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RUN60 EPISODE1 第1章 第3話 奇跡 あらすじ ネタバレ [RUN60]

RUN60 EPISODE1 第1章 第3話 奇跡

「とりあえずはお台場方面でいいかな?」
「そうだね。」

高杉裕(桐山漣)は水木レイ(小林涼子)のサポートを受けてまた走り出した。
狭い路地を抜け大通りに入ると、
クロスバイク(自転車)をガードレールにつなぎかけている人がいた。
このクロスバイクを無理やり奪い、ポイントに向かって漕ぎ出した。



「ポイントは今、レインボーブリッジの下を通って、お台場の方向に向かっている。
このままのスピードで真っ直ぐ進んでくれれば、合流できると思う。
大通りは避けたほうがいいと思う。まだ検問が解けていないから・・・」

ゲームに必死で忘れてしまいがちだが、2人は警察から指名手配を受けていた。


会員制の闇のギャンブルゲーム「RUN」を仕切る男ゴースト(和田聰宏)が、
次のポイントは動いていて、都内のとある乗り物だと言っていた。
と言うことは、車かバイク。
なんとかして追いつかないと自爆してしまう・・

クロスバイクを漕ぐ足が、自然と早くなる。


「なあ、心臓移植した日覚えてるか?」
「去年の春・・突然だった。突発性拡張型心筋症。
それからは友達と遊ぶことをあきらめて、学校も辞めて、恋愛も諦めて・・・
逃げることも嫌になって・・・」


話しをしながらも、裕はポイントに向かって進む。
でも、自分の疑問を解消するためにレイに辛いことを思い出させた。
話しに気を取られて車と接触しかける。が、問題なかった。

「ポイントはどこに行った?」
「有明のあたりから青海方向に向かっているみたい。」


レイはポイントの動きを見ながら思い出した。この動きはもしかしたら・・
「バス!バスの中にあるかもしれない。」

レイは画面にバスのルートマップを出し、地図の上に重ねてみる。
今まで通ってきた道の経路をたどると、3つのバスの路線と重なった。
そのうちのどれか。まだ一本に絞ることができない。
とりあえず分岐点の所まで先回りを出来るようにナビした。


「やっぱりバス!バスの中みたい。そこから500メートル圏内。」
バス停でポイントの動きも止まった。バスの中にあることに確信を持った。

残り時間05:23 時間内に辿り着くことができそうだ。

「そこを右。そのあと左に折れて。」
「そのあとは、2つめの角を左。そのカーブを左はへ。そこは右。」
レイは裕の速さに驚きながらも、次々と指示を出していく。

「あと、200メートル。」


「次は!」
次が分岐点。バスが右に曲がるか左に曲がるかの判断がつかなかった。
「ええっと・・・左!」

レイが指示を出したと同時に、バスは左に曲がる。
(裕はバスの後ろを追いかけていないので、
同じ方向に曲がるとバスとは逆時方向に進んでしまう。)

「ごめんなさい。反対!!!」

素早くターンしてポイントに向かって漕ぐ。
「もう少し!追いつける!!」

「左折して!!すぐ横!そのバス!!!」

裕はバスを見つけた。動いているバスの前に突っ込み、無理やりバスを止める。
扉を開けさせ、イスの下を前から順番に捜していく。

無賃乗車の裕にお金を入れるように催促をする運転手。
お金がなければ降りてもらうしかない。バスを動かすこともできずにいた。

後ろの通路側に座っていた女性(Cherie)の足元に、
ジェラルミンケースが置いてあった。
この女性の物ではないとわかると、ケースを取りバスから降りた。


降りたと同時にケースを開ける。
「レイ!番号を言うぞ!!」
裕は番号を言いながら、自分の腕時計型爆弾のテンキーに打ち込む。

5:44 カウントダウンしていた時間が止まった。
腕時計も外れ、裕はようやく一息ついた。安堵感で一杯。


「やった!!!助かったぞ!!!」
「レイ!聞こえるか?レイ!!!」

前回のポイントだった山岡医院より指示を出してくれていたはずの
レイからの応答が無くなった。


裕のケータイが鳴った。
「レイ!」レイからだと思い、弾んだ声で電話に出る。

「ゴースト・・?」
「高杉さん、おめでとうございます。ずいぶんあっけなくクリアしちゃいましたね。
おかげでこっちは少し興ざめでしたよ。」

「彼女をどこにやった。」
「彼女は次のゲームに参加するので、場所を移動したようです。」


「汚ねぇまねしやがって!!」
「それは心外ですね。
高杉さんはちゃんと腕時計型爆弾を解除されて、自由になったじゃありませんか。
残りの金も、ちゃんと支払いますよ。」

