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都市伝説の女 第8話 前編 ストーリー ネタバレ あらすじ 西原亜希 春樹くん 月子 [都市伝説の女]

都市伝説の女 第8話 満月の夜は事件が!!占い師連続殺人
この番組は、前後に分け書きしています。
ご了承ください。


第8話 前編

銀座、新宿、渋谷
3つの場所で起きた、3つの殺人事件。
不思議なことに、被害者はみな占い師だった。

そして、ある満月の夜・・・・


魔法陣の中で マントラ を唱えている合田千尋(西原亜希)
占い師という特性上、こういうことは当たり前の行動だった。

締め切った室内に、一陣の風が通り抜ける。
閉じていた目を開き、気配のする方に顔を向けた。
ベランダの柵にイヌのようにしゃがんだ黒ずくめの男が
千尋目がけて飛んできた。

部屋には黒のレースのカーテンがかけられていて、
黒ずくめの男は、そのカーテンにからまって倒れ込んだ。

カーテンを払いのけ、千尋目がけて襲ってくる黒ずくめの男は
パーカーのフードをかぶっていて、
スケキヨ風のマスクをかぶっている顔が、ちらりと見えた。
表情が全く読めない。

黒ずくめの男は、千尋に馬乗りになり 首を絞めてきた。
遠のく意識の中で、もがきながら腕を伸ばしたところにあった布を引っ張った。
布の上に乗っていたキャンドルスタンドが倒れ、大きな音が鳴った。
異変を感じたスタッフが、駆けつけた。
状況が悪いと察した黒ずくめ男は、ベランダから飛び去って行った。



交通課所属の勝浦ファンの2人。
駐禁の業務を終えて歩いていた。
自分たちの目の前を人が飛びぬけ、驚いていると
その人は給水タンクに登り、満月に向かってかがめていた腰を伸ばした。

顔を見合わせて、2人同じものを見たことを了承し
もう一度タンクの方を見ると、おじいちゃんに変わっていた。

あれ!?あのおじいちゃん・・・?
天狗の事件の時に、お堀で話をしたおじいちゃんにとても似ていた。

「あのぉ・・・すみません!」

声をかけてみると、こちらに向き直り 眼光鋭くにらみつけてきた。
おじいさん(小栗龍太郎(宇津井健))は、
この高さから飛び降り 走り去っていった。



「連続殺人の重要参考人かぁ・・・」
音無月子(長澤まさみ)は、いつもよく合うおじいちゃんの
似顔絵を見ながら考え込んでいた。
勝浦洋人(溝端淳平)は、月子のことで目の仇にされているが
そんな悪い人ではないと思っていた。


「あぁ!!!!もういい!今日はみんなで飲みに行くか!」
丹内市生(竹中直人)は、みんなに号令をかけた。

柴山俊也(平山浩行)は、丹内が行くところはどこでもお供するつもり。
岩田洋子(安藤玉恵)は、丹内のおごりと勝手に決めた。
安藤満(良知真次)は、おごりだったら行ってもいい気分。

号令はかけたがおごってやるつもりは毛頭なかった。


「金運アップしたいなら、今夜がチャンスですよ。」

金運アップ!この言葉にみんなが食いついた。

「満月の夜外に出て、月にかざしてお財布を振ると金運アップするらしい
というウワサが。」

みんなでお財布を取出し、月に向かって振り出した。
オカルトとウワサは大嫌いの丹内は、くだらないことだと思っていた・・・が
“家のローンが溜まってるから・・・”この際試してみることにした。

