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都市伝説の女 第3話 前編 あらすじ ネタバレ 釈由美子 長澤まさみ 溝端淳平 月子 [都市伝説の女]

都市伝説の女 第3話 消えた花嫁…同じ顔の人に会うと死ぬ!?
この「都市伝説の女」は一つの話を前後に分割しています。

第3話 前編

結婚式場、花嫁の控室では鮫島美紀(釈由美子)が友達から祝福を受けていた。
仲間同士で写真を撮ってはしゃいでいる。
西浦幸恵(黒坂真美)は美紀にウエディングベールを着けた。

「あと20分ほどで式が始まります。」
式場スタッフの呼びかけに、友人たちは会場に向かった。
控室に残ったのは美紀一人。
美紀のケータイにメールが入った。それを見た途端、美紀の動悸が激しくなった。


新郎の丸山圭介(金子貴俊)は表で忙しく招待客の相手をしていたが、
新婦控室を見て、美紀に会いに行きたくなった。
「花婿は、式の前に花嫁を見ちゃいけないんですよ。」
スタッフに言い伝えを教えてもらい、会いに行くことを断念した。


美紀のケータイに送られてきた写真を開いて見ると圭介と自分。
LOVEのオブジェの前で微笑んでいる。
でも美紀はこんなところで写真を撮った記憶がなかった。
圭介の横にいるのはいったい誰?

視線を感じ、窓の方を見ると
黒いドレスを着たもう一人の自分が涙を流しながらこちらを見ていた。

「やめて!!!もう出てこないで!!」
黒いドレスの女性のいる方に駆け寄り、窓ガラスを開ける。
そこに誰もいなかった・・・
バルコニーでは大きな桜の木が花びらを散らしていた。

「失礼します。もう間もなくです。」
スタッフが美紀に声をかけるが、美紀の姿がなかった。
部屋の大きな姿見は割られ、窓が開いてカーテンが揺れている。
血の付いた鏡を見たスタッフは、慌てて警察を呼んだ。


音無月子(長澤まさみ)はデスクで鏡をじっとのぞいていた。
「あっ!!」
抜けた右目のまつ毛を取り、人差し指の上に乗せて願いをかけ、
そのまま吹き飛ばした。

「何それ?何の儀式??」
同僚の岩田洋子(安藤玉恵)が尋ねた。
「まつ毛が抜けたら、
右手の人差し指に乗せて一息に飛ばすと両想いになれるらしい。」
というおまじない。

月子は洋子に向かって話しているが、
オカルト嫌いの上司:丹内市生(竹中直人)は激怒する。
同僚の安藤満(良知真次)はメガネを外し、まつ毛を抜き出した。
その安藤の様子を見て、柴山俊也(平山浩行)はおまじないを実行するのかを聞いている。
事件が起きていないときは和やかな雰囲気。

「月子さん!この店どうでしょう。3時間飲み放題で2500円ぽっきり。」
鑑識課の勝浦洋人(溝端淳平)は月子にチラシを見せに来た。
月子は時間制限ありのお店よりも、家で集まることを提案した。
集まりは月子の家ですることに決まり、洋人にリストを渡す。
月子は元彼の春樹くんにも連絡を入れるためにケータイ片手に部屋を出た。

洋人は月子の元彼:春樹くんの存在が、気になって気に入らない。
月子の家での集まりは、都市伝説仲間のオフ会。
洋人は参加を許されたので幹事を引き受けていた。

「勝浦くん。ちょっといいか?」丹内が洋人に声をかける。
「君は音無のことを相当気に入っているみたいだけど、一体どこがいいん・・」
「見た目です。」丹内が話し終えるやいなや即答した。
「見た目以外には?」
「顔?足・・・まあ要するに見た目全てですね。」
「じゃあもし同じ見た目でも、性格がもっとまともな女性がいたら、そっちがいいかな?」
「あの完璧なルックスが、この世にもう一人いるわけないじゃないですか。
性格込みであの顔が出来上がっているわけですし・・・」


