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家族八景 第1話 無風地帯 あらすじ ネタバレ [家族八景]

家族八景 第1話 無風地帯 あらすじ ネタバレ

家族八景 第1話 「無風地帯」

私は人の心が読める、家政婦。火田七瀬((ひたななせ)木南晴夏)

紹介を受けて住み込みで働かせてもらうことになった尾形家。
尾形家の玄関で出迎えてくれるのは、
尾形家主人:尾形久国(西岡徳馬)の妻:咲子(葉山レイコ)

「本当に・・本当に上がる一方ですわね。税金・・・でも、義務ですものね?」
咲子は七瀬と顔をあわせてすぐにこんなことを口にした。
表情は全く変わらず、口元だけで言葉を発している。

咲子の話の意図が全く読めない七瀬。茫然とその場に立ちすくんでいた。
七瀬の顔をまじまじと見つめ、咲子はふと我に返り、七瀬を家に上げてくれた。

家の中を案内され、道具の位置をテキパキと説明してくれる。
咲子は七瀬の方に向き直り、
「今日は主人も子供たちも遅いから、夕飯は二人ですませちゃいましょ。」


夜11時。まだ誰も帰ってきていない。咲子はせんべいをかじりながらTVを見ていた。
七瀬は少し離れたところから、咲子の顔をじっと見つめた。

咲子が突然裸に変化し、(フロバノタイルノハガレ、センザイヲカウ・・・・・)
咲子は明日の支度の事を考えていた。だが何故かロボットが話をする口調。


久国が帰宅する。久国は子供たちがまだ帰ってきていないことを知った。
部屋に向かう背中をじっと見ると、(まだ!まだだと!!こんな時間にまだだと!)

七瀬は人の心が読めてしまう。心を読むとき、その人が私にはどう見えるか?
それは、その家によってさまざまだった。
この家で心を読むと、裸に見えるようだ。


ダイニングでお茶を飲みながら、娘の帰りが遅いことを気にしていた。
でも、心の中では、愛人:節子 (星野あかり)とのまぐわいのことを考えていた。


「ところで年いくつ?」久国は考え事をしていたのでつい、
クラブの女性に言うような口調で、七瀬に話しかけてしまう。

でも気にしているのは、まだ帰らない子供たちの心配。
それも、娘:叡子((えいこ) 水崎綾女)の帰りが遅すぎることだった。

ようやく叡子が帰宅する。久国はかなり怒っているが、
理解ある父親を演じようと、言い訳を叡子のほうから言い出すのを待つことにした。

叡子は椅子に座るやいなや言い訳を話そうとするが、七瀬を見つけた。
七瀬と話をしていれば、言い訳なんかはしなくてもすむかも!

七瀬にいろいろと話しかけてくる。
久国は叡子が言い訳の話が中断していることを怒っていた。
言い訳せずに済まないようなので、あきらめて続きを話し始めた。

「軽音サークルで、いつも帰りの車に乗せてくれる人が今日休みで、
たまたま帰る方向が一緒の木田 (栗城秀)に送ってもらった。」
と、話をしながら叡子は木田とのまぐわいを思い出していた。

「叡子、今日髪の毛を結んでなかったか?」父の鋭い指摘。
髪を結んでいた・・・?そう!木田とまぐわう時に外した!!

「今日寒かったから。顔が寒かったから・・」苦しい言い訳。
その姿を見て、久国は木田と叡子がまぐわったと確信した。
叡子はごまかすために話をいろいろするが、久国は叡子のことを怒っていた。

ごまかしを話しながら、つい木田とのまぐわいを思い出し・・・
「太い木田さん!!」と、心の中で思っていることをばっちり口に出してしまった。

両親が自分を見つめる。ヤバい・・
「木田さん、太いギターさえ弾けないのよ。」意味の分からないことを重ねてしまった。

夜も遅いし、いたたまれない空気。部屋に戻ろうとするが、
父から何かを言ってきたときに返すセリフを先に考えておく。
また変なことを口走らないように。
「あちゃー ごめんなさい。」これでバッチリだ。

案の定、父に呼び止められた。決めて置いたセリフを自信満々に言った。
「あちゃー ごめんなさい。」
「本当に。」咲子は娘の言葉に返事をするかのように返事をした。



翌朝、部屋の拭き掃除をしていた七瀬。
奥の部屋の扉に「Please Knock 潤一」と書かれたプレートを見つける。

声が聞こえる。「脱ぐならちゃんと脱げ!それも取れ!」
朝からずいぶん過激なセリフ。ギターを抱えた叡子は七瀬に話す。

「寝言よ。」それにしてもずいぶんはっきりとした寝言だ。

この部屋は、叡子の弟:潤一(木村了)の部屋。朝帰りでまだ寝ていた。
叡子は昨日の失言を取り返すかのように、ギターを抱え「太いギター」を連呼する。


七瀬はダイニングで潤一が朝ごはんを食べに来るのを待っていた。
スタンド形式の鏡を持参して、食事をとりに来た潤一。

「もう少し、惰眠をむさぼりたかった・・・」
「おはようございます。」
「昼過ぎにその挨拶は、違和感を禁じ得ない。だから僕は君にこう返す。 おそよう。」

ごちゃごちゃとセリフのように話を続ける潤一を放っておいて、味噌汁とご飯をよそう。
「二日酔いとかけて、高級な絹の靴下と説く。そのこころは、はきたい」
どうでもいいレベルの謎かけを、どや顔で披露する潤一。

