事にたどり着けるか、じっくり観察しましょう。
みなさん、ベットをお願いします。」


2人は走り始めた。大通りを駆け抜ける。
途中でぶつかりそうになった女性(青山テルマ)のことに目もくれず。
もう警察の捜査の手が伸びていた。警官を見つけ、急いで物陰に隠れる。

裕はレイの背負っているリュックに手を掛けた。
レイは渡すつもりなどない。

「あんたのその意地のためにな、命落とすなどごめんだぜ。死にたくねえだろ?」

この言葉で観念した。レイはリュックを裕に渡す。
裕はレイの顔を見ながら ふとある女性のことを思い出した。
だが、考えている余裕はない。リュックを背負い走り始めた。


「そうです。晴海方面を走る姿を見ました。」
警察に連絡を入れるテミ。


また警官を見つけた。陰に隠れて様子をうかがう。
「名前、何て言うんだ?名前だよ。俺は高杉裕。」
「水木、水木レイ。」

「ゴーストって誰だよ。」
「あんたの方が詳しいんじゃないの?会員何だし。」
「俺は、たまたま見つけたバイトのサイトに登録をしただけ。
連絡がきたのは今日が初めてだよ。」

ゴーストと呼ばれていることしか知らない。
知っているのは、人の命をゲームの駒のようにもて遊ぶ、最低な人間ってことだけ。

「恨みか?」「まあね。」

警官の隙をついて走り出す。
様子に気づいた警官が後を走ってくる。
それでも走って逃げるしかなかった。残り時間09:30

汐留で発見されたと森沢に連絡が入る。
捜査本部があわただしく動き始めた。



始まりましたRUN60。
走ることが主体の話なので、自分もその中にいるかのように思えます。
死のゲームが始まりました。気が急き立てられますね。


走るときに付けるなら、こっちのほうがいいですね。


主演作品です。



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