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都市伝説の女 第4話 長澤まさみ 溝端淳平 高尾山の伝説 あらすじ ネタバレ [都市伝説の女]

都市伝説の女 第4話 高尾山の伝説!!禁断の愛で死んだ教師
前編と後編に分け書きになっています。

第4話 前編

「お父さん・・・」
少年は上空を見上げながらつぶやいた。
山の奥深くの足場の悪い場所に立ちすくむ・・・
少年が父を呼ぶ声に共鳴したように、
山の木々が風にあおられて枝を上下に揺らした。


今日は非番。音無月子(長澤まさみ)と勝浦洋人(溝端淳平)は
高尾山薬王院に訪れた。
月子は歩きやすいラフな格好で、洋人はソフトスーツ。
浮かれているのは洋人で、近くにあるミシュラン3星で食事をしようと考えていた。

3星を取ったのは高尾山。
都心からのアクセスも便利で、景色もきれい。
日帰りのハイキングから、本格的な登山まで楽しめる観光地としての3星。
食事でもなんでもなかった。


月子は何も知らずに来た人と一緒に登りたくなかった。
でも、洋人は初めてのデートだと思って浮かれていた。

「この山は特別な山。ここは、天狗たちの住む山だから。」

月子が突然男坂の方を走り出した。
こっちは急な坂が続くしんどい方なので、洋人は止めようと追いかけるが
天狗の腰掛杉までダッシュで着いてしまった。
杉の説明をしたと思ったら、またダッシュで本堂の方に向かう。
お参りを終え、一体ずつ天狗について語る。
天狗について語る月子は生き生きしていた。
見たいものがいっぱいで、足早にクルクルと動きまわる。


高尾山では天狗の声を聞くことはできなかった。
ここなら聞こえるかもしれないと、足を延ばしたのは天括村(てんくくりむら)。
月子が子供の頃に神隠しにあったときの実家がこの近所だった。

何かが聞こえた?そんな気がした月子は、また走り出した。
天括村の入り口にある茶屋を抜け、山奥に向かってダッシュ!
洋人は走る月子についていくのが精いっぱい。

けもの道を抜け、石がむき出しになった足場の悪い場所に来たとき、少年を見つけた。
少年は月子の気配を感じると、無言で目線を変える。
その方向を見てみると、首を吊ったまま放置されている遺体が見えた。

月子は少年を抱きしめて、遺体から目をそらす。
洋人はロープをほどき、生死の確認。だが、すでに死んでいた。
すぐさま警察に通報を入れる。
月子は少年に名前を聞くが、自分の名前を覚えていなかった。

その側には黒くて長い羽が落ちていて、手のひらに乗せて眺めていると
羽は目の前で消えて無くなった。もしや・・・


丹内市生(竹中直人)は書類作成のためにPC前で悪戦苦闘をしている。
横でサポートしているのは安藤満(良知真次)
柴山俊也(平山浩行)は、不器用にキーボードを打つ丹内の後ろから見ていた。
岩田洋子(安藤玉恵)はデスクで呑気に「枕草子」を呼んでいた。

適当に押したボタンは、さっきまで頑張って書いた文章を一発で消去・・
丹内の怒り爆発!こんなものは刑事の仕事じゃないとうそぶく。

「枕草子。これを図書館で借りてくると、いい出会いがあるらしいんですよ。」
ほんの表紙を眺めてうっとりしながら洋子は語る。

「結婚なんて、くだらねぇ。」
丹内の奥さんは、子供を連れてとても長い間実家に帰っている。
離婚ではないが、別居と大して変わらない。

丹内のデスクの電話が鳴った。側に居た柴山が受ける。
「はい。何!?遺体があがった!」


丹内班全員で“天括村”に急行した。
遺体を見つけたことで、鑑識官として仕事に戻った洋人。
上司の秋山信二(辻修)と共に、鑑識作業に取りかかる。

秋山が丹内に現時点での報告をする。
遺体の推定死亡時刻は今朝の5時前後。
自殺の可能性も高いが、念のために司法解剖に回すつもりにしている。
抵抗した跡と思える傷もあり、他殺の可能性が濃厚。

月子は現場付近の木を見つめていた。
丹内の存在に気づいたので、報告を始める。
保護した子供は記憶を無くしてしまっていた。
これはもしかしたら、記憶を消されてしまったせいかもしれないと考えていた。

「あの子は、天狗にあったんです!」


天括村の入り口にある茶屋で少年は座っていた。
身元がわかるものを所持していないので、対処に困っていた。
月子は茶屋を取り巻く野次馬のなかに、
首塚の時に世話になった老人の姿を見つける。

老人(小栗龍太郎(宇津井健))は、力をいただきにこの山に来ていた。

「この辺りは知る人ぞ知る不思議な村で、
心の強い人には素晴らしい力を下さるが、心が弱った者が近づけば危険。
つまり、表裏一体のパワーを持ったところだったんですよ。」

老人の話を聞いて月子は思い出した。
失踪した人が立ち寄ることが多いので、家族はよくこの村まで探しに来ていた。
失踪人を探す写真がこの辺りの店にはあると言われている。

月子は茶屋のおかみさんに写真を見せてもらうように頼むと、
厚さ3センチ分ほどの写真を取り出して見せてくれた。
一枚ずつ見進めてくると、顔写真のなかから亡くなった男性の顔を見つけた。
後ろに書かれた連絡先に電話をかけてみることにした。


検査のために天括村総合病院に少年を連れて行った。
国枝照夫(デビット伊東)は連絡をもらい、病院まで駆けつけた。
国枝は遺体で見つかった大久保光弘(三上市朗)の元同僚で、国語教師をしている。
3か月前に失踪した大久保のことを心配して、茶屋に写真を預けていた。
写真の裏に書かれた連絡先は国枝のところだった。

保護された少年は大久保順(平松來馬)
遺体で見つかった大久保の息子だった。
ショックで記憶をなくしてしまい、今は何も覚えていない状態だった。
順は2~3日の入院で様子を見ることが必要だった。


「ショックですよね。お父さんの自殺を見てしまったなんて・・・」
国枝はつぶやくが、まだ自殺と決まっていなかった。

国枝から連絡をもらい、大久保千明(荻野目慶子)が病室に駆け込んできた。
昨日息子がいなくなったのが心配で、捜索願を出していた。
慌てて病室で眠る息子に会いに行こうとするが、
安静が必要なのに、冷静さの欠けた母親を合わせる訳にはいかなかった。

「あの人が目の前で自殺したのは本当?
なんで順を連れ出して自殺だなんて・・・最後まで最低な父親ね。」

「そんな・・突然離婚だと言われて、家を出られては・・」
そんなことを国枝の口から聞かされた。
千明の気持ちは誰にもわからない。子供のために決断したことなのに・・
悲しみや怒りを国枝にぶつけた。柴山が止めに入る。

「大丈夫です。怪我もしていないし、記憶もいずれ戻ると思います。」



警視庁丹内班の部屋。丹内のデスクに腰を下ろし、帰りを待っていた
郷原祐一(宅間孝行)と渡辺正康(菅原卓磨)
部屋についてきた部外者の洋人

「今日非番で、月子さんとデートしていまして・・」
「そんな浮かれ登山じゃないって言ったでしょ。」

月子はデートじゃないと思っていても、
デートをしたことをみんなに言っておきたかった。
洋人は反省しながらも、ちょっと嬉しく思っていた。



郷原が丹内の帰りを待っていたのは大久保の遺体が見つかったからで、
追っていた事件の最重要容疑者だった。
3年前に起こった女子高生の殺人事件・・

被害者の佐々木梢は、大久保が担任していた生徒だった。
それが、ラブホテルで首を絞められて殺された。
監視カメラには、男と二人で入っていく様子が映っていたが
男は深く帽子をかぶっていて顔は判別できず。
被害者佐々木梢のケータイ電話に、
大久保からの異常な数の着信履歴が残されていた。

事件数日前も、2人がラブホ街で口論していた姿が目撃されている。
決定的な証拠がなかったから逮捕には至らなかったが、
クロだとにらんでいた。


大久保は罪を悔いての自殺?
順くんを連れ出したのは、心中しようとしたからなのか?


「これで分かりました。なぜ、大久保さんが亡くなったのか。
人を殺した。そんな大きな罪を背負ったままあの山に近づいたら・・
だから怒りを買ったんです。」

「天狗です!天狗が高尾山から下りてきたんです。」

あのあたりは昔、天狗が山賊を撃退したと言う言い伝えがあり、
大久保は罪を償わずに、息子まで道連れにしようとした・・・

「キタ!コレ!」

月子は考えているうちに嬉しくなって笑顔がこぼれてしまう。
調べものをしに、軽やかに部屋を出て行った。

いつものオカルト。
丹内は月子の単独行動が気に入らないはずなのに、今回は怒りもしない。
大久保の死因を調べるついでに、
3年前の事件のホシが大久保だと証明しようと考えていた。
郷原の未解決事件を今回の事件とからめて解決する。
丹内と柴山、安藤は捜査に出た。


病院では、千明が順の記憶を取り戻そうと話しかけが続けていた。
いくら話しても思い出す気配はなく、順はとても他人行儀。
千明はかなりショックだった。


病院からの帰り道。何とも言えない疲労感に、トボトボと歩く。
国枝は千明が出てくるのを待っていた。

「あなたは大久保君のそばにいてあげるべきだった。」
会うなりに言われる言葉にしては正論すぎた。
千明は自分の行動を否定され、すこしイラつく。

「彼は言ってましたよ。おれは無実だって。」
「いいえ、私にはわかります。夫婦ですから。
あの女の子を殺したのは、大久保です。」

「夫婦でしかわからない、妻の勘ってやつですね?
よりによって教え子に手を出して、ホテルで殺すなんて・・
それは許せませんよね。」
2人が話しているところに月子が来ていた。

「警察はいつもそうね。そうやって人の傷を平気でえぐる。
加害者の家族になら、何を言ってもいいと思ってる。」
千明は怒って行ってしまった。


残った国枝に大久保夫婦のことを聞く。
大久保夫婦の離婚はまだ成立していなかった。
夫の方が離婚に応じていなくて、離婚調停まで話しが進んでいた。
そのとたんに失踪してしまい、そのままになっていた。


月子は順の病室に来た。
出された食事に手を付けず、ぼんやりと座っていた。

「みんなには内緒にしてね。
じつは私、会ったことあるんだよね。天狗に。」
「天狗ってなに?」
天狗に会った事実も覚えていないのだと月子は思った。

「きっと、いつか思い出せるよ。
私も思い出せたもん。大切な人たちの事は、全部。」
「ほんとう?」
「刑事はね、嘘をついちゃいけないの。だから、絶対本当。」

それを聞いて安心した順はようやく食事を始めた。


国枝はなぜこんなに大久保夫婦のまわりにいるのだろうか?
その疑問は国枝自身が語った

「大久保に頼まれて、千明さんと順の様子をこっそりと見に行ってたんですよ。
3年前の事件の時以来、千明さんはピリピリしていて・・
虐待でもされたら大変ですから。」


月子のケータイに洋人から着信。
「検死の結果聞きました?他殺の可能性が高くなってきました。」
大久保の体の背中などに、人の指と思われる圧迫痕が見つかった。
押し倒されてロープをかけられた可能性が・・・」
「勝浦くん。1時間後に家に集合!」
洋人は月子の家に行くつもりで、すでに向かっていた。



洋人は、高尾山であった老人(小栗)が婦警と話をしているところに出くわす。
「天狗様には会いました?無理か・・会うのは難しいですからね。」
会うなり言われても、洋人は返答が出来なかった。

老人は声だけ聞いたことがあった。
その声は、高笑いをするような、属な人の世を笑っているような声だった。

「あなたも天狗なんて信じているんですね?」
「えっ!?あなた、信じてない?」
「いやぁ・・ふつうはそうでしょう。」
「はぁ・・そうですか。“勝浦くん”は月子さんを信じてない・・か・・」

老人は洋人に対して感じていたものが、少しずれていたことに気づいた。
そのまま何も言わずに立ち去ってしまった。

洋人は、名前を言った覚えがない。名前で呼ばれたことを不思議に思った。
先に話しをしていた婦警も、老人の名前を聞いたことがなかった。



病院からの帰り道。少し距離のあるバス停まで月子は歩いていた。
バス停にバスは到着していて、千明が乗り込もうとしていた。
このバスに乗らないと、次のバスは何時に来るかもわからない。
月子は手を振りながら、運転士に自分の存在をアピールした。
だが、無情にもバスは走り出した。
諦めきれない月子は、一生懸命にバスの後ろを走る。
運転士は月子の存在に気づき、バスを止めて乗せてくれた。


「ヒールで走ると疲れますね。」千明に話しかけた。
「だったら楽な靴を履けば。」

「上司にも言われてるんですけどね。
これを譲っちゃうと、なんか負ける気が・・・・
他の刑事にはない“武器”で、結構役に立っちゃうんです。
容疑者とか同僚とか、男が多いんで。
まあ、疲れますけど。いいマッサージとか知りません??」

月子は千明の心を開こうと、ぶっちゃけトークをした。
相手に語ってもらうには、まず自分のことを話すのがベスト。



「ごめんね。さっきは言い過ぎた。あなたたちも仕事だもんね。」
「大久保さん。他殺の可能性も出てきましたよ。
千明さんの言う通り。人の傷はえぐってでも真相を究明したい。
だから、聞きにくい事も聞きます。すみません。」

前置きをしたのにはわけがあった。
今知りたいのは“妻の勘”の根拠。
大久保が本当に殺人犯なのか?これは重要なことだった。

千明はなぜ夫が犯人だと思ったのか?

きっかけは夜中、家でケータイから女性(生徒)に電話をかけていた。
たぶん相手は殺された女の子。

自分の教え子と浮気をして殺す・・
このことが広まったので、世間からの目がひどかった。

「恨んでも、恨みきれない。」


後編に続きます。



宇津井健はちょいちょい出てきますが、本当の所は何者なのでしょうね?
いつも忙しそうにしている月子なのに、おしゃれさんでいろいろな服を着ています。
いつ買いに行くの??なんて。


いつも持っているリュックについているマスコットです。



バッグとお揃いでかわいいですよね。


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