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都市伝説の女 第2話 前編 女資産家殺人! 400年呪われたダイヤ 良知真次 ネタバレ [都市伝説の女]

都市伝説の女 第2話 前編 女資産家殺人! 400年呪われたダイヤ

長くなりますので、前後にわけています。


第2話 女資産家殺人! 400年呪われたダイヤ

とある屋敷。近年あまり見かけなくなった日本建築で、広く大きな庭がある。
その家の、日本人形がたくさん飾られた部屋。
赤い毛せんが敷かれ、大きな鏡が合わせ鏡にしてあり、
その真ん中にいる60代ぐらいの女性が突然うめき声をあげ、
手にしたブローチを見つめながら絶命。

ちょうど大時計が11時を告げていた。
頭から多量に出血していて、傍らに凶器と思われる花瓶が転がっている。



音無月子(長澤まさみ)は出勤途中、深呼吸をしながら歩いていた。
「うわぁぁぁ・・・」
男性の声を聞き、その場に駆け寄る。
男性は岩陰にいた変なヘビを見て声をあげてしまったらしい。

月子は慌ててケータイを取出し、撮影を始めた。


月子は職場に到着し、上司の丹内市生(竹中直人)に遅刻の説明をする。
言葉で言っても信用がないと思い、撮影した画像を見せる。

「これが、貴重なツチノコの画像です。」
今朝撮影した画像。でも、そこにはしっぽしか写されていなかった。

「ヘビだろ?」見た瞬間につぶやくと
「ヘビです。」柴山俊也(平山浩行)が間髪入れず同意する。
「ヘビですね。」安藤満(良知真次)も丹内に同意した。
「どうかねぇ??」岩田洋子(安藤玉恵)は、どちらにも同意できなかった。

「信じる、信じないはご自由に。それが、都市伝説ですから。」
遅刻の原因としてこれは「あり」なのだろうか?

自分のデスクに戻ろうとした月子は、
丹内のデスクに置かれた固定電話をおもむろに見つめる。

「事件か?」

と同時に電話が鳴った。月子は急いで受話器を取り、話を聞く。
「世田谷のお屋敷で、女性の遺体が発見されました。」


黒岩家。この屋敷、元は大名屋敷だった。
大きな桜の木が数本植えられていて、花びらを散らしている。
月子は飛んできた桜の花びらを、空中で一生懸命にとろうと格闘していた。
遊んでいるように見えた丹内は、屋敷の中に入るようにうながす。


遺体は、黒岩福子(田根楽子)61歳。後頭部を強打されてほぼ即死。
死亡推定時刻は、昨夜の10時から12時の間とみられる。
起きてこないのを不審に思った家政婦が、様子を見に来て事件に気づいた。
第一発見者は家政婦の佐々木松江(山村紅葉)


鑑識課の勝浦洋人(溝端淳平)も現場に来ていた。
先輩の秋山信二(辻修)が作業をしているそばで、
几帳面な性格が災いして歪みが気になっていた。

毛せんの端っこと鏡が平衡になっていない。
うずうずしてたまらない洋人は、
みんなの目がこっちを見ていないことを確認すると、真っ直ぐの位置に戻した。


日本人形のコレクターだったようで、
たくさんの日本人形がただ何となく並べられていた。
「いるんですよね。集めるだけ集めて適当に置いておくコレクターって。
並べ方が・・・雑いんだよ!コレ!!!」

並べ方が気に入らなくて、つい声を荒げた。
また悪い癖を出し、人形をきちんと並べてしまう。


丹内は来るやいなや被害者のことを確認し始める。

被害者は、この辺りでも有数の資産家で、夫は既に他界している。
女主人として、この家と事業を仕切っていた。


丹内班が出動したことが気に入らない郷原祐一(宅間孝行)
家の周辺を調べるように指示する。


被害者が握っていたブローチを見ていた月子。
「この宝石、ダイアモンドですね。」
「そうなんだよ月子ちゃん。なぜ握っていたんだろうか?」
郷原の、月子に語る口調はとても優しい。

「奪われそうになったので掴んだんじゃないの?」
月子が話す代わりに丹内が返事をする。
だが、そうだとすると“殺した後に奪う”はず・・・

金目の物には一切手を付けられていないので、
物取りの犯行ではないと推測された。

ちょうど雲が晴れ、日差しが部屋に入り込む。
そのとき、被害者が握っていたブローチのダイヤモンドが青から赤に色を変えた。

「この赤い輝きは・・・・キタかも。
これ、ホープダイヤのカケラかもしれません。」

ホープダイヤモンドは、世界的に有名な呪いのダイヤ。

「この事件、都市伝説が絡んでいるかも・・・」
都市伝説の話を始めた月子を、丹内はいぶかしげに見ていた。

丹内は篠山を連れて周辺の捜査。
郷原は渡辺を連れて、家族や使用人から話を聞くことにした。


遺体の近くにいるのは月子と洋人だけになった。
月子が洋人にホープダイヤの話を始める。



郷原はこの家の全員を集めた。

住んでいるのは長男の大(池田鉄洋)、次男の成(裴ジョンミョン)
三男の功(市川知宏)

