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戦国男士 第24話 第24閃 雲蒸 龍変 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第24話 第24閃 雲蒸★龍変

虎哉宋乙和尚(鶴田忍)は書をしたためる。
差出人は伊達正宗(滝口幸広)の父、伊達輝宗。

資福寺で寝かされているのは旭日(佃井皆美)
片倉小十郎(内田譲)、大内定綱(片岡信和)、伊達成実(平野良)
田村愛(伊藤梨沙子)は心配して枕元についていた。


政宗が右目に眼帯を当てて帰ってきた。
傷は直接眼球についていないから、周りの傷が治れば大丈夫らしい。
深手を負っていたように思っていたので、一同は安堵した。


旭日が眠り続ける訳は、少し時をさかのぼる。
政宗が黒鎧に怒りの鉄槌を下した。
その力は強大過ぎた。黒鎧に自分まで巻き込んで高層階のビルから吹き飛ぶ。
地面に落下しながらも拳は黒鎧のボディに入ったままで、
地面に叩きつけられたときには、黒鎧が正宗のクッション代わりとなった。

2人分の衝撃を受け、黒鎧のつけていた仮面が剥がれ落ちる。
正宗は動けずにその場に座り込んでいたが、黒鎧は背中を向けて立ち上がった。
やおら立ち上がり、正宗の方に向き直った。
そこには、目から血を流して立っている黒鎧を着けている服部半蔵(鈴木信二)がいた。
政宗の元に駆けつけた伊達一派。その後ろに旭日もいた。

黒鎧を着けていることに苦しむ半蔵は、うめき声をあげながら兜を脱ぎすてた。
動けない正宗の方に一歩づつ近づいていく。

「もうやめて!!!!お願いだから・・・。」

半蔵の前に立ち、止めさせようとする旭日。
前をふさぐものは容赦なく排除する。旭日は振り飛ばされた。


「このままじゃ、本当に死んじゃう!!」
後ろから抱きついて動きをどうにか止めようとするが、殴り飛ばされた。
旭日はこの衝撃で黒装束に戻ってしまった。

謎の黒装束の人が旭日だったとわかり、成実はびっくり。
自分を最終的には忍術の道へと進ませてくれた人だったからだ。


一歩ずつ正宗の方に進んでいく。
動けない正宗の前に伊達一派が立ちはだかった。
半蔵の力もすでに尽きていて、戦えるほどの余力が残っていなかった。
歯を食いしばり、力を蓄えようとしたが 余計に力を消耗し、崩れ落ちてしまった。


「もう行きましょう。お兄さん。」
倒れた半蔵を起こそうと旭日が腕を持ったとき、本気で殴りつけてきた。

「我らが天命を忘れたか!」
腕を持ち振り回し投げ飛ばす。倒れた旭日を足蹴りし、馬乗りになって殴りつけた。
思うどおりに進まないいら立ちを、旭日を殴ることで解消をしようとしているよう。


半蔵が拳を大きく振り上げる。
その姿を見た正宗は残りの力を使って半蔵に体当たり!
旭日から半蔵を引きはがすことができた。

大の字になって倒れる正宗に向き直った半蔵。
伊達一派で正宗をかばうと、分が悪いと感じた半蔵は、
煙玉を使いこの場から逃げだした。

どこに連れて行けばいいのかわからずに、旭日を寺に連れてきたのだった。

黒鎧を使って人殺しや、企業の乗っ取り。
徳川家康(田中康寛)は何をしようとしているのか?
今の知名度と権力があれば、何でも可能・・・
それは、総理大臣よりもこの国に与える影響力が高いと言っても過言ではないほどだ。
ネット社会を制した家康の影響下にあるこの国の若者や、
共感する世界中の若者は、数億人は下らない。


凄い影響力を持った家康が、なぜ正宗を必要としているのか?
それは「天下布武」と関係があることなのだろうか・・

政宗は一度豊臣秀吉からこの言葉を聞いていた。
「天下布武」とは、
武力を持って天下を支配する。
敵に勝ち、己の活路を開いていく。そう話してくれた。
天下布武の真意は・・・


地下倉庫で寝かされている半蔵。

隣ではPCを使い黒鎧のメンテナンスに余念のない家康が居た。
半蔵は目覚めるとすぐに家康に謝りを入れる。

「実際君はよくやってくれたよ。残るパーツは伊達正宗。
それで全てがコンプリートされるんだ。」
半蔵の体調を気にしているというよりも、
自分の理想に近づいていることの方が大事なようだ。


