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都市伝説の女 第1話 後編 転落死...将門首塚の祟り!? ネタバレ 溝端淳平  [都市伝説の女]

都市伝説の女 第1話 転落死…将門首塚の祟り!?

こちらは後編です。

第1話 後編 転落死…将門首塚の祟り!?

千穂は会議の資料を並べ、準備中。

「亡くなられた藤沢さん、もともと本社にいたんですね。
上司に逆らったせいで左遷されてたとか。
どうして屋上に何度も行ってたんでしょうね?」
月子は考えながら千穂に話した。

「どいて。あんたみたいなお気楽な若い子、嫌いなの。」
千穂は月子に敵意をむき出しにしている。


「刑事のくせに、そんな恰好をして。
女使って男にちやほやされるのは、若いうちだけよ!」

「ですよね。だから今のうちに、思いっきりちやほやされとこうと思って・・
足見せただけで、捜査に協力的になる人もいるし、
警察自体、めちゃくちゃ男社会なんでね。
利用できるものは、利用できるうちに使っとかないと♪」

月子の真意を知った千穂は、働く女性の1人として月子を認めた。
会社の外で話をしてくれることになった。



「婚約指輪ですか?」
月子は千穂の指に、大きくキラキラ輝くダイヤの指輪を見つけた。
婚約者は萩野亮一。会社の部長で、会長の孫。

「猫飼ってません?結婚式の朝、花嫁の近くで猫がくしゃみをすると
花嫁が幸せになるという言いつた・・えが・・・」

婚約をして幸せいっぱいのはずの千穂は物思いにふけって、話を聞いていなかった。
千穂のコートのポケットから、カエルのストラップが出ているのを見つける。

「誰の帰りを待っているんです?
藤沢さんが、本社に帰るのを祈ってたのかな?」

「どうして?」
誰にも話したことのない秘密を月子は言い当てた。

「わかっちゃうんです。わたし・・」

昨日、給湯室の前で千穂にビンタをされたときに言われたのは
「藤沢さんの死を面白がるな。」だった。
あれは、本当に藤沢の死を悲しんでいたから・・・


千穂と藤沢は、以前付き合っていたが、
藤沢が地方に飛ばされて、自然消滅をしてしまっていた。
その後に亮一と付き合った。
だから亮一の言っていたホームパーティは、婚約祝いのパーティだった。


前に愛した人が、自分の婚約祝いの日に死んだ・・・
自然消滅は自分たちでピリオドを打っていないので、
愛に終わりが来ていなかったからだろうか
再び会って、以前の気持ちに戻ってしまったからなのだろうか
職場に戻る千穂の後姿は、あまりにさみしそうだった。


月子は洋人に電話を入れる。
「もしかしたら、普通に自殺だったかも・・・」
「そうですか。じゃあ、もういいですかね?
コッチで分かったことがあったんですけど・・・」

遺体に付着していた泥の成分の結果が上がってきていた。

「勝浦くん。家に来ない?」


月子は成分が知りたかったので家に呼んだだけだったが、
洋人は、月子が部屋に招いてくれたことがびっくりで嬉しくて・・・
ワインや軽食を手に、月子のマンションのインターホンを鳴らす。


扉を開けた月子は、洗い髪をタオルで乾かしながら洋人を招き入れた。
ドギマギしながら部屋に上がる。
洗面所で、髪にドライヤーをかける月子の後姿!
すらりと伸びた足に見とれながら、リラックスした月子を見つめていた。
部屋のオウムが鳴き、その声で洋人は我に返った。

ソファに腰を下ろし、机に乱雑に置かれた本やPCを真っ直ぐに置き直す。
こういうのを放っておけない性格だった。
ポケットからリップを取出して塗り、上唇と下唇を合わせてなじませる。
口臭のチェックもばっちり!

