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都市伝説の女 第5話 前編 あらすじ ネタバレ 国会議事堂 山口紗弥加 [都市伝説の女]

都市伝説の女 第5話 国会の伝説・・・ミニスカ議員は殺人犯!?

この「都市伝説の女」は前後に分けています。
ドラマ上は一本の作品ですのでご了承ください。


第5話 国会の伝説・・・ミニスカ議員は殺人犯!? 前編。


国会議事堂の上空に不穏な気配が漂う。
ダンスホールの真ん中で、腹を刺された男が死んでいた。
その男の固く握りしめられた手のひらの中に、
何か重要な手がかりが隠れているよう・・
金切り声にも似た音を発しながら、女が荒い息をしていた。



警視庁、丹内班:音無月子(長澤まさみ)は伝説(おまじない)を披露していた。
食い入るように見ているのは岩田洋子(安藤玉恵)と安藤満(良知真次)

まっさらな消しゴムの側面に、好きな人の名前を書いて
誰にも触れられないように使い切る。他の人に使われたら効果がなくなる。
これは両想いになれるおまじない。

安藤は、月子が書いた“加賀春樹”の名前の方が気になった。

丹内市生(竹中直人)柴山俊也(平山浩行)が部屋に戻ってきた。
柴山は月子の持っていた消しゴムを借りようと、取り上げようとするが
触られないように、必死に抵抗。
おまじないやら、伝説やら、とにかくオカルトが嫌いな丹内は
月子の消しゴムを無理やり取り上げた。


警視庁副総監:武重治(伊武雅刀)が騒々しい部屋に入ってきた。
「音無くん、丹内くん、2人に大事な話がある。」
内密な話があるようだ。3人はその場から出された。


「先ほど、男性の遺体があがった。場所は国会議事堂。
現場は、中央塔内部の8階ホール。」

月子は8階と聞いて、思わず立ち上がってしまった。
「それって、あの有名な都市伝説の場所ですね。
かつて、8階のホールは国会職員のダンス練習場として使われていたそうです。
ここで出会った男女の恋が破れ、女性が8階から身を投げてしまった。

以来、女の鳴き声が聞こえるようになったので
8階は、開かずの間として閉鎖されている。というウワサが・・」


議事堂で飛び降り・・記録には残せない。
なので、飛び降りの記録は一切残っていない。
真偽は誰にもわからなくなっていた。

「この殺人事件には、都市伝説が絡んでいると言うことですね?」
「うん。容疑者もそう言っている。
直接電話がかかってきて“自分が殺した”と言っている。」

副長官に直接電話を掛けられる容疑者、参議院議員:大楠桜(山口紗弥加)
世間の認識は、バカなミニスカ議員。
桜は昨日のTV“朝まで生討論”に出演していた。

容姿や、元ヤン、キャバクラで働いた経験などがあることが、
同じ女性議員で先輩の華岡秋代(銀粉蝶)は桜を好ましく思っていなかった。
とりわけミニスカート姿なのが、議員らしくなくて気に入らない。
討論を交わす前に、そっちの方を花岡は攻めた。
数少ない女性議員同士なのに、相容れなかった。


いくら元ヤンとはいえ、議員が殺人をするのだろうか・・・


桜が最初にした供述は
「ドレスを着た、女の霊。ドレスを着た、女の霊のせい・・・」
うわごとを話し、普通ではない状態だった。

“霊”の話しが出たので、副総監自らが月子の力を借りに来た。
桜の自首は、副総監と側近しか知らないことで、
事件の報道も押さえている。

「そこで君たちには、私直属の特命として極秘に動いてもらいたい。
報道規制は2日が限界だ。48時間以内に真相を明らかにしてもらいたい。
丹内くんは、音無くんの指揮下に入ってもらいたい。
刑事たるもの、上官の命令に絶対だ!」

こう言われると、丹内は命令に従うしかない。
命を受けたものの、もやもやした感じがぬぐいきれずにいた。

命を受けるに当たり、月子が一つ条件を出す。
「8階ホールの悪霊の存在を証明できたら、そのときは真実を公表して下さい。
警視庁の公式見解として。事件には都市伝説が絡んでいたと。」
「わかった。もしも確かな証拠が出てきたら、事実を公表しよう。」