「彼女をどこにやったんだよ!!」
「そんなに心配ですか?やはり他人とは思えないですか。そうですか・・
では最後に、もう一度だけ私とゲームをしましょう。
それに勝てば、彼女に会うことができるでしょう。

もう一度、はずした腕時計型爆弾をはめてください。」


レイはためらいながらも腕に着けた。
5:43、5:42・・・さっきの続き。リセットされずに残り時間がどんどん減っていく。


「終わりが逆に、始まりとなったわけです。では、頑張ってください。」
「おい!いったいどこに行ったらいいんだよ。」
「あとはあなたの女神が、導いてくれることを祈ります。」

迫る時間に裕はゴーストに向かって怒鳴り続けるが、回線は切れていた。
右往左往する様子を見て笑っている。

たまたま手に持っていた、さっきのパスワード表と、
ゴーストが言っていた言葉・・「終わりが逆に始まりとなったわけです。」
カードの上下をひっくり返してみた。
0354・・・・どうやら都内のどこかにつながる電話番号のよう。

ケータイを取り出してかけてみる。


「ゴースト?」この声はレイ!
「レイ!俺だ、高杉だ!!大丈夫か?」
「電話ボックスに閉じ込められて、鎖がグルグル巻きになっていて開かないの。」

「周りは何もない空き地で、運河が見えるだけ。
レインボーブリッジが見える。あと、工事中の橋も。」

レイが今居る場所の景色を懸命に説明した。
裕はひらめいた場所に向かうために、さっきのクロスバイクにまたがる。
多分いるであろう場所に向かって、漕いでゆく。


「なあ、さっきの病院で言っていた話・・ドナーの心の話し。」
「ああ、うん。普通患者はドナーの人に会っちゃいけない決まりなんだけど、
私、一瞬だけ彼女を見たの。」

麻酔を受けて遠のく意識の中、隣にいたのがドナーの彼女だった。
横目でチラリと見たら、凄く綺麗な人で・・
事故で顔が傷だらけだったけど、それでも本当に綺麗だった。



裕はレイにこの話を聞いて、事故に遭った彼女:真希(木村文乃)の
最後のときを思い出した。

真希の命が尽きようとしていた。
裕は必死に手を握り締め、懸命に現世につなぎとめようとした。
だが真希のまぶたが、もう一度開くことはなかった・・・

裕は渡すつもりでずっと胸ポケットに入れていた婚約指輪を取出し、
真希の指にはめる。

悲しみ、絶望、後悔・・・・
いろんな思いが入り混じり、裕は声を上げて泣いた。



「もちろん一度も話したことないんだけど、
私が落ち込んでいるときに、“頑張って”とか“私の分も精一杯生きて”とか
話しかけていてくれるような気がするの。

なんでだろう・・・
あなたと居ると懐かしい気持ちになる・・・
もっと生きたいって思うの。」

「待ってろよ!もう死なせない。俺が絶対に助ける!!」


残り時間3:00
開催中の「RUN」でゴーストのサポートをしていたキム・テミ(玄里)は
ゴーストの目を盗んでPCに何かを打ち込んだ。


裕はようやくレイのいる電話ボックスを見つけた。
草陰に潜み 裕の様子を、双眼鏡を使って見張る男・・

裕はパスワードを見つけ、一緒にテンキーを押す。
腕時計型爆弾を腕から外すことができた。これで一安心。
あとは電話ボックスを取り巻く鎖を外すだけ。

裕は鎖に数字合わせ式の南京錠がされていると今知った。
電話ボックスの中の電話が鳴る。


「ゲーム終了です。高杉さんは見事ボーナスステージまでクリアしました。
お疲れ様でした。」

ゴーストが話すと同時に、
電場ボックス内に設置されていたモニターが01:00と表示される。

「ゲームが終了したあと、“あなたたちを生かしておくかどうか”
これは別の話なんですよ♪

ワタクシ、命を賭けたギャンブルも好きなんですが
人が死ぬ恐怖を味わいながら、
無様に吹き飛ぶ姿を見物するのはもっと好きなんですよ。」


裕はボックスの窓ガラスを割ろうとしたり、鎖をはずそうとしたりするが
全然びくともしなかった。

