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ドラゴン青年団 STAGE.1 第1話 ネタバレ ストーリー 安田章大 ヨシオ [ドラゴン青年団]

ドラゴン青年団 STAGE.1 第1話 旅立ちの喫茶店

小さい頃は世界の主人公だった。
風呂敷をマントのように首元で縛り、段ボールで作った剣や鎧で友達と戦う。
世界のために戦うヒーローだった。

そして今・・・・僕は再び世界の主人公になった。

主人公と言っても、ゲーム“ドラゴンズ・ドグマ”の中・・・
コンビニの弁当殻がそこかしこに置きっぱなし、
散らかしほうだいの部屋の中で、電気も点けずTV画面の明かりだけで
ひたすらゲームをやり込んでいた。





STAGE.1 旅立ちの喫茶店

とある町の喫茶店“チロル”
店内では客が熱心にTVを見ていた。


TV画面に映っているのは“ドラゴン最新情報”
ドラゴン出現から1週間 いまだ予断許さぬ状況
画面下には避難勧告の情報が流れ続けている。

「私は今、東京都港区の東京タワーが見えるビルの屋上が見えます。
東京上空にドラゴンが出現してから早1週間。
ドラゴンは以前東京タワーに留まったまま、動きを見せていませんが
まだまだ予断を許さない状況です。

現場では混乱が続いています。
政府は引き続き、全都民に強い警戒を呼び掛けています。・・・・」


アナウンサーがドラゴンについて実況中継をしていた。
それを他人事のように見る ヨシオ(安田章大)とケンジ(遠藤要)。

東京だけが盛り上がっている感じがしていた。
自分たちのいる環境ではかなり冷めていて、
ドラゴンもゴジラも東京ばかりを狙うのはなんでだろう?
なんて考えていた。


「いやぁ・・俺がドラゴンだったらよ、東京行くもん。」
「ちょっと待て・・・・俺も行くわ。」
「どうせならスカイツリーに行った方がよかったのにねぇ・・」
なんて、うだうだした会話が続く・・・


このぬるい空気は不謹慎。
喫茶”チロル“を切り盛りしているヨーコ(蓮佛美沙子)は、TVを切った。
コーヒー一杯で粘る2人に追加注文を迫る。
ヨシオはカレーを注文。ケンジは取り皿を注文?

本当は呑気にお茶をしている場合ではなかった。
今日は、光山町の青年団の例会
団長(ユースケサンタマリア)が発案した「ピッカリエ」の打ち合わせ。

「ピッカリエ」とは・・商店街“ライトアップ”作戦のこと。

シャッター商店街に電気をつけても誰も喜ばないし、
世の中には他にライトアップすべきものがいくらでもあると思っていた。
例会に行くのもかったるい。


ここで油を売っているケンジは実家の電気屋を継いでいた。
商店街の近くにオープンする大型ショッピングモール“プラズマモール光山”
ここにテナントとして“ビックダ電気”が入店していたことつい最近知った。
まさか、もしかして・・と思っていたが、この思いは現実となり
電気屋はピンチだった。

これはカズキ(大東駿介)の仕業だと踏んでいた。
カズキはこのショッピングモールを企画した東京の会社に勤めていた。
今はドラゴン出現のおかげで、自分の企画した防災セットが飛ぶように売れていた。


ヨーコとはメールをやり取りする仲で、カズキの詳細を結構知っていた。
週1ぐらいで“東京便りその1”みたいなタイトルでメールが送られてきて、
いまでは“東京便りその628”ぐらいまでになっていた。


ヨーコの妹ユカ(新木優子)が帰ってきた。
その後ろにくっついてきたのはタモツ(本多力)。

「ちょっと!考え直してよ!!俺の、俺のどこが悪いんだよ!」
ユカの腕にすがりつき、中に入るのを懸命に止める。

「東京は怖ぇぞ!魔都だぞ!!
待ってるから!俺、この町で・・待ってるから!!!」
「ウザい・・」
タモツの腕を振り切り、ユカは部屋に入った。


ユカは上京し、映画のヒロインオーディションを受ける。
そのことで頭の中はいっぱいだった。
このオーディションはカズキの会社が出資した映画で、
カズキからオーディションに来るように誘われていた。
今回はオーディションに合格する可能性が高かった。


