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白戸修の事件簿 第4話 ウォールアート 後編  妄想探偵おさむちゃん あらすじ [白戸修の事件簿]

白戸修の事件簿 第4話 ウォールアート 後編

前半のあらすじ

阿佐ヶ谷で多発している落書きの犯人を捜すために、
憧れの赤川莉央(中村静香)に頼まれ、パトロールに出かけた白戸修(千葉雄大)。
何者かに襲われ、大けがをしたホームレス:須藤 清吾(並樹史朗)を発見してしまう。

駐車場を管理する七倉豊(永井大)に落書き犯に間違えられ、
挙句の果てに、連夜犯人捜しに借り出されてしまう羽目に。

未解決のホームレス襲撃事件に、野放しの落書き犯・・・
危険な状態の阿佐ヶ谷を、白戸・七倉ペアと、黒崎仁志(本郷奏多)・莉央ペア
莉央の幼馴染の清水洋(佐野和真)も加わった。
やっとのことで捕まえた落書き犯は、イラストレーター・轟郁美(木下隆行)。
壁には「シラトコロス」の落書きが!

果たして白戸修は、この事件を無事に解決できるのか??


ウォールアート 後編

カフェ「みっくすじゅーす」で修と仁志はコーヒーを飲んでいた。
修は自分を殺そうとする人物がいるとわかり、動揺しきっている。
コーヒーカップを持つ手が異常なほど震えていた。
カフェに来店した男の子たち。黒の分量の多い服装だっただけで修はビビってしまう。
姿が男の子たちに見えないように隠れ、涙目で仁志に助けを求める。

「どうしよう仁志くん・・・俺、殺されちゃうよ~~~」
半べそかきながら仁志に訴える。

「あの“シラトコロス”はフェイクで、本当の所は七倉が怪しい。」

仁志は、七倉が轟を捕まえたときのことを思い出すように修に言う。
あのときは確か、轟を捕まえてからむきになって月曜日の落書きのことを聞いていた。

月曜日・・・ホームレス襲撃事件があった日!!
追い出されるまでは、七倉の管理するコインパーキングを寝ぐらにしていた須藤。
邪魔だったから七倉が襲ったかもしれない。

もしくは、七倉が須藤を襲った現場を落書き犯に見られたからかもしれない。

だから七倉は月曜日の落書き犯を探している・・そう仁志は考えていた。

修は七倉を信用していて(肉まんで買収されて?)そんなことをする人だとは思えない。
それに、轟を警察に突き出すと、修が困ることになるだろうと見逃してくれた。
見た目は怖いけど、優しい人に違いないと感じていた。

はっきりさせるには、修が直接七倉に事情を聞く方が早い。
修は七倉の落書き犯探しの手伝いを続行した。


昼どき、中華料理屋に入る七倉と修。
七倉は今まで撮ってきた壁の落書きを地図にまとめるように修に指示を出す。
これは会社に報告する資料として使う。
変わりにここでのお昼は七倉のおごり。ありがたく、謹んでちょうだいする。

真っ赤な半袖でミニスカートのチャイナドレスを着たウェイトレスが水を運んでくる。
どこかでこの声・・・?聞き覚えがあるなぁ・・・
顔を見てびっくり!莉央はこの中華料理屋でもバイトをしていた。

「あんな落書きをされたけど大丈夫だった?白戸くん。
私、白戸君が心配で・・・・」

憧れの莉央ちゃんに初めて名前で呼ばれた!!!しかも2度!!
(これは莉央ちゃんとの距離が縮まっている証拠だ!)

七倉が注文したチャーハンを莉央が持ってきた。
「白戸くんのにだけ、エビ多く入れておいたよ♪」
修の耳元で莉央は囁くように修に言った。
このエビで修は有頂天!



妄想探偵おさむちゃん 

どんなに困難なも欲望も、妄想で解決する彼の名は・・・「妄想探偵おさむちゃん」

小白戸がチャーハンのエビがなくなってしまったことで泣いていた。
優しくあやしてくれる莉央。

「おかしいわね。ちゃんと入れたはずなのに・・」

「謎はいい感じに解けました。チャーハンのエビを盗んだ犯人は・・・あなたです!!」
莉央を指さし、宣言するおさむ。否定をする莉央。

「じゃあ、そのチャイナ服を脱いでくだチャイナ。」

莉央がピンクの布を翻すと、サテン地のピンクのチャイナ服。胸元はハートのくり抜き。
胸の谷間には、エビが挟まっている 怪盗バニーに変身した。

「出たな!怪盗バニー!!」「ばれちゃった♪」
「よくわかったわね。妄想探偵おさむちゃん♪」

怪盗バニーの投げキッスのハートがおさむちゃんの顔面にヒット!
おさむちゃんはメロメロ。
顔を叩いて我に返り、「さあ、チャーハンのエビを返すんだ!!!」
「いいわよ。釣れるものなら釣ってごらんなさい。」

怪盗バニーはおさむちゃんに釣竿を渡す。
「よし!勝負だ!!」釣り針を海に投げ込むように釣竿を投げた。
釣り針は怪盗バニーの胸にいるエビにヒット!!

