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牙狼<GARO> 闇を照らす者 第4話 ネタバレストーリー 燕邦 佐藤寛子 [牙狼<GARO> 闇を照らす者]

牙狼<GARO> 闇を照らす者 第4話 夢 Dream

気を付けて歩いているつもりだったが、SG1に見つかってしまった・・・
道外流牙(どうがい りゅうが)は、走って逃げ出した。

人間と戦うつもりは全くなく、SG1との戦いをずっと避けていた流牙(栗山航)
今回も適当にやり過ごしたいと思っていたが、
SG1女性隊長の燕邦(えんほう)は、流牙確保のために執念で追いかけてくる。

建物の角を曲がり、背後からの攻撃を避けながら走る
今回はたやすく逃げられそうにない・・


「吉富!!!」
燕邦(佐藤寛子)が呼ぶと、吉富(福山一樹)が流牙の前に躍り出た。
この状況でも走るスピードは変わらない。
流牙は体当たりしながら、銃を構える吉富の腕をひねり上げ
痛がる隙に逃げ出すことに成功した。



徒労に終わり、燕邦は部隊を本部に戻す。
武装を解き、更衣室で着替えていた燕邦に 吉富が声をかけてきた。

「怪我は大丈夫か?」
「大丈夫、軽い怪我です。このぐらいで俺はあきらめませんよ。」
「お前はすぐに熱くなって見境がなくなるが、無茶はするな。」
「了解です、隊長。」

吉富は燕邦の側で真剣に話しをしているが、
燕邦は顔を合わせることなく靴を履き替え、
ロッカーの上部に戦闘用の短靴を置いた。

燕邦の背中に隙ができたことを確認すると、吉富は上着を持って背後から近づく。

「今度は隊長の好きなセントラルビルの中華レストランを予約してあります。」
他の人に聞こえないように、耳元で囁く声は甘い・・

「残念だが、予約はキャンセルだ。
明日は早朝トレーニング、遅刻は許されない。」
甘い雰囲気をかき消すように燕邦は命令口調でけん制した。

「でも・・せめて今夜の12時ぐらいまでは・・・」吉富は懸命に食い下がる。
「なぜ?」燕邦は吉富が食い下がる意味がわからなかった。

「なぜって? まさか・・忘れてるんですか?」
「お前はその怪我だ。今夜はゆっくり休んで明日は遅刻の無いように。」

これ以上何も言えなかった。
出来たのは、燕邦に上着をかけることだけ・・・・


本部を出て、街をブラブラしながら歩く。
不意にポケットに手を突っ込むと、無いはずの何かが入っていた。
ネックレスとカード・・

ハッピーバースデー
僕にとって世界で一番大切なのはあなたです。吉富。


忘れていた自分のバースデイを吉富は覚えていた。
だが燕邦の心は吉富に動かない・・・


ガシャン!!

グラスの割れる音が道にまで響いてきた。
何か事件があったのだと思い、現場に急行する。

店の中で莉杏(りあん)が3人の男に組み敷かれていた。

「俺たちのこと知ってんでしょ?これでも有名なんだぜ!
可愛がってやるよ、どうせ男を探しに来てたんだろ?」

「確かに誘ってるけど、残念ね 相手はあなたじゃないの。」
両腕も足も自由にならない状態で、なぜか勝気なセリフを吐いた。
このセリフは男たちのプライドを汚す形となり、怒りに火を着けてしまった。

「飲み過ぎだ、みっともないぞ!」
強引にキスを迫る男の背後から腕を取った燕邦
左腕が自由に動かせるようになり、莉杏(南里美希)は体勢を立て直す。

護身術というより戦闘術を身につけている莉杏は、華麗なる足技で男を倒していく。
一般市民に対して本気を出すと生命に危機があることを思い出した燕邦は
軽い力で男たちを倒す。

あっさりと倒された男たち・・
その戦いを見ていた客たちは、戦いの勝者燕邦と莉杏に拍手を送る。


「どうぞ、助けてくれたお礼。」莉杏は燕邦にカクテルを差し出した。
「私の助けなど、必要なかったようだな。」莉杏の能力を見切った燕邦。

「自分の身を守るのも女のたしなみでしょ??」

こんなことを言う女性に初めて会った。
燕邦は莉杏のことが気に入り、一緒にお酒を飲むことにする。
思いがけない楽しい誕生日の夜を過ごした。






不法投棄ゴミが投げ捨てられ、橋のたもとにはゴミの山が出来ていた。
そこに不法投棄をしに来た男は、破れたボストンバッグをゴミの山に投げ込んだ。

「ダレダ・・・・」

帰ろうとする男を呼び止める声が聞こえて来る。
ゴミの山を見つめると、入るはずのないスピーカーの電源が入っていた。

「ダレダ・・ダレダ・・・・ワタシヲネムリカラサマスモノハ・・」

気になってゴミの山から取り出すと、スピーカーの中からホラーが現れた。
驚いて後ずさろうとして失敗し、仰向けに倒れてしまった。
ホラーに両腕の自由を奪われる・・
男の顔にホラーの顔が近づき・・ディープキスをしながら体内に侵入していった。



ホラーが出現したと符礼(ぶらい)法師に言われ、
不法投棄されたゴミの山にホラー退治に来た流牙と蛇崩猛竜(じゃくずれ たける)
わざわざ女性と会う約束をキャンセルしてきたのに何もなし・・
この状況に猛竜(池田純矢)は怒った。

「これが陰我ホラーのゲートだよ。」
さっきまでホラーがいたスピーカーに耳をあて、流牙は確信した。



SG1では危険分子についての検討会が行われていた。
今回の議題は金城滔星(かねしろ とうせい)

金城滔星(津田寛治)は金城家を追放された四男。
滔星だけ母親が違い、現在は飲食店(ステーキハウス)を経営している。
これまでの金城グループへの反社会的にかかわっているという証拠はない。
ただ、強いて言えば“金城一族への並々ならぬ恨みを持っていそう”



符礼法師に昨日の夜のことを話す莉杏。
人とつるむ、それも同性と気が合って朝まで一緒に酒を飲むなど
一匹狼でやってきた莉杏では考えられないことだった。
符礼法師は話しを聞いて面食らっていた。

成果がないまま帰ってきた流牙。
流牙と別行動を取っていた猛竜も成果がなく帰ってきた。
状況が気になり楠神哀空吏(くすがみ あぐり)も事の次第を確かめに来た。

莉杏はいろんな道具を駆使し、
ホラーの気配を読み取り、居場所を確定させた。
その場所は「セントラルエリア」
その中の「セントラルAブロックのステーキハウス」にいるようだ。

「哀空吏と莉杏は待機だ。また別の場所に現れるかもしれないしな。」

符礼の指示で、流牙と猛竜がステーキハウスに向かうことになった。
陰我ホラーと差しで勝負してみたかった猛竜は
“見つけたホラーは自分が斬る”と息巻いている。


ホラーのことは全く知らないSG1
反社会的事件の内偵でステーキハウスに来ていた。
中に燕邦だけが入り、後の者は外で待機させる。

「はい、いらっしゃい!!」
ステーキハウス店長:金城滔星が勢いよく声をかけた。
燕邦の感じを見て、まずい事態なのだけはわかった。

「金城滔星だな。
聞きたいことがある。我々と同行してもらいたい。」

任意での同行にしては有無を言わせぬ威圧感があり、断ることなどできなかった。
滔星はあきらめたように、今店にいる客に帰ってもらうように話し始めた。

「あの・・お客さん申し訳ないんだけど今日は店じまいで・・・」

食べ始める寸前の客は困惑しながらも帰ることを了承した。
店にいた2人の客の内のもう一人
腕時計を腕に何本もつけ、初めてのナイフ使いに苦心する男性客にも声をかけた。


ステーキハウスの近くまで来た流牙と猛竜は
店の前にSG1がいることをいぶかしげる。
このまま中に入ると、余計な面倒が待っているのだけはわかっていた。
店の前にいる隊員の気を引き、戸口から離れてもらうには・・・・??

流牙はいたずらっ子のような目つきになり、猛竜を道へ突き飛ばした。
そこに通りがかった車と正面から激突する。

キ、キキキキキキ・・・・ ドン!!

交通事故の爆音が響き渡る・・
店の前にいたSG1の隊員たちは現場へ急行!



睨み付けるように立ち上がった男は、もう一人の客の顔面を握った。
顔面を握った手のひらは、人の魂だけを抜き取る。
抜けた魂は、床で仰向けになってバタバタと暴れていた。

男は魂の顔面に顔を近づけると、
口が花のように裂けて開き 暴れる魂を食らいつくした。
魂の無くなった肉体は、魂の消滅と同じときに消滅・・

初めて見たホラーに燕邦も滔星も泡を食っていた。


猛竜が上手く引き付けてくれたおかげで、流牙は難なくステーキハウスに入る。
そこでは燕邦がホラー相手に銃を撃っていた。

「来るな!!バケモノ!!!」
いくら銃を撃っても全く効果がなかった。

「は!!」流牙は店に入ったと同時にホラーを横蹴りにする。
燕邦は、危険な相手に立ち向かう流牙の動きを止めた。

ここで邪魔をされたらホラーが逃げる!!
動きを止める燕邦が邪魔だった。
「危ないから逃げて!!」
燕邦の頬を叩いて正気に戻し、逃げるように話した。

男に叩かれたことが初めてだった燕邦は、びっくりしてその場から動けない・・
滔星が燕邦をかばう。

狭い店内で剣を振るのに障害物が多かった。
そのせいで決定的な一打が与えられず、ちょこまかと逃げるホラーを討ち取れない。
ホラーは逃げながらキョロキョロと何かを探していた。
TVの横に置かれたスピーカーを見つけると、空間を飛び越え中に入って消えた・・

スピーカーに吸い込まれて消えた??
次はどこかのスピーカーから出てくるかもしれない。


「おい、ちょっと待て!君は誰なんだ?今のは何だったんだ??」
逃げたホラーを探しに店を出ようとした流牙を滔星が止めた。
一般人に話せることはない・・ 何も言わずに店を出た。


アジトに戻り、符礼法師に報告。
ホラーのいる店にSG1が待ち伏せしていたのは、
流牙が来ることを知っていたからだろうか?
SG1にマークされている流牙がいると仕事がやりにくいと
哀空吏は思っていた。


今日一日はとても長かった。仕事に身が入らないまま退勤時間が来た。
昨日のことが頭から離れず、他に何も考えられない・・・
今でも流牙に叩かれた頬に感触が残っていた。

「昨日、私が見たものが夢かどうかを確かめに来た・・」
一般人として滔星のステーキハウスを訪れた燕邦。

「いや・・夢じゃない・・・」
ようやく体を動かす余裕が出た滔星は、
散らかったままになっていた店の中を掃除しながら答えた。

「そうか・・聞きたかったのはそれだけだ。仕事中に邪魔したな。」
現実に起きた出来事だと聞かされて動揺したが
SG1として一般人に弱みを見せられない。
何もなかったかのように振る舞い、帰ろうとした。

2人しか知らない恐怖・・・
滔星は燕邦が帰ろうとするのを止める。

「なあ・・俺はいったいなんだったんだ・・・・」
「わからない・・だが心配するな。シティは我々が守る。」
「頼もしいな・・・」

「少し休んだ方がいい・・俺もあんたも・・・」
「な、今度は客として来なよ!ウチの料理は最高に美味いからさ!」


昨日の出来事を忘れて眠りたかった。
燕邦は自室のベッドに潜り込み、浅い眠りについた・・

夢の中の誰かが自分に命じる「そいつを食え、美味いぞ!」
部屋でもがき苦しむ男のことを指しているようだ。
男の体から魂を取出し、燕邦の前に差し出す。
懸命に拒絶する燕邦の頭を押さえつけ、男の魂に近づけた。
吸い込みたくない気持ちと裏腹に、魂は燕邦ののどをすり抜けていく・・


「はっ!」自分の声で目が覚めた。
怖くて仕方がなかったが、さっきの出来事は夢・・
安堵して部屋の中を見回すと、灯していた燭台に多量の髪の毛が絡まっていた。
本人は自覚していないが、口元はよだれの様に怪しい跡が・・


ま・・まさかさっきのことは現実!?
恐怖のあまり、その場に崩れ落ちるように座り込んでしまった。


流牙はずっと考えていた。
SG1の隊長がホラーを見てしまった・・
きちんと話をつけないと、これからの動きに支障が出てしまう。

話をつけにSG1本部へと乗り込んだ。


恐怖を振り払うように燕邦はトレーニングに励んでいた。
仲間たちとは違う気配を感じ、銃を手にして入口を見つめた。

入ってきたのは戦闘服を着こんだ男・・安心して構えていた銃を下そうとした。
男は、燕邦が持っている銃を上から包み込むように手を置き
銃からマガジンを抜いた。


「騒がないで!あんたと話がしたいだけなんだ。」
被っていたヘルメットを外し、流牙が姿をさらした。

「お前は何者なんだ?」
「俺の名は、道外流牙。俺が斬っている相手は人間じゃない。
俺が斬っているのはバケモノだけだ。人間は殺さない。」

「そんな話を誰が信じる・・と言いたいところだが
私も見てしまった以上、あのバケモノを放っておくわけにはいかない。」
「いや、あんたは関わるな。普通の人間には手に負えない。」

「私は、自分を普通の人間だなんて思ってはいない!」
「ははっ・・勇ましいな。あんたみたいな人間嫌いじゃないよ。
だけど、あのバケモノは俺が斬る。だからもうこれ以上俺の邪魔を・・・」

流牙が話をしている間に燕邦は警報装置鳴らした。
「昨日のビンタの仕返しだ!」

戦闘員だらけのSG1を逃げるのに骨が折れる。
銃を乱射してくるのをかわすが、味方に向かって発砲している。
流牙の前に飛び出してきた一人の戦闘員は、流牙に間違えられて撃たれようとした。
それを助け、盾として取りながら後ろに下がる。

銃を使うつもりはない。ただここから逃げたいだけ・・
威嚇に持つ銃のマガジンを抜きながら走って逃げた。

「人間は殺さない・・か・・」
流牙の言った言葉の裏付けとも取れる行動を見て
燕邦は流牙を信じてみようと決めた。


屋上まで追いつめた燕邦。流牙はビルから飛び降りた。
「正門だ!正門へと回れ!!」

下りた方向を見定め、燕邦が次の指示を出した。
全員一斉に正門へと移動する。

流牙は飛び降りたのではなく、途中の出っ張りを持って耐えていた。

「助かったよ。じゃあね♪」
「待て!」帰ろうとする流牙を止めた。

「これで、やっとお前を信じる気になった。」
「嫌な女だな。」
「よく言われる。」
「また会いに来るよ♪」

まんざらでもない気分で流牙の後姿を見つめた。



今回はホラー退治ではありませんでした。
逃げたホラーの回収は来週に持ち越しですね。
魂を食らった(?)ことで体に変化が起こるのでしょうか?
謎ですね。

流牙バージョンのGAROです。
今のうちに予約しないと無くなりそうな品ですね。

クルマ移動のときに机が欲しくなりませんか?
これは安定感があっていいですよ。




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