使用人の佐々木松江(山村紅葉)、臼井里美(MEGUMI)


昨日の全員の行動

大(ダイ)は六本木で飲んでいた。
酔っていたから、どの店で何時頃まで飲んでいたかはわからない。

成(セイ)はずっと家にいた。
使用人の松江が12時ごろに夜食を持っていったときには部屋にいた。
だが、その前の事まではわからない。

功(コウ)は部屋でずっと勉強をしていた。なので、誰にも会っていない。


外の捜査を言われたが、丹内たちは外から中の様子を見ていた。
丹内のメモに書かれているのは
黒岩家の子供たち
大(38)長男、黒岩地所取締役
成(28)次男、無職
功(20)三男、大学生

三人の名前を並べると「大成功」なんかちょっとふざけた名前。

話しのようすでは、全員にはっきりとしたアリバイがない。
使用人は住み込みで、犯行時に侵入者の形跡はない。
「犯人はあの5人の中にいるな。」
丹内は5人に狙いを定めた。


これと言って役に立つような話も出ずに沈黙の時間だけが過ぎていた。
大が職場に戻ると告げて席を立った。
外にミニスカートの女性(月子)を見つけて、つい立ち止まってしまう。

かわいい娘が刑事だと知ると、「何か、聞きたいことある??」
さっきまでと打って変わり、協力的になった。

「お母様が握っていたダイヤなんですが、呪いのダイヤの可能性が・・・」

この場にいた全員が驚いた。それもとりわけ成が食いついている。
「あれは、母が長年大事にしてきたものですよ。」

大はこの言葉がきっかけで、母とのことを思い出した。
母と二人膝を突き合わせて話をしていた。
そのときに母が飲んでいた湯呑を手に持ち、お茶を大の顔にぶちまけた。
「お前には、死んでも渡さないよ。このダイヤは。」


こんなことを言っていて、死の瞬間にダイヤを握っていた。
なんとも“らしい”死に方。


「そんな言い方ないだろ!兄さん!!」
功は母をバカにしたような言い方をする大に食って掛かる。

大は功のことを無視し、会社に行こうとしていた。
月子は大に握手を求める。差し出された手を両手で握りながら引き寄せ、
大の顔を自分の顔に近づけると

「何かありましたらご連絡を・・」

耳元でささやくように言うと、連絡先を書いたメモを握らせる。
メモの先には月子の足が見え、上に視線を移すと上目使いで笑顔を見せる。
まんざらでもない大は、小さくうなづいた。


一人抜けたことで散会はほぼ確定となった。
成も部屋に戻ることにする。
立ち上がったときに足の踏ん張りが利かず、きれいにコケてしまった。
部屋にこもりっきりの生活をして、体力は落ちていた。


郷原たちは署に戻ることにし、
ダイヤのブローチを月子に鑑定に回すようにと渡す。

気落ちしている功に月子は話しかける。
「あまりに突然で・・・何で母がこんなことに・・」
「ですから、このダイヤの呪いではないかと・・・」

郷原に渡されたダイヤのブローチを功に見せる。
世界的に有名な呪いの青いダイヤモンド・・

「まさか、ホープダイヤモンドのことを言ってます?」
功は大学で西洋史を専攻していたので、ダイヤのことを知っていた。
知っているとわかり、月子は饒舌に話し始めた。

都市伝説のたぐいの話を始めると、声が大きくなってしまう。
玄関先で鑑識の仕事をしていた洋人の所にも、声が響いてきた。
仕事の手を止めて、月子を見に来た。


ホープダイヤを手に入れたルイ15世は、天然痘で死に、
受け継いだルイ16世とマリーアントワネットは
フランス革命のときに処刑された。
呪いの青いダイヤモンドに殺された。と言われている。

「ルパンⅢ世の峰不二子も、このダイヤの呪いにかかったことが・・・」
「え?そうなの??」
迷信だとバカにしていた丹内も柴山も、不二子には食いついた。


フランス革命のとき、どさくさに紛れて盗み出され、
あとになって発見されたときには、当初の大きさから大分小さくなっていた。
現在アメリカのスミソニアン博物館に収蔵されているものは
約45カラットしかなく、カットされた残りは売り払われた可能性がある。