リールを巻いて距離を縮める。
怪盗バニーはピョコピョコと飛びながらおさむちゃんに近づく。
胸が大きく弾んだ。
「あっ!!釣られるぅぅぅぅぅ・・・」



「お前、何やってんだ?」七倉の問いかけに、
「エビを釣ってるんですよ!!」
本当はチャーハンを食べずに、山を崩してエビをひたすら探していた。

「変わったやつだなぁ・・それ、エビチャーハンじゃねえぞ!」
七倉にこう言われても、エビを探さずにはいられない。
「入ってるんですよ!!絶対に!」

エビ無しのチャーハンと格闘しているときに洋が来店。
スーツを買った洋。今日はばっちり決まっている。
「俺ももう就職だから・・これで完全に親父の言いなりだよ。」

父の会社に入るということは、次期社長の座も与えられることになる。
莉央は凄いことだと思うが、洋は父が凄いだけで自分が凄いとは思ってなかった。


(さわやかに謙遜しやがった!!)
話しを盗み聞きしていた修。自分は就職浪人をやっているので、ちょっとむかつく。

メニューを広げる洋。その傍らでおすすめの話をする莉央。
2人の顔が近いし、とても仲良く見えて、修は嫉妬しまくる。


七倉は食べ終わり、次の現場に行こうとしていた。
修は全然食べていない。慌ててがっつくように食べ始めるが、
七倉に首根っこを掴まれて店を出た。


仁志が電話をかけてきた。七倉に直接聞いたのかが気になった。

「チャーハンおごってもらってたから・・・・まだ・・」

また買収された修。当てにならない修のために、七倉のことを調べてくれていた。
どうやら七倉は高校の時、かなりのワルで、何度も警察の世話になっている。

「いいか、白戸!七倉から目を話すんじゃないぞ。
っていうかお前、殺されんじゃないぞ!」

電話を切った仁志。自分の目の前を親子連れが通りすぎる。
その親子の後姿を横目に見て、左腕につけていた年期の入った腕時計を見つめた。


夜まで七倉と修は調べたが、収穫はなかった。
七倉は付き合わせたことを詫びた。
「それは、全然大丈夫・・・・ではないです。」
捜査に付き合ったことで殺人予告されたので、正直な気持ちを言った。

「俺は、あのホームレス襲撃事件の犯人を捜してんだ。
須藤の服に、赤い塗料が吹きつけられていた。
落書き犯の中に、須藤をやったやつがいるはずだ・・」

だから月曜にこだわっていた。修はようやく合点がいった。
でも、須藤と七倉の関係は・・・?

「俺の恩師だ。高校の時の担任の先生だった。」

須藤が学校の先生!?今の姿からは想像もできない。
落ちこぼれの生徒の面倒を見てくれる、骨のある先生で、
七倉が卒業できたのも、就職できたのも須藤のおかげだった。

教え子の連帯保証人になったばっかりに、借金作って無一文。
久しぶりに会ったのは、
パーキングに居座るホームレスをどかせるために声をかけたときだった。

あまりにも変わり果てた姿を見て、何かをしてやりたい気持ちはあるが
出来ることといえば、犯人を捜すことぐらいしかなかった。
でも須藤はそのときの男が七倉だと気付いていない。


次の日、カフェに集まった修と仁志と七倉。
修は七倉に頼まれていた、落書きされた場所の地図を手作りして来ていた。
落書きされた場所、落書きを撮った写真をまとめてみると
6丁目の清水家が、6丁目としてはココだけで、
落書きではなくペンキが吹きつけてあるだけだとわかった。

他の落書きはメッセージ性もあり、丁寧に描き込まれているのに
ココだけはずいぶん乱雑すぎる。


パスタを食べながら見ていた仁志がソース地図の上にこぼした。
せっかく書いたのに汚されたので、修はぐちぐちと文句を言った。
イラッときた仁志はソースでシミになったところをペンで上から塗りつぶし、
郵便局のマークを描いてごまかした。

「こんなとこに郵便局、なかったじゃん!!」
「でも、シミ消えただろ?」

シミが消えた・・・・修はハッとする。



「謎は七割がた解けました。」
洋が自分家の壁の赤いペンキを白で塗りつぶそうとしていたところに修が声をかけた。

「ホームレス襲撃事件の真犯人は・・・多分、あなたです。」

洋は修の言葉を否定し、作業を続けようとする。
「洋さん。どうして7丁目はココだけ落書きされているのでしょうか?」

落書きには法則があって、最初は公共物。
次は店舗の壁やシャッター、それから住宅街へと広がる。
なのに、7丁目だけはいきなり住宅街だったのか?