唇にわかめを付けたまま「君、綺麗な目をしてるね。」
七瀬の顔を見ながら(ひゃっほーい!どぎまぎしてる!どぎまぎしてる!)
そんなことを考えながらも、節子との夜のまぐわいのことを思い出していた。

・・・・節子?七瀬は節子を思い出していた。
もしかして、久国の愛人:節子では? 七瀬がそう思っていたら、

(ああ、節子。親父より俺との方が良いに決まっている。
親父は思いもよらないだろうなぁ・・・・
同じ夜に、自分の愛人が自分の息子と寝ているだなんて。)
潤一は父の愛人と関係をもっていた。


夜、一家そろっての夕食。
久国の晩酌は日本酒。(節子のクラブでは日本酒を置いていないから。)
父が日本酒にする理由を知っている潤一はニヤニヤ。

潤一はウイスキーを飲む。飲みながら七瀬の好きなお酒を聞く。
父は、七瀬には優しい口調で話す潤一に、その理由を聞いてみる。

「僕は、全ての女の子に優しいんだ。」(あんたの愛人にも優しくしてんだろ!)
心の声の言葉尻が口から漏れ、父親を威嚇しているようになってしまった。

このまま反抗されたら怖いと思う父親と、父親に怒られそうなのを怖がる潤一。
その横では、明日の家事のことを考えている咲子。

七瀬は思う・・・
このうちはひどい。ひどいバラバラだ。
見せかけだけの平和なんて・・・・破壊したほうがましだ。

七瀬が考え事をしている、その間に潤一が話しかけてきていた。
「僕、どんな寝言言ってた?」甘えたような口調。

「女性の名前を呼んでらっしゃいました。」七瀬は淡々と答える。
実際は女性の名前など呼んでいなかった。

こんな話には全く興味はなかったが、久国は家族の会話を盛り上げるために
寝言で言っていた女性の名前を、七瀬に聞く。

「せつこさん!」

この名前を聞いた途端、父と息子は固まる。

父は、愛しき愛人と一緒の名前を不思議に思い、
「せつこというのは、新しい彼女の名前かな?」

潤一は気が動転してしまい、
「せつこと言うのは、ただの言葉に過ぎない。くろやなぎせつこ。」
(誰だよ!くろやなぎせつこって!!)

自分で言った言葉を、心の中で突っ込む。でも、言ってしまったことは戻せない。
「くろやなぎせつこっていうのは、黒柳徹子の形をした・・ていうか、
自分の事を黒柳徹子だと信じ込んでいるご婦人方全般をくろやなぎせつこと呼ぶ。」
(呼ばねぇ、つうか、いねえ。そんなご婦人居ねぇ)


父はさらに質問をかぶせてくる。「他に何を言ってた?」
「脱げ!せつこ脱げ!!!」と・・・今回はニュアンス違いで、言っていた言葉。

家の中を乾いた笑いが包み込む。こんなときは、おもしろくなくても笑うしかない。

このままスルーすることも可能だったのに、
久国は「良い名前だ!せつこ脱げ!!」ハハハハハハ・・・

この異様な雰囲気の中でも、咲子は明日の家事のことを考えていた。
この人いったい・・・・・
七瀬は咲子の思考に、さらに違和感を覚える。



七瀬はお風呂に入っていた。扉の外に人影が写る。
(風呂に入っている。実行するなら今だ!)
何か悪巧みを働こうとする誰かの心の声が聞こえた。誰かまではわからない。

風呂から上がると潤一がいた。
心を覗くと、(潤一は、母の財布からお金を抜き、七瀬に罪を被せようとしていた。)
本当の所は潤一の自作自演。だが、証明できる物がない。
咲子に告げ口。本当と取られてしまうだろう。

七瀬は咲子と廊下でバッタリと出会う。
咲子は七瀬に明日のゴミだしを頼んできた。怒っている風でもない。


3日後、咲子と七瀬は一緒に洗濯物をたたんでいた。
咲子は相変わらず家事のことばかりを考えていた。
七瀬はすぐに首になると覚悟をしていたのに、
盗みの一件は咲子の胸の内で止まっているようだ。


「そうそう、せっかく家に来てもらったけれど、こちらのお宅に行ってくれないかしら?」
いつの間にか、七瀬の次の働き口を見つけていた。

おかしい・・・家事のことばかり考えているのに・・・

心に中で咲子は泣いている・・もしかして、心を読まれないように本心を隠してる?
心の中で咲子はとめどなく涙を流していた。

(私の能力に気づいているの?あなたも能力を持っているの?
もしそうなら、心で返事して!心で返事して!!!!)


「ななちゃん。この家はずいぶん疲れたでしょ・・・本当に・・・」
明確な返事をくれたわけではないが、このタイミング・・・・
本当は聞こえていたのかもしれない。


その足で尾形家を後にする。
(どうぞ いつまでも お芝居を続けてください。家族サーカスをお続けなさい)

この心の言葉は咲子に届いたのだろうか・・・




そもそもこの家に家政婦は必要だったのか?
ここが一番不思議に思ったところでした。
(そんなこと思ったら話が始まらないんですけど・・)

原作を全く読んだことがないので、よくわからないですが
七瀬は何をしたいのでしょうか?
見ていくとわかるように出来ているのかな?

木村了さん。フジテレビ系の「鈴子の恋」にも出演してましたね。
二作品とも「ぼっちゃま」不思議な共通項です。


心がざわついてしまったら、甘いものでもいかがでしょうか?






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