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白戸修の事件簿 第2話 ツール&ストール 後編 妄想探偵おさむちゃん 千葉雄大  [白戸修の事件簿]

白戸修の事件簿 第2話 ツール&ストール 後編

前半のあらすじ
阿佐ヶ谷の古書店で起きた店主:猪田甲治(諏訪太郎)強盗殺人事件。
その容疑者として年下にも関らず、
常に上から目線の幼馴染・黒崎仁志(本郷奏多)が
警察に追われていることを知った。
しかし、仁志が言うには犯人は別にいるらしい・・・

元警官には見えない いかつい風貌の山野井大介(寺島進)の協力を得て
犯人と思われるスリの桑田政志(大西武志)を捜し始めた白戸修(千葉雄大)

ただ、仁志が警察から身を隠せるのも3日が限界。

刻一刻とタイムリミットが迫る中、
修と山野井は何とか桑田を目前のところまで追い詰めたのだが、
修は突然背後から何者かに殴られ、記憶を失ってしまった。

果たして白戸修は桑田を捕まえて、黒崎仁志の無実を証明できるのか?!



タイムリミットまで、あと2日・・・・
気を失ってから、だいぶ時間が過ぎていた。あたりは真っ暗。
修はようやく目を覚まし、何があったのかの記憶をたどっていた。
殴られたところをさすりながら辺りを見渡すと、山野井も気絶させられていた。
修はあわてて山野井に声をかける。

「いててて・・・桑田に気づかれちまった。これは厄介なことになっちまったぞ!」
殴られたところをさすりながら修に話す。


部屋に帰った修。仁志が殴られたところを冷やすために氷の支度をしてくれている。
「あと一日しかないんだぞ!」仁志は修のハッパをかけるが
「だって、いきなりだったから・・・」殴られたところがまだ痛い。

「白戸ってほんと、冴えない男だよな。」
(誰のせいで殴られたと思ってんだよ!)
声に出して仁志に言うことはできないが、心の中でちょっと愚痴った。

袋に詰めた氷を修の方に投げてよこす。全然違うところに飛んで行き・・・
修が3か月かけて作っていたレゴブロック!
床に寝そべって駄々っ子のように怒る。

「じゃぁ、俺行くわ。
このまま俺を匿っていたら、白戸まで共犯になっちまうからな。」

「本音を言うとさ、確かに幼馴染とはいえ、俺たち6年も会っていなかったじゃん。
だから、警察に売られるんじゃないかな?って思ってたんだ。
でも、お前は俺を裏切らなかった。そんなお前をもうこれ以上巻き込みたくねぇんだよ。」

「でも、ほかに行くとこないんでしょ?だったらここに・・・」
「まあ、大丈夫。なんとかするよ。」「何とかって・・・・」
「そのうちTVとかに出るんじゃない。殺人犯とかで・・・じゃぁな!」

仁志は修の家を出て行ってしまった。
修は仁志を助けてあげられるとしたら、出来ることは・・・・


相鉄 緑園都市駅で今日も張り込みをする修。
仁志を助けるために出来ることは桑田を捕まえることだと思っていた。
駅の建物入口で桑田を待っていると、
昨日の張り込み場所に山野井が張り込みをしていた。
山野井は素人の修を巻き込まないように単独で行動していたのだった。


「でも、桑田はまたここに現れるのでしょうか?」

山野井の見解では、
すりは縄張りを持っていて、そう簡単に他で仕事ができない。だから必ず現れる。

昨日と同じ、すりに注意をするように貼られたポスターを見た男性が
財布の位置を確認していた。
桑田はケータイをいじる振りをして、この様子を見ていた。


今日は逃さない!桑田と同じ車両に乗り込んだ。だが、全然すりをする気配がない。
おそらく行動を起こすのは、次の駅。乗り降りの多い駅だと、仕事がしやすい。
盗ったらすぐに逃げ出せるように、ホームに到着する間際。

次の駅に着いた。扉が開いて、男が降りようとしたときに桑田が実行。
財布を盗んだ瞬間に鉄道警察の人が現行犯逮捕。
警察に身柄を押さえられたら、山野井ではどうしようもない。

「黒崎は運が悪かったと思って、あきらめるしかないな。」
山野井はこう言うが、修は納得がいかない。


駅前をぼんやりと歩いていた修。オタクの撮影会に遭遇した。
モデルは赤川莉央(中村静香)ちゃん!
駅員の格好をしているが、胸元も開いてセクシー。

修は思わず莉央に手を振る。「赤川さん!!!」
莉央も修の存在に気づいて撮影会を離れ、近くまで来てくれた。
「赤川さん、何個バイトしてんだろう・・・・?」

動くたびに揺れるおっぱいを遠くから見ながら、
「いったい・・・どれだけ揺れるんだろう・・・・」



どんなに困難な欲望も、妄想で解決する。彼の名は!
妄想探偵おさむちゃん ~第2話 揺れるおこずかい~

小白戸。おこずかいがなくなったと泣いている。
駅員のコスプレをした莉央が小白戸を慰めてくれていた。

「謎はいい感じに解けました。」
英国探偵シャーロック・ホームズのような服装で、パイプを手にしたおさむ。
「おこずかいを盗んだ犯人は・・・・あなたです!!!」
片膝をついて指さしポーズを決めたおさむが莉央を指差す。

