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戦国男士 第16話 第16閃 気骨 稜稜 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第16話 第16閃 気骨★稜稜

罠にはめられた。
伊達正宗(滝口幸広)は片倉小十郎(内田譲)より聞かされる。
大内定綱(片岡信和)は小十郎と一緒に
豊臣秀頼(橋爪遼)誘拐の実行犯を追いかけ、
蒲生氏郷(夛留見啓助)の顔を見た。
今どこにいるのかを探っていた。

唯一の証拠となるはずの蒲生は病院に入院していた。しかも、面会謝絶。
問いただして、話を聞くことすらできない。

遊びではない。姿の見えない敵は、本気で正宗を陥れようとしていた。

蒲生の入院する病院で、上杉景勝(鈴之助)、直江兼續(山本匠馬)と
石田三成(大口 兼悟)は合流した。

「首尾は?」「抜かりありません。」
上杉と直江を動かしたのは石田だった。
ということは、誘拐事件の首謀者は石田で確定だ。


父、豊臣秀吉(波岡 一喜)が病室代わりに使っている部屋で、
父のためにお茶を入れていた秀頼。

親友と思っていた正宗に裏切られた思いが頭の中を支配し、
体がただ動いているだけの状態。
息子の異変に気付く秀吉。「秀頼!悩み事なら話してみろ。」

自分が死の淵をさまようほどの病魔に襲われていても、
秀頼のために何でもしてやりたいと思っていた。

秀頼は心の中に抱え込んでいたことを、父に一気に吐き出した。



寺の掃除をしていた正宗。徳川家康(田中康寛)からまたメールが入る。

いつものブログ更新メールではなく、
“近くまで来たんで寄ってもいいかな?”だった。

“いつでもどうぞ“と正宗が返信をしてすぐに資福寺に姿を見せた秀吉。
近くまで来た。というのはウソで、正宗のことが心配で様子を見にきてくれていた。

立ち話をしているところに浅野長政(長谷川朝晴)が現れる。
正宗と秀吉。これは以外な組み合わせ。だが、今回もメッセンジャー。

「親方様が説明を求めてらっしゃいます。明朝、お屋敷の方に来て下さい。」
「わかった。」とっくに覚悟は出来ていた。

「行ってはいけない。」秀吉が正宗を止める。
行けば無事には戻れない。最悪、命だって落とす可能性がある。

二人の話を盗み聞きしていた田村愛(伊藤梨沙子)
正宗が危機的状況にいたことを知り、声を出してしまった。
これ以上話を聞かせられない正宗は、愛を部屋に戻らせる。


「今の君には、君自身の疑いも、伊達成実(平野良)の疑いも晴らせない。
そんな人間を、豊臣秀吉が無事に帰すと思うかい?」

家康が話していることが、たぶん正解。それはわかっている。
「会いに行けば信じてもらえる。なんて思わない。
でも、会わずに逃げ隠れしていたら、絶対に信じてはもらえない。」


この言葉を聞いて、秀吉は苦笑い。
「やっぱ、そういう人間だよね。きみは。」
真っすぐで一本気。融通は利かない。それが伊達正宗。


朝、目を覚ますと一番に、鬼庭先輩からもらった白の特攻服に一礼。
「鬼庭先輩。また借ります。」

シャツに袖を通しながら、首元がさみしく感じられた。
お守りのネックレスが・・・・・ない。

こんなことをするのは(出来るのは)愛だけ。愛は奥の部屋に隠れていた。

「愛!」「成実くんに頼まれたんだもん・・・・」


愛は成実との約束を思い出していた。
「後はお前に任せたからな。」寺を去るさみしげな背中と託された思い。

去り行くときでさえ正宗のことを気にかけてくれていた成実。
そんな成実の思いを初めて聞かされた。

「それ、返してくれ。」愛は首を横に振り、ネックレスを固く握り直した。

「頼む。」
「だって・・・これ、正宗君のお守りみたいなものでしょ?
また独りで行っちゃうじゃん。無事に戻ってこれないかもしれないのに・・・」

「無事に戻るために、この特攻服を着たんだ。」
「でも、今度のはケンカじゃないでしょ?」
「いや、ケンカだ。俺は、俺という人間のすべてを秀吉にぶつけるつもりだ。
だからそれもいる。ガキの頃から一緒だったんだ。
もう、俺の一部みたいなもんなんだよ。」

愛は握りしめた手を、もう片方の手で包み、少し考える。
でも考えても無駄なこと。正宗はもう自分の中で決めてるから。

正宗にネックレスを返した。
返してもらったネックレスのチャームを愛の唇につける。

「これでスーパーお守りだ。行ってくる。」

幸運の女神のキスをもらった正宗。そのまま行ってしまった。

放心状態で残された愛。「言ってたよね?俺の一部って・・・・・」


秀吉の家に着いた。出迎えは石田。
部屋に通された。体はベッドから動かせそうにないが、眼光は鋭い。
こんなに具合が悪くなっていたか・・・

目線を外すことなくにらみ合いが続く。
秀吉は秀頼のケータイをちらつかせる。

秀頼は父と正宗のことが気がかりで、扉の外で盗み聞きしていた。

「あんたは、俺がこんな姑息なマネすると思ってんのか?」
「思ってるわけないだろ。だが、お前がいなければ秀頼は誘拐されなかった。」
「確かに、秀頼を誘拐したのは、俺を陥れようとする誰かだ。」
「秀頼が怖い思いをしたのは、お前のせいだな。違うか?違うか??」
「違わない。」

「秀頼に怖い思いをさせたものを、わしは許さない。
正宗。お前は罰を受けなければならない。」
「待ってくれ!そんなの無茶苦茶だ!!」
「あぁ、無茶苦茶だとも。わしはこれまで、その無茶苦茶を通してきた。
それが、豊臣秀吉という人間だ。」

「俺が罰を受ければ、成実の無実が証明されるなら。」

秀吉は眉をひそめる。
「罰を受けるか?」
「ああ。」間髪入れず、ためらうこともなく、正宗は答えた。

「逆だろ。成実がお前を陥れようとしていると考えないのか?」
「成実じゃない。あいつはこんなこと絶対にしない!」
「なぜ言い切れる?」

正宗は成実が顕現にかけた思いを聞かされた時のことを思い出した。
「お前らと一緒にケンカできるなら、力になれんだったら・・・
やり方はどうでもよかったんだよ。」
あの悲痛な思いで語る成実が、自分のことを陥れるはずなどありえなかった。

「仲間だからな。俺はあいつを信じている。」
そう言いながら正宗は静かに顕現する。

闘争心ではなく、仲間を信じる心で顕現しかけている・・・・


「貴様!暴れる気はないと言っていたはずだ。」
石田は顕現仕掛けた正宗に声をかける。

「え?」我に返った正宗。顕現せずに元に戻った。
残念そうに舌打ちをする秀吉。

扉越しに聞いた・・・正宗が仲間を信じる気持ち。
たまらずに部屋に入ってきた秀頼。

「ダディ、ぼくもマー君を信じる。だからダディもマー君を信じてあげて。
ぼくは・・・ぼくだって、マー君の仲間だから。」

正宗を信じきれなかった秀頼。その弱い心を謝る。
「ぼく、もう二度と、マー君を疑ったりしない。」
二人の揺るぎない絆が出来たことを、秀吉は目を細めてほほ笑んで見ていた。


石田はコトが丸く収まりそうなのを警戒して、正宗の罰を主張する。
「親方様も言われたはず。伊達正宗は罰を受けなければならない。と」
「言った。・・・・かな?」
何か証拠でも出てこない限り、罰は必要だと重ねて進言する石田。

「証拠ならありますよ。」徳川家康が部屋に入ってきた。その後ろには愛。
証拠があるのは愛のおかげだ。
家康と愛は、秀頼のケータイを借り、成実が送信したメールの内容を確認。
二人とも笑い出した。

「こんなメール。成実くんが打てるはずありません。」
愛がきっぱりと断言し、成実から送信されたメールを秀吉に見せた。

“最近、資福寺でゴロゴロしてばっかだからさ、
正宗と片倉君を誘ってババーンとどっか遊びに行こうぜ!!・・・・”
擬音と絵文字満載のメール内容を見て、秀吉も笑ってしまう。

