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RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第7話 暗闇 あらすじ ネタバレ 柄本佑 [RUN60]

RUN60 EPISODE3 第3章 終章 第7話 暗闇

これまでのRUN60
第1章 ランナー高杉裕(桐山漣)
突然タイマー式時限爆弾を腕に着けられ、
命を賭けて走る闇の組織「RUN」に巻き込まれた。
ゴースト(和田聰宏)と呼ばれる男が仕切るゲーム。

高杉裕と謎の女:水木レイ(小林涼子)
そして並行して起きた謎の政治家殺害事件を追う警察。
高杉裕は 死んだフィアンセの心臓が、水木レイの心臓に移植されていると知り
彼女を守るため命を懸けて疾走した。


第2章 ランナー楠野孝雄(Takuya、寺田拓哉)
今度はシステムがピエロ(John-Hoon)と名乗る、顔の見えない男の手に渡る。

ゲームクリエイターであるピエロは、リアルタイム殺人ゲームとして
孝雄をリモートコントロールし、走らせた。

楠野孝雄もまた、大切な人のために自分の命を賭け 東京の街を疾走した。
だが間に合わず、恋人:根岸美緒(森田涼花)を殺してしまう。

歓喜したピエロだったが、
なぜかフィアンセの山下智子(松岡璃奈子)に殺害されてしまう。

そして警察は本格的に動き出した・・・



第7話 暗闇
川中陽子(田中美保)は恋人:中塚祥司(柄本佑)のマンションで
夕食を作りながら帰りを待っていた。

グッドタイミングで祥司は帰宅。もう少しで出来上がる。
出来立てを食べてもらえるのは珍しいことだったので、急いで仕上げた。

自分の部屋で、彼女が食事を作ってくれることが何だかうれしくて、
祥司は洋子の調理する姿をニヤニヤしながら眺めてしまった。

楽しい夕食は、ワインで乾杯してから始まった。
料理を食べる祥司を見ながら
「あ~あ、なんで刑事なんかと付き合ってるんだか・・・」
陽子は思っていたことをつい、つぶやいてしまった。

特殊な職種を選んだ彼を好きになってしまった・・
こんなこと言っても仕方がないことは、よく分かっていた。

祥司は仕事が中心で、
プライベートが二の次になるのは仕方がないことだと思っている。


「明日、早くから出かけるけど大丈夫?」
明日?陽子の言葉の意味が理解できない・・

「忘れたの?自分から言い出したじゃない。
“これまでの罪滅ぼしに、明日一日オフにして遊ぶ!”って言ったの誰よ。
私、仕事休みを取ったんだよ!」

ここまで聞いてようやく思い出した。
この話をしている時点では、事件は終わったこととなっていた。
その後 少人数での捜査続行で、手が全く足りていなかった。
早く休みが撤回されることを言っておけばよかった・・
言い出すタイミングを計っていたら、

「日帰りで箱根温泉もいいかなぁと思って。」
陽子はガイドブックを買って、ウキウキしながら眺めている。

「ゴメン・・明日はやっぱり仕事に・・・」
最悪のタイミングだとわかっていたが、
今言わないともっと怒り出すのは目に見えていた。

「ちょっと気になることがあって・・これは、俺出なきゃダメな事件なんだ。」
「なんでよ、刑事いっぱいいるんでしょ?
あなた一人いなくてもどうにかな・・」
「ダメなんだよ!!!!他のやつらじゃ!!」
陽子の話をさえぎって、祥司は熱くなって言った。

「あんたじゃあ、事件と付き合えばいいのよ!!!」
陽子は怒って帰ってしまった。



「例の爆破事件だが、本店に捜査本部が置かれることになった。」
森沢雄介警視管理官(嶋田久作)から朝イチで聞かされた。

この爆破事件で一番ダメージを受けた「楠野孝雄」は入院している。
精神的に危険な状態にあるらしい。
目の前で愛する人が爆破されたショックが大きすぎた。
事情聴取は当分の間は出来そうになかった。


祥司が回収に成功した時計型タイマー式時限爆弾の分析が終わった。
科警研の桑田和仁(木村了)が説明をしてくれる。

「簡単に言えば、リモートコントロール式時限爆弾。
使われている爆薬は爆発力が強いことから、
何らかの特殊な配合がされている場合が高い。」


楠野孝雄が言っていた「見張られている」というのは?
それは簡単。
「世の中の監視カメラだけではなく、PCやケータイなど
あらゆるカメラ付き端末をハッキングされていた。」