タモツはカズキに逆恨み。
「あいつ・・姉ちゃんがだめだから妹にまで手出したのかよ!!」


「みんなカズキにしてやられてんな。ってか、東京に。」
ヨシオはニヤニヤと笑いながらみんなを指さした。

本当のところ一番東京にやられたのはヨシオ。
ギターと夢を持って上京し、ギターだけ持って帰ってきた。

ヨシオの言い分は「いったん帰ってきただけ。」
そう言ったものの、この場の空気に耐えきれなくなり店を出た。



平凡な町、平凡な暮らし、平凡な毎日・・・
僕たちの地元 光山町は、これと言って何の面白みもない町で
ほどほどに楽しくて、ほどほどにつまんなくて
そんな人生がずっと続いて行くものだと思っていた・・



“チロル”から出たものの、
どこに行くあてもなく、足は商店街の方に向いた。

商店街は開いている店はまばらで、ほとんどシャッターが閉じられていて
その中でもましな通りを歩くと、CDショップが目に留まった。
過去の栄光の象徴、自分のバンドのポスターが貼ってあり
地元は一応応援してくれていたことを知った。

足は古本屋で止まる。
目当ては“ドラゴンズ・ドグマ”の攻略本。
でも、古本屋にはそんな本は置いていなかった。

店主は、完全に居眠り・・・
かなりのぬるさに、何とも言えない哀愁を感じた。
帰ろうとしたその時に、在庫処分のワゴンセールが目に留まる。
ワゴンにぎっしりと本が積まれていて、その上に皮で出来た巻物が置いてあった。


本の中に巻物・・・
この不思議な状況に、ヨシオは思わず巻物を手に取った。

「欲しいの??」

眠っていたはずの店主が声をかけてきた。
本意気で眠っていると思っていたので、かなりびっくり!
店主が店の倉庫から見つけ出した物で、見ても意味がわからなかった。
ニコニコと笑いかけ、なんとなく手に持っているヨシオに巻物をくれた。


巻物をもらったので、せっかくだからケンジとタモツに見せてやろうと
チロルに戻った。

広げて見せるが誰も中身は読めなかった。
でも、古文書的なもので売ればお金になるとヨシオは考えていた。

ヨーコはいつまでたっても居座る3人をうっとうしがっている。
そんなヨーコにヨシオは巻物を見せた。

「ドラゴニア文字?
懐かしい!!これ、ドラゴニア文字じゃん!!」

ヨーコは久しぶりに見たドラゴニア文字に感動した。
光山町の子供たちの習い事といえば、習字・そろばん・ドラゴニア文字。
ヨーコはドラゴニア文字を習いに行っていた。
ということは・・・この文字が読める!?


巻物に書かれていたのは・・・

「かつてこの世界には光と闇の戦いがあった。
闇の世界から現れしドラゴンがこの世を滅ぼしかけたとき
光の戦士たちが現れ、ドラゴンを倒した。

光の戦士たちは、4つのクリスタルと聖なる剣“ドラゴンスレイヤー”を使って
ドラゴンを討ち負かし、封印した。

それらのアイテムは、今も光の都に残されており
ドラゴンが再びこの世に現れしときには、
光の戦士の末裔たちが、それらを使ってドラゴンを倒す。

ドラゴンは放っておくと、どんどん闇のエネルギーを蓄え やがて暴れ始める。
そして、世界は闇へと包まれてしまう・・・」


この巻物は予言を表しているというよりも、過去の記録と思われる。
4つのクリスタルのエネルギーを剣に集めてドラゴンを倒す・・
一種の攻略本とも考えられた。
右隅にある紋章と同じ紋章を持つ者が、光の戦士。


この紋章に見覚えがあった。どこで見たのだろうか・・・?

