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白戸修の事件簿 第7話 ショップリフター 前編 あらすじ ネタバレ 阿佐ヶ谷 [白戸修の事件簿]

白戸修の事件簿 第7話 ショップリフター 前編

犯罪を解決へと導く白戸修は、元就職浪人である。
彼の何事も断れないお人よしの性格は、
阿佐ヶ谷界隈で起きた様々な事件を呼び込むのである。
白戸修は多分、正義のために犯罪者たちと戦わされるのだ。
行け、白戸修。負けるな白戸修。

分け合って就職浪人。今探偵。白戸修の事件簿。


第7話 「ショップリフター」前編

いつものように、カフェ「みっくすじゅーす」でお茶をする白戸修(千葉雄大)
紙ナプキンに就職の内定が決まったことを絵に描いて、幸せを噛みしめていた。

「俺さ、これから自分へのご褒美に買ったスーツ取りに行くんだ♪」

一緒にお茶をしていた黒崎仁志(本郷奏多)に得意げに話す。
激安のチラシを仁志に見せてはしゃいでいるが、
仁志には修ははしゃぐ理由がわからなかった。
修のテンションが高いのは、世界堂出版からの内定が出たから。

(確かに仁志くんの大手銀行には全くかなわないけど・・・)

「白戸くん!おめでとうございます!!」
赤川莉央(中村静香)も修が出版社の内定をもらったことを喜んでくれた。

(なんて出来た子なんだ、莉央ちゃんは。それに比べて、この乳首殺しやろうは!!)


仁志のことに少し腹を立てていた時に
「どんな雑誌を作ろうと思ってるんですか?」

莉央の不意を突いた質問に、修は我に返る。何も言わない修に、
「だって、夢だったお仕事なんだから何かあるでしょ?」
「白戸にそんなあるわけないじゃん。就職出来ればどこでもよかったんだろ。」

この仁志の言葉は正解過ぎたようだ。
「いやぁ、何ていうかその・・・・」
修の話は続かなかった。

「あっ!スーツ取りに行かなくちゃ!スーツ。」
慌ててカバンと上着を手に持ち、この場を離れようとする。

「このお話の続きは、また今度ね!!!」

修は逃げるように店を飛び出した。


「仁志くん。今日時間あります?」
莉央は仁志に声をかけた。


(確かに、俺は出版社に入って 何がしたいんだろう・・・)
考え事をしなが着いたのは 阿佐ヶ谷駅前・・・

「また阿佐ヶ谷かぁ…今日も絶対に何かがあるに違いない!」
気合を入れ直してデパートに向かった。


(50%OFFってこういうこと!?!?)
心の叫びをよそに、修の試着を確認するために、店員が試着室のカーテンを開ける。

「あの・・・このスーツって、半ズボンじゃないですよね?」
出来上がりのスーツが半ズボンだった。
取り換えを修は願うが、店員はお直しに2時間かかると言う。
本気でお直しにするつもりなのか?

とりあえず2時間、時間を潰すことにし、店内をうろうろしていた。
「もしかして白戸君?やっぱりそうだ!」
世界堂出版の面接のときに修に向かって
入社するのは自分だと言い切っていた向山 剛(松尾諭)

「向山くん。」「僕のこと覚えててくれたなんて、光栄だなぁ。」
(ていうか、わすれねぇし。)

内定通知をもらった日の夜。「やっと帰ってきたか!白戸修!!!」
呼び止められて振り向くと、向山が待ち伏せしていた。
自分が入社せずに、修が選ばれたことを愚痴り続ける。
酔っぱらった向山は、修に抱きつきそのまま道路に倒れ込んだ。
修は向山の下敷きになり、そのまま動けずに大変だった。

「そっか。白戸君は世界堂出版に就職するから、激安スーツを買いに来たんだ。」
(相変わらず嫌味な老け顔野郎め!)

