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戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY- 9話 最終回 ネタバレ 林遣都 武田航平 徳山秀典 [戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY]

戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY- 9th 9話 最終回 Moonlight Party

9th 9話 最終回 Moonlight Party

「貴様、何をした?」
織田信長(GACKT)は静かな怒りを明智光秀(樋口夢祈)にぶつけた。

「能登攻めの時、あなた様から預かった兵たちにこう命令したのですよ。
“敵は、本能寺にあり”とね。」

光秀は挑むような目つきで、信長の質問に答えた。
真実を知らない兵たちは“伊達武田の連合軍に本能寺を占拠された!”と思っている。
光秀の話しを聞けば、こう思うのも当然のことだろう。

伊達武田軍に一矢報いるために、本能寺に火を放った。
中にいる人間全員を蒸し焼きにするつもりのようだ。

炎は今いる洞窟の中にまで入り込んでいる。

「光秀よ、貴様ももう死ぬぞ。」
信長は静かな怒りをたぎらせて、光秀に剣を向けた。

「かまいません信長様。あなたの最期を見届けることが出来るのであれば・・」
光秀はとっくに腹をくくっていた。

「安い余興に、蠅もすがろう。」
「お褒めに預かり、光栄にございます。」


うわべだけの会話が白々しく続く。
こんなくだらないものを見ている筋合いはない。

「は?くだらない。仲間割れなら勝手にやってくれ。
俺たちはここで死ぬわけにはいかねぇんだよ!!!」
伊達政宗(林遣都)は、背後に迫る炎をのんびり見ているつもりはなかった。
仲間割れのことは無視して、信長に向けて刀を構えた。
真田幸村(武田航平)も同じ気持ちだった。
政宗と交わした誓いのために、ここで死ぬなど考えられない。
幸村も信長に向けて、槍を構えた。


「死にぞこないが。」
信長は左手に持つショットガンを、政宗幸村に向かって放った。
二人は弾道を見極めて避ける。避けながらも信長 目がけて走る。

「どぉりゃあ!!!」
「せりゃあ!!!」
渾身の力を武器に入れ、信長に突っ込む。
信長は右手に持っていた剣で、2人の攻撃を受け止めた。


「魔王を倒し、男と男の決着をつける!!!」
この誓いが二人の気持ちを一つにしていた。

「こざかしいわ!!」
信長は目にもとまらぬ早業で、幸村のボディにパンチを入れる。
その後、政宗にもパンチを入れた。


こんなものぐらいでは闘志は薄れない。
今一度、信長目指して走り出す。
信長はショットガンを討ちまくりながら二人の相手をしていた。

「さすがは信長さま。独眼竜と甲斐の若き虎を相手に、呼吸一つ乱されぬ。
ですが、背中ががら空きですよ。」

光秀は信長の下でじっと今まで耐えていた。雨の日も風の日も・・・
全てはこの良き日、収穫の時を迎えるため。

「ついに私が禁断の果実を・・
蜜をたっぷりと詰めた極上の果実を手に入れられるのですね。

信長さま、あなたの命 この明智光秀が頂きます。」

光秀は鎌を振り上げ、信長めがけて振り降ろそうとした。
信長は二人の攻撃をかわして、マントを光秀に向かってひるがえした。
マントは光秀をふり飛ばす。
背面から地面に叩きつけられた光秀は、痛さのあまりに立ち上がれない・・

「いったぁい・・・」
「甘いわ光秀。余が貴様に背を預けると思うたか?」
「わたくし、やっぱり信用されてないんですね。」

光秀の長い銀色の髪を炎が襲う・・・

「ですが、あなたの手で討たれるとは、夢のようです・・・・・
じゃあ、早く殺してください。信長さま、その手で私にトドメを・・・
私を刻んで・・・」

炎の勢いは容赦なく、明智光秀は炎に蒔かれて死に絶えた・・・
遺体は骨一つも残らず、業火にまかれて


「是非に及ばず。」

光秀を殺した炎を、マントに絡みつかせて幸村に投げた。
二人を目がけて炎は飛んで行く。

「百鬼眷属、我が背名にあり。いざや開かん、瞑帝の門。」
「おのれ、魔王!!!」
「落ち着け、真田幸村。よく見ろ、あれはただのおっさんだ。
誰かのためや、人の思いを背負うなどとは無縁のなぁ!」