ホープダイヤは青い色をしているが、
紫外線に当てると赤く光ると言われている。
このブローチに付いたダイヤを日光に当ててみた。

青いダイヤが赤く変化した。

「ホープダイヤの呪いの伝説は、宝石商のでっち上げの説もあります。」
功はここまで知っていた。
親近感がわいた月子は夢中で話し続ける。


“ヤバい!”と感じた洋人は、丹内に引き上げの話しをして
月子と功を引き離そうと試みた。これは完全な嫉妬。


何かが起こることは、少し前からキャッチできる月子は、
功と話している途中で、2階から花瓶が落ちてくるのを察知する。
月子は功を突き飛ばしたと同時に、本当に花瓶が落ちてきた。
丹内と柴山は2階の落下現場に急行。

「やっぱり、災いをもたらすダイヤ・・・
お母さまは、このダイヤの呪いでなくなったのかも・・・」
功は月子の肩に手を置いたまま固まったように動かなかった。
洋人は急いでその手を離させる。

音を聞いて来た松江は、月子と功を引き離し、
里美に割れた花瓶を片付けさせる。
「ごめんなさい。」
すれ違いざまに月子に詫びの言葉を言った。
月子の横でガードするように座る洋人。


「でも違いますよ。そのダイヤは。呪いのダイヤではなく、むしろ幸運のダイヤ。
“それを手にしたときから、財産がどんどん増えた”と話してました。」

功はそのときのことを思い出す。その日はパーティが開かれていた。
母の出した条件のままで、新しく契約がなされるという報告を受ける。
そのときに、帯留めに向かって儲かったことを話していた。
“一生モノの幸運のお守り”だと話してくれた。

「私が死んだら、あんたにあげる。」そうとまで話してくれたのだった。


大に向かっては「死んでも渡さない。」
なのに、功には「死んだらあげる。」
とても愛されている。年がいってからの子供なので、とりわけかわいがってくれた。


素早く行動に移せた松江。
それは、柱の影から二人の様子をのぞき見していた。



署に戻り待機をしていた。
鑑識からの連絡で、
凶器についていた指紋は本人と家族、使用人の物しか出なかったとわかる。

丹内は長年の刑事の勘で、長男の大がクサいと思う。
だがその勘も、最近ではハズレっぱなし・・・

先にホシを捕まえて、郷原の鼻を明かしてやりたいと思っていた。
とりあえず、当日の大の行動を全員であらうことにする。
月子は丹内の話しを聞いているかのように返事をするが、
PCでホープダイヤモンドのことを検索していた。
「呪いのダイヤの入手経路を調べないと・・・」

電話がかかってくることは、かかる前からわかる特技があった。
ケータイを取出し眺めていると着信があった。
発信者は大。さっきのメモがもう効いた。
洋人は退勤前に月子の様子を見に来ていた。
楽しそうに笑顔で話をする月子の顔を見て、少し嫉妬する。

「デートですか?もしかして、功さん??」
「どうだった?例のダイヤ?」
「顔は恰好良いし、話しも合うし、とっさに助けてくれる優しい人ですもんね。」
「早く呪いを証明して、ダイヤをあの家から遠ざけないと・・」
「どうせみんな、功さんみたいな人を疑わないんでしょう?」
「そんなことないよ。あれが呪いのダイヤで、人の心を惑わせて
事件を引き起こしたとしたら、優しい人ほど呪いの力に惑わされてしまうかも。」
「じゃあ、三男にも犯行の可能性アリですか?」
「5人全員に可能性がある。」

「でも本当の犯人は、被害者が握りしめていたダイヤなんだよね・・・」

「呪いを証明しましょう。ダイヤは今調べてますから、とりあえず飯行きましょう。」
「ごめん。先約が・・・」


高級レストランで食事をとる月子と大。
大は月子の気を引くために、話すことを引き換えにモーションをかけてくる。

「お母様は幸運のダイヤだと言っていたそうですが・・」
大の父親からプレゼントされた品だった。
そのあとすぐに父の仕事がうまく行きだして、大を身ごもった。
父は大が生まれる直前に、事故で亡くなった。

そのあと、母はもっと商売上手な男を見つけて結婚。成が生まれた。
やはり事故死した。

功は3番目の夫の子。3番目の夫も、やはり事故死。
財産は増えても、次々と夫が死亡。呪いかもしれない・・・

「黒岩大さん。ご同行願えますか。」郷原と岩田だ。


大は母親と事業のことでよく揉めていた。
事件当日も六本木のクラブで
「あんな母親は、ぶっ殺してやる。」と言いながら飲んでいた。と証言が出た。
店を出たのが9時過ぎ、犯行時刻には家に戻れる。
何軒かハシゴをしたが、酔っていたからどの店だか覚えていない。