「向山君もスーツ着ているってことは、就職決まったんだ。」
「もちろん。ブランドスーツを買いに来たんだ。
僕ね、忙しいから君とこんな場所で無駄な時間を使っている場合じゃないんだ。」
(ムカつく!バツイチ子持ちみたいな顔しやがって。)

向山は嫌味を言って行ってしまった。
修は向山のうしろ姿に向かって悪態を心の中でついていると、変な気配を感じた。
あたりを見渡しても何も起こりそうにない。気のせいだと思うことにした。


ちょうど今はホワイトデーフェア中。
チョコレートを莉央からもらったから(100%義理の)お返しをしようと決める。
CDショップで試聴しながら、お返しにCDを買うことを考える。
ジャンルごとの棚を見ながら、どれがいいか悩んでいたところに電話が入る。

仁志からで、話をしようとするが仁志の声がよく聞こえなかった。
ショップを出ようと動きながら、ギターを持つ女の子と接触してしまった。
仁志は通じないので電話を切り、修は切れたと思わずに仁志の名を呼びながら店を出た。

CDショップに けたたましい音が鳴り響く。
(これ、何の音??)

「お客様。何かお忘れではないですか?
お会計が済んでいない商品が店を出ればセンサーが反応するんですよ。」

音の正体がわからずに立っていた修を呼び止めた深田 重子(岸本加世子)
「俺、何も取ってないですよ。」
修は否定をするが、重子が修のカバンの中から未清算のCDを取り出した。
(ウソ!なんでCDが入ってんの??)
重子は修を保安員控え室に連れて行った。


CDを取っていないと言い続ける修。
重子は修のCDショップ滞在時間が長いことで、何かを企んでいたとにらんでいた。
ゆっくりCDショップにいたのはスーツの裾直しに2時間かかるからだと説明をした。

(このままだと、マジで万引き犯になっちゃうよ・・・)


館内放送が入る。
「お客様のお呼び出しをいたします。
地階食品売り場で、詰め合わせギフトBをお買い求めいただきましたお客様。
お近くのレジカウンターまでお越しください」

「防犯カメラとかで確認できないんですか?俺本当に何も・・・・」
修が話すことをスルーして、重子はどこかに電話をかけた。

「写真集5冊!?なにやってんのよ!さっさと探しなさい!!」
重子は電話の相手を叱り飛ばす。

「あんたはおとりだったんだ・・・
今の放送は暗号になっていて、ギフトBは万引き。地下食品売り場は本屋。
レジカウンターまでお越しくださいは犯人を取り逃がしました。という意味なの。」

重子が修を捕まえている間に、別の所で万引きをされたということになる。

「俺の疑いは晴れたということですね。」「うるさい!」
(なんで俺が怒られるの?これだからおばちぁんは苦手なんだよ。)
「何か言った?」

心の中で重子に突っ込みを入れたら、返事が返ってきた。
心が読まれたのかと思い、ギクリとしてしまう。


重子は初歩的なトリックに引っかかってしまったことを嘆き、
ちょうど保安員控え室に入ってきた岩崎 大輔(遠藤要)を叱り飛ばす。

店長を通さず、単独で指導をしていることを岩崎はたしなめるが、
岩崎が本当に来た目的は、店長からの伝言を伝えることで
“タイムサービス”の時間を早めたい。

人員の配置がきちんとできていない状況では危なくて始められないが、
店長が、客足がいいから「30分タイムセールスを早押すと決めた。」
重子は、人手が足りない・・と感じていた。

「白戸君。裾直しまで時間があるって言ってたわよね?」
「はい。・・・・・?あっ!!いいえ。」
「じゃぁ、手伝ってください。」
(ほらキターーーーー)


修は重子に言われ雑貨売り場に向かう。
重子と電話を繋いだままで館内を歩くが、修の口からは愚痴しか出ない。

「多分、俺には万引き犯なんて見つけられないと思うんですけど・・・」
弱気なことを言う修に重子は叱咤激励をする。
まだいるかもしれない万引き犯は重子をマークしているかもしれない。
素人でも修はメンが割れていないから、しかたがなかった。

「不自然に大きなカバンを持っているとか、なんとなく怪しい人を探しなさい。」

ざっくりとした見つけ方を聞くが、そんなのではわからなかった。
修はさっきと同じような変な感じに襲われた。
(さっきから誰かに見られてる感じがするんだけど・・・・)
あたりを見渡しても何もおかしなことは起こっていない。

気を取り直して歩き出そうとポケットに手を突っ込んだら、メモがポケットに入っていた。
“お前は監視されている”気味の悪い内容書かれたメモだった。
「何?どういうこと??」(俺誰かに監視されてるの?)