今の時刻はPM 5:00  48時間以内。


勝浦洋人(溝端淳平)は現場作業に来ていた。
国会議事堂は、
事件が起きても、議長の要請がない限り警察は捜査にも入れない所、
それも、中央塔内部の8階ホールは立ち入り禁止区域で
数年に一度の一般公開の時以外、人が出入りすることができなかった。
そんなな中に入れて、少し感動している。

遺体のきつく握られた左手のひらの中に、何かが隠されている。
気付いた洋人は、上司の秋山信二(辻修)に報告。
秋山が手のひらから取り出してみると、女性の髪に留めるリボンだった。
着物地で作られていて、かなり年代が古そうに見える。


郷原祐一(宅間孝行)と渡辺正康(菅原卓磨)が現場に到着した。
被害者は本間昌弘(島津健太郎)毎報新聞政治担当記者。
死亡推定時刻は、本日2時から4時の間。

場所が場所だけに、国会の内部を知り尽くした者の犯行と考えるのが妥当な線。


写真係をしていた洋人に、秋山が遺体を運ぶ手伝いを指示する。

掛け声をして、持ち上げようとした洋人の耳元にメロディが流れた。
このワルツのメロディを聞いた瞬間、目の焦点が定まらなくなり、動けなくなった。
郷原が洋人を揺さぶって正気に戻そうとするが、
頭の中はどこか遠くの世界に行ってしまっている。



丹内が月子の下に着くことで、
柴山、安藤、岩田は郷原班に組み込まれることになった。
トップシークレットなので、3人には詳しく事情は説明されない。
部屋から追い出されたと思ったら、上司が変わる・・
この状況に戸惑っていた。丹内に心酔していた柴山は納得がいかない。

丹内は月子と共に被疑者に会いに来た。
PM 7:00 あと残り46時間。

簡易取調室には長テーブルに向い合せに置かれたイス。
桜はイスに座らずに、部屋の隅で膝を抱えて床に座り込んでいた。
“霊”のことだと口にしていた桜のために、月子は結界を張ることにした。
お札を張り、部屋に結界を張った。これで何を話しても“霊”は手が出せない。
荒唐無稽の話を信じてくれた月子に、少しだけ心を開く。
事件が起こるまでで覚えていることを話してもらう。


桜が議事堂で委員会を終えたのは2時過ぎ。
肩を叩かれて振り向いたら、
天井にマスカレイドを付けたドレスの女がへばりついていた。

耳元でワルツが聞こえてきて、それを聞くと頭がボーっとしてきて、
どの階段を使って、どうやって中に入ったか?全くわからないが
気がついたら8階のホールにいて、目の前で人が死んでいた。
慌ててケータイを取出し、副総監に連絡をした。


「私、人を殺してしまいました!!」

覚えているのはこれで全部。
鑑識によれば、凶器に指紋は残っていなかった。
手袋を日常的につけていたか、犯行後 指紋を拭きとったか?
凶器はどうやって入手したか?
桜は全く分からなかった。

死んだ本間との面識がない桜。
なぜ、ドレス姿の霊が 本間を被害者に、桜を加害者に選んだのか?



議員会館に来たのはAM9:00 あと残り32時間。
最初は桜の議員事務室を見に来た。
少し開かれた扉の隙間から中の様子を覗き込む。
中では第一秘書:野元公平(小野了)が、突然いなくなった桜の悪態をついていた。
覗き込む人の気配を感じた秘書は事務所に迎え入れてくれた。

桜の自叙伝が置かれていた。月子は一冊もらった。
秘書には、桜が関わっていることを話さずに、話を聞く。

野元に、8階にいる女性の幽霊のことを聞いた。
国会で議員をしている人間で、知らない者はいないほど有名な話し。
野元は、ただの怪談だと思っているようだった。

桜の事務室から出たところで花岡秋代にばったりと出会った。

「ミニスカ議員の次は、ミニスカ刑事?」

花岡は、幽霊話を聞きかじったことがあった。
怖いもの見たさに入って、ダンスフロアの真ん中でステップを踏んだ人のに、
次の日、呪文の形で全身の皮膚がただれた。とか、
8階の幽霊の呪いのせいで、選挙に落ちたという議員が居たとか、
噂話はいろいろあった。