「で、なんだっけ?」
月子はL字型に置かれた、一人掛けのソファに腰を掛ける。


「泥から花粉が見つかったんです。桔梗の。」

ハギノ電工周辺には花はないし、桔梗の開花時期は6月過ぎ。
今の時期に自然に咲いた場所なんてないはず・・

「おかしいよなぁ・・・飛び降りる前に植物園にでも寄ったのかなぁ・・・」
洋人の言葉でひらめいた。


「来たよ!!勝浦くん!!」
洋人の座っているソファに飛び移り、手を握りしめながら顔の近くで笑顔を振りまく。
一瞬キスできる!?なんて洋人が想像をしたとき、部屋の扉が開いた。
慌てて立ち上がる。

そこにいたのは音無都子(秋月成美)月子の妹。
独り暮らしだと洋人が勝手に思っただけで、本当は妹と二人暮らしをしていた。


「将門と桔梗といえば、切っても切れない関係が!
やっぱり将門がらみの事件だったんだ!!!
報告書、作んないと。」

洋人を放ったらかしにして部屋に入ってしまった。

「すみません。こうなると止まらないんで、待っていてもらっても無駄かも。」
洋人はもってきた品を渡しながら、一番気になることを妹さんに聞いてみる。

「春樹くんって方、ご存知ですか?」
「あぁ、元彼ですね。」

驚いてのけ反ってしまったが、過去形で話していたので気を落ち着けた。



「昨日は病欠、すみませんでした。」
丹内に頭を下げて報告書を提出する。

報告書には、将門のことが事細かく記されている。
「藤沢さんの遺体には、桔梗の花粉が付着していました。
これこそ、将門のたたりであるというなによりの証拠です。」

丹内は怒り、たたりだ何だと言う月子にクビを宣言する。
それだけでは気が収まらない。月子に当たり散らしていたとき、部屋の扉が開いた。


入ってきたのは武重治(伊武雅刀)警視庁副総監。
「やぁ、おはよう月子ちゃん。」
「おはようございます。たけちゃん♪いえ、副総監♪」

副総監は、月子の笑顔を見るためだけにここまで来ていた。


「音無とはどういう語関係で?」丹内は副総監に聞いてみたが、
「まあ、いろいろとね。きっちり指導してやってくれ。」とだけ言われた。

副総監と月子は内緒話をしに別の部屋に行った。
なんだか一気に体の力が抜けて、椅子に座り込んでしまった丹内。


「はいはい、おはよう!なんだ居ねぇのか。」
郷原が部下を引き連れてやってきた。お目当ては月子?

飛び降り事件のカタはついたよう。次は尾行。
24時間張りついて、全ての行動を記録する。



丹内・柴山と共に、尾行をするため現場で張り込みをする月子。
「尾行って、なんの容疑ですか?」
そこまでは教えてくれない。ていうか、丹内もきちんと知らされていない。

工事現場の周囲にぐるりと張られた鉄の板のそばで話をしていた。
月子は、“はっ”とひらめく。この鉄の板、もしや・・・

「あぶない・・・」

上の方を見ながらつぶやいたが、取り合ってもらえない。
「逃げてください!」
鉄の板を留めていたねじが緩み、丹内と柴山のほうに倒れてくる。
挟まるように地面に叩きつけられた。



とある倉庫で鑑識が証拠集めをしていた。
入口には野次馬が集まり、婦警が人の整理をしていた。
月子の格好は、ピンクのスキニーパンツ。警官には見えない服装。
中に入ることを止められるが、警察手帳を見せて強引に中に入る。


「勝浦くん!とうとうたたりがうちの上司にまで!!
これ以上被害が出る前に、私自らたたりを証明するしかないと思う。
藤沢さんが亡くなったのと同じ時間に、あの屋上に立って
首塚を見下ろすの。」

これは、自分に手伝えといっているのだろうか?
惚れた弱みで付き合うことにした。


丹内と柴山は、むちうちに打撲程度で済んだ。
岩田が治療を終えた二人に、将門が祀ってある神社“神田明神”のお守りを渡す。
将門のたたりではないとおもうけど、一応念のため。