ドキドキしているところにケータイが鳴った。
怖くて慌てて電話に出ると、仁志からだった。

「これからデパートで莉央ちゃんと合うけど、
莉央ちゃんが、“白戸も時間があったら。”って言ってたから。」
「本当!?」「でも・・・俺今・・・・」
(一人だと怖いしなぁ・・・)
「わかった。一分で行くから待ってて。」

仁志と待ち合わせた場所に走っていく修。
その後ろ姿を岩崎は見ていて、どこかに電話をかけた。
「予想どおり。このまま続行する。」

修は急いで行くために、階段を使おうと小走りしていた。
「莉央ちゃんが俺のことを呼ぶなんて!!」
(もしかして、莉央ちゃんもおれのことを!!!!)
「いやいやいや・・・そんなことは・・ないことも、ない?」

修は階段の側で激しく妄想していたら、突然突き飛ばされた。
階段を転がり落ちで頭を打った。

「大丈夫ですか?」駆けつけてきたのは岩崎。
保安員控え室で、修は重子に湿布を貼ってもらった。
岩崎が側に不審な人物はいなかったというので、
重子は修が一人で足を滑らせたと思っていた。

重子は雑貨売り場にいたはずの修が階段にいたことを怒るが、
修はさっきのメモを見せた。
これ以上関わると怖いことが起こりそうなので、修はこの手伝いを辞退した。

重子の電話が鳴る。シルバーシティ吉野から。
渋い顔つきに変わるが、出ない訳にもいかない人のようで、着信を受けた。

「もしもし、やっぱり今日中にお支払するのは無理かもしれません。
すいません。もう少しお待ちください。
どうしても母を助けたいんです。お願いします。」


重子を振り切って売り場に戻った修。
ポケットに入れられていたメモを見ながら誰の仕業なのかを考えていた。
そこは本屋の前で、3人の高校生が店の中に入っていった。

重子に万引きをする人の特徴として、
不自然に大きなカバンを持っている人だと聞いていた。

この高校生も不自然に大きなカバンを持っている。
修は思わず高校生の後をつける。
3人は役割分担が出来ていて、ガードが2人、実行者が1人。
実行者は次々とカバンに写真集を入れていく。
修は重子に連絡を入れた。


仁志は売り場をウロウロしていた。
柱の周りに置かれたベンチで、父と息子が休憩をしている姿が目に入る。
子供を気遣う父親は、子供にやさしく微笑みかけていた。



仁志は6年前のことを思い出す。
父:黒崎 武志(甲本雅裕)は経営悪化で首つり自殺を図った。
見つけたのは仁志。母は先に亡くなっていて、次は父がいなくなった。
仁志は天涯孤独になってしまった。残されたのは、遺書と腕時計・・

「借金返すためだからって、何も死ぬことはないだろ・・・・」

死ぬことで整理を付けた父だが、死を選んだことに憤りを感じていた。

仲のいい親子を見るたびに、
出来るだけ思い出さないように生きてきた仁志の心に刺さったトゲがうずく。
形見の腕時計を見て気持ちを落ち着ける。



高校生の万引き犯は捕まった。
「今の子たちは、警察に連れて行かれるのですか?」
「初犯は厳重注意。2回目から警察ね。この店ではこういうルールなの。」
「そんなルールがあるということは、本当に万引きが多いんですね。」
「このデパートが、外国人の万引き常習犯から何て呼ばれているか知ってる?
ショップリフターズヘブン。万引き犯の天国よ。
保安員は少ないし、防犯カメラの設置も遅れてる。
セキュリティが甘いから、正にショップリフターズヘブンてわけ。」


辞めると言った修が連絡をくれた理由を重子は知りたかった。
「あ、いや、なんかほっとけなくて・・・」
「それだけの理由で?あんたって、本当にお人よしね。」

今回は修のおかげ。保安員がいくら頑張っても万引き犯は減らない・・
ちゃんと買ってくれるお客様がいる。だからそれが悔しい。

タイムセールのお知らせが館内放送で入る。
重子は修をタイムセールの場所ではなくて、カジュアルコーナーに行かせた。
タイムセール中は他が手薄になるから、別の場所での万引きが増えるからだ。

修は重子に言われた通りにカジュアルコーナーに向かう。
(いつの間にか手伝うことになってるんですけど・・・)


歩いていると音程を微妙に外してモノマネをしている女の子の歌声が聞こえてきた。
この微妙にはずした感じは莉央!?