漫画や映画でよくある、特定の顔を認識させて延々と追跡させる。
それと同じ。リアルな世界でも使用可能なほどになっていた。

このシステムは世界中のサーバを経由していて、
今回の事件のハッキング元を探るのには時間がかかる。

この事件はプロの犯行。爆弾のエキスパートってところだろうか・・
となると、自衛隊などの警察も捜査除外することができない。


捜査本部が立ったので、自分たちは場所を変えた。
建物の地階に降り、倉庫を掃除しただけのような 部屋の扉を開ける。

部屋の中ではすでに山下朋子(松岡 璃奈子)が仕事にあたっていた。
山下は、科捜研での爆弾のエキスパート。
桑田は爆弾に詳しくないので、森沢にも手伝ってもらうことにした。
捜査は極秘で、4人であたる。


「これから忙しくなる。今日は帰って休め。
大事な人間を捜査で犠牲にしちゃダメだ。」
森沢警視に言われると、断ることができなかった。
定時で家に帰った。


陽子とはケンカしたまま連絡は取っていない。
ツーショットの写真を見つめながら
祥司は部屋の電気も点けず、ぼんやりとイスに腰掛けた。


4人の中で、実質の刑事は祥司だけ。単身聞き込みにあたった。
なかなか有力な情報は得られない・・・
足取り重く次の聞き込み先に向かう祥司に、森沢警視が合流した。

祥司は警視が聞き込みの仕事をするのはおかしいと、主張するが
メンバーが4人で、実働が2人なら
それをするのが当然のことだと言った。

「現場経験は少ないが、私も一応は警察官だ。」

この言葉で、森沢の真意を感じて 一緒に聞き込みすることにした。



かごに入れたハムスターの動きを見つめながら桑田は考え事をしていた。
考えていたことが頭の中で合体し、ふとひらめいた!

「ハーメルンの笛吹き!」

ハーメルンの笛吹き男は、
ドイツの街ハーメルンの災厄について民間継承される物語。
グリム兄弟の民話集「ドイツ伝説集」にも収録される。

ネズミに悩まされていた街ハーメルン。
そこに訪れた男は、お金と引き換えに町中のネズミを追い払うと約束した。
そして不思議な音色の笛を吹き、見事ネズミを川に飛び込ませ退治した。
だが街の人々は約束のお金を支払わなかった。
怒った男は笛を吹いて町中の子供をさらっていった。
その数は130人以上と言われている。


桑田は何かに憑りつかれたように、キーボードを叩き始めた。


祥司と森沢は休憩をしていた。
「これが現場の刑事の仕事なんだな。」
今日回った数件で、森沢は現場刑事の大変さを 身をもって感じた。

「もうすぐ11時16分だな・・・」
2年前、森沢はある組織抗争の事件を担当していた。
久しぶりの休暇を娘の優香(田﨑アヤカ)と昼食を外食にしようと出かけた。
楽しく話しながら歩いていたら、

「森沢!!!!」
男に呼び止められた。
その男は拳銃を持っていて、こちらに向かって構えていた。
森沢に照準を合わせていたのに、ふいに優香の方にスライドさせて発砲!

優香は腹部を撃たれて倒れ込んだ。
その事件が起こったのが、11時16分。
「忘れられない時刻となった。」

「娘一人も守れないで、何が警察官だ・・・
中塚、武器っていうのは人を狂わせる力がある。
あのシステムを操っている人間の殺意に、もはや歯止めはかからないだろう。
システムを作った人間を、絶対に許さない!!」

こんな熱い森沢警視を見たのは初めてだった。



「できあがり。
笛の変わりにブレスレット。音楽の変わりに恐怖。
出てきてもらうよ。ネズミたち。」
桑田は何かのソフトを作り上げたようだ。

今日の聞き込みを終え、帰り支度をしている祥司。

「悪いネズミを退治したのに、男には何の報酬もなかった。
男は怒って街の子供を犠牲に・・・」
桑田は大きな独り言を言った。
祥司はこの言葉の意味が理解できなかったが、気にすることなく家路についた。


歩いていると、知らない番号から電話が入った。出てみると、
「ネズミは全て死ぬ。マウスシステムで走り、力尽きる。川に落ちて死ぬ。
次のネズミは決まっている。

これは警告。誰かをネズミにしたくなければ、これ以上の捜査をやめろ。」

電話は切れてしまう。


桑田のシステム。画面上はピエロが作成したゲームと同じようだ。
プレイヤーの男女は、マウスというキャラクターに会いに来たようだ。
自分のシステムが作動し始めたことがうれしくて、
ニヤニヤしながら画面を見つめる。