「ちょっと、何を言い出すんですか?」莉央は怒った風に言うが、
「じゃあ、これで飛んでみてください。」
おさむは莉央にホッピングを渡した。

莉央がピンクの布を翻すと、コスチュームが変わった。
「出たな!怪盗バニー!!」
「ばれちゃった。」えへっと小首をかしげる。

「よくわかったわね、妄想探偵おさむちゃん♪」
おさむに向かって投げキッス!それはおさむの顔にヒット!!!
一生懸命に投げキッスを振り払い、「さぁ!おこずかいを返すんだ!!!」

「いいわよ。取れるものなら取ってみなさい!!」
胸を揺らしながらホッピング。小銭の音がチャラチャラと聞こえる。

「ほらほら!触ってみなさいよ!」
ホッピングしながら胸を突出し、修に近づく。


「お兄さん、何やってんの?」
「どれぐらい揺れているのかを確かめてみたくて・・」

「お兄さん、ちょっと変わってんね。」
莉央の撮影会を仕切っている人が修に声をかけ、我に返った。
昨日も同じ撮影をしたけど、もっと凄いのがあるからとお店に誘われた。

コスプレショップで莉央の生写真!
女医も、体操着も、セーラー服も・・みんな良い!!バニーちゃんなら・・・これ!
莉央のバニー姿の少し後ろに山野井の姿が写っていた。

緑園都市駅の夕方ごろの撮影。
おかしい・・・昨日のこの時間は後頭部を殴られて気絶していたはず・・・
何でこんなとこにいるの??


「一人で桑田を追いかけてたんや。」
振り返ると山霧純子(田野アサミ)。お寿司屋さんですりをして山野井にバレた人だ!
どうしてここに???


古い倉庫をねぐらに使っていた桑田。辺りを警戒しながら中に入る。
電気をつけると山野井が帰りを待っていた。

「こんなに早く出られたのは、誰のおかげだと思ってんだ。」

すりを逮捕するには、現行犯であることと、犯人と被害者も押さえないといけない。
桑田が捕まったとき、持っていた財布を揉み合って落とした。
その財布を山野井が拾い、被害者に返し、そのまま帰した。

すぐに釈放されると知って、警察で張り込み、ここまでたどり着いた。

「古本屋の猪田って男知ってんな?店に行っただろ?
そのとき持って行った封筒を出せ!」
「とぼけるんじゃねぇ!その中に写真が入ってただろ!!!
俺はもう警察じゃねぇから容赦はしねぇからな!」

近くにあった鉄パイプを手に取り、そこいら辺を殴って回る。


「謎は七割方解けました!!!!」
修は山野井を制止させようと、力いっぱい扉を開けて中に入ってきた。

「猪田さんを殺した真犯人は・・・たぶんあなたです!!!!」

修が指を指したのは山野井。
「多分ってなんなんだよ!ふざけんじゃねぇぞ!!」


多分を問われ、モジモジする修のところに
「あんたが探してるのはこれやんな?」山霧が中に入ってきた。

封筒の中には、山野井がカツアゲしているところの写真が何枚も入っていた。

「全部山霧さんから聞きました。古本屋の猪田さんも昔はすりだったんですね。」
あるときから猪田は改心して足を洗い、古本屋を始めた。
その猪田の勧めで、山霧を含む何人もの人が足を洗った。

その話が刑事だった山野井に伝わった。
山野井はお金欲しさに足を洗った人を、脅して回る。
それを知った猪田はこの事実をマスコミにリークした。
このネタが元で山野井は警察をクビに。でも、恐喝は終わらなかった。

だから猪田は恐喝しているところの証拠を残そうと、
隠し撮りをしたり、証言を集めたりした。

そのことに気づいた山野井は、リークを止めようと猪田の古本屋に行く。

「俺の写真はどこだ?」「ここにはないよ。」
「そんなわけないだろ!とっととよこせよ!!」

「たとえお前に写真を奪われても、私は何度でも集め直す。
だからお前に残された道は一つしかない。」
「あきらめてその時を待つんだな。」

カッときた山野井は側に置かれていた置物で猪田の後頭部を殴った。
打ち所が悪く、そのまま猪田は息を引き取る。
山野井はいろんなところを引っ掻き回して写真を探すが出てこない。
写真は、猪田が万が一のことを考えて山霧に渡していたから。

