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好好!キョンシーガール 第3話 キョンシーの花道~演歌の心~ [好好!キョンシーガール〜東京電視台戦記〜]

好好!キョンシーガール 第3話 キョンシーの花道~演歌の心~

この物語は中国の妖怪“キョンシー”に戦いを挑んだ
一人のアイドルの記録である。

明日、TV出演が決定した9nine。
今日はメンバー揃って発声練習を入念に行っていた。

「ギャァァァ・・・」

川島海荷(本人役)だけに女性の悲鳴が聞こえる。
空耳かと思い、レッスン室の窓を開けて外を確かめてみた。
外では女性がキョンシーに襲われかけている。
助けに行かないと!!!

メンバーに今すぐ休憩時間を取ってもらえるように頼むが、
明日は新曲披露でTV出演。みんなの気持ちは高まっていて、休憩なんて必要なかった。
海荷はみんなに謝りながら急いで駆け付ける。

女性はキョンシーと腕の掴み合いをしてこう着状態になっていた。
海荷は女性の足の間に仰向けに滑り込み、下から飛び出してパンチ!!
キョンシーが怯んだところでお札を貼った。
キョンシーの動きが止まる。


こんばんは、川島海荷です。
みなさんはキョンシー、御存知ですか?
1980年代に日本で大流行した中国の妖怪です。
そのキョンシーが私のせいで現代に蘇っちゃったから さあ大変。
アイドルに女優に大学生に、大忙しの私が
道士として3ヵ月以内に101匹のキョンシーを退治しなくてはいけなくなったんです。
詳しくは番組ホームページをご覧ください。





TV東京の入り口前で警備員の隣に立ち、
音楽を聞きながら歌手になったつもりで歌を歌っているバンバン(鏑木海智)
歌はどうやら演歌。子供なのに渋い曲のチョイスだ。
TV局の入り待ち。サイン色紙を抱えて海荷が来るのを待っていた。
海荷はバンバンの姿を見つけて驚いた。こんなところにまで来ている!!

「なんであんたが来てんのよ!」
「だって・・今日の歌番組、昇司も出るんだろ?俺、昇司大好きなんだよ。」

海荷の知り合いってことで、局内に入り込むバンバン。
海荷が出演する「魁!歌謡SHOW!」の進行表に
小金沢昇司(本人役)の名前を見つけて興奮している。

「泣けるよ・・昇司の歌“ありがとう感謝”
昇司にサインをもらったらすぐに帰るよ。じいちゃんからも頼まれてるし。」
「小金沢さんを、昇司呼ばわりするのだけはやめてよ。」

バンバンだけならすぐにでも追い出したが、
じいちゃんが絡んでいるからむげに断れなかった。
仕方がないので小金沢昇司の楽屋まで連れて行くことにした。


海荷とバンバンが楽屋の方に歩いて行ったあと、
キョンシーがピョンピョン飛びながら局内に入って来る。
警備員がすかさず制止させようとするが、
今日は仮装オーディションの日で、
スタッフからは怪しまれることなく中に案内された。


小金沢昇司の楽屋挨拶にバンバンを連れてきた。
ノックをすると、マネージャーの河端(徳井優)が出迎えてくれる。
バンバンは親戚の子供の設定で、サインを頼んだ。
マネージャーはサインをさせることに難色を示すが、
子供のファンは貴重なこともあり、小金沢自身が入室を許してくれた。

「しつれいします。あの・・僕小金沢さんの大ファ・・・ヘックシュ!」
話しの途中でくしゃみをしてしまったバンバン。
コドモの姿からオトナの姿に変身してしまった。

「“ありがとう感謝”の歌が大好きなんです。」

さっきまでは子供の声だったのに、突如おっさん声で“好き”と言われ
小金沢の目線は台本からオトナバンバンに移る。
こんなわけのわからない冗談を小金沢は好まなかった。
バンバンはサインをもらえずに楽屋を出るしかなかった。

海荷は恥をかかされたことでバンバンを叱っていた。
そこに河端が小金沢の行動のお詫びに来てくれる。
今日小金沢昇司がカリカリしているのは、
のどの調子が悪くて休養して、今日が復帰初のステージだった。
しかも、TVの生放送。緊張しない人などいない・・


河端が海荷に謝るために楽屋を留守にしている間に
小金沢はいつも使っているノドスプレーが切れていることに気づいた。
河端を探して楽屋の扉を開けると、そこにキョンシーが立っていた。

自分の出番も控えていることで、バンバンを早めに帰したかった。
エレベータに連れて行き、扉が開くと水着の女性がぞろぞろと出てきた。
別の所で水着オーディションがあるらしく、かなり多数のビキニ姿の女性がいた。
バンバンは女性たちにクギづけになり、その場から動けない。

エロバンバンの目を覚ますために耳を強く引っ張り、帰りを促す。
その目の前をキョンシーがピョンピョンと飛んで行く。
キョンシーの方に駆け寄ると、楽屋の扉前で倒れている小金沢を見つけた。
目の周りは真っ黒で、長く伸びた爪は変色し始めている。
ここまでの姿になると、もう手遅れ・・・・
バンバンは海荷にお札を貼るようにうながすが、

「もう・・・死ぬのか・・・俺は・・・?」
少し残った人間の部分が話しをさせた。

「はい。死にます。」バンバンは身もふたもない言い方で死を宣告した。
少しオブラートに包んだ言い方をする必要があったと思い、海荷はたしなめるが

「いいんんだ。俺は親父の事務所に命預けてから、
いつ死んでも構わない覚悟で生きてきた・・
でもな、死ぬ前に一曲歌いたかった・・
カメラの前で歌ってから死にたかった・・・
河端を男にしてやりたかった・・」

小金沢の最後の叫びを聞いた海荷は、願いを叶えたいと思った。
バンバンに何か方法がないか考えてもらう。

「モチゴミンC+!」


もち米の効果としては
直接傷口に塗り込み、キョンシーによる傷の浄化。
直接ぶつけることで、キョンシーにダメージを与える効果がある。


そんなもち米を、餅つきのプロ(小野まじめ、せんちゃん(クールポコ))により、
丁寧に餅をつく。
一粒一粒では限界のあったもち米を、思い切って持ちにすることで
その効力を何倍にも高めたのが“モチゴミンC+”
新しいキョンシー退治のアイテム。バンバンの発明品!!

このモチゴミンC+を手で圧縮して餃子の皮ぐらいま薄くする。
それをキョンシーに噛まれた傷口に乗せると・・・
傷口が消えて、人間としての意識を取り戻せた。


小金沢の前の歌手のリハーサルが終わった。次は小金沢の番。
河端は井上プロデューサー(春田純一)に無理を言って
小金沢をねじ込んでもらったことのお礼を言いに行っていた。

司会者に今日歌う曲の紹介を受け、小金沢が立ち位置に着こうとする。
ピョンピョンと飛び跳ねて登場する小金沢の姿を見て愕然とする。
モチゴミンC+は失敗作だった・・

立ち位置だけでなく、前奏が終わっても歌いだす気配が全くない。
モチゴミンC+の効果で、小金沢のキョンシー化をさらに早めてしまった。

「小金沢さん、さっきから体調が悪いようで 医務室まで連れて行きます!」

海荷は小金沢のオデコにお札を貼りつけ、リハーサルから連れ出した。
この様子を見ていた井上プロデューサー(春田純一)は
河端が土下座で頼んできたのでキャスティングしたのに
小金沢に番組を潰されそうで説明を求めている。
河端は番組に出演できるように必死で井上を説得した。


小金沢を事務イスに乗せ、転がしながら廊下まで逃げだした。
残念だが小金沢はキョンシー化してしまっていた。
もう封印するしか残されていない。


遠くで説得を続ける河端の声が聞こえる。
「小金沢は今日の日のために血のにじむような努力をしてきたんです!
もう一度チャンスを!!!!小金沢を男にしてやってください!!」

海荷はその様子を影から見ながら思い出した。
小金沢も同じようなことを言っていた・・河端を男にしてやりたい
この二人の関係にグッときた。

「ねぇバンバン、戦うだけが道士じゃないよね。鐘で操って歌ってもらうの。」


開いていたリハーサル室に入り、
小金沢のオデコに貼ったお札を少しだけめくり上げた。
今日披露する歌に合わせて鐘を鳴らしてみる。
体は固くてぎこちなく動き、歌のためのマイクなのに口に入れて食べようとする・・
これでは歌を歌わせることなどできない。
バンバンは“幽霊道治邪秘本”(道士ノート)の89の術を海荷に見せた。
このノートは何でも載っていて、キョンシーを歌わせる術も記載されていた。
海荷はノートに従い、鐘を両手に持ってバックダンサーのように踊りながら術をかけた。

小金沢は曲に合わせて声を出す。
歌にまでなっていないが、歌手としての資質がここにきて発揮された。
練習をすれば歌うことが出来るかもしれない・・



魁!歌謡SHOW!の本番が始まった。
まず9nineが新曲を披露する。
海荷たちはそつなくトップバッターをこなした。

中華料理 海海軒では調理の手を止めて海荷の出番をTVで見ていた。
おじいちゃんは海荷よりも小金沢昇司が楽しみで、
出番を心待ちにしている。


本番を終え、小金沢の方に集中しようとしたが
道士のネックレスが、キョンシーが居ることを知らせる。
自分の隣にキョンシー化した小金沢がいるからだと思ったが、
小金沢がキョンシーになったのは、キョンシーに噛みつかれたから。
ということは、局内のどこかにキョンシーが居る!!
海荷はさっそく道士の衣装に着替え、キョンシーを探す。
これ以上の犠牲者は出せない。


大道具などを運び入れる大きなエレベータ前で気配をキャッチした。
ちょうどそこにエレベータの扉が開く。
水着オーディションに来ていた女性たちが全員キョンシーに変えられていた。

海荷一人で水着の女性が束になってかかってくる。
追いつめられた・・・・
ピンチのところにバンバンが駆けつけた。
襲いかかる海荷を助けるために攻撃をしようとしてくれるが、
キョンシーはピョンピョンと飛び跳ねると胸がプルプルと揺れた。
バンバンは水着姿のキョンシーの胸にクギづけになり我を忘れる。

この状態ではバンバンは役に立たない。
海荷は自力でキョンシーたちを引きはがし、バンバンを小金沢の出番の方に向かわせた。
本番まであと3分。一気に方を付けないと間に合わない!

「月に変わっておしおきアルよ!」

キメ台詞を言いながらキョンシーに飛び蹴りを食らわせる。
ひるんだすきにお札を貼って動きを封じ込めた。


小金沢の出番。駆けつけた海荷は鐘を鳴らして小金沢を操った。
呼び込みに来たスタッフが小金沢のオデコに張り付けてあるお札を剥がす・・
目が赤く光を放つ。


小金沢は飛び跳ねながら立ち位置に着いた。
曲が流れだし、前奏が終わっても歌えない。
歌おうと もがいている小金沢を止めようとスタッフが近づいた。
スタッフを敵とみなした小金沢は、スタッフを投げ飛ばす。

このままでは番組どころか全員が小金沢に倒されてしまう。
もう倒すしか道は残っていない・・でも生放送で道士にはなれない。

暴れている姿を見ていた河端は、本番中なのに小金沢に近づきグーパンチを入れる。


「小金沢!!ふざけんじゃないよ!病気がなんだよ!
今までみたいに歌えないからって何だよ!
何プレッシャーに負けてんだよ。こんなあんたなんか見たくなかったよ。
俺が応援したいって思った、歌手の小金沢はどこに行っちゃったんだよ!」

泣きながら思いをぶちまけた川端。

「あ…り…が…と…… あ…り…が…と……」

海荷は小金沢にマイクを握らせる。
おとなしくなった小金沢の様子を見て、仕切り直し。
音楽が流れ出すと、小金沢は元の美声を取り戻し、最高の歌を披露した。



小金沢昇二と水着の女性たちを連れての帰り道。
小金沢が起こした奇跡に感激しているバンバン。
せっかくだから部屋に置いて、歌って欲しいと考えている。

「それはダメ!インテリアのバランスが崩れる。」

え??バランスが合えば、置いてもいいの?
なんて考えてはいけません。
おっさんバンバンが海荷の部屋にいるのだけで十分です。


伝説のキョンシー覚醒まで、あと56日…



小金沢昇司の宣伝みたいな回になっていました。
でも、以前CMに出ていたノドスプレーを使ったりして
小ネタを挟んだりしましたし、失敗作の試作品を使えたのでヨシとしますか。

歌い続けたのはこの曲。耳に残る歌でした。
小金沢昇司/ありがとう…感謝/南部酒(CD)

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価格:1,200円(税込、送料別)


肌が潤います。せっかくコロコロするなら効果が良いのを使ってください。


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