旭日が目覚めた。
語られるのは旭日が幼い時に助けてくれた頃の黒鎧の話にまでさかのぼる。

「あの日から、黒鎧は信長という主を失い、秀吉に引き取られました。」
半蔵兄妹をかばって、黒鎧を身に着けていた信長は死んだ。
その後、秀吉の言葉通り、半蔵兄妹は秀吉の元に引き取られたのだった。

「じゃあ、あの人と秀吉が実現できなかった“天下布武”
家康さんが実現しようとしているのか?」

政宗が気になるポイントとして旭日に家康のビジョンを聞く。

「いいえ。黒鎧は、信長のような真正顕現者にしか、使いこなせません。
借正顕現者の兄では、あの鎧をまとうには限界がありました。」


家康が話した
“古代の文明と、我々の英知が融合することで、黒鎧はさらにパワーアップする。”
この言葉で半蔵は家康を心酔していき、鎧を着けて実験に耐えた。
旭日が止めても、家康は実験を止めなかった。
さらに重い苦しみを半蔵に与えているように見えた。

「そのときに気づきました。
彼の天下布武は、信長の思い描いたそれとは、全く別の道を歩み始めていると。」


もう一つだけ聞きたいこと。
「小田原学園の北条氏政と、上杉景勝の死。そして、石田光成の追放。
これも全部家康さんの指示?」

旭日は深くうなずき「はい。」と答えた。
「私たちも共犯です。でも、気づくのが遅かった・・・
このままでは、本当に彼のやり方で天下布武を成し遂げ、
この世の全てが彼に支配されてしまう。家康と兄を止めてください。
あの二人を止めることができるのは、信長と同じ真正顕現者のあなたしかいない。
お願い!どうか、兄を止めてください。」

「なりません。」虎哉和尚が話に割って入ってきた。
既に自体は、学生が関わる域を超え、これ以上危険なことはさせられないと思っていた。
旭日に丁重に、引き取ってもらうように告げた。

帰る場所もない旭日を追い出すように出て行ってもらった。
旭日をみんなで見送る。

「正宗、これ以上この件に関わりを持つことは、絶対に許さん。よいな。」
先に和尚にくぎを刺された。



Buke Show Hat オフィスの建物入り口前で、家康は取り巻く記者に話を始めた。

「我々は、SLPM社はすでに、現代社会が果たす役割を終え、
過去の遺物と化してしまったことを認識しています。」
「では、今後SLPM社はどうなるのでしょうか?」
「そうですね、必要ないので潰します。」
噴出したように笑い、その質問自体が愚問だと態度で示した。

「では、IT業界の今後の母体となる会社はどうなるのでしょう?」
「そういう物事自体が必要ないんじゃないでしょうか。
あえて言うなら、僕自身が母体となればいい。」

「今日はここまで。明日の記者会見でお話しします。」



政宗は旭日の話してくれた事をじっくりと考えていた。
「あの二人を止めることが出来るのは、
信長と同じ真正顕現者のあなたしかいない・・・」

子供の時に、ネックレスを投げてくれたあの人と自分は同じ・・・
信長が変えようとしていた世界・・



旭日は兄が心配で、アジトに帰ってきてしまった。
誰もいない。昔の古文書だけが残されていた。
それを手に取り、持ち出そうとした背後に気配を感じる。

振り向くと、黒鎧が刀を振り上げて斬りかかってきた。
本気でかかってくるのをかわすだけで精いっぱい。
「止めて!お兄さん!!!」
心を黒鎧に奪われてしまったのか、旭日の声は届かない。
とどめを討たれると覚悟を決めたとき

「自分の妹を、殺しちゃうの?」家康の言葉は黒鎧の動きを止めた。

「旭日、明日に決まったよ。全世界に向けて、会見を開くんだ。」

旭日に向かって投げたのは江戸経済新聞。
見出しには“徳川氏 明日正式発表”SLPM解体を示唆 新たな時代 天下布武

「ついに実現するんだ。僕らの天下布武が。」
「ぼくらの?あなたのでしょ!」
「昨日からの一連のことは忘れてやる。もう一度、僕たちと行こう。」
「あなたの計画は間違っている。何もかも。」