桑田が持っていた封筒の中に恐喝現場の写真が入っていると思いこんだ。


「確かに、ゆすっていたことは認める。
だがそれだけじゃぁ、猪田を殺したことにはならない。
そこまで言うんなら、証拠はあるんだろうな!!!」

「いえ・・・・ありません。だから最初に“たぶん”って言ったじゃないですか。
ですので、ここから先は警察の方にお任せします。」


パトカーのサイレンが少しずつ近づいてくる。

「別に、殺すことなかったじゃないですか・・・・
仮にも警察の人間だったあなたが、どうしてこんなことを!」

「どうしようもねぇことだってあるんだよ。
人生っていうものは何やってもうまくいかないときがあるんだよ。
それで一度手を染めてしまったら、もう戻れねぇんだ。」
「それはおかしいですよ、山野井さん。
たとえどんなことがあったとしても、人の命を奪っていい理由なんて存在しないんです。」

山野井はおとなしくパトカーに乗り込み、連行された。


事件が解決したけど、少し引っかかるところがある修。
「どうしてすぐに写真を公開しなかったんですか?こんなことしなくて済んだのに。」

「それは・・・・」山霧が話そうとしたところに被せるように
「俺たちにも確証がなかったんだ。」仁志が入ってきた。

「仁志くん!?」

猪田のカタキを打つために山野井をおびき出すための芝居だった。

「本物はさっきの警察とパトカーだけ。」

仁志はあっさりと言うが、修の頭はパニック!


猪田が仁志の家の大家なのは本当。
でも、家賃の滞納はしてないし立ち退きにもなっていない。
店にしょっちゅう顔を出すぐらいの仲良しだった。
仁志はすりの仲間ではないが、出版社でバイトをしていた時よくして
もらっていた。

猪田から山野井の情報を集められないか?と相談を受けて協力することに・・・
そんなときに猪田が遺体で発見された。
みんなは山野井が殺ったとすぐに分かったが、確証がなかった。
仁志が計画を立て、桑田が封筒を持ち出したことにして、山野井に揺さぶりをかけた。

「つまり、全部作り話ってこと。」

事件当日、仁志は店にも行っていなければ、桑田も見てはいない。
もちろん警察にも追われていない。

「ただ、山野井が桑田探しに修を同行したときに確信は高まった。」


山野井は修を探ろうとして同行させていた。
修が猪田の仲間で、スパイでなないかと思われていた。

「心当たりはない?」「あっ!!」

緑園都市駅で張り込みをしてた時、
「何で黒崎のためにそこまでするんだ?
今まで連絡をよこさなかった野郎に、ここまでする義理はないだろ?」と言われた!

修がシロだと判断した山野井は修を気絶させた。


「でも、なんで俺だったの?」自分でなくても適任者がいたはず。

「俺たちにはストールが必要だった。」

ストールは、カモの前に新聞とかを広げて目くらましをして、
ツールがすりを実行する。

今回の事件の場合は、修がストールで、仁志たちがツール。山野井はカモ。

山野井は元刑事だったから、全く関係のない人が必要だった。
それには修が適任者だった。

「じゃぁ、ずっと尾行していたの?」

「そうやで、あんたが乳首をギューってつねられとったときからな。」
お寿司屋のときも、電車の中も全部!!全然気づかなかった!

「白戸は最高のストールだったよ。」「褒められている気がしないんですけど!」
「でも、桑田さんが警察に捕まった時は焦ったでしょ?」修は得意げな顔で話すが、

「まだ分かんないのか?偶然なんか一つもなかったんだ。」

この3日間にで修が出会った人全員。
最初の警備員から寿司屋の客、桑田を逮捕した警官、などなど・・・
全員元スリ仲間の協力で、全部山野井をおびき出す芝居だった。

「人間不信になりそう・・・・・」


カフェみっくすじゅーす で履歴書を書いている修。
まだ怒りは収まっていなくて、大事な履歴書に落書きをしてしまっていた。

「悪かったって言ってんだろ!」
仁志は修に軽く謝ってみたものの、そんなことでは許してもらえそうもない。


「莉央ちゃん!コーヒーお代わり!!」「はぁい!ちょっと待ってね♪」
仁志は莉央に馴れ馴れしく声をかける。

「莉央ちゃん・・って?!」
修の部屋にずっと居てもつまんないので、カフェに来て、仲良くなっていた。


(仲良くなった?!?! 殺す!2~3回は殺す!!!!)

「でも莉央ちゃんって変わってんだよな。モノマネアイドルを目指してんだよ。」
莉央は修には全く分からないおじいさんのモノマネをしながらコーヒーを入れてくれた。
(正解は平泉成)

こうして皆に騙されながら事件に巻き込まれ、まさかの多分で事件を解決した白戸修。
果たして次に阿佐ヶ谷で、彼に待ち受ける事件とは?
一体何なのか!!! つづく!!




いつも余計なことをして、捜査が出来ていないように思いますが、
この余計な感じがとてもいいですね。
妄想探偵で気持ちを紛らわせる修は莉央と友達になれるかな?
今ぐらいの距離感が一番いいように思いますが・・・




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