郷原祐一(宅間孝行)が部屋に入ってきた。
丹内に面倒くさい仕事を押し付けるのが常だ。
今日も例のごとく仕事を押し付けに来ていた。

「現場は奥多摩の結婚式会場です。花嫁が消えたらしい。
現場にはわずかな血痕を残し、忽然と消えた・・・・・」

春樹への連絡を終えた月子は、郷原に事件の詳しい話を聞いた。


奥多摩の結婚式会場、花嫁控室では鑑識官が忙しく仕事をし、
丹内と柴山は、花婿の圭介と友人の幸恵から詳しい状況を聞いている。
月子はバルコニーに出て、桜の木を見ていた。

「花嫁は鮫島美紀さん。職業・美容師。死亡直前までこの部屋にいた。」
柴山は声に出しながらメモを取った。

「同じ美容室の西浦幸恵です。今日は美紀のヘアメイクを担当していて・・
美紀、今日はずっと幸せそうに笑ってました。」
幸恵は聞かれる前に自分から話しを始めた。


「新郎の丸山圭介さん。職業・公務員。最後に新婦と会ったのはいつですか?」
丹内の問いかけに
「昨夜です。彼女泣いていました。変なメールが来たりして、神経質になっていて・・」

圭介がメールの話をしたので美紀のケータイを探すが、見つからなかった。
幸恵は、美紀が今日持ってきていた白のキャリーバッグが無いことに気づいた。


丹内と柴山が関係者に話を聞いているのを、キョロキョロしながら月子も聞いていた。
月子は辺りをうかがう洋人の姿を見つけ、慌てて止めに行く。
動かそうとしていたのは、電気スタンドの前に置かれた天使の置物だった。


「見つかった血痕は花嫁のものと思われます。ただ、微量で・・
他に血を拭きとった跡は確認できません。」
鑑識官の秋山信二(辻修)が、現時点で分かった情報を報告した。
これだけでは、失踪したか、殺害されたか、誘拐されたかが確定できない。

「もしかして、あのせい?」幸恵は圭介に話しかける。
「ばかばかしい。迷信でしょ?」圭介は幸江の言葉を本気にとっていなかった。
圭介が言った“迷信”の言葉に、月子が反応する。

幸恵はお正月に店の子たちと遊園地に遊びに行ったときの記念写真を見せた。
集合写真の右端で笑っている美紀の肩元に、美紀そっくりの女性が写っていた。

全く同じ顔の人物で、美紀には姉妹はいない。だからひどく怯えていた。

「美紀はオカルトっぽいものを信じやすくて・・・
自分と同じ顔の人に会ってしまうと“死ぬ”と信じていました。」

月子は幸恵の話を聞き、写真を見せてもらった。
「キタ!コレ!!」

「大変です。今すぐ美紀さんを探さないと。ただの失踪じゃありません。
恐ろしい事件に巻きこまれている可能性が・・・」
この言葉に圭介が驚く。

「これは、都市伝説が絡んだ事件です。」


丹内は、柴山に花嫁の足取りを追うように指示を出した。

月子は・・・?
林を抜けてチャペルに向かっていた。中では圭介が祈りをささげていた。
「何を祈ってるんです?
聞かせてください。昨夜の美紀さんの様子について。」

こんなところにまで誰かが来ると思っていなかった圭介は、
声をかけられてギクリとした。

「式当日に花嫁に逃げられたんですよ。少しは放っておいてください。」
圭介は美紀が逃げ出したと思っているようだ。
「逃げたくて逃げたとは限りませんよね?」
圭介は月子の言葉にハッとした。


「美容室の窓越しに美紀を見て一目ぼれでした。
それまでは床屋にしか行ったことがなかったのに、つい美容室に入ってしまった。
美紀は笑顔で出迎えてくれた。
出会ったころの美紀は、いつも楽しそうに笑っていました。

