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信長のシェフ 第3話 2/2 後編 ネタバレ ストーリー 玉森裕太 ゴリ [信長のシェフ]

信長のシェフ 第3話 「テリヤキの乱!!将軍vs平成のシェフ」
この話は分け書きしています。そのうちの2/2 後編です。

第3話前編はこちら


森可成(宇梶剛士)は客人が200人に増えたことを織田信長(及川光博)に報告。
その増えた客人は、京の都から湧いて出たものだと信長は見抜いていた。
だが、宴を取り仕切る木下藤吉郎秀吉(ゴリ)からの報告ではないので
口を挟まず、静観することにした。



市中にある、どこででも調達できる皿を諸大名の前では出せないし、
この間のリゾットのように、一人に皿一枚という訳にもいかない・・

ケンが頭を悩ませていた時、現在のバイキングの姿が脳裏をよぎった。

「あ、今の使えるかもしれない!!」



「お願いします!!」
ケンは井上恭之介(きたろう)に頭を下げてお願いをした。

奇妙奇天烈なやり方を認める訳に行かない井上は、全力で拒否する。
「やりたければ二人でやれ!わしは知らん。」


200人分の料理を2人でつくるのは到底不可能とわかっていて
料理人たちと共に、井上は調理場から引き上げた。


「酒宴が失敗に終われば、
秀吉様だけでなく私たちもどんな咎を受けることになるか・・」
一人の料理人が井上に不安に思っていることを話した。


井上は考えた・・

料理が出来ずに酒宴が失敗すると→料理人全員の責任
ケンのいうとおりにして失敗→ケンだけの責任
ケンが責任を取っていなくなる→晴れて料理頭に復帰!

頭の中でそろばんをはじき、何が自分の得になるかを見極めた。
料理頭復帰をめざし、ケンの言うままに協力することにした。


「お館様のために、天下一の料理を作るのじゃ!!」
料理人たちにハッパをかけ、がぜん張り切って料理にかかった。




諸大名たちは続々と集まり始めた。
秀吉は顔面蒼白のまま、気配を消して客人たちに紛れていた。
可成と信長は、物陰から諸大名たちの顔ぶれを覗き見る。

「見よ!ちょうど先日世話になった客人じゃ。」
ケンを連れ去った張本人たちが3人、雁首揃えて座っていた。

「この宴、満足してもらえればいいがのう。」
信長は知らないそぶりで客たちの前に出て行った。


ワゴンに料理を乗せ、料理を出すタイミングを待っていた。
「料理を持って参れ!」
合図に合わせてワゴンが次々と運ばれる。
信長も唖然とするスタイル・・・


「さあみなさん、どうぞこちらにお集まりいただき
お好きな料理を、好きなだけ皿に取ってください。」
ケンは客人たちに声をかける。

自分で皿を持ち、料理を取る・・・そんな奇天烈なまねは出来ない。
ざわついた空気の中、誰も取りに来ようとしない。


「鯛と海老の塩焼き」「紅白かまぼこ」「茄子の鶴つぼ」

ケンは気にすることなく料理の説明をすると、
紅白でできた色鮮やかなかまぼこに引き寄せられるように
一人の大名が皿を手に取り立ち上がって料理の前に行く。

一人が料理の前に行くと、他の者も後に続く。
我先にと料理を取り始めた。

「確かにこれなら、皿一枚で済む・・・しかし・・・・・」
秀吉は何かが起こりそうな気がした。

「いったい何ですかな?この異質な酒宴は!料理を客人が取に行くなど・・・」
嫌味な物言いは京よりの客だった。

マズイ・・場の空気が変わった・・・


「いや、素晴らしい!!
好みの物を食べたいだけ取る。まことに斬新な手法だ。
革新的な親方様の酒宴にふさわしい、秀吉殿の演出ではありませんか。」
可成がわざと大きな声で擁護した。

「好まぬものを食べさせられるより、はるかによい。」
このスタイルを気に入ったものも多かった。

みな満足して食事を楽しんだ。


「ケン、この様式をなんというのじゃ?」
「バイキングと申します。」


バイキング料理は
昭和33年東京の帝国ホテルで始まった。
全ての料理を一卓に並べ、客が好みで取る
このスタイルは大流行し、全国に広がった。


信長が顔を上げると、さっき怒鳴りつけてきた京よりの客人たちが
料理の前で立ったまま、にこやかに料理を口に運んでいる姿が見えた。

「京でも流行るかもしれんな。」
この出来栄えに信長は満足した。
客人たちの顔を見て、酒宴は成功だと感じた秀吉は
安堵し、今にも泣きだしそうな顔をしている。






酒宴は終わり、料理場に信長自らお出まし。
「よくやったぞ、ケン。そちに褒美をつかわす。」

井上はケンが失敗するために手伝ったのに、
ケンが褒美をもらうことになり憎々しく思っていた。

「いえ、俺の手柄じゃありません。ここに居る料理人みんなの手柄です。」

信長はケンに渡すはずの銭入れを、井上の方に投げてよこした。
井上は銭入れを掴みそこねて、地面に銭をばら撒いてしまった。
料理人たちは群がるように、銭を拾い集める。


