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パーティーは終わった Episode4 抱きしめたい ネタバレ 仲里依紗 林遣都 トニー [パーティは終わった]

パーティーは終わった。Episode4 抱きしめたい。


1am
夜も深くなり、パーティーは少しまったりとした雰囲気。
脚がパンパンで、ハイヒールを履いていられなくなった朝倉十朱(仲里依紗)は
脚を引きずりながら、外のポーチに出た。

ミニ噴水を見つけた十朱は、
人が見ているのも構わず、ハイヒールを脱いで中に入った。
脚の熱気が引いていく感じが、とても気持ちよかった。

ポツポツと振り出した雨は、本降りへと変わっていく…

不意の雨に驚いた十朱は、慌ててハイヒールを履いて屋内に戻ろうとした。
ハイヒールを履くのに手間取っていると、
開かれていたテラスの扉を閉められてしまった。

むくんでサッと履けなかった自分の脚を呪いながら
テラスの扉を見ていると、ボーイ(津田寛治)が傘を差し出してくれた。

自分のために酎ハイを用意してくれたり、傘を差し出してくれたり、
とても気が利いていた。

「風邪などお召になりません様に…」

十朱に傘を渡すと、濡れながら屋内に戻って行った。


傘をさしたまま、ハイヒールと格闘する。
片足を上げて、よろよろとバランスを取った。
テラスの向こうに、人影!?
ハイヒールを履くのを諦めて、近づいてみる…

小刻みに震えている……人???




Episode4 抱きしめたい。


土砂降りの雨の中、コンビニ弁当を下げて家に帰る。
ガードレールの近くで倒れこんだ男の人を見つけた。
好奇心も手伝って近づいた。

「大丈夫ですか?」

十朱は声をかけて見た。動く様子が全くない。

「病院、連れて行きましょうか?」

“病院”という言葉に反応して、顔を上げて左右に振り、
そのまま気絶してしまった。


自分の部屋に連れ帰った十朱。
床に寝転がしていたが、ずぶ濡れで泥だらけ…
服を脱がせてお風呂場に連れて行った。
シャワーを頭からかけ、強引に洗った。


自分のベッドに寝かせ、
氷のうの代わりにナイロン袋に氷を入れたものを、顔や体に押し当てる。

不意に目を開けた。

「大丈夫?」十朱の呼びかけに
「ここはどこ?」反応が返って来た。
「ここは私の家。
あなた、すごくひどい怪我してた。何も覚えてないの?」

何があったのかを思い出そうとして、脳みそを懸命に動かしてみるが
何も覚えていなかった。


「あなた、誰??」
「分からないの?私は、あなたの恋人。
ずっと探していたの…やっと見つけた。
トニー…」

十朱は恋人だと、嘘をついた。
壁にポスターを貼っていた、トニー・レオンのトニーをとってそう呼んだ。



今までの記憶がないトニー(林遣都)。
いつもうつろな目をして、外を見ていた。

十朱は かいがいしく世話を焼いて、
今日はボサボサだったトニーの髪を切っていた。


ケータイが鳴る。
ディスプレイ画面を見て一瞬ちゅうちょしたが、電話に出た。

「もしもし、もう電話して来ないでって言ったでしょ。
あなたと私は終わりなの。
理由???そんなの わかり切ってるでしょ?

何の未来のない関係は、楽しくなかった・・
では。」

一つの恋が終わっていた。
抜け殻のような十朱に、トニーがちょうどよかった。
電話を切った後、何もなかったかのように散髪の続きを始めた。


並んで一緒にご飯を食べる。
手を繋いで一緒に散歩をする。


(記憶を失った彼を・・
この 何もあてのない、誰のものでもない彼を、
私は自分のものにすると決めた。)


トニーは十朱の服を着ていた。
ジーンズの裾が短いぐらいで、特に違和感のないほど華奢で着こなしていた。
一つだけ代用できないもの・・・“靴”
これだけは家に連れ帰ったときと同じものだった。
トニーが履いていたのはタップシューズ。かかとと足先にプレートが付いていた。

体が覚えているのだろうか?
歩きながら、たまに軽やかな音を立ててステップを踏む



街を散歩していて、一軒の服屋に入る。
いつまでも女性ものの服を着せられない。
十朱が見繕った服を着る。人目を引くほど恰好よさが増した。
店員さんの目の色が変わったのがわかるほどだ・・・
何にも頓着なしのトニーは、十朱が気に入る服をためらいもなく着る。

次は靴探し。
靴屋の店員が探してくれた靴は、服ともよく合っていた。
服同様に、そのまま履いて帰ることにした。
履いてきたタップシューズは、かなりくたびれてボロボロだったので、
店員に頼んで捨ててもらうことにする。

ゴミ箱まで運ぶ店員から、トニーは慌ててタップシューズを奪った。
自分のルーツに辿り着くための最後の品。捨てられない・・・

「捨てちゃ、だめだ!」

トニーの初めての自己主張・・・十朱は従うしかなかった。


川(荒川?)を見ながらベンチに並んで座る。
トニーは十朱の髪を編む。男の人なのに手先がとても器用だった。
恋人たちのグルーミング。
十朱は甘い気持ちで一杯になり、トニーに膝枕をしてもらい 甘えていた。