最近の美紀は情緒不安定になっていて、
美紀に送られてくる変なメールは知らないアドレスから・・・」


「もう一人の美紀さんからかもしれませんね。」
「僕は美紀を追いつめたのは幸恵さんだと思ってるんです。」


美紀と幸恵は同じ美容室の同期で友達。
だが、同期だけに二人のライバル意識は強かった。
圭介は美紀と一緒にウエディングドレスを見に行った日、
美紀は試着をして圭介に見せながら
「幸恵のときの方がもっと素敵だった・・・」とつぶやいた。

そのときに美紀が電話に出ると、幸恵からで、
幸恵はスタイリングコンテストの出場者に選ばれたことを報告してきた。

全国大会まである美容師のコンテストで、出場は店から1人だけしか枠がなかった。
美紀はずっと出たかったし、今回の出場は自分だと店長から聞いていた。
なのに幸恵が選ばれた・・・


「その頃から、美紀はもう一人の自分が見えると言い出したんです。」

何をしても幸恵の方が前にいて、美紀はいつも劣等意識を持っていたことと、
遊園地の写真は、幸恵が騒ぎ出したので美紀が事実を知ったこと・・・
なので、ライバルを蹴落とそうと仕組んだのではないか思っていた。

「幸恵さんが美紀さんを驚かすために、写真に加工を?」
「だっているわけないじゃないですか。もう一人の自分なんて。」



署に月子は戻ってなかった。柴山が何度電話をしても留守電・・
失踪したのかと洋人は心配をし、ケータイに連絡をすると、
「何?もう一人の美紀さんが居るかどうかを突き止めようとしてるの。」


月子は美容室に来ていた。幸恵に写真の真意を聞くためだった。
「ニセ写真だなんて、わざわざそんなことするわけないじゃないですか。」
幸恵は否定する。

月子は自分のケータイに問題の写真を転送してもらった。
鑑識で調べたらすぐに加工かどうかがわかるので幸恵の疑いも晴れる。

「確かに私たちはライバル関係だったけど、一緒に頑張ってきた友達。
幸せになってほしいと思っていた。」


幸恵は、同じ顔をしたもう一人の美紀の話を始める。
夜二人で残ってカットの練習をしていた日
話しをしながらカットをしていて、たまたま幸恵が見かけた美紀のデート話になった。

西新宿のLOVEのオブジェの前。恋が叶うという噂がある場所。
ここで美紀と圭介を幸恵は見かけた。あまりにラブラブ過ぎて声をかけるのを止めた。
冷やかし半分で幸江は美紀に話をしたが、美紀には覚えのない事だった。
“その場所には二人で行ってない”

こんな狐につままれたような話をしていた時に美紀のケータイにメールが入った。
「もう一人のあなたより」と書かれた圭介と美紀がほほ笑む写真。
その少し奥に、もう一人の美紀が写っていた。

美紀は画面から目をそらし、顔を上げた。
美容室のガラスの向こうにもう一人の自分が立っていてパニック!


もう一人の自分=ドッペルゲンガ―
生きている人間の霊的な生き写しと言われ、
単なるそっくりさんではなく、霊的な存在だと考える人もいた。
脳に疾患がある人が見えるという報告もあったので、
もう一人の自分を見ると死期が近いという噂が生まれた。
有名なところでは「芥川龍之介」が晩年もう一人の自分を見たと言われている。
(最終的に自殺を図った)


月子は美容室を出た後すぐに圭介に連絡をとった。
「西新宿のアイランドタワー前で、美紀さんと写真撮りました?」
「それ、幸恵さんが言っているんですよね。
嘘をついているんですよ。美紀を怖がらせるために。
彼女も美紀には負けたくないと思ってるんですよ。仕事でも結婚でも・・」



次の日、音無都子(秋月成美)が単身警察署にやってきた。
「大変申し訳ありません。姉はインフルエンザでお休みを・・・」
丹内は都子が嘘をついていると思ったが、病欠を受理した。


「花嫁の目撃情報が出ました。
結婚式の当日、夕方ごろに電車を待っている姿を駅員が目撃しました。」
駅員はあまりにも思いつめた人がホームで立っていたのが印象深かったので覚えていた。
服装とカバンの特徴が、美紀と一致。

花嫁が自分から逃げた!?



