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牙狼 GARO ~MAKAISENKI~ 第12話 果実 ネタバレ [黄金騎士 牙狼 GARO]

牙狼 GARO ~MAKAISENKI~ 第12話 「果実」

「絶狼、本当に斬れるの?」魔道具シルヴァが問う。

「安心しろよ。俺は魔戒騎士だ。」静かな口調で涼邑零(藤田玲)が答える。

零の目の前には、女子高生が怯えた様子でこちらを見ていた。


それは少し前の話・・・
女子高生 星川ミサオ(水沢奈子)はお母さん 星川敏子(いしのようこ)から逃げていた。
自分の事はもう放っておいて欲しい。
お母さんに追いつかれたので思わず突き飛ばし、とっさに道路に飛び出た。

仁王立ちになり車を待ち構える。自分で自分を抱きしめながら・・・
光るヘッドライトがミサオに迫る。
敏子は立ちすくむミサオを抱きしめ、路肩に突き飛ばす。

敏子のつけていたネックレスのチャームが、ルビー色にキラキラ輝いた。
ミサオは突き飛ばされながら、母に手を伸ばすが指にネックレスが引っかかっただけ・・
母は自分の代わりに車に轢かれた・・・


指令所を受け取って現場まで来た涼邑 零(藤田玲)
この現場は被害者も加害者もいなくなっている。

「間違いない。ゲートはここで開いた」シルヴァが断言した。
ホラーに食われたのは被害者の方か?加害者の方か?


零はいつものお気に入りのケーキ屋にバイクを走らせる。
臨時休業?今日は開いていなかった。とても珍しいことだ。

その足で女子高へ。突然現れたイケメンに生徒たちは色めき立ち、軽いパニック。

「あ!やっぱミサオちゃんだ!!」
零はミサオが大きくなったことを感慨深く思い、ミサオをぐるっと一周見て回る。

警備員が零に声をかけてきた。
「あ、いや妹です。な、妹だよな!」
ミサオの腕を強引に掴んで学校を飛び出す。


2人で街を歩きながら・・・
お店が閉まっていることをミサオに聞く。
さっきバイクを飛ばして行ったお店はミサオの母が経営するケーキ屋だった。
「お母さんは・・・・・・」言葉に詰まるミサオ

「あ!!」突然どこかに消えた零。探すミサオ。
零は両手にクレープを持ち、階段に座り込んでかじっていた。
そんな姿を見て、ちっとも変わっていない零の姿を喜ぶ。

「だって、ミサオちゃん家のストロベリータルトが食べられなかったからさ・・」

持っている一つをミサオに勧める。ためらうミサオ。
笑顔で一つ手渡すとミサオは受け取ってくれた。
一口パクリ・・・「おいしい・・」満面の笑顔でつぶやく。

公園のベンチで羽を伸ばしているミサオ。
眩しい太陽の光を受け、手で目を覆う。
半そでのシャツの奥の肩下に大きな傷が付いていた。

零は学校かばんとは別に大事そうに持っているサブバックを見て、
「そのバック、何が入っているの?」
バッグの中はパテシェの道具が入っていた。

「お母さんの後を継ぐんだ。」と問われ、ミサオは力なく「うん・・・」と答える。

「でも、本当は違うことがしたいんじゃないの?」
この質問は確信を突いていた。ミサオは言葉に詰まる。

「みんなが笑顔になれる・・そんな仕事がしたいの・・・」
「でも、それが何かわからないから、お母さんの言うとおりに・・・・」

「夢っていうのは、誰かのためにあるもんじゃない。」諭すように話す零。
「でも・・・お母さんが・・・・・」
「大切なのは、お母さんの願いじゃない!自分の気持ちだ!」
「みんなの笑顔の前に、自分の笑顔の事・・考えたっていいんだぜ。」

自分の事を理解してくれる相手と話せたことで、ミサオの気持ちは少し晴れた。
今日はここでバイバイ。「また会えるよね?」「あぁ、約束だ。」


「これで気が済んだ?じゃあ斬れるのね?」シルヴァが話しかける。
「うぅっ・・・」たまに襲う胸の痛み。破滅の刻印が疼く。
今回のホラーを切ることにためらいを感じていたが、
この痛みで自分が何者かを思い出させた。


