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コドモ警察 KP KIDS POLICE 第10話 ♯10 最終回 平野綾 入野自由 [コドモ警察]

コドモ警察 KP KIDS POLICE 第10話 ♯10 最終回

横浜を拠点にさまざまな犯罪を操る組織「レッド・ビーナス」
そんな悪の組織を逮捕すべく、横浜大黒署に特殊捜査班が組織された。

エリート揃いの刑事たちは、たちまちレッド・ビーナスのしっぽを掴み
今まさに、一網打尽というところで罠にかかってしまう。

レッド・ビーナスが開発した特殊ガスを吸わされ、
あろうことか、全員子供になってしまったのだ。


♯10

全員で倉庫に突入!
「お前ら、そこまでだ!!取引は中止!」
野上浩二郎(相澤侑我)ニックネーム:スマートは、倉庫に入るなり叫んだ。
だが、取引をするどころか誰もいない・・

「さっき、たくさんの人が入っていくのを見ましたよ。」
国光信(勝地涼)はデカ長に、事実と分かってもらうためにもう一度話す。

「まさか・・また・・・」
林舞子(本田望結)ニックネーム:マイコは、
コドモになったときのことを思い出していた。


バン!バン!!バン!!!
特殊捜査課のメンバーを取り囲むように発砲。
警告のつもりだったのだろうか・・誰もケガをしていなかった。


「ご苦労。特殊捜査課の諸君。」
「お前が、スカーフェイス・フランキー(宅麻伸)か?」

大沼茂(鈴木福)は、姿を現さない声の主に話しかける。



「裏の世界じゃぁ、そう呼ばれているらしいな。」
「出てこい!正々堂々と勝負しろ!!」
今村剛(竜跳)ニックネーム:ブルが挑発した。


「正々堂々勝負しないのは、この世界じゃ常識でね。」
「この中で、二重のワナとはな・・・」
渡辺稔(鏑木海智)ニックネーム:ナベさんは、感嘆した。


「レッド・ビーナスを見くびってもらっては困るがな。」

「俺たちをどうする気だ!」
今回ばかりは下山武雄(青木頸都)ニックネーム:イノさんも今日は超本気!


「サツの人間を殺すなんて、バカなマネなんてしませんよ。
どうやら大人に戻りたいようだから、戻してやろうと思います。

君たちに最初に吸ってもらったガスとは、ちょいと逆効果の
オトナになるガスだ。」

どういう風の吹き回しなのだろうか・・・
この言葉の真意を測りきれずにいた。


「あんた、そう簡単に私たちを大人に戻してもいいの?
追いつめられるのはそっちよ。」
「まぁ、どうなるか?お楽しみだね。」


倉庫中に特殊ガスが充満してきた。


「本当か?これで本当に大人に戻れるのか?」ブルは半信半疑。
「俺、おじいちゃんになっちゃうんですか?!」国光はちょっとビビる。
「おいスマート!ちゃんと多めに吸っておけよな!」イノさんは声をかける。

川島寛太(秋元黎)ニックネーム:スマートは、
イノさんに言われた通りガスを懸命に吸い込む。


「ははははははは・・・よかったな、大人に戻れて。」

フランキーの声が遠くの方で響き渡る。
ガスを多量に吸い込んだので、意識がもうろうとしてきた。
そのまま全員その場に倒れ込んでしまった。


国光は一生懸命に吸い込んでいたが、その必要がないことを思い出した。
ガスの効果は全くなく、すたすたと歩ける。
ガスの充満する倉庫から出た。

外では白いスーツを着た男が車に乗り込もうとしている。

「止まれ!!!!」 バン!!

国光が発砲。弾が当たったのは男の後ろにいた子分の方で、
フランキーは子分を見捨てて車を走らせた。
取り残された子分は、全速力で逃走を図る。
追いかけることよりもデカ長たちが心配で、倉庫の中に戻った。


みんな苦しそうに咳き込んでいる。
「耐えてください。これでオトナに戻れるんですから・・・」




署に戻り、新しく作戦を建て直す必要があった。
デカ長(大人の声:ゆうたろう)は、ブラインドを指で広げ、外の景色を見ている。

「まさか・・声だけ大人になるとはな・・・」
コドモのままの姿なのに、大人の時の声に変わっていた。

「あいつら!とことん俺たちをなめてやがる!!」
ブル(大人の声:浪川大輔)は机を叩いてくやしがった。

「声だけ大人に変えるガスなんて、やつらどこまでの技術を持ってやがんだ!」
ナベさん(大人の声:平泉成)は冷静に見えて、かなり怒っていた。

「あ~ なんかすげぇ違和感なんだけど・・
声だけ戻っても、何のメリットもないし・・・」
エナメル(大人の声:入野自由)は相変わらずマイペースだ。


国光が見つけたレッド・ビーナスのカードには
「一日で効果なくなります。ご安心を。」と書かれていた。
これが本当ならば、すぐにでも声が元に戻るはず。


「そんなのわからないじゃない!
声だけ戻すなんて、明らかに私たちをよりイラつかせる作戦よ。」

マイコ(大人の声:平野綾)が話す声を聞いた国光は、
声に違和感がなく、大人の雰囲気を味わえてニヤニヤしている。


「てめえ!こんな状況でニヤニヤ笑ってんじゃねえぞ!!
絞めるぞ!ゴラァ!!!」
鬼のイノさん(大人の声:平田広明)は迫力満点で国光を叱り飛ばす。

「しかし・・我々はレッド・ビーナスのシッポを掴みかけている。
早く、次の一手を打たないと・・」
幼稚園生のスマート(大人の声:野島裕史)が大人声を出すことだけは
抜群に違和感があった。


スマートの言う通りだった。声がどうこう言っている場合ではない。
フランキーの声を今回は聞くことができたし、
やつらは取引をことごとく潰されてイライラしているはず。
ここは一気に追い込みをかけたいところ。


「現場100遍です。
もう一度取引現場を調べてみましょう。徹底的に。」
「そうだな!」

イノさんの言葉を受けたデカ長。
その時には声がコドモに戻っていた。


「朝から例の倉庫に戻って、遺留品を探そう。」
デカ長の言葉に

「デカ長、明日は交通安全教室がありまして・・
ルールを守らない悪い子の役を任されているんだ・・・・
信号無視したり、急に飛び出したりする役なんだ!
どうして刑事の俺が信号無視など、納得がいかん!!!!」

見かけのキャラのみで選ばれた役のようで、
イノさんは選ばれたことを怒りながら報告した。


「すみません・・明日は仲が悪い番長グループと決闘なんっすよ!!」
ブルの小学校は、クローズZERO状態のようだ。

「小栗旬のポジションなんっすよ!
俺、強いから小栗ん所なんっすよ!!!」

デカ長は刑事がケンカに行くことを許さなかった。
山田孝之のポジションのやつに任せるように言い聞かせる。
こいつはこいつで強いはずだ。
ブルは強すぎるので、小学生を相手にするのはマズすぎる。
諭されたブルは、しぶしぶ承知した。


イノさんを除くみんなの割り振りを話す段階で、
間聖四郎(マリウス葉)が部屋に入ってきた。

「みなさん、落ち着いて聞いて下さい。
あなた方は全員、レッド・ビーナスの捜査から外されることになりました。」

先日はスマートが虚偽の報告をし、
本庁の捜査にに多大な迷惑を生じた事が原因・・・

「私としては、あくまであなたがたに任せたかったが・・・
上の判断だ。諦めてくれ。」

特殊捜査課は、処分が決まるまで自宅謹慎。
国光は本庁に戻ることになった。


「俺は一人でもやるぜ!上が何と言おうともな!」ブルがキレた。
「ならば君は刑事の職を解かれるだけだ。」

デカ長はこの処分を素直に受けた。
「ブル、明日小栗旬やってきていいぞ。」
ブルの肩を叩きながらデカ長はブルをなだめた。



次の日、本庁に戻った国光。レッド・ビーナスの捜査からは外されていた。
その場にある仕事をこなすしかない。与えられた事件現場に向かった。

そこには、イノさんの馴染みの鑑識(野添義弘)さんが現場を調べていた。
国光から特殊捜査課がレッド・ビーナスの事件が外されたことを聞かされた。
やつらを追いつめられるのは、デカ長以外考えられないと思っていたので
ずいぶん残念がった。


羽川管理官(永岡卓也)は国光の監視役として同じ現場に来ていた。
鑑識から事件の報告を受ける。
話しを聞いているようで、上の空の国光。
鑑識さんが血痕の話をしているのが耳に入り・・・・
レッド・ビーナスの事件のときに発砲したことを思い出した。
いてもたってもいられずに、現場放棄して倉庫に戻った。



その時の状況を思いだし、調べてみると血痕が残されていた。
目印のように点々と落ちていて、逃走ルートを教えてくれているよう。
血痕の後をたどって歩いてみると
“Dance Hall オフサイド”というダンスフロアにたどり着いた。

中を覗いてみると、怪しい男たちがひしめいていて
その中に、このあいだの子分の姿があった。
ここがレッド・ビーナスのアジトなのだろうか・・・



自宅待機中の特殊捜査課のメンバーは公園で集まっていた。
私服姿を見ていると、本当のコドモに見える。
国光はそこに行き、デカ長にアジトらしき場所を見つけたことを報告した。
本庁に報告を入れるべきか、自分たちで踏み込むかを悩んでいた。

自分たちで踏み込むのはいいが、
少人数なことと、令状がないことがネックだった。
このままでは確実に死ににいくようなもの・・


「僕が本庁に掛け合います!僕が責任を取って辞表を出します。
そして特殊捜査課に捜査権が戻るように直談判します。」
スマートは、自分のしたことでみんなに迷惑が掛かっている事が気がかりだった。

「その必要はねぇぜ。俺たちは仲間じゃねぇか。
レッド・ビーナスは俺たち全員の手で逮捕する。」


「よしみんな!この命に代えてでもレッド・ビーナスを逮捕するんだ!!」
「はい!!!!」




家でご飯を食べていたスマート。
武藤弘康(本多力)と千種(上地春奈)には本当のことを告げる。
明日、レッド・ビーナスを逮捕しに行くことと、
死ぬ覚悟は出来ていることと、
逮捕したら、この家には戻らないこと。

事件のこともあり、家族の絆のようなものが生まれていた。
せっかくの家族がここで終わってしまうことに千種はショックを受けた。
こんな日が来ることは承知していた・・
でも・・・でも・・・・



フランキーは、捜査権が特殊捜査課から本庁に移ったことの報告を受けた。
それはフランキーにとっても都合がよかった。
本庁の刑事は立場を守ることに必死になっているから、
危険を冒してまで手を出してくることはない。と読んでいた。

安心して次の取引の話しを進めることにした。



屋上で松田凛子(吉瀬美智子)と会っていたデカ長。
踏み込むことを告げた途端、火吹いたように怒りだした。

“令状のない刑事は、殺されても文句が言えない”

「まだ死ぬと決まったわけじゃねぇ。
オトナになって戻ってきたら、お前の好きなマティーニで乾杯だ。

女っていうのは、男を信じて待っているものだ。」

凜子は帰りを待つことを決意した。それが刑事の女・・・
立ち去る後姿を見ながら

「待って・・死んだら、殺すよ。
明日、シャネルのスーツ買に行こっか?」

凜子がおねだりをした。
おねだりをするときは、必ずいい結果が付いてきていたから・・
デカ長はただのおねだりとしかとらえていなかった。が、
凜子は、絶対に大人になって生きて帰ってきて欲しいと願っていた。



間は上層部に直談判。
レッド・ビーナスを叩くなら、今しかない。
なのに、動き出そうともしない。

レッド・ビーナスは犯罪の仲介屋。
今叩いたら、芋づる式に面倒なヤマが出てくる。
今はそのタイミングではないと考えているようだ。

いつまでも煮え切らない態度の上は放っておいて、
単独で動くことに決めた。



“Dance Hall オフサイド”の入り口近くで待機していた。
スマートはコドモ過ぎて拳銃がうまく扱えるかも未知数・・
イノさんがまだ来ていない。

慌てて走ってきたイノさん。
教室で飼っているアロワナにコオロギのえさやり。
もしかしたらこれで最後になるかもしれないので、
クラスのみんなにもお別れを言ってきていた。


「よし、行くか!
俺たち天国に行ったら、大人になるのかなぁ・・」
デカ長の言葉でみんなが和んだ。

「忘れていた。新人、お前は残れ!お前は若い。未来がある。」

国光は納得がいかなかった。
実年齢を考えても、エナメルとブルとマイコと そう変わらない。

「お前はダメだ!!
お前が死んだら、俺たちを覚えている人間がいなくなっちまう。」
「いやですよ!!!
俺だって、みなさんと一緒にレッド・ビーナスを逮捕したい!」


聞き分けのない国光に、ブルが一発コブシをお見舞いする。
国光は気を失った。


全員で総がかり。正面から真っ向勝負を仕掛ける。
コドモの姿でも戦い方は忘れていない。
ザコ共は次々と倒されていった。


「ようこそいらっしゃいました。コドモ刑事のみなさん。」
フランキーが姿を現した。

「お前か、スカーフェイス・フランキー?」
「はい。私は、逃げも隠れもしませんよ。」
「礼儀正しくて結構だ。そのまま両手を差し出せ!
痛くないように手錠をかけてやる。」