「月曜日に起こったホームレス襲撃事件、ここで起こったのではないですか?」

もし、頭を壁に押し付けたのなら、血痕が残っているはず。
それを隠すためにペンキをぶちまけたのなら、血痕は調べればすぐに分かること。

「お前が、あのホームレスをやったのだろう?」七倉も洋を攻める。
「証拠はあるんですか?」
七倉の言葉も、“証拠”を持ち出されると反論できない。


「証拠はありません。だから、“たぶん”って言ったじゃないですか。
でも時機にホームレスの方は意識を取り戻しますよ。
そうすれば、全ての真実がわかります。」

「警察が調べて逮捕されるか、自首するか、それはてめえで決めればいい。」

「そっか・・・とうとうみつかっちまったかぁ・・・」洋は観念した。


洋は壁に落書きをしているところを須藤というホームレスに見つかった。
そのときは慌てて逃げたが、その後、家の前でバッタリと合ってしまった。
須藤は洋の顔を見るやいなや、大声で落書き犯だと言いまわる。

洋は慌てて須藤の口をふさぐが、騒ぎ続けるのでもみあいになり、
突き飛ばしたところが、たまたま壁のとがったところで、
須藤は後頭部から血を流して意識を失った。

救急車を呼ぼうとしたけど、父親の会社に影響が出ると思い、
ガード下まで車で運んで置き去りにした・・・


「どうして落書きなんか・・・」
「自由に生きている君にはわからないよ。
僕は、親父の敷いたレールに乗っかるしかないんだ。
今の生活が窮屈で、どうしようもない自分の感情を何かで押さえたかった!
それで描いたんだ。」

“シラトコロス”の落書きも洋がしていた。
修が犯人を捕まえると息巻いていたから、
ああやって脅かせば、止めると思ってやった。

「もう終わりだ・・・・僕はレールから脱線しちゃったんだ・・・・・」

「そうかな?俺たちは電車や機械じゃないんだよ。ちゃんと自分の足で歩いていいんだよ。
本当にやりたいことなら、自分の気持ちをお父さんにちゃんと伝えるべきだったんだよ。
自分の人生なんだから・・・」

「まだ遅くはない。ちゃんと償えばすぐやり直せる。
俺みたいなどうしようもないやつでも、ちゃんと仕事して生きてんだぜ!」
洋は警察に自首し、罪を償う覚悟を決めた。


須藤の意識が戻った。さっそくお見舞いにきた七倉と修。
「よかったな。」七倉は須藤の回復を喜び、ポケットから豆大福を一つ出した。
手渡しで受け取らないので、机の上に置き、

「悪いけどよ、あのあたりをうろうろしないでくれよな。
商売あがったりだし、住んでいる人たちの迷惑になるし。」

「もういいよ。帰ってくれ・・・」
言っても動かない七倉に、わざとオーバーに七倉の顔に向かって咳き込んでみせた。
「てめえなんかよ、とっとと死んじまえ!くそじじいが!」
捨て台詞を残して七倉は部屋を出た。

須藤は机に残された大福を手に取り、
「あのやろう、俺の好きなもの・・まだ覚えてやがった・・」
大福の包み紙をほどきながら、堪えていた涙があふれ出す。

「くそがきが!立派になりやがって!!」
泣きながら大福をほおばった。我慢できずに声をあげて須藤は泣いた。
扉の外で須藤の鳴き声を聞き、七倉の胸にも熱い思いがこみ上げる。



カフェで仁志に説明する修。仁志は週刊誌を何気なく見ていたら、
轟が落書きを消すための運動を始めたという記事が目に入った。
轟の“誠意”は、「落書きを消して回る活動」に変わった。
七倉が見逃したおかげで、轟にとっていいことになった。

片方の鼻を手で押さえながら注文を取りに来た莉央。
「あなたお名前は?」「白戸修です。」「白戸、白戸・・」
「あなたお名前は?」「黒崎です。」「黒崎、黒崎・・」
「白と黒で相性いいですねぇ・・・」
このモノマネは誰・・・?


なんとなく事件を解決した白戸修。
これで平和な日が来ると思ったら大間違い。
お人よしな白戸は、またまた事件を呼ぶ。
果たして、次に阿佐ヶ谷でかれに待ち受ける事件とは一体何なのか・・・・?

莉央が懸命に似ていないモノマネをしていたのは・・・黒柳徹子!

つづく。



毎回なんとなく事件に巻き込まれてますが、
なんとなく解決できる。それはすごい能力!
この能力が就職に生かせればいいのに!









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