家康は旭日の頬にキス・・・その瞬間に平手打ちをする。
「君はバカなの?もうすぐなんだ。
あとは、あそこに正宗というパーツが揃えば、全てが・・・」
「彼は、黒鎧は着ないわ。」
「あはははははは・・・それはどうかな?
運命っていうのはね、どんな意思を持ってもあらがえないものなんだよ。」

半蔵が黒鎧を着るのに限界が迫っていた。
真っ直ぐに立っていられなくなり、倒れこんでしまう。
旭日は慌てて兄の元に駆けつける。

「ほら!呼んでる。織田信長が黒鎧の主、伊達正宗を。」


隠れ家で筋トレを続ける北条氏直(三浦力)
たまにやってきては情報を吹き込んでいく、怪しい男は明智光秀(林剛史)
氏直に江戸経済新聞を見せた、刀を一振り渡す。


不動明王と対峙し、正宗は自分のあるべき方向を考えていた。
頭の中に浮かぶのは
家康が話していた「僕らはこの国を、いえ、世界を変える。」
豊臣秀頼は話していた「顕現者の人は、選ばれしエリートなんだって。
新しい日本を作る幹部になれるって言ってたよ。」
上杉景勝が話していた「家康がお前を必要としている。天下布武のために・・」
黒鎧と対峙したときに家康がもらした「ラストフェイズ」

心の中は決まった。伊達一派の証スカジャンを手に取り出かけようとする。
寺の門の目では虎哉和尚が待っていた。

「言ったはずじゃ。金輪際関わることを禁ずると。」
「行かせてあげてください!!!」愛が和尚の前に立った。

「正宗くんを行かせてあげてください。
あのまま家康の計画が進んでいけば、とんでもない事になる。
それを止められるのは、他の誰でもない正宗くんしかいないと思います。」

一番行かせたくないと思っているはずの愛が、
自分のことで和尚に立てついてくれる。政宗は愛の気持ちがうれしかった。

「和尚さんは言いました。憎しみは必ず己の身に刃を帰すって。
でも、その代償はいつも正宗くんじゃなくて、
正宗くんが一番大切にしている仲間に刃が向くの。政宗くんはもうたくさんなの。
それに正宗くんは、今まで人を憎んでケンカしたことなんかは一度もない。
だからお願いします。今回だけ、正宗くんを行かせてあげてください。」

愛は、和尚に頭を下げてお願いをする。

「俺、これ以上仲間を傷つけたくないんです。失いたくないんです。
仲間を守るためなら、どんな手を使ってでも守り抜く。たとえ、鬼になってでも。」

「悪魔を降伏させるため、自ら鬼になるというのか。不動明王のように・・」
「はい。」

2人の気持ちはよくわかった。これ以上は何を言っても止まらない。
そう判断した和尚は、懐にしまっていた手紙を正宗に見せる。
これは正宗の父上に宛てた手紙。

いろいろあったことは一切書かず、
文武両道励んでおりますと書きしたためられていた。
この手紙を明日、正宗自身がポストに投函する。
それが出来るかどうかを尋ねられる。

「生きて、帰ってくるもんね。」愛は正宗が帰ってくることを信じていた。
「はい。明日必ず。」正宗は和尚と約束を交わした。

「お供させてもらいますよ。最後の最後まで。」小十郎が正宗に声をかける。
「ウザいだろうけどな。」大内も、
「出発いつにする?」成実も、みんな正宗について行くために寺で待っていた。

「今夜だ。小十郎、もう一人連絡してほしいヤツがいる。」

アジトでは家康が一足早く乾杯の準備をしていた。
眠る半蔵、縛られて気絶している旭日。

「さあ、明日から始まる、我々のイデアのために。乾杯。」
グラスを手に取り黒鎧に杯を傾ける家康。


そこに、徳川四天王が到着した。
本田忠勝(北代高士)、酒井忠次(入江賢)、
井伊直政(藤井祐伍)、榊原康政(玄也)

「今夜は前夜祭。君たちも付き合ってくれよ。
君たち四天王は、僕が知る顕現者の中でも最強の4人だからさ。」


埠頭で寝そべっていた真田幸村(橋本淳)は小十郎から連絡をもらう。
「あぁ別にいいけど、手短にしてよね。あんまり時間が無いからさ。」

和尚は無事に帰ってこられるように護摩木を焚いて祈りをささげてくれる。
政宗は、揺らめく炎の向こうに見える不動明王をじっと見据える。

「我々のイデアのために・・乾杯!」




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