「正宗殿・・その通りでござる。
お館さまの志には到底及ばぬ、ただのおっさんでござる・・・」

「行くぞ!!!Ready!GO!!!!」
政宗は六振り全てを取りだし、幸村は二槍構えて信長に向かっていく。



幽閉されていた武田信玄(岩永洋昭)を連れて、
先に脱出をしていた猿飛佐助(井澤勇貴)
しんがりを務めてくれていた かすが(落合恭子)と無事に落ち合えて安堵した。

信玄と佐助は、出口もわからずに脱出をしたが、
旨い具合に抜け道を見つけて山の裏口に辿り着くことができた。
幽閉期間が長く、その間ほぼ座ったままの姿でいたことで
足が思うように動かせなくなり、佐助の肩を借りなければ立っていられなかった。


「あれは?」
紅い月の光ではなく、炎の明かりが月の光をにじませていた。
信玄は幸村のことが気がかりで仕方がない。


政宗と幸村は出せる力を振り絞り、高速技を同時に繰り出していた。

「手ぬるいわ。」
信長は二人の攻撃を、剣の一振りでなぎはらった。

「我が覇道に立ちふさがる者、“死”あるのみ。」
紅い月の光を背中受け、最小限の力で戦っている。
大人と子供のケンカぐらい、力に差があった。


「な、何て強さだ・・・・
だがまだ諦めるわけにはいかねぇ・・
ここで心を折られてちゃぁ、小十郎に顔向け出来ねぇんでなぁ!」

「それがしにも仲間がいる。
それがしを鍛え、励ましてくれた友がぁ!!!
俺たちに未来を託してくれた仲間がぁ!!」

みんなの思いに応えるために・・・
「魔王を倒す!」

闘志はまだ消えていなかった。
さっきまで全力だと思っていた力は、仲間のことを思い出したことで増幅し

政宗と幸村、覚醒・・・


「来るがよい、竜虎よ。」
一人ずつ戦い、二人まとめて戦い、いろんな攻撃を仕掛けるが
魔王の力はまだ自分たちより上にあった。


「バラバラではダメだ。思い出せ、あの森での戦いを!!」

政宗に言われ、幸村は森蘭丸と戦った森でもことを思い出した。
あの時は確か、2人の連携がうまくいった。
幸村が蘭丸目がけて槍を投げ、蘭丸の弓を弾き飛ばす。
その隙に政宗が蘭丸目がけて駆け込み、刀を一振り。

「力を合わせれば、絶対あいつを倒せるはず!」
「1+1=2 いや、それがしの2本の槍と正宗殿の6振り
合わせて8つの牙となる!」


息を乱さず呼吸を合わす。二人は一心同体・・

2人の攻撃はやはり信長の剣一振りに弾き飛ばされるが、
今回は信長が力に押され、一歩足を引いた。
やっと攻撃が効いてきた。

「いいぞ!!行くぞ!!ONE!」
「ツー!!!」

2人の息は合っていた。
以前政宗が言っていた掛け声に合わせて再び攻撃を始める。

奥州筆頭 伊達正宗
天覇絶槍 真田幸村
2人の合体技は、信長を後退させた。

必殺の一撃、合体技を使い信長に攻め込む。

「滅びの風に、散るがよい。」

信長はショットガンと剣を同時に使い、2人の武器をバラバラに砕いた。


「人間50年。化天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。」
小さく息を吐き、信長が倒れた。仰向けになったまま身動きが取れない。

「是非も無し・・・・」
言葉が口からこぼれたと同時に息絶えた。


政宗と幸村が信長の確認をしようとしたが、
大爆発がここまで迫り、信長ごと吹き飛ばしてしまった。


2人はこの炎を見ながら、戦いの終わりを噛みしめた。







「ま・・正宗様・・・」
おぼつかない足取りで片倉小十郎(徳山秀典)が信玄たちの所に辿り着く。
大爆発が起こり、2人の安否が気がかりだった。

「そんな・・・ウソだろ・・旦那!!!!」
「正宗様・・・」

2人が居なければ、この戦いに意味が残らない。
茫然と、遠くから見える炎を見つめていた。


「おーーーーい!!おーーーーい!!!」

森の向こうから声が聞こえる。
声の方を見てみると、
政宗と幸村が互いに支え合いながら歩いてこちらに向かっていた。

生きていた・・・

「正宗様・・・」
「小十郎・・・待たせたな。お前の無事は信じてたぜ。」

言葉を尽くさなくても、分かり合える最大の友。
政宗と小十郎の間の絆は、より強固なものになった。


「無事戻ったか、幸村。」
「お館様も、よくぞご無事で。」
「若虎が、すっかり見事な虎になりよって。立派になったな、幸村。」

試練を超えて成長した幸村の姿を見て、信玄は頼もしく思えた。


再会を喜んでいたが、ここはまだ敵の真っただ中。
油断していると、いつ攻撃にあうかわからない。

「は?しゃらくせぇ。この俺が蹴散らし・・・・」

政宗は足元から崩れてしゃがみこんでしまった。
魔王の攻撃は足にもきていた。

「正宗様。無茶はなさいませんように。」
「お前に比べたら、たいしたことは無い。」

奥州筆頭の意地が体を動かそうとしていた。そんなことは百も承知・・
これ以上の無茶を政宗にさせるわけにはいかなかった。

「O.K. だったら、ここをどう抜ける?」

みんな力を使い果たし、全員の力を足しても切り抜けられるほど残っていなかった。


先を読んで駆けつけた上杉謙信(有末麻祐子)
「本能寺を取り巻いていた明智軍を、排除しておきました。」

謙信のおかげでこれ以上戦う必要がなかった。



休息を取り、丸い月が伊達正宗と真田幸村が対峙している姿を照らす。

「あんたのお館様が行っちまうぜ。」
「わかっておるでござるよ。」
「だったら、なぜ残っている?」

「正宗殿こそ、そこを動かぬではないか。」

魔王:織田信長を打倒した。今、政宗と幸村を邪魔するものはない。

「頃合いかと思ってな。始めるか?」


政宗は戦いをするべく構えをとった。
幸村も、体の筋を伸ばしながら戦いに備えた。
対峙したものの動かない。

2人とも先にかかっていかない。

「良い月だ。殺し合うにはもったいねぇ・・」
「奇遇でござるな。それがしも同じことを思っていたでござるよ。」

「The Moonlight Party.
あんたとはいつかやる。だが、今日の月じゃねぇ・・See you・・」

政宗は仲間の所に戻って行った。


「その時は、全力でお相手いたす。」
幸村は、立ち去る正宗の背中につぶやいた。




月は沈み、また昇る。
あの二人が相見える日は、必ずや来る。
されど、この乱世も月から見れば、ほんの水泡の出来事に過ぎないのかもしれない。
なればこそ、人はその水泡のごとき一瞬に 全てをかけて生きるのだ。

「あなたと私も、いずれ決着をつけましょう。」
「望むところだ。」

信玄と謙信。好敵手ではあるが、敵味方同士。
政宗と幸村のように戦う時がいずれは来る。



かくして戦いは終わった。
織田信長を討ち果たしたつわもの達は、
天下を統べるその日のために、懐かしき故郷へと帰って行った。



そして・・素晴らしき月夜がやってきた・・・・


「さすがは甲斐の虎、付け入るすきがありません。
正に、動かざること山の如し・・」
上杉謙信は戦いの相手、武田信玄が敷いた陣に賛辞を述べた。


「やはり好敵手との戦いは気が抜けぬ。」
武田信玄はこの戦いを楽しんでいる。



「この俺を抜きにして天下取りのParty を始めようってのか?
おもしろいジョークだ。なあ!小十郎!!」
「御意」

一足遅れで戦場に向かう伊達政宗。急ぎ馬を走らせていた。
信玄の陣から政宗が近づいてくるのがわかった。
真田幸村は、政宗の到着を待っていた。

政宗が目指す方向には幸村がいる。

「ここより先は、それがしを打倒してから進んでいただく!」
「そうだったな。俺の通り道にはあんたがいる。」

「天覇絶槍 真田源次郎幸村、この熱き滾りの全てをかけ いざ!勝負!!」
「奥州筆頭 伊達正宗、推して参る!!」
2人は満月に照らされながら、戦いを始めた。



月から見れば 人の、大地の、何たる小さきことよ。
その限りある大地を、限りある命を賭けて取りあう。
漢たちは戦っている。
漢として生きること、すなわち「戦うこと」



「正宗殿!!それがし今このときは、
一人の男として正宗殿と戦っているでござるよ!」

「俺もだ!あんたは俺を一人の男に戻してくれる。
これは天下取りのPartyじゃねぇ、
漢と漢の、最高にCoolなPartyだ!!」


「行くぞ!!伊達正宗!!!!」
「来い!!真田幸村!!!!!」


終わり。



終わってみればあっけなかった印象でした。
信長の倒され方がゲームらしく、
ヒットポイント?が無くなると終わりみたいな感じで
「えっ??」と言ってしまったぐらい倒されると思いませんでした。

小十郎が死んでいなかったのもびっくり!だし、
初めて触れた戦国BASARAだったので、
アニメとかも見てみたいです。

戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-
読んでいただきありがとうございました。

また気に入った作品があれば、読みに来てください。


部屋に飾れる幸村!


政宗もいいですね!!



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