岩田に引っ張られながら
「ダイヤの件、叔父の増沢重三(野添義弘)に聞けばわかるから。」
月子に教えてくれた。


次の朝、丹内は郷原が大をしょっ引いたのを聞かされた。
柴山が電話に出ると月子で、
「妹が彼氏に振られて家出をして、
連れ戻したがショックで何も食べられない状態で。」
と説明をして電話を切ってしまった。

洋人に運転してもらいダイヤの前の持ち主:増沢に会いに行く。
増沢は、イヌを抱いて散歩に出ていた。
ダイヤの元々の出所を調べていることを話すと、言葉を濁した。

福子はとりわけ大にはつらく当たり、
会議の途中で、社員が見ている前でも頬を叩いたりはしょっちゅうだった。
だが、大は殺していない。増沢は断言した。


取調室で息巻いている郷原のところに、丹内が入って来る。
「音無が、事件当時 銀座で大さんを見かけたという目撃者を見つけました。」

叔父の増沢が銀座で酔いつぶれている大を見かけていた。
酔うとからんでくることを知っていたので、そのまま声をかけなかった。
近くの店で、目撃情報も取れたので、大はシロと断定できた。



引きこもっている成は、バレたら面倒な書き込みを消除していた。
かなりのオカルト好きで、部屋にはそういうたぐいの品がちりばめられていた。

部屋に乗りこんだのは丹内と柴山。
だが、食事を運ぶ時以外はめったに扉をあけてくれなかった。

月子と洋人も黒岩家に到着した。
庭にある桜の木の下で、里美は花びらを空中キャッチしていた。
掴んだ手のひらには花びらが二枚・・
何度掴んでも思う枚数にならないのか、
手のひらの中の花びらを見つめてため息を漏らす。

「今のって・・・」
洋人に話しかけようとしたところで、丹内に呼ばれる。

朝遅れたことを詫びる月子。
だが、そこまでして目撃者を見つけてきたことを褒めた。
郷原の悔しそうな顔を見られたのは見ものだったと、柴山も褒める。
気をよくした丹内は月子の歓迎会を開くことにした。
洋人は班の一員ではないのでハブられる。

遺体が見つかった人形だらけの部屋に入る。
洋人は一番に人形の髪の毛が伸びていることに気づいた。
何とも気味が悪い。髪の左右が違っている。

最初にそこまで注目してみていなかった月子は、とりあえず洋人の言うことを信じた。
「あ!!!!人形が一つ足りません!!」

あったはずの場所に人形が一体なかった。月子は何かをひらめく!

「勝浦くんさあ、あたしん家でゆっくり話そっか。」
洋人の手を両手で握りしめながら、上目使いで誘う。


歓迎会のために集められたみんな、居酒屋で月子が来るのを待っていた。
洋子のケータイにメールが入る。
「本日は母の誕生日ですので、歓迎会を遠慮します。音無」

月子は歓迎会も不参加・・・
「すっごい偶然。私も今日誕生日。」洋子は自分の誕生日をアピールした。
「歓迎会をやめて、誕生会ってことで・・・」


月子の家で、月子が部屋着を着るのを掃除ながら待っていた。
部屋から出てくるやいなや
「で、部屋から人形が無くなったのは本当?」
「はい。人形の配置全部覚えてるんで。」

洋人の側に座り直し、
「無くなった人形はどんなのだった?」

その人形にだけ黒い布が顔にかぶせてあったので、顔は覚えていなかった。
顔が見えない人形・・・?


「月子さん。事件の話はこれぐらいにして・・・」
隣に座る月子の肩を抱こうと腕を伸ばす。が、
月子の妹:都子(秋月成美)が絶好のタイミングで部屋の扉を開ける。
ギクっとして思わず立ち上がってしまった。またしても失敗・・


消えた人形・・見えない顔・・・ブルーダイヤとどんな繋がりが・・?

「都市伝説には、単なるデマではない“表ざたに出来ない何か”を
訴えるために伝えられてきたものがあるんだよ。って春樹くんが言ってた。」
また元彼の話題を出す。洋人は見えない敵に負けているようで嫉妬する。
都子が知っている春樹は、世界中の都市伝説に詳しい元彼って噂だけで
会ったこともないし、写真も一枚もない。


顔のない人形は、どこに消えた??



後編に続きます。


今回はホープダイヤモンド。
それよりも黒岩家として使用されている屋敷の庭が見事です。
中に入ってみたいなぁ・・・


ダイヤモンド。ネットで買うにはびっくりの桁が並んでます。



小さくても、本物のダイヤがあれば十分エレガントに見えます。


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