「その前に一つだけ問題がある。君たちは令状を持っているか?」
「お前ぐらいのワルになると、令状なんていらねぇんだよ!」


銃を構えてフランキーに近づくデカ長。
そのデカ長を2階から子分たちが銃を構えて狙いを定めていた。

「ボスに死なれたくなかったら、おとなしくすることだな!」

デカ長の銃は、フランキーのお腹あたりに突きつけられていた。
フランキーはデカ長の銃を弾き飛ばし、
二人は殴り合いを始めた。
小さい体ですばしっこく動くので、決定打が出せない。
これではらちがあかないと思ったフランキーは、
デカ長を後ろから羽交い絞めにする。

コドモの体では逃げ出せなかった。



「さあ、デカ長が客席に座った。いよいよショータイムだ!」

フランキーの掛け声で、2階でかまえていた子分たちが
一人ずつコドモ刑事を撃っていく。急所を外して、足や腕を狙われた。

「かわいい部下が目の前で撃たれていく。最高のショーだ!」
デカ長の耳元でささやくようにフランキーは話す。

「お・・お前・・それでも人間か!!!」
「俺が人間でないことは、お前が一番知ってんだろ。」


「やめろ!!もうやめてくれ!!!!」
「さすがに見ていられないようだな。
じゃぁ次は あなたが死にましょう。」

フランキーは拳銃を取り出して、デカ長のこめかみにあてた。



「全員、銃を捨てろ!!!」
入口には、間と国光。それに間が連れてきた刑事たちが拳銃を構えていた。
観念したフランキーは銃を間の方に投げてよこした。

「レッド・ビーナス スカーフェイス・フランキー 逮捕する。」
間は令状を取出し、フランキーに宣言した。

国光は、みんなが撃たれたことで逆上していた。
フランキーに向かって走り出し、一発パンチをお見舞いする。
抵抗を見せずないフランキーは、デカ長から手錠をかけられた。


「一つ言っておく。
俺たちレッド・ビーナスは、単なる下請けだ。
上にはもっとデカい組織がある。
お前らは、そこのボスをとっ捕まえねぇと大人に戻れない。

俺が死んでも 痛くもかゆくもない組織だ。」

フランキーが話しをしている途中で、背後から撃たれた。
口封じか?

「外だ!!」

逃げたと思われる外へ走った。
黒塗りの車は男を乗せて走り去っていった。




武藤家のチャイムが鳴る。
スマートがいなくなった悲しみから立ち直れていないようで、
ゾンビのようにふらふらと玄関に出てくる。

弘康が扉を開けると、そこにはスマートが立っていた。


「すみません・・もうしばらくお世話になることになりました。」

淡々と語るスマート。喜びを隠しきれない千種。

「お前、もうちょっと愛想よくしなければ、すぐに追い出すからな!」
悪態をつくことでしか表現できない。
でも、うれしすぎてつい踊り出してしまった。



屋上では凜子がデカ長に怒っていた。
オトナのデカ長に会えると楽しみにしていたのに、全部ぶち壊し・・・

「しかたがねぇだろ。生きているだけで喜ぶべきだぜ!」

それはわかっていても、やっぱり大人のデカ長に会いたかった。
せめてものお祝いに、キスをせがむ。
目を閉じて待つ凜子の顔を見て、にやりと笑い、下の階に降りた。



撃たれたもののみんな軽傷だったので、署に集まっていた。
これからまだ、先は長い。
先が長くなるのなら、ニックネームが欲しいと国光がせがむ。

「じゃぁ、今日からお前は“レッド・ビーナス”だ!」

これはありえない・・・

「がんばれよ!レッド・ビーナス!!」
ナベさんが普通に声をかける。
だが、このニックネームは本当にありえない!!!

「じゃあ・・・“デカ長”!!!」
デカ長がデカ長のニックネームを差し出す。


「おい!デカ長!!」エナメルの問いかけに、
「ハイ!!」国光とデカ長が同時に手を上げる。


国光に良いニックネームは付かなかったが、
特殊捜査課は、今日も笑顔にあふれている。
このチームワークがあれば、レッド・ビーナスも恐るるに足らず。


完。





コドモ警察を読んでいただき、ありがとうございました。
最初はコドモの顔と名前を一致させるのに苦労しましたが、
これからはどの作品を見ても、
「ブル!!」とか言ってしまいそうなほど馴染みました(笑)



巨大な悪の組織と戦っていましたが、決着が付きませんでした。
本庁の間は嫌われていると思いましたが、
自分を表現することが苦手な良いやつだったことがわかりました。
恰好いいです!!間さん!

本当に大人がコドモになったのかと思うぐらい
大人顔負けの演技力でした。

この作品も映画化ですかね??
映画でなくても続編が見て見たくなりました。

コドモ化するみんなは大人に戻ることは出来るのでしょうかね??



この先、何があるのかはわかりません。
自衛も必要ですね。



超本気なら、指紋認証はいかがでしょうか。





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