花岡は、悲しい恋をして、何十年も浮かばれない霊になっている女性を、
気の毒に思っていた。

永田町の生き字引と言われる花岡議員の秘書:池添幹夫(品川徹)が
話をしてくれることになった。
議事堂を出て、公園の方で話しを聞かせてもらう。
8階の霊の話はいろいろあり、かなりの被害者が出ていると知った。

「あのウワサはご存じですか?
議事堂からいろんなところに繋がっている秘密のトンネルがあって、
首相官邸ともつながっている。というウワサです。」

「戦時中に防空壕の変わりに掘られた場所で、今は全て埋められています。」
今使われているかは置いて、存在することは事実のようだ。
都市伝説マニアの血が騒いだ。


笛を鳴らす婦警が二人。この警告音は月子に向けられたもののよう。
「待ちなさい!そこの疫病神!!!
あんたに関わったから、勝浦くん大変なことに・・」

洋人をファンのように慕う二人は、洋人が病院に入院することになったのは
月子のせいだと思っていた。
この話を聞いたおかげで、月子は洋人が入院したことを知った。


病室で四つん這いになり、腰の所を吊るされた状態で固定された洋人が
苦しい姿勢の状態で、壁に飾られた額のズレを気にしていた。

そこに月子がお見舞いにやってきた。
自分ではどうにもできないので、額のズレを月子に直してもらうようにお願いをする。

洋人に何があったのか?を聞きながら額を真っ直ぐにしようと手に取った。

「国会議事堂の8階のホールで現場検証をしていて、
遺体を持ち上げようとしたときに“ワルツ”が耳元で流れてきて
そしたら急に腰がビシッとして動かなくなって・・・」
「ワルツ!? 勝浦くん、それ霊の仕業かも。」

憑りつかれたかもしれないと思った月子は、お守りを手渡す。
大楠桜の事務所でもらった桜の自叙伝も、退屈しのぎに渡した。


現場検証で気になったのは、「リボン」
遺体が握りしめていたリボンは、終戦直後の物だとか・・

「そうだよ!ちょうどそのころに踊っていた“悲劇のカップル”が!!
キタ!これ、いよいよ公式発表かも!!!」
都市伝説が正式に立証されるときが本当に来たかもしれない。
月子の喜びはハンパなかった。


「天井には気をつけて!ドレス姿の女が貼りついているらしいから。」
桜から聞いた情報を教えてあげるが、
四つん這いのポーズから動けない洋人にとって、
背中を見せている天井に誰かがいると想像するのは怖かった。



議事堂に出入りした人を特定するように郷原は指示を出していたが、
出来ないことがわかった。
かなりの数の関係者が出入りしていて、特定ができないのと
議事堂内は衛視(えいし)と呼ばれる職員が監視をしているので、
カメラはごく一部でしか使われていなかった。


自分ではなく、音無とバディを組んで捜査をしている丹内に
見捨てられたと勘違いしている柴山。
でも、追っている事件は同じものだと知っていた。

「自分は丹内さんの相棒、失格と言う訳ですか?」
「そんなことはないよ、柴山。」
機密事項となっているので、追っている事件について話すことができない。

「いいんです。自分は今も丹内さんの相棒だと思っているんで、
勝手に報告をします。

聞き込みの結果、事件の少し前
廊下で被害者と言い争いをしている人物が目撃されています。
大楠桜。ヤンキー時代をほうふつとさせる凄み方だったそうです。」



結界が何重にも張られ、霊の防御が完璧になった簡易取調室で、
月子は世間話をするかのように話しを始めた。

「池添さんが探してましたよ。」
「あいつは信用できない。党が勝手に用意した秘書だから・・
私のこと嫌いなんだよね、本当は・・」
桜が元ヤンでミニスカだから。男にはこの心理は理解されない。


話しは自伝に書かれていた生い立ちへと移る。
桜が養子だと知ったのは中学の頃。両親は仲が悪くて、その頃からグレ出した。
自分を捨てた実の親を見返すために、
一念発起してキャバクラでお金を稼いで、夜間学校に通った。
どこにいるかわからない親に姿を見せるために国会議員になろうと決めた。
国会中継なら、全国どこにいてもTV放送されるから。

「ところで、8階の事件。霊の存在を証明する証拠が出てきましたよ。」
「それ・・どこで・・?」

遺体が握りしめていたリボンを食い入るように見つめる。
見覚えのある品かどうかを聞いている途中で丹内が部屋に入ってきた。


「あなたは事件の少し前、本間と揉めていたそうですね。
あなたは本間と話したことがないと言ってましたが、それはウソですね。
幽霊話を盾に、心神耗弱を狙っているんじゃないのか?