ミサオが家に帰ると母が待っていた。
子供のときから過干渉な母親は、子供の全てをコントロールしてきていた。

「なぜどこに寄り道していたか言えないの?なぜ言うとおりに出来ないの?
なぜまっすぐ家に帰って来れないの!!!!」

敏子は切れてミサオを壁に押し付ける。ミサオからほのかに甘い香りがした。

「クレープ食べたでしょ!
余計な甘味は舌の感覚を鈍らせるから食べるなって、あれほど言っているでしょ!」
「あんた!パテシェになりたくないの!!!!」

そう言うと床に突き飛ばした。昔から母の言うことには逆らえない。

「もう、ここには居られなくなってしまったの・・・・
零さんとお別れを、永遠のお別れを言うのよ。あの場所で・・」

零は星川親子の家に来た。誰も人はいない・・どうやら感づかれたようだ。
慌ててバイクにまたがり道を走らせていると、道の真ん中にミサオが立っていた。


「ここ、覚えている?」
子供のときに零と出合った場所―――遊園地のゲート前。
親子連れが笑いながら、手を繋ぎながら笑顔で通る。

ひとりぼっちで立っていた。後ろから押されて、持っていた荷物を道にばら撒く。
パテシェの道具が道に散乱し、慌てて拾うミサオ。
ふと目を上げるとそこに犬がいた。思わず微笑む。

その犬がふいに走り出した。「あぶない!!!」犬の方に駆け出す
そこは道の真ん中で車がこちらに迫っていた。
轢かれそうになったミサオを零は軽々と抱えて助けた。


ミサオは零に母の営むケーキ屋まで送ってもらう。
そこではお礼にストロベリータルトを出してくれた。
甘いものが苦手で、食べられない。
「食べてくれないの・・・・」としょげるミサオを見て、決死の思いで口に運ぶ。

「う、うまい!!!」

フォークで取る一口から、手づかみの一口まで。零はケーキのとりこになった。



「ずっと入りたかった・・・この遊園地・・」
持っていたパテシェ道具を落とし、夜のゲートをくぐる。
昼間と違い 誰も人はいないが、ライトが灯ってメリーゴーランドがキラキラ。

零は遊園地に見とれているミサオに
「目当てはお母さんのケーキではない。君だ!」
「君は無事か?君は幸せか?それを確かめにきた。」

「俺は今日、君を地獄から解放する!」
ミサオに向かって剣を構える。切っ先にミサオの顔が映る。

「絶狼、本当に斬れるの?」「安心しろ、俺は魔戒騎士だ。」

ミサオの背後に敏子。ミサオは懸命に母をかばう。

あの時の事故は母のせいではない。自分が母から逃げ出した・・
なのに、母は目の前でホラーに食われた。ホラー:ヤシャウルに。
動けない自分にヤシャウルが迫る。だが、母の姿に変態し、
自分が引っ張り取ってしまったルビー色のネックレスを首にかけた。

ホラー:ヤシャウルを斬ろうとする零。それを止めるミサオ。
「あれはもう、お母さんじゃない!!!!」

「どんな人でも、お母さんはお母さん。たった一人のお母さんなの!
どうしてもって言うなら、私も一緒に殺して!!!!」

「わかった。」零はそう言うとミサオのみぞおちに一撃。気絶をさせる。


「私が死ねば、あの娘も死ぬ。お前は人間の絆を断ち切るというのだな?」
ヤシャウルは零の情に訴えるが、攻撃の手は止まらない。
ヤシャウルは元の姿に変態した。
投げ飛ばされた零。ふいに敏子とミサオの笑顔が浮かぶ。

零は鎧を召喚 銀河騎士 絶狼 見参!

思いを断ち切り、背後に一撃。ホラーから敏子に姿を戻す。

「あんたの作ったストロベリータルト、うまかったぜ。」零は敏子に語りかける。

消え入るような声で「ミサオ・・・・」
その言葉を言うと、敏子は跡形もなく消え去ってしまった。


目が覚めたミサオ。形見の品、ルビー色のネックレスを渡す。
ネックレスを手に泣きじゃくるミサオ、零は優しく肩を掴む。
肩にある手を握り「ありがとう・・・・」と言うが、すぐさまその手を振りほどいた。

「私はあなたを一生許さない。」零の顔をじっと見つめる。

その場を立ち去ろうと2~3歩 歩く・・・
自分で自分を抱きしめながら しゃがみ込んでしまった。

肩についていた傷。それはもしかしたら自分で自分を抱きしめすぎたから・・
子供のときからこうすれば、自分で自分を慰められた。
自分を強く、強く抱きしめ涙する。


零にかける言葉は残っていなかった。その場を立ち去る。
「辛かったわね。」シルヴァが慰めてくれるが、
「そんなことないよ。あの子の笑顔を守れたからね。ミサオちゃんの未来の笑顔・・・」



今回で零が甘い物好きになった理由が語られました。
ファーストシーズンで登場の段階から、ケーキを山ほど食べてましたので、
星川親子と出合ったのは、それより以前のことだったのでしょうか。
その思い出に、今回のほろ苦い思い出まで出来てしまいましたