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牙狼<GARO> 闇を照らす者 第3話 迷 ネタバレストーリー 周防ゆきこ [牙狼<GARO> 闇を照らす者]

牙狼<GARO> 闇を照らす者 第3話 迷 Dungeon

「そいつにはホラーの気配がない・・」
「魔導ホラー?」

なんで死んだ母さんを感じたんだ?
なんで急に光を失った鎧が輝いた?

それが・・分かるまで・・・・



第3話 迷 Dungeon

深夜、ひと気の少なくなった道を歩いて帰る男・・・
その目の前に、科(しな)を作りながら女が近づく。

女はおもむろに来ていたコートの前をはだけた。
一瞬だけ全裸を見せると、流し目をしながら近くの扉を開けて入って行った。

好奇心?男の本能??
女性に吸い寄せられるように、扉の中に入って行った。

そこはVOLCITY F4 の扉。WARNINGと表示が出されていた。



地下へと続く階段を下りながら、前を歩く女性を追いかける。
男が踊り場に立ったのを見計らうと、女性は来ていたコートを脱いで男に近づく。

年若い女性が全裸で近づいて来たことに動揺し、その場から動けずにいた。
官能の声を上げながら女は男に抱きついた。

「待ってたの・・・あなたを・・・・・」

耳元で囁かれた男は、女を強く抱きしめ返した。






ボルシティには多くの都市伝説があった。
その中に、
深夜になると裸の女が男を誘惑しているという
F4の入り口にまつわる話があった。

この都市伝説は、ヤリたい盛りの男子にとって刺激的な内容だった。
話を友達に聞かせ、度胸試しも兼ねて「F4入口に行ってみよう」と誘っていた。

ぼんやりとベンチに腰を掛けていた蛇崩猛竜(じゃくずれ たける)は
たまたま男子たちの話を聞いて“裸の女”という部分に食いついた。
いや、彼の名誉を考えると
「F4入口に行った人がいなくなる」の方に食いついたと言うべきか。


「おい!!その話、詳しく聞かせろ!!な??」
猛竜(池田純矢)は男子に声をかけ、話を聞いた。



「F4入口」は工場群の扉の一つ。
魔戒法師:莉杏(りあん)は、指定された場所におふだを貼って回っていた。
あまりに細かい指示で、すこし辟易していた。


「おい!探したぞ!大事な話がある。」
莉杏(南里美希)を探して道外流牙(どうがい りゅうが)はここまで来ていた。

「大事な話!? あら、ストレートな告白は 嫌いじゃないわよ♪」
ひらりと舞うように流牙(栗山航)の所に飛び降りると、
少し甘えたようなしぐさを取った。

「お前・・魔導ホラーの何を知ってる?どうやって探し出した?」
「無視かよ!」

ちょっとからかうつもりでいたのに、そっちの方は疎かった。
話しをスルーされた莉杏は、ちょっとご機嫌斜め・・・

「おい、何やってんだ? 人の話を聞けって!!」
質問に答えて欲しいだけだったのに、答えがもらえずにいら立ちが先に立つ。

「もう!何って?楠神哀空吏(くすがみ あぐり)の御命令よ!
この先に“F4”っていう入口があるでしょ。そこに・・・」

莉杏が話し終える前に流牙は“F4”の入り口に向かって走り出した。



詳しい話を聞いて、猛竜は“F4”の入り口まで来ていた。
ドアノブをガチャガチャと回すが、カギがかけられていて開かない・・

「裸の女」が話に出て来るだけで、ガキ共の話しを真に受けたことを呪い
扉を足蹴りしてから帰ろうと歩き出した。

「ガチャ・・」扉が開いた。

扉に半身隠し、すらっと長い足を見せて挑発してくる女!
このまま帰っては男の恥。というか、8割がたは裸の女目的だった。
誘われるままに扉の中に入る。

ゴキゲンに口笛を吹きながら、地下へと続く階段の 前を歩く女性を追いかける。
猛竜が踊り場に立ったのを見計らうと、女性は来ていたコートを脱いだ。
全裸の女性をなめまわすように見ながら、猛竜もコートを脱ぐ。


拾い工場団地を走って移動するのに時間がかかった。
夜も更けてきたころ、ようやく流牙は“F4”の入り口に着いた。
ドアノブを回すが、扉が開く気配がない。


「待ってたの・・あなたを・・・・」
お決まりのセリフを言うと、猛竜に抱きついた。
女が積極的なのも悪くない。っていうか、なんだかうれしい気分・・

猛竜の内腿を撫でまわしていた手に力が入ると、
そのまま階段から投げ飛ばした。

こんな展開になるとは考えていなかった・・
何の抵抗もできず、腰をしたたかに打ちつけた。

「おいおい・・俺じゃお気に召さなかったか?」
劇痛に体が言うことを聞かず、
すぐに起きあがれそうにないことに気づいた猛竜は
減らず口を叩きながら時間稼ぎをはじめた。


獲物を前にして我慢が出来なかったのか、
女は舌なめずりしながら猛竜を見ていた。
口が花のようにぱっくりと開く。その姿はホラー!!

ホラーと分かったと同時に戦闘態勢に立て直し、刀で斬りつける。
人間態のままでも、ホラーの戦闘力は高かった。
猛竜は一撃を与えることもできず、攻撃を受け続けることしかできない・・

攻撃の衝撃で立てずにいる猛竜に、笑顔を見せながら一歩ずつ近づく。
そこにひらりと舞い降りながら、流牙がホラーを斬りつけた。
攻撃を受けたことに驚いたホラーは、壁に入り込み消えた・・


「流牙! お前、何でここに?」
「お前こそ!!」
「お、おおおお俺は・・・い、いい今のホラーに・・・・」

ホラー狩りが目的でここに来たのではないとバレるのを恐れ
ごまかしの言葉を探そうとするが、上手く言葉にならなかった。


壁に消えたホラーはどこにいったのか?
気になって建物中を散策して回ることにした。
地下道は 剥き出しのままの配管ばかりが目につき、不審なところが全くない。

ところどころに裸電球で照らす灯りは、目が慣れないと歩くのが大変だった。
先へと進みながら、一瞬光を遮る何かが通ったのが分かった。

流牙と猛竜は視線を交わし、いつでも攻撃できるように剣を抜いた。
影は人型、ホラーなのか?
息を潜めて、影がこちらに近づくのを待った。

コツコツコツ・・・

靴音が大きくなっていく。
タイミングを計り、影に向かって斬りつけた。
流牙と猛竜の刀を哀空吏の魔戒弓が止める。
みんなで決めて来たわけではないのに、全員揃った。

「なんだよ!インテリ様かよ!!」
猛竜は苦々しげに空吏に向けた剣をどけた。

「ホラーが消えた。何か見えたか?」
流牙は哀空吏に話しかけるが、
哀空吏は何も答えず、おふだを所定の位置に貼って回る。

「あ!そのおふだ、莉杏が表で貼ってた!何か知ってんだろ!!」
「君には関係ない。いや、君たちには理解できない。」

仲間と呼ぶには隔たりがある3人・・いつでも一触即発だった。
哀空吏の言葉にいら立った猛竜は、哀空吏に向かって剣を抜く。
流牙も同じときに剣を抜いたが、構える方向が猛竜と違った。

風が入るような窓があるわけではないのに、何かを覆った幕がなびいて揺れた。
ホラーが動いたのだと確信した3人は、幕に少しずつ近づいた。


「ふふっ・・うふふ・・」
誘うような女の声に、さっきのホラーだと確信した。
流牙が幕の方に向かうと、流牙と猛竜の間に隙が生まれた。

その隙を突かれ、猛竜が背後から襲われる。

ホラーは一体だけじゃない!?驚く間もなく戦闘が始まった。
2人が別々で戦っているのを見ていた哀空吏はただ状況を見ている。


猛竜の攻撃がヒットし、ホラーを斬りつけた。
ホラーは怒り狂い、人間態からホラーへと姿を変えた。
体全体ではなく、巨大な手・・・

巨大な手が迫り、猛竜はあとずさりして手のホラーをかわす。
ホラーは猛竜の後ろにいた哀空吏へと攻撃対象を変えた。
哀空吏は攻撃をすることなく、ホラーをかわした。

ホラーは攻撃してこない哀空吏を捕まえようと掴みかけた。
哀空吏がピンチだと思った猛竜は、
哀空吏を押しのけ 代わりに掴まれてしまった。

猛竜は空間の裂け目に引き込まれていく・・・
閉じかける空間の裂け目に目がけて哀空吏は弓を放った。

流牙と戦っていたもう1体のホラーは、
猛竜が引きずり込まれるの確認すると逃げ出した。


時空の裂け目の跡形に、哀空吏の矢が突き刺さったまま・・

「お前、何をした!猛竜は!!」
「心配するな。あの程度のホラーに敗れるぐらいなら、
符礼(ぶらい)法師に言って、新しい騎士を呼んでもらった方がいい。

簡潔に言うと、彼はいらない。」

これが仲間に対する態度か?
冷酷なことを言い放つ哀空吏に腹を立て、
流牙は哀空吏の首に剣を押し当てた。


猛竜は別時空に飛ばされたのではなく、
同じ建物の中を移動していただけだった。
持っていた剣を懸命に動かし、ホラーにダメージを与えた。
2本の手は、すぐに人間態へと形を戻す。

「俺をなめんなよ!」

怒りに火が付いた猛竜は、2体のホラーを相手に戦う。
足蹴りし、倒れた1体を踏みつけて動けないようにすると
もう1体の胴に剣を突き立てた。

突き刺されたホラーは、赤い光を放つと消えた・・


ミシ・・ミシミシミシ・・・・

猛竜の背後で何かが迫る音がする。
振り向くと、巨大な足が猛竜を踏みつけた。



この地下道はあのホラーに支配されていた。
そのせいで、自由に行き来することもできなかった。
次元を超えるホラー・・

刺さった矢の向こうにホラーが入ることだけは確実だった。
でも、その先で囚われている猛竜を助ける時間は残されていなかった。

「見殺しにする気か!!」
「猛竜を助けるのは先決ではない!」

「お前・・わざと捕まって何をするつもりだったんだ。」
「へぇ・・ただのバカじゃないようだな。」

楠神流の弓術は、早打ちの連射が基本なのを流牙は知っていた。
さっきの状況だと、いくらでも矢を放つ時間はいくらでもあったはず。
なのに矢を放たなかった。
どんな作戦を遂行するつもりにしていたのか?それも教えてくれない。

流牙の質問を一切無視し、
哀空吏はお札を貼り終えて入り口近くにいた莉杏に矢を放った。

ホラーに貼られた結界を通り抜け、莉杏の所まで矢は届いた。
矢は階段に当たると、文字を浮かび上がらせる。
それは、次の指示が書かれた哀空吏の手紙だった。

人使いが荒く、注文が多すぎることに腹を立てたが、
ホラー退治を怒っても仕方がない。さっそく指示に取り掛かる。


哀空吏はおふだとおふだの間に正確に弓を放ったことで、
時空の裂け目を少し残すことができた。
それを確認すると、弓も先で円を描いた。

結界から逃れた光の輪は、右腕の鎧だけ召喚することに成功した。
だが、結界が張られた空間内では鎧の召喚が出来ないことが判明しただけ・・

おふだの力を借りて、「光の道」を作らないとホラーを倒すことができない。


「わかった。このおふだをホラーの近くに貼ったらいいんだな。」

流牙はようやく作戦に加えてもらえ、
ホラーの返り血が採取された布を渡された。
この血に誘われて、ホラーの方から姿を現す・・


莉杏は哀空吏の指示通り、通信するのに使えるイヤリングを
時空の裂け目から通して渡した。

「さあ行け!ふだを貼ったらコイツで連絡しろ。」
片方のイヤリングを流牙に手渡した。


「お前はどうする?」
「俺は、俺にしかできないことをやるさ。
早くいけよ!もう骨しか残ってないかもしれん。」

流牙は哀空吏の言葉を最後まで聞かずに走り出した。
「見てろ!必ず助けてやるからな!!!」



莉杏は次の指示を遂行するために、魔戒銃を撃ち続けた。
時空の裂け目は少しずつ広がる・・


猛竜はまだまだ大きくなるホラーに圧倒された。
これまで手だけだったのは、
胴体ごと動かすと、大きすぎて身動きが取れないのが原因だったのだと知る。

食べられそうな危機を感じ、鎧の召喚をしようとするが
呼び出せなかった。絶体絶命!!

「おいホラー!!出てこい!!俺はここだ!!」

ホラーの返り血の付いた布をひらひらさせながら、ホラーをおびき寄せていた。
流牙の足元が赤く光ると、手のホラーが流牙をどこかへ運ぶ。


莉杏が小さな穴をあけることに成功すると、
それを取っ掛かりにして。弓の先端で大きく斬り裂き
哀空吏がようやく結界から抜け出すことに成功した。


「言った通りにやったか?」
「ええ、やったわよ。」
「よし。あとはカウントダウンを頼む!」

哀空吏は急いでどこかに走って行った。



流牙は本体のホラーがいる所まで連れて来られた。
「流牙・・鎧は呼べねぇぞ!!」
流牙の姿を見つけた猛竜は、忠告してくれた。

腕から手が離れ、人間態となり流牙に襲いかかる。
2体で羽交い絞めにされ、おふだを張るどころではない・・

(流牙、ふだは貼ったか?)
「これから貼るって!!」
「何であってもやるんだ!急げ!!」
「うるせぇ!」

哀空吏がホラーの本体を狙い撃つ。
流牙がホラーの本体に光がさすようにふだを貼れば
哀空吏のはなった矢がホラーを貫く。

「お前がふだを張らなければ、この作戦は水の泡だ。」


全てを悟った猛竜は、
哀空吏が最初に空間の裂け目にはなった矢の先に札を貼るように指示した。
攻撃をかわしてふだを貼ったが、貼れたのは1枚だけ・・
光の道が当たりそうに思えない・・
もっと大きい的にしたいが、
動きをホラーに読まれてしまい、なかなかたどり着けずにいた。


ほど高いビルの屋上に着いた哀空吏の背後に満月が輝いていた。


「30秒前・・・」莉杏がカウントダウンを始めた。
哀空吏はメガネのフレームのボタンを押し、精神統一を始めた。
流牙はホラーを退け、ほぼ的の形にまで札を貼ることができた。

「10秒前・・5・4・3・2・1 ゼロ・・・・」

月の光が輝き、光の道を作りだした。
昼間、莉杏が調節して貼ったおかげで
光は角度を変えながらホラーへと道を示した。

月の光を受け、ホラーが苦しみだした。
暴れるホラーは、おふだを次々と剥がしていく。

哀空吏は鎧を召喚し、天弓騎士ガイとなり弓を引き絞り放とうとしていた。

「待って!流牙が!!」莉杏はガイを止めた。
「ふだが剥がれた!」流牙は慌てて報告する。
「なんとかしろ!!」
「流牙!時間がないわよ!!」

「いいか?撃つぞ!!!」光の道に沿って、ガイは弓を撃った。


流牙は剣に光を注ぐと、ホラー目がけて突き立てた。
ホラーが怯んで動けないところを狙って
猛竜が手でふだを持って正しい位置に合わせた。


弓は光りの道を正しく通り、ホラーの胴体部分にヒット!
弓の力に押され、後ろに吹き飛ばされて消滅した。


「光の道って・・確かにあいつにしかできないけど・・・」
何も教えてもらえなかったがホラーを倒すことができた。
でも、なんだかしっくりこない・・・・・



全員で符礼法師(大友康平)のアジトに戻った。
自分が最大の功労者だと猛竜は主張するが
哀空吏は猛竜がいない方がはかどったことを主張する。


「もう!!昨日の夜はね、2か月に一度の光道の月だったの。」
これを利用しないと、ホラーの次元を打ち破ることができなかった。

「だったらそれを、早く言え!!」猛竜の怒りはピークにきていた。
「君たちみたいな出来損ないに言ってもムダだと思ってね。」
「俺たちのどこが出来損ないだって!」

「女好きに、黄金の輝きを失った牙狼。」

バン!!

符礼法師が机を叩いてけんかを止めた。
「あんな巨大なやつが、今までなぜ生きていたのか?
ヤツが肥え、太り、抜け出せなるほど人間を食い続けた。
それが、それがこの街のおかしなところだ。」


ボルシティ・・・この街の闇はまだまだ深い・・



全裸回でした(笑)
天弓騎士ガイのお披露目が吹き飛ぶほど!
全裸で回転しながら回し蹴り!
ぼかしを入れるなら、バンツ穿いたら?なんて思いましたが
エロを感じるどころか、凄かったです。
周防ゆきこさん、根性入ってますね。


ザルバ・・・

体を遺伝子から調べてみる?



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