遠くの方で音がする・・・・・懐かしい音???
トニーは音の方に走り出した。
膝枕をしていた十朱のことを全く忘れて・・

「トニー!!トニー!!!!」
走って行ったトニーを追いかけながら十朱は叫ぶ。


カチャ シュッ カチャ カチャ・・・・


トニーが歩きながら鳴らしていた音と同じ音が聞こえる。
一抹の不安を感じながら音の鳴る方を見てみると、
橋の下で小さなテントを建てて暮らしている女性が、タップをしていた。
この女性は髪を三つ編みにしている・・・


覗きこんでいた十朱と女性の目が合った。
女性は十朱に微笑みかける。

はっとした。もしかして・・・・・・
十朱は慌ててトニーが編んでくれた三つ編みをほどく。


トニーは音の正体を見つけられなかった。
十朱はトニーを見つけると、この場から逃げるように立ち去った。



眠っていても脳裏から離れないほど強烈な記憶は、
タップの音と共に十朱を苦しめる。
音の切れ目と同時に目が覚めた。
幻聴?まぼろし??
隣に眠るトニーの顔を眺めながら、ぼんやりと考え事をする・・


玄関に置かれたタップシューズが目に留まった。
十朱は全ての元凶を、このシューズのせいだと思い
トニーの眠っている隙に、ゴミに出した。





仕事から帰宅。
「ただいま!!」「おかえり。」
トニーはテレビから視線をそらさず、言葉だけで「おかえり」を言う。
靴を脱ごうとした十朱。
そこには捨てたはずのタップシューズが置かれていた。


「トニー、買ってあげた靴は?」
「足に合わないから捨てた。」

いつの間に出かけて靴を拾ってきたのだろう?
タップシューズを捨てた腹いせは、買った靴を捨てることだったのか?
いろいろな思いが頭の中を巡った。


次の日、
「私のいない間、勝手に部屋を出ちゃだめだよ。」
出かける前にトニーに念を押した。

「うん、わかった。行ってらっしゃい。」
いつもと変わらぬトニーが見送ってくれる。
いつも通りに部屋を出た。扉の前でゴソゴソ・・
十朱は扉に大きい南京錠を取り付けた。
これでようやく安心して仕事に向かった。


「ねえ 今度の休み、お弁当持ってどこかに行かない?
やっと不倫から抜け出せたんだしさ。」

地味にデスクワークをしていた十朱に、同僚が声をかけてきた。
十朱が不倫の恋に身を焦がしていたことも知っているほど旧知の仲。
同僚はダブルデートに誘ってくる。
トニーが他の人と交わっても平気なのか?一抹の不安が十朱を襲う。



公園で同僚カップルを待つ2人。
十朱はトニーと並んで座る足元を、不意に見つめる。
自分のスニーカーと、トニーのタップシューズ・・・

同僚カップルと合流して、公園でフリスビーを始めた。
彼から受けた十朱は、トニーに向かって投げる。
受け取ったトニーは、彼に向かって投げる。
彼の手元には行かず、大きく外に外れて行った。

みんなは取りに行くために小走り。
トニーは遠くで聞こえる音に反応して、みんなと別の方に走り出した。


トニーがいなくなった・・・
十朱の耳にタップの音が聞こえる。空耳?
耳をそばだてて聞いていると、そう遠くない場所で鳴っているようだとわかる。

「トニー!トニー!!」

一生懸命にトニーを探す。どこにもいない・・・
十朱は音のする方を目指して走った。


人垣が出来ているところに近づくと、音はどんどん大きくなってきた。
隙間から覗くと、この間の女性がタップを踏んでいた。
女性の動きが止まり、正面を向いてほほ笑んだ。
その笑顔の先にトニーが立っていた。

トニーも女性に微笑みかける。
女性はステップを踏んで、トニーと会話を始めた。
トニーも女性の奏でる音に反応して、タップを踏んだ。
2人の音は重なり合い、新しいメロディが生まれた。


その様子をずっと見ていた十朱。
イキイキとした表情のトニーを見て嫉妬する。

「トニー!!!!帰ろう!トニー、早く!!」

十朱の声を聞いて、トニーの動きが止まった。
茫然とその場に立つトニーに、女性はタップで話しかける。
音を聞くと素直になれる。自分の居場所はココ・・


女性の音に重なり合うように、トニーもタップを踏んだ。



こうなることはわかっていた・・・
それが今だった。それだけ・・

十朱は何も言わずその場から立ち去る。




ずぶ濡れの男の人を見ながら、こんなストーリーが生まれた。
傘をさしかけることもなく、十朱はずっと見つめていた。
男は体勢を変えながら、ちらりとこちらを見てきた。

ストーリーのお礼に、うずくまる男にカサを差し出した。




うつろな顔をした林遣都は恰好よかったです。
タップのシーンは代役が立っていますが、本当にしていそうな雰囲気でした。

「きみはペット」もそうですが、
見知らぬ人を部屋に入れて暮す。こんなことは出来るかなぁ・・・
やっぱり守ってあげたいキャラの人でないとダメですよね。


この「抱きしめたい」で、
すでに荒川の住人になることを決めてた!?



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