どう考えても同一人物とは思えない。
「誰のたくらみかは知りませんが、ずさん過ぎる。そうは思いませんか?石田さん。」
家康はわざと石田に話をふった。

「このケンカ、お前の勝ちだ。命拾いしたな正宗。」

「スーパーお守りのおかげかな?ダーリン。」甘えたように寄り添ってくる愛。

「スーパーお守り?」秀吉が興味を持つ。
正宗はお守りにしているネックレスを秀吉に見せた。

「お・・・お前、どこでそれを・・・・正宗と二人きりで話をさせてくれ」
人払いをし、二人で話す。
政宗はネックレスをもらった人の話を秀吉に聞かせた。


「あんた、あの人のこと知ってんのか?」
政宗は助けてもらって、ネックレスをくれた以外、この人のことは何も知らなかった。

「わしに生きる目的を与えてくれたお方だ。」そう言いながら一幅の掛け軸を指さす。
『天下布武』(武力をもって、天下を支配すること。)

武力で天下・・・それはだめだと正宗は思うが、
「敵に勝ち、己の活路を開いていく。ケンカとどこが違うのか?」
「違うって!でも・・・違わないのか・・・・?」
「天下とは、お前のようなものが・・・・・・」
秀吉は激しい咳に襲われる。



寺に帰り、さっきの秀吉の言葉を考えていた。
天下布武と自分のやっているケンカ。本当に同じなのだろうか・・・・


予断の許さない状況。秀吉の医療チームは懸命に治療にあたる。
目が覚めた。不安そうに見ている秀頼を枕元に呼び寄せ
「お前を、正宗に合わせてよかった。会社を・・・・頼む・・・・」

「21時37分。ご臨終です。」

豊臣秀吉、44歳の若さで死去。泣き崩れる秀頼。
秀吉から託された書類を見る石田。中身は秀頼の後見人委任状。



天下布武とケンカ。やっぱり違う。悟りを開いた。
「ケンカで勝ったからって、負けたもんを好きにしていいはずはない。
武力で天下を支配するのは、同じマネをすることだろ?
それは間違っている!」


愛は大きな声で慌てて正宗を呼びつける。
テレビには、秀吉の死去のニュースが流れていた。

北条氏直(三浦力)は街頭のビジョンで秀吉の事を知った。
かたきと思っていた秀吉が死んだ・・・悔し涙が止まらない。


黒鎧は服部半蔵(佃井皆美)を伴い、ビルの屋上から満月を眺めていた。


バーでブランデーを嗜んでいた家康と旭日(佃井皆美)
「すべて順調です。親方様。天下布武ね。」家康を親方様と呼ぶ旭日。
「忙しくなるね。正宗君の力を借りて・・・・」

二人の話を聞いていた真田幸村(橋本敦)
「あんたらも、伊達正宗に興味あるの?」「君ほどじゃないさ。」

真田はバナナティを注文する。が、バーにはおいていない品だった。
(真田を取り込むためにも)「僕が今度入れてあげるよ。」
家康が言い終わる前に「いいよ。おじさんほどおいしくないだろ?」

「あのおじさん。僕に退屈はさせない。そう言ったんだ。」
少しさみしく、思いでを語るように真田は話した。

「だったら、ぼくたちと来ないか?絶対に退屈しないと思うよ。」
「そうしようかなぁ・・・どっちみちヒマだし・・・」



石田は後見人委任状の受任者を確認。『伊達正宗』と書かれている。
秀頼は正宗を後見人にすると決めた。なぜ自分ではないのか?

「伊達正宗こそ、親方様を殺した張本人かもしれないのに。」
石田の言葉を否定する秀頼。「僕はマー君を信じる!」


怒りに燃えた石田が秀頼を壁に追いつめ、秀頼のそば近くに拳を繰り出す。
恐る恐る石田の顔を見ると、石田の顕現のマーク、クワガタムシが浮かんでいた

「それは結構。ですが、秀頼坊ちゃんは賢いお方。
後見人として指名するのはだれか?きっとわかっておられる。」



相変わらず寺の庭掃きをする正宗。それを見ている愛。

「あのボンボンが新社長かあぁ・・・」愛は信じられないでいた。

「明日様子を見に行くか。サザエでも買って。」






秀吉という男がとても正当なのではなかと思う回でした。
死んでしまうには早すぎる・・・
会社を継ぐには何も知らなすぎる。秀頼に防御がありません。
石田という男を見込み違いしていたところも残念すぎる・・
成実の出演はないのに、正宗と成実の友情の固さにちょっと感動したりして、
この回はとてもよかったです。







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