ヨーコは自分の右肩にアザがあることを思い出した。
みんなに内緒でシャツをめくって見てみると、紋章と同じ形!!

ヨーコの腕の紋章を見て、タモツも思い出した!右肩にあるアザ!!
シャツをめくって見ると紋章と同じ形!!

申し訳なさげにケンジがシャツをめくって左肩を見せる。
あ!!紋章と同じ形!!

ヨシオは・・・? あ!!思い出した!
おもむろにベルトを緩め、パンツごと引き下ろす。
左側の尻たぶに紋章と同じ形のアザが!!!


ていうことは・・・ここにいる4人は光の戦士!?!?!?
この現実を消化しきれない・・


「いったん寝かそう。」
ケンジの言葉に、動揺していたみんなは食いついた。
これはもしかして夢オチだったらいいのに・・


店に突然団長が入ってきた。
一同 挙動不審となり、あたふたしまくる。
例会を3人がサボったことをとがめに来ていた。
ペナルティとして 3人に火の用心の見回り、
消防団の火の用心パトロールを課した。

“ピッカリエ”を成功させるために、地元の協力は不可欠で、
今のうちに消防団に顔を売っておきたかった。


商店街の中を、拍子木を叩きながら、消防団と共に火の用心を呼び掛ける。
小さな鳥居の前でヨシオの足が止まった。
鳥居の真ん中に掲げられているのは“光守天”

そう考えてみると、光山町はファンタジックなネーミングの物が多かった。
竜ヶ谷一丁目、ドラゴニア文字の塾、地蔵のように見えて剣と玉を持つ石像・・


「戸締り用心火の用心。ドラゴン用心闇用心。」
消防団の人が言う掛け声の中にも竜が入っていた。


火の用心パトロールが終わり、
消防団のおじさんに銭湯の無料券をわけてもらった。



ヨシオは裸になりながら、自分のおしりについている紋章が気になっていた。
自分だけどうしておしり?

「なぁ、消化出来た?光の戦士。」
ケンジが寝かせておいたドラゴン話を振ってきた。

「俺らは・・・決めた。
ドラゴン倒せたら、面白いなぁって・・
このままだと世界が終わるって観点もあるよね。」
探り探りでヨシオに話す。


「俺たち、末裔なわけじゃん。
だから、先人たちの意思を継ぎたいってのもあるじゃん。」
探り探りヨシオも返す。

「無理でしょ!!倒せると思ってる?ドラゴンだよ!」
ヨーコの声が聞こえた。ヨーコも銭湯に来ていた。
風呂上りのフルーツ牛乳を飲みながら、マッサージチェアに座る。


自分たちは生身だし、ドラゴンは東京タワーに巻きついて何もしていない。
だから、放置した方がいいと話し続ける。
3人共、ヨーコの話しを適当に聞いていた。
ケンジがメガネをかけて男湯の方を真剣に見ている。

あっ!!!!!!

そんなケンジの姿を見たヨシオとタモツも男湯を見た。
ケンジの指さす方それは・・・

普通の銭湯だと、富士山の絵とかが描かれているペンキ絵が、
クリスタルと剣の位地が書かれた地図だった。


思わず笑いが込み上げる。
各自のケータイに写真で残し、ニヤニヤしながら見つめ続けた。



僕たちはこの日から世界の主人公になった。


タモツはユカにさっそくメールする。
“ユカ、俺 光の戦士だったんだ。
ドラゴン倒したら、ヨリ戻してくれ”

ケンジはショッピングモールの勢いにも勝てる気がした。



それぞれの個人的な動機はともかくとして、
世界を救えるのは、他でもない“僕たち”なんだ!!!




もうすぐドラゴンクエストが発売されますので、
各人が主人公で戦士となりますね。
でもこのゲームのような話が本当だったら・・・

仲間が最初っからいるのは心強いでしょうね。


すごい破壊力のありそうな剣です。



闇を切ることはできないかもです。



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