「ケンよ、近々上洛する。
将軍はまだ、自分の立場をわきまえておらぬようだからな。
今一度言って聞かせておく必要がある。」
信長はそのまま出て行った。


「カッコつけていると出世できぬぞ!」
信長にひかえてついてきていた秀吉は、ケンにアドバイス?をした。


「いえ・・出世するつもりは・・・・」ケンが言葉を言いきる前に腹を殴った。
「いてぇ!」
「わしはちっとも痛くない。」
切腹がまぬがれた秀吉は、腹を撫でながら感謝した。


「ここで切腹しちゃったら、天下が取れなくなっちゃいますもんね♪」
「天下!?わしがか???」

ケンは未来に起こることを本人に漏らしてしまった。
うまくごまかす必要が・・・

「おぬしもうまく言えるようになったものじゃの!」
高笑いをしながら秀吉も料理場を出て行った。
けんは胸をなでおろして安堵した。


「井上さん、俺と京に行ってくれませんか?」
ケンは京に行くメンバーの中に井上も含めた。


この年の1月23日、
将軍:足利義昭が信長から五箇条なる「信長朱印状書」が送られてきた。

「信長朱印状書」の内容は
天下のことは信長に委任することとし、将軍の意見は無用・・・

それは、義昭の政治的活動を厳しく規制するものであった。


朝倉義景は
“信長は自分のことを将軍と勘違いしている”のだと、義昭に進言した。

「信長に恨みを持つ大名はまだまだいる。この朝倉義景にお任せを・・・」
朝倉は義昭から承認を受け、信長征伐に乗り出した。



信長は「信長朱印状書」を送りつけた一月後、京に入った。
諸大名たちと共に謁見する。

口を開いた義昭は、
新年の宴席に出られずに、料理が食べられなかったことを嘆いた。
それを聞いた信長は、今回の宴席織田家が仕切ったことを話した。

今回は料理で振り回されたくないと思っていた義昭は
「必要がない」ことを告げるが、信長はそれを完全無視した。


「それよりも、朝倉義景殿の姿を見たものはあるか?」
信長は諸大名に問う。
再三使いの者を出し、“上洛して将軍殿にご挨拶を”と申し上げていた。


「将軍殿、よもやわしの出した状書を無視し
朝倉殿に密書などを送ってはおりますまい。」
威圧的に睨み付けた。


謁見を終えた信長はケンを呼び寄せた。
「朝倉が反旗を翻したとわかった以上、ことはただ一つ・・・」
「北畠に引き続き、朝倉家にまで勝手に攻め入ったとなれば・・・」
可成は信長のこれからすることを見抜いていた。
だが今の状況は少しマズイ・・


「誰が勝手に攻め入ると言った?」
「ケンよ、おぬしの料理で将軍の了承を得よ。朝倉攻めのな。」

料理はほぼできていた。全部作り直し・・・
それに、料理の出来次第で戦が決まる・・・



「全て・・・作り直しです・・・」
調理場に勢いよく入ってきたケンは決定を伝える。
今からでは時間が足りない・・・ここは井上の出番・・

「この時代の料理の知識は、井上さんの方が上です。
それに、あなたは畿内や諸国の名物料理や名産品に精通していると聞きました。
これから俺のいう国の名産品を教えてください。
俺が時間のかからない料理法を考えます。」

井上に頭を下げて願ったことで、井上は上機嫌になり
喜んで協力を申し出てくれた。



出来上がった料理を運び入れた。
「蟹のカクテル 鯖の瞬間燻製梅肉ソース」

「この短い時間にこれだけの物を作り直させた。」
「この料理にはお館様のご意向が含まれているはず・・・」
秀吉と可成はこそこそと話をしていた。


「なるほど、織田殿の意を見事に汲んでおりますのう。」
2人の近くに座っていた徳川家康(竹山隆範)には理解できたようだ。

皆は何も言わずに箸をつけた。義昭も同じように箸を取った。


「やっぱり越前名物の蟹と鯖は美味ですのぅ」

家康の発した言葉で、ようやく秀吉は気づいた。

「越前、越前国の朝倉・・・越前を食う・・・・
つまり、朝倉征伐に出るというお館様の決意。

これを将軍殿がこれを食すということは・・・」

皆の眼差しが将軍へと向けられた。
(余が朝倉征伐を了承したことになる・・・
バカな・・本気か?これ以上信長を増長させてはならぬ。
だが・・この場でこの男に逆らうなど、誰が出来る・・・)


「いかがなされました?お召し上がりください、将軍殿。」
信長は静かに食事を勧めた。

(信長・・・出来ぬ・・誰かこの者を殺してくれ・・・)
冷や汗を流し、手を震わせながら料理を一口運んだ。

「美味い・・・・憎らしいほどに・・・」
「将軍のお墨付きにより、朝倉攻めじゃ。」

(俺の料理が戦のゴーサインになっちゃったよ・・)



とうとう出てきました徳永家康。
パッと見、誰が演じているのかわかりませんでしたが、
カンニング竹山さん・・・・?
ちょっとふてぶてしい感じがとてもよく合ってます。

畳に座ってバイキング?
ちょっと面倒くさい感じがして、本当に喜んでいたのかが不思議でした。

家出するならお肉バイキング!!食べ放題♪

カニカニ祭りだ~~








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