月子と洋人はLOVEのオブジェの前で写真を撮っていた。
「このVとEの間を、体を触れずに通り抜けることができたら
恋が実るという都市伝説は知ってる?」
月子にこう言われ、洋人はさっそく通り抜けようとするが、月子に拒否られた。

幸恵はここで二人を見かけた。圭介は来ていないと言う。
周りも見回しながら月子は考えていた。誰が嘘をついたのか・・

「美紀さん!」

信号待ちをする美紀の姿を見つけた。月子は声をかけたが美紀は逃げ出した。
濃いグレーのスーツを着て、手には書類。
呼び止めたこの人は、本当の美紀なのだろうか・・・
追いかけようとしたときに、ミニパトにとめられた。

「勝浦くん。鑑識の秋山さんが怒っていたよ。」
上司が自分を探して怒っている。
そう聞かされた洋人はミニパトに乗せてもらい署に戻ることにした。


「勝浦くん。あんな女のどこがいいの?」
「そりゃあ。完璧な・・・」
婦警の話でさっき逃げだした美紀の顔を思い出した。
「さっきの美紀さん。ちょっと変だったな・・」
洋人はよくわからない違和感を、さっきの美紀に感じていた。


洋人と別れた月子。お昼休み中の圭介を呼び出した。
「本日は改めて伺いたいことがありまして。
絶対にウソをつかないと約束してくれますか?」

「東京に何かあったときに、“都庁は全長243メートルのロボットになって戦う”
このウワサは本当ですか?公務員の方ならご存知だと思いまして・・」

出し抜けに美紀と関係のない質問をされた圭介は帰ろうとする。
その後ろ姿に向かって

「さっき、美紀さんに会いました。」
「やっぱり、自分の意思で逃げているんですね。
美紀からメールが来たんです。“探さないでください”と。
このメールは親代わりのおばさんのところにも届いていたんです。」

「捜査は、打ち切っていただいて結構です。」



702号室 音無 部屋に入ると一番に出迎えてくれるのはオウムの“おてもやん”

「都庁がロボットに変身するという噂は、デマのようですね。」
月子は集まった都市伝説仲間に今日圭介に聞いた答えを披露する。

「その公務員がウソをついているという可能性は否定できないですね。」
都庁内で働く人、一人だけに聞いてもデマだと立証できなかった。

「地下鉄に、政治家の非難を目的とした脇線が
蜘蛛の巣のように配置されていると言うウワサ、あれ真実ですかね?」
別の人が話しを振ってきた。

「あの、脇線ってなんですか?」
話しの中に入りたい洋人は、質問をしてみる。
これは伝説以前のことで、普通知っているであろうことだった。
みんなからは白い眼で見られ、立場がなかった。

飲み物を取りに、みんなの輪から外れた月子。
「来ないかぁ・・春樹くん。」ついつぶやいてしまった。
「本当に誘ったんですか?」洋人が問う。
「ルス電に入れた。返事はなし。」
「春樹、むかつきますね。」「呼び捨て禁止!」
「美紀さんもただの失踪みたいだし・・もう一人の存在もまぼろし?」
「その件ですが、この写真は本物でした。」

幸恵が撮った遊園地での集合写真は本物だと鑑識で判断された。
手を加えた形跡は一切なかった。

「まだ可能性はありますよ。」


みんなを玄関まで送り、部屋に戻ると月子がソファで眠ってしまっていた。
小さくチャンス!!洋人は誰もいないことを左右見回して確認。OK!
月子にキスしようと顔を近づける。
もう少し・・・の所で月子は目を覚ました。

「どうやって同じ顔をしたもう一人って証明できるの?」
「また実験してみてはどうですか?
前みたいに同じ場所で、同じ時間に、同じ格好で・・・」
洋人の提案に従ってみると決めた。




改めて、釈由美子の演技力の怖さを感じました。
白のドレスと黒のドレス。
同じ人なのに、こんなに印象が違うとびっくりします。

着てみる?


子供用の方がかわいいなぁ・・



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