「裕、逃げて!!!お願いだから逃げて!!!」
残り時間00:34 裕だけでも逃げて欲しい。
レイは裕に逃げてもらうために懇願する。


「もうあきらめたらどうです?じゃないと・・殺しちゃいますよ。」
ニヤニヤしながらゴーストは、裕のあがく姿を見て楽しんでいた。


もう死なせない、絶対に助ける。
そう心に誓ったはずなのに、助けることはできないのか?
どこも頑丈で、何のとっかかりも見つからない。

「私のことなんていいから、逃げて!!」
「死なせるかよ!!俺はもう、失うわけにはいかねぇんだよ!!!
死ぬとか言ってんじゃねえよ!!」

0:19、0:18、0:17・・・
裕のケータイにメールが入った。
0:05、0:04、0:03・・・


ゴーストはモニター越しに、電話ボックスが爆発するのを楽しんだ。
気が狂ったかのような笑い声をあげて・・・


テミはそんなゴーストの姿を見ながら、不安な気持ちを押し殺していた。

「遺体を始末して、引き上げるように言いなさい。」
ゴーストはテミに指示を出し、部屋を変えて飲み直し。
テミの変化には気づかなかった。

ディスプレイ画面は中継を終え、「GAME OVER」と表示されている。



草陰で監視をしていた男に連絡が入った。
この男は何者かに始末されたようで、起き上がることはなかった。
傍らで鳴り続けるケータイ電話を黒づくめの男が受けた。
発信者はゴーストから指示を受けたテミだった。

「2人は?」
「無事のようです。問題はありません。」
「ありがとう・・」

この男はテミから二人の助けになるように指示されていた人だった。


爆発寸前に入った裕宛てのメール。
件名はUNLOCK 本文には数字合わせ式の南京錠の解除番号が書かれていた。
残された数秒に、裕はためらうことなく書かれた数字を入力していた。
裕はレイを助けて外に飛び出したが、爆風を受けて気絶してしまっていた。


裕が目を覚ました。レイを揺り起こすが、起きる感じがない。
懸命に揺さぶると、レイは目を覚ました。

「裕、また一緒になれた・・・
ごめんね、最後まで迷惑ばっかりで・・・」

「真希、俺は・・お前に会えてよかったと思っている。幸せだった。」
「本当?」
「私の分も生きて・・この子と一緒に。
ねぇ裕・・・・大好き・・だよ・・・・」

真希は死の直前で裕に行った言葉を、もう一度言ってレイから消えた。


「ま・・き・・・・真希・・・」「真希!!!!」

真希がまたいなくなる。
泣きながらレイを揺さぶって、抱きしめて・・
真希を呼び戻そうとするが、レイが目覚めた。

「私、生きてるの??」


テミはケータイを見ながらほほ笑む。
そこには仲良し姉妹で撮った写真があった。
左側にはテミ、右側には真希の姿・・・



中塚祥司(柄本佑)は一人残り、この不思議な事件のことを考えていた。
ただの勘。だけど気になってしかたがなかった。
そんな姿を見て森沢雄介警視管理官(嶋田久作)は

「それでいい。刑事はその勘を忘れちゃいかん。中塚、続けてみよう。」

「本日午後5時07分。晴海大橋近くの空き地で発生した爆発事故について、
高杉裕と水木レイを目撃したとの情報が入りました。」




最近よく使われるレシピエント。
受け継いだ臓器が自らの意思を主張する感じ。
レイはこのことを力強い味方が増えたかのように話していました。
そう思うと、臓器移植に同意するのも悪くないかもしれません。

ただ、裕は真希のことを心の片隅にしまって、レイを好きになるのかな?
”真希が居なくなる前に頼んだから”だとすると悲しすぎます。

指名手配が続いた状態で、2人に未来はあるのでしょうか?
疾走感は満点でしたが、やっぱり不思議な話でした。

まだ続くので、これからの展開も楽しみです。


何が正解なのか?自分で見究める必要があります。



この作品の桐山漣さんもとってもいいんですよ!
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