本間はギャンブル好きで、相当な借金を抱えていた。
金目当てで、あんたの過去を探り出した。そういうことだな!

俺は、幽霊話なんかを利用してウソをつく人間が大っ嫌いなんだ!!」

丹内は月子の制止も効かず、自分の意見をぶちまけた。
桜の図星をついたのか、桜の開きかけていた心の扉が閉じてしまった。
月子は慌てて丹内と部屋を出た。

PM5:00 残り24時間。
話しを聞くのが難しくなってしまったので、次の作戦が必要だった。



丹内は月子の暮らすマンションに来ていた。
姉妹で暮らすこの部屋は居心地が悪くて、居場所がない。
月子が着替えをしている間、床に正座をして待つ。
妹の都子(秋月成美)が家に帰ってきて、ちょっとホッとする。

「8階の幽霊の被害者に会ってきてくれました?」
月子が丹内に頼んでいた仕事。
でも、こんなことを本気出来る訳がないと拒否していた。

「もし本当に桜が殺人を犯していたとして、
それには必ず“動機”があるはずだ。何かを隠しているはず。
誰かが桜を犯人に仕立てようと罠をかけた可能性も、
桜が犯人をかばっている可能性もある。

借りの、借りの、借りの話だけど、
その幽霊の写真が撮れたとして、“今回の殺人事件の犯人は幽霊でした。”なんて
ばかばかしい公式発表なんて出来ないだろ?」



洋人は変な体制のまま固定されているので眠れなかった。
月子が差し入れてくれた本を読み、国会議員のホームページを一人づつ見ていた。
花岡議員のページを見ていて、ふと気づいた。
と同時に、耳元でワルツが流れる。

カーテンの向こう側でダンスを踊る人影・・
隙間から見えたのは、同室の人が狂ったように回り続ける姿・・・
自分もワルツに意識を持って行かれそうになり、
気をそらそうと桜議員の自叙伝を読んで平静を保とうとページをめくった。

開いたページは、桜の幼少の時から大人になるまでの写真が載っていて、
花岡議員のホームページを見て気づいたことを補完した。
さっきまで鳴り響いていたワルツが鳴りやみ、
同室の人は動いた気配もなく眠っている。
霊が何かを知らせに来たのだろうか?



AM8:30 残り時間8時間30分。
丹内と月子は揃って出動しようとしていた。
そこに車いすに乗った洋人が、月子を待ち構えていた。

「どうしても、月子さんに知らせたいことがあって・・」
昨日見た花岡議員のホームページと、桜議員の本を見せた。

花岡議員のポイントは、文化活動発表会で琴の披露をしている写真。
髪飾りに注目してみると、リボンは被害者の本間が握っていた物と同じ。

桜の本の中でのポイントは、夜間学校の卒業式の時の写真。
ゆるく編まれた髪止めにリボンが留められていた。
これは花岡議員のリボンと同じ物・・・

どうして二人が同じリボンを持っているのか?
リボンが花岡議員のものと分かり、犯行の可能性も浮かんできた。
2人で花岡議員の所に話を聞きに行く。


後編に続きます。


戦前からある建物は、言えない何かが潜んでいる・・
そんな気がして仕方がないのは自分だけではないはず。
ひんやりとした、独特な空気感が余計な想像を掻き立てます。

国会議事堂。自分のチョイスでは行くことがないであろう場所。
縁遠い場所ですが、今回の話しを見て行ってみたくなりました。


月子がつけているのはただのマスコットではなく、
魔除けでした。



着物よりも着る機会が多いのは浴衣ですね。
今からだと選び放題!





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