「みなさん、現金以外の物は出してくださいね。
レシートなど、過去のものを入れておいてはダメです。
クーポンやポイントカードもダメ。」

月子に言われた通りにし、月に向かって一生懸命お財布を振る。


「今夜は満月かぁ・・事件が起きなきゃいいけど・・・」
なんだか嫌な予感がした月子は、思わずつぶやいてしまった。



「月子ちゃん、ちょっといいかな。」
郷原祐一(宅間孝行)と渡辺正康(菅原卓磨)が
お財布を振り続ける丹内班に入ってきた。


「まさか・・・また占い師が・・・」
嫌な予感が的中してしまった。4人目が襲われた。
郷原班、丹内班合同で 襲われた現場に急行した。


襲われたのは合田千尋。占い師を始めて7年。
魔法陣の中で祈っていたので、この程度で済んだと千尋は思っている。


魔法陣とは、
円や星、文字なのを組み合わせて作られた空間で、
悪魔を召喚するときや、場を清めるときに使われる。


「千尋さん、これで冷やして・・」
咳き込みながらおしぼりを持ってきた戸崎稔(小松和重)
このビルのオーナーで、上の階で千尋と一緒に住んでいた。



「犯人は2階ベランダから侵入して、出る時もベランダから飛び降りた・・」
ベランダ付近を鑑識作業していた洋人はつぶやいた。
ただの一人ごとのつもりで口に出したが、
みんなはなぜか洋人を注目していた。

そんなことはお構いなしの洋人は、
上司:秋山信二(辻修)の足元あたりに落ちていた毛に注目していた。
イヌもネコも飼っていないのに、獣の毛が落ちている。
そういえば、他の3件の事件でも何かの毛が落ちていた。
関連があるかもしれない・・・


「次は、私かもしれないと思ってた・・・」
殺された3名の占い師は、全員千尋の師匠格にあたる人たちばかりだった。

占い師連続殺人事件の被害者

阿部 有(ゆう) 3月8日に死亡 53歳
大川 頂(いただき) 4月7日に死亡 50歳
井崎 天(てん) 5月6日に死亡 48歳

3人の名前を合わせたら“有頂天”
変なビンゴに洋人はテンションが上がった。


「やはり4人目は今夜でしたか。今夜が危ないと思ってたんです。」
月子の予感が的中した。
今夜また襲撃が起こったことで、はっきりとした共通点が浮かびあがった。

「刑事さんの中にも、そのことに気が付いている人いるんですね。」


そう、事件は全て満月の夜に起きていた。
満月は、月の引力が最も強くなる日で、
神経も活性化し、心拍数も 出血量も増えると言われている。
満月の夜は、出産が多くなったり
満月や新月の時には、株価も大きく動く。
ホルモンバランスが崩れるためか、攻撃的感情も高まり、
殺人や放火、自殺が多くなるというウワサもある。


この連続殺人は満月の力が原因なのか・・・?

「これは、月の力が引き起こした連続殺人事件に違いありません!」
月子は本気で断定する。
この話をかき消すように、丹内は交通課の婦警を連れて部屋に入ってきた。
婦警は、似顔絵の出回っているおじいちゃんを目撃したことを話す。

「前にも一度、話したことがあるから間違えるはずない。
このおじいさんは、凄い速さでサッと消えちゃって・・」


満月、獣の毛、獰猛、俊敏な動き、凄い速さ・・・
これらから導き出される結論は “狼男”???
さすがの月子も、あくまで可能性。

いくら不思議なことが起こっても、これは本気で聞いていられない。
みんなは何も聞かなかったように、各自の持ち場に戻った。



次の朝、丹内班の部屋の入り口前に
“満月の占い師 連続殺人事件捜査本部”の戒名がたてられた。
ということは、捜査をする上で“狼男”の線は消されていないようだ。
月子はやる気満々でデスクワーク中。
郷原は丹内に月子を使うことの了承に来ていた。
二つ返事でOKを出す丹内。


これまで起きた事件のあらましをみんなで確認。

殺害された3人の占い師は、合田千尋の師匠にあたる人物。
今回おそわれた千尋は、戸崎稔と同居している。
どの事件現場でも目撃されている似顔絵のおじいさんは、
被害者の会の副会長をしている戸崎と付き合いがある。


被害者の会
殺された3人の占い師は、かなりあくどい商売をしていた。
タクシー運転手の的場富男(おかやまはじめ)が会長をしていた。


的場がなぜ被害者の会の会長をしているのかと言えば、
的場の妻が占いにハマり、
1人目に宝石を差し出した。おかしいと感じて騒いだら
2人目に“1人目の時に受けた洗脳を解く”と言われて、
そのときに車とマンションを上納した。
3人目は、妻を操り人形のようにして多額の借金を背負わせた。

3人はグルになって仕組んだことだと思い、組織を組んで活動をすることにした。
だが、これらは全て当人が自主的に望んでしたことだと言われて、
被害の証明がなかなかできずにいた。


被害者の会を開いているときに、
占いのインチキを暴く方法や、家族を取り戻す方法を教えてくれたのが
似顔絵のおじいさんだった。


的場の妻は、また新しい占い師にハマっている。
それが、合田千尋。
千尋だけは3人と違い、本物の神の使いだと思っているようだ。

副会長の戸崎は、3人の占い師に先祖代々の不動産をかなりだまし取られたのに
結局、千尋にハマっている。


的場の昨日8時ごろのアリバイは、
被害者の会の会合中で、戸崎を含めて10人ほど来ていたと話してくれた。


占い師にさんざんだまし取られて、副会長までしている戸崎が
なぜ別の占い師に走るのか?



「月の満ち欠けは、平均29.53日かかって一巡するの。
満月を境に少しずつ小さくなって、月がすっかり見えなくなって新月となる。
新月は、新しい出来事をスタートさせるのに適している日とも言われているの。

私が生まれたのも、新月の夜だったんだ。
星明り一つない、静かな夜だったらしいよ。」

「月子さんは、かぐや姫の生まれ変わりだったりして・・」

夕方、月子と洋人は捜査で街を歩きながら、月の話をしていた。
月子は不意に気配を感じる。
周りを見回すと、街路樹の影からおじいさんがこちらを見ていた。
慌てて追いかけたが、追いつけなかった・・



「私も信じたくないのですが、
彼は満月の日だけ狼男に変身するのかもしれません。」
月子は大真面目におじいさんが狼男だとみんなに報告をした。
どう考えてもありえない話だが、古くから狼男の記述はのこされていた。

中世のキリスト教圏では、
権威に逆らった者は狼と呼ばれ、森に追放された。
追放された者が夜な夜な人を襲ったことが”狼男の起源”だと言われている。
これはただの強盗事件かもしれない。

満月の夜は、月明かりで明るい。
なので、強盗も仕事がしやすかったという説もあるが、
中には、満月だからこそ狂暴化したという説もある。

狼の姿である必要がなくて、人でも可能なこと。
そう考えると、おじいさんでないとは言い切れなかった。

「勝負は、次の満月の夜です!」
月子は郷原班を離れて独自の線で狼男を追い、
郷原は、今までのセオリーで捜査をすることになった。



雑居ビルの屋上で、月を眺めていたおじいさん。
警視庁副総監の武重治(伊武雅刀)がおじいさんに会いに来ていた。

「ご存知かと思いますが、部下たちがあなたを探しております。
しばらくはお気をつけた方が・・・」
副総監はおじいさんに気を使っているようだ。

「そろそろお別れですかねぇ・・月子さんとも・・・」
おじいさんは考え事をしながら、副総監にむかってつぶやいた。



月子は次の日早々に千尋を尋ねた。
狙いを次の満月の日に定めたことを報告する。
そこに戸崎が咳き込みながらお茶を運んできてくれた。
そこで、戸崎に3人の占い師の話を聞こうとしたが
さっさと立ち去ってしまった。