10時35分。藤沢さんが亡くなった時間まで、あと10分。

「はい!勝浦くん。念のために命綱をして見下ろして。」
「無理無理、絶対に無理!!」

怖がって帰ろうとする洋人を強引にその場に残し、
月子が命綱をして下に降りることにした。


「私が飛び降りそうになったら、全力で止めてね。」
月子は手すりの向こうに進み、将門公を見下ろした。

「やっぱりやめませんか?たたりとかはあるわけ無いし。」
「あるよ。私も神隠しにあったことがあるし・・・」



3日間、町中の人が探しても見つからなかった。
あの空白の3日間の謎を知るために、都市伝説を調べ始めたのだった。
誘拐ではなく、神隠し。それは5歳のとき。
覚えているのは、大きな黒い影と翼だけ・・
さらったのは、人であって人ではない。鳥であって、鳥ではない。

“背中に羽生え、飛び歩く者”それは・・・天狗


不安定な場所で話をしていた月子が、将門の塚を見下ろしたとき、
突風にあおられて落下・・・洋人は慌てて命綱を引っ張る。
下まで落ちずに済んだ。

「わぁっはっはっは・・・」くぐもった笑い声が聞こえてきた。

「都市伝説、キタ!!!!!」
命綱にしがみつきながら、月子は確信する。



次の日月子は、千穂・亮一・専務(亮一の父)・吉田を神田明神に呼び出した。

「神田明神に来ていただいたのは、
ここにまつられた将門公の前で、真相をお伝えするためです。」

月子が説明を始めようとしたが、丹内と柴山が止めに入る。
でも、話は続いた・・

「私は藤沢さんの死がたたりであると証明すべく、調べてきました。
でもこれ、私的には残念な事件になっちゃいました。」


昨夜、月子はビルの上に立った。
そのときに聞こえたのは、世にも恐ろしい笑い声・・
聞こえたのは、女性をはべらせて高らかに笑う会長の笑い声だった。
声が漏れ聞こえてきたことで、屋上の下の階は、会長の部屋になっていると知った。

業績が落ちて、リストラが叫ばれているハギノ電工。
なのに、会長一族は好き勝手をしている。


社員がいくら頑張っても一族がそんな風だと、会社は良くはならない。
藤沢はそれを根本から変えようとしていたのだと思われる。
藤沢が屋上に通っていた理由は、会長室での会話を録音するためだった。
(声は上に向かって響くので、屋上からでも声を拾うことができた。)


藤沢の部屋で気になっていたのは、
海外ドラマのDVDだけがバラバラで揃ってなかったこと。
気になってケースを開けてみると、ICレコーダが出てきた。
バラバラで並べていたのは、ICレコーダを入れたDVDを隠すためだったとわかる。


録音されていた内容は、
「亮一、ずいぶん派手にカジノで負けてきたようだな。」
「穴埋め、お願いします。会社の金で。」
「まあいい。孫が困ってるんだ、なんとかしよう。」
亮一、専務、会長たちの話だった。


藤沢は、誰にもばれないように注意深く不正を暴こうとしていた。
あと少しでうまくいったかもしれない。
でも、藤沢の計画が萩野たちに漏れていた。


計画を知った会長と専務はパーティを抜け出し、マンション近くに藤沢を呼び出した。
萩野家が倉庫代わりに使っているビル。
その場所は、近くにだれも住んでいなくて、悲鳴や声も気づかれない。


屋上で亮一と萩野は語る。
「本気か?つぶす気か?ハギノ電工を。」
「私は会社を守るためにやっているんです。」
「考え直す気は?」
「会長一族が全員、辞職すれば話は別です。」
「そっか・・・・」