さっきの電話が気になって、ケンカしていたのも忘れて電話を入れた。

「大丈夫か?」「大丈夫って何よ!」
心配しているのは祥司だけで、陽子は何のことだかわからない。
それよりも聞きたかったのは謝罪の言葉だった。

「よかった・・・今どこにいるんだ?どこにいるんだって聞いてるんだ!!」
ぐちぐちと文句を言い続ける陽子に怒鳴りつけて居場所を聞く。
こんな祥司は初めてだった・・・

「映画見て帰る途中。もうすぐ家だけど・・・」
けんかしている場合ではないと察知した陽子は素直に話した。

「急いで戻るんだ。そして鍵をかけて家から出るな!今すぐ行く。
絶対に俺が行くまでドアを開けるんじゃないぞ!!」

突然こんなこと言われても・・陽子は理由が聞きたかった。
そんな悠長に話している余裕はない。祥司は切羽詰まっていた。

話しをしながら歩道を歩いていた陽子。そこにバイクが突っ込んでくる。

「キャー!!!!」

悲鳴が聞こえたと同時に電話が切れた。
祥司は慌てて陽子の搬送された病院を探し、病室まで駆けつけた。



右肩の打撲。よかった・・軽傷で済んだ・・
頭部の打撲も考えられたので、今日一日は入院を余儀なくされた。

ホシは、この近辺でバイクによるひったくり事件が頻発しており
同一犯の可能性が高い。
ただのひったくり?それともさっきの電話の主??

とりあえず無事な姿を見たい祥司は、眠っている陽子の病室に入った。
顔を見てほっとし、気が抜けた。椅子に腰かけて陽子を見つめる。

箱根の日帰り旅行を楽しみにしていた陽子。
恋人と一緒の時間が欲しかっただけだろう・・・
ケンカの原因は自分の仕事なんだと、祥司はつくづく思った。
でも、刑事を陽子のためにやめられない。
祥司の頭の中で、今までのことがグルグルと廻った。


朝、目を覚ました陽子。
自分の置かれている状況がわからずに少し考える。
ベッドから体を起こし、右肩がすごく痛むことに気づいた。
枕元に置かれたメモをみつける。祥司からだった。


陽子。
無事でよかった。

このままでは、
こんな俺では、陽子を幸せに
することができないかもしれない。
そして、これ以上陽子を危険な目に
遇わすわけにはいかない。

だから


別れよう。

祥司。


事故に遭い、起き抜けの陽子にとってヘビーな内容だった。



別れを切り出した祥司。
心にぽっかりと穴が開いたような気がして、自分が定まらないでいた。
この感情は長い付き合いになるかもしれない・・・

陽子に会わないように病院を出て行こうと歩いていた。
目の前には森沢の姿があった。車いすの女の子と一緒に・・

「娘の定期健診だ。」
話してくれた娘さんは車いす生活を送っていたことを知った。
森沢のケータイに着信があったので、祥司が代わりに車いすを押す。


「何かあったんですか?ごめんなさい。悲しそうな顔をしていたから・・」
整形外科まで車いすを押してもらいながらも、祥司の異変に気づいていた。

「そうですか?ちょっと疲れてるんだ・・」
さすがに彼女に別れを告げたばかりとは言えなかった。

「刑事さんってみんな同じこと言うんですね。
辛いことがあっても何にも言わない・・
それが逆に家族を苦しめることがあるのに・・・」

祥司に出会ったときの顔が、
昔の父の顔と同じだったから“つい”話してしまった。


「父は、私がこうなったのは自分のせいだと思い続けているんです。
私はもう、受け入れているのに・・・」

この姿を受け入れて、自分を変えて強くなるように努力をした。
そうしないと生きていけないから・・



桑田のPC画面に
RUN 60 GAME STARTまで 9:59:59と表示が出た。
「こいつらはアホだ・・・」
画面を見ながらつぶやいた。


祥司は署に向かう途中、何者かに後ろから殴られて気絶してしまった。






森沢の娘が生きていた!?最初にびっくりしたのはココでした。
あんなに物悲しげに事件のことを話していたので
てっきりこの世にはいない人だと思っていました。
彼女が出てくることに意味があったのかな?

別れは手紙ではいけませんね。
気持ちが残ってしまいます。


東京近辺の日帰り温泉は箱根なんですね。
今回初めて知りました。

日帰りでも旅は良いですよね。非日常な感じがとても好きです。



一人で温泉に泊まる。こんな感覚がなかったのでびっくりしました。
文豪のように籠って仕事します?(笑)







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