デパート内で開催されている“輝く!阿佐ヶ谷アイドル大賞”に莉央が出ていた。
赤いパンツにピンクの総スパンのジャケット。
髪を後ろにしばりつけリーゼントをつくり、ふと眉を貼り付けていた。

「白戸、お前何してたんだ。」仁志が修に声をかける。
「つうか、莉央ちゃんは誰のモノマネをしてるの?」
どうやら仁志には思い浮かぶ人がいないようだ。


莉央の出番が終わり、2人の所に駆けつけた。
「莉央ちゃん。さっきのすっげぇ似てたよ。」
(ウソつけ!誰のモノマネかもわかんなかったくせに!!)

莉央はジャケットの内ポケットから福引券を取り出し、
もらったから一緒に引きに行こうと誘ってくれた。

莉央は無防備に開襟シャツから覗く胸元の汗を福引券であおいだ。
(どうにかして透けてくれないかなぁ・・・)



妄想探偵おさむちゃん。 第7話 胸に向かって撃て!
どんな困難な欲望も、妄想で解決する。彼の名は妄想探偵おさむちゃん。

小白戸は福引き券がなくなったと言って泣いていた。
「困ったわね。これじゃ一等が当たらないわ。」
莉央は小白戸の頭を優しく撫でながら慰めていた。

「謎はいい感じに解けました。福引き券を盗んだ犯人は、あなたです!」

「ちょっと、何を言い出すんですか。」

「では、これで撃ってもいいですか?」
おさむちゃんは“白戸専用”と書かれた水鉄砲を取り出した。

莉央はピンクの布をひるがえす。
「出たな!怪盗バニー!!!」
「ばれちゃった♪よくわかったわね。妄想探偵おさむちゃん。」

うさ耳に体操服姿。下はもちろんブルマだ!
今日はとてもシンプルなコスチューム??

怪盗バニーはおさむちゃんに投げキッス。
大きなハートおさむちゃんに直撃!慌てて正気に戻る。

「さあ、福引き券を返すんだ!!」
「いいわよ。取れるものなら取ってごらんなさい。」

おさむちゃんは水鉄砲を怪盗バニーの方にかまえる。
発射された水は胸元を直撃し、冷たがる怪盗バニーは小さく飛びながら逃げる。
それを追いかけて水をかけ続けると、
透けた体操着の下から下着が浮かび上がり、胸元に刺さっている福引き券が見えた。



「お前、それ何のつもり?」
「いや、これ以上透けるとなにがみえるのかなぁって。」
指で鉄砲の形を作り、どこかに向かって発射させていた。
仁志の声で我に返る。

莉央が福引きにトライするが、はずれのポケットティッシュをもらう。
つぎは修の番。福引きをしようとしたときに電話が鳴り
重子に所定の場所に着いていないことを怒られた。
くじを引かずに慌てて向かった。

言われたショップには誰も人がいなくて、来た意味ないなぁなんて思っていた。
なんとなくポケットに手を入れたらメモが入っていた。
“店を出たら、お前は死ぬ”

新しいメモ!それも前よりも過激な内容!!読みながら手が震えてしまう。
バックにつけていたうさちゃんのキーホルダーが、なぜかカバンから落下・・
頭から黒い袋をかぶせられ、

「さわぐな!」

何者かに後ろ手に縛られ、目隠し。口にはガムテープを貼られ
従業員も来ないような場所に寝転がされる。
(ウソでしょ!俺、ほんとに殺されるんじゃ!!!!)
この男は・・・警備員の岩崎!まだ誰も岩崎の仕業と気づいていない。


突然監禁された白戸修。果たして白戸の運命は!
そしてこの万引き事件には、多分アッと驚くような事実が隠されているのであった。
つづく。



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