「人は、弱い物。誰かに導いてもらえないと生きられないものは多い・・
私はそういう人たちの力になっているだけ。」

千尋の言葉は洋人を少し刺激した。

「と言うことは、師匠たちのような詐欺はしないのですか?」
思っていたことを吐き出した。

千尋はお金目的で占っているわけではなかった。

「お金なら、大量にある場所を知っているから。」
千尋の言葉は意味がよくわからなかった。
月子は聞き返してみたが、それ以上の話は
「ないしょ」だった。

「信じる心が弱いから、騙されてしまうだけ・・
私は誰かをだまして何かを手に入れたことは一度もありません。」

千尋の話しぶりでは、戸崎が望んでビルを差し出している事になる。
これはかなりウソくさい。


千尋が占い師としての証明として、洋人を占うことになった。
洋人は水晶に手をかざす。

「水難の相が出てる。水には気を付けて。
あなた、恋をしていますね?とても綺麗で、少し変わった同僚ですね。」

これには洋人も驚いた。
「凄い当たってる・・何でわかったんだろう?」

洋人は驚いてしまったが、
月子はあたりさわりのないことを話しただけだと一蹴した。

恋は珍しいことではない。
“もし、“今、恋なんてしていません”と言えば
“もうじき出会いがありますよ”というつもりにしていたはず・・


信じてもらえそうな相手から、信じてもらえなかった千尋。
次は月子を占うことにした。

「これは何?あなた、小さい頃何か怖い目に遭いませんでした?
他には、あなたの未来が見えます。

えっ・・・これは・・」


思わせぶりに話しは止まった。千尋は占うことをやめた。
今度は月子の番。

「今日は、新月ですね。
月の引力が、満月と同じぐらいに強くなって 精神の力が強まる日。

見えました、泣いているあなたが・・
一緒に泣いているのは誰?おかあさん??
いえ、もっと年のいったおばあさん?」

千尋は差し出していた手をひっこめ、部屋を出て行こうとした。

「逃げるんですか?これ以上過去を見られたくないから?」

月子は追い打ちをかけた。

「あなたのハッタリ、なかなかね。
刑事より占い師のほうが向いているんじゃない?」
「残念ながら、私には刑事として都市伝説を立証する使命が・・」
「おもしろいことをいうわね。
あなた、警察をやめたら、私と組まない?いいコンビになれるわよ。」

千尋は部屋を出て行った。
月子は見えたわけではなく、ハッタリを言っただけだった。

ビルを出て帰ろうとした。
向いのビルの駐車場の所で、
土下座をするようにうつ伏せになっている戸崎を見つけた。
もう大丈夫のようだが、体が弱いので すぐに苦しくなるようだった。

「千尋さんは、強いオーラで未来を照らしてくれます。
私のような、親の財産以外何の力もない弱い人間は
自分じゃ何も決められません。
だから今、幸せなんです。千尋さんのおかげで・・・」

「でも、なんか怪しいような気が・・・」
洋人が話しかけたと同時に、
庭に水撒きをしようとするホースの水が思いっきりかかった。
これは、さっき千尋が言っていた“水難の相”??

「でしょ?当たるんですよ、千尋さんは本物なんですよ。
もっと千尋さんの話しをききませんか?」

こうして被害者はどんどん増えていくのか・・


「私は、被害者の会をやめます。あの晩、的場さんにもそう伝えました。」

千尋が襲われた満月の夜に、戸崎と的場は口論になって
7時ちょっと過ぎに、会はすぐにお開きになった。

的場に話を聞いたときは、8時にはまだ会を開いていたはず・・・
供述にズレが生まれた。



月子から話しを聞いた郷原は、戸崎を任意同行して話しを聞く。

「これだけ占い師が殺されたら、疑われるのは我々でしょ?だから・・・」


捜査の進捗状況の確認に来た副総監は、月子から今までの経緯を聞いていた。
そこに郷原と柴山が戻り、安藤と岩田も戻って来た

安藤と岩田が調べていたのは、的場のこと。
的場は学生時代、格闘技をしていた。
今でも筋トレはかかさないようで、部屋にはたくさんの器具があった。

アリバイ工作をして、締め技も得意。
これは的場が犯人として濃厚だった。

「まだそうとは限りませんよ。狼男が筋トレなんて不自然ですよ。
これは、普通の人間の犯行ではありません。
まだ、このおじいさんが狼男としての可能性もあります。」

後編に続きます。


わりと新しい、”月に向かって財布を振る”がありましたね。
これ、都市伝説でもおまじないでもない気がします。
まあ、このぬるさがいいんでしょうね。

狼男・・吸血鬼じゃないのね・・


千尋が使っていた水晶の透明度が高かったです!
本物だったのかしら??
こちらは本物。
画像を見ただけでも心が現れる透明度です。



ずいぶん先ですが、ボックスが出ます。






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