2人が話していた背後に人影。専務だ。萩野を亮一の方に突き飛ばした。
後ろから抱きとめるような形で、亮一は萩野の自由を奪った。
専務は足を持ち、投げ捨てるように萩野を放り投げた。
飛び降り自殺をしたかのようにビルから落下・・・・


「あいつは会社のビルから飛び降りたんだ!」
行為そのものを否定する亮一。

「違います。根拠は桔梗。」
将門には7人の影武者がいた。なのに将門本人が殺されてしまったのは、
将門の恋人が裏切って、本物の特徴を敵に教えたからだと言われている。

その裏切った恋人の名前は「桔梗姫」


洋人が合流する。

萩野家が所有するビルをすべて調べたところ、
植え込みに桔梗が植えられていたビルがあった。
その桔梗が今年は狂い咲きで、もう咲いていた。

なので、その周辺を徹底的に調べたところ、洗い流された血痕が見つかった。
鑑定に回すと、藤沢の血液と合致。
藤沢がこの場所で死んだことが証明された。

藤沢は殺されてから運び直された?

「違う!!いや、俺は犯人じゃない。」
亮一が慌てて否定をし、千穂に同意を求めた。


カエルのストラップがまだ付いているのを見た月子は、
千穂に本当のことを話すように促す。


「この人、ウソをついてます。殺したのね?あなたたちが・・
事件の夜、亮一さんと専務が10時過ぎにパーティを抜け出して
夜明けまで帰ってきませんでした。」


その間に遺体を移動させ、屋上に靴を並べて路地に遺体を放置した。
藤沢の自宅に忍び込み、遺書に見せかけた手紙を残す。


「藤沢のたくらみさえ知らなかったのに・・・」
事件を否定する専務。

「やめてください!そんなウソ。私が全部教えたじゃないですか!」

藤沢を裏切ったのは千穂だった・・・


「今でも、好きだったから・・藤沢さんを忘れられなかったから・・・
亮一のプロポーズを受けたのは、ただ さみしかったから・・・
それだけ。」


千穂は、藤沢が本社に戻ったときは嬉しくて、藤沢に会いに行った。
亮一とは別れてやり直したいと千穂は話すが、藤沢は拒絶。
“会社のためにやれることをやりたい。不正を暴く”と話していた。

再会した彼は、会社のことしか頭になかった。

「失敗したら、もう不正を暴くなんて言わないと思ったから・・・」

藤沢の計画がうまくいかなかったら、自分の方を向いてくれるかもしれない・・
軽い考えだった。それが殺人を引き起こした・・

「バカね、私・・・・」
「バカですね。でも、恋をしたら大抵みんなバカになる。」

千穂は月子にカエルのストラップを差し出した。


「いやぁ、素晴らしい。たった半日で全面自供をさせるとはねぇ。」
丹内は副総監からお褒めの言葉をもらった。
丹内は、たたりを否定していたが、そのおかげで逮捕につながった。
月子の粘り強い捜査のおかげなのを複雑な思いで感じていた。


月子と洋人は、将門塚に千穂からもらったカエルのストラップをお供えする。
「残念でしたね。将門と全然関係ない事件で。」
「関係?大有りでしょう。どなたが桔梗を咲かせたと思ってるの?
あの狂い咲きが無かったら、真相に辿り着けなかったのよ。」

「たたりだなんて、失礼しました。」
将門塚に頭を下げる。

「これは、将門公が真相を教えてくださった事件でした。」
この世は不可思議なことだらけ。みんなが気づいていないだけ・・・

「じゃあ、ご飯行きますか?ご飯!」
「ん??行ってらっしゃい♪」



長澤まさみのキュートな感じが全面に出ていていい感じの作品すね。
溝端くんの押しに動じていない?知っていてスルーしている感じ
なんだかツボです。


かわいい腕時計を着けてました。
画像が出ないので、押して本ページを確認してみてください。



男性でも似合う大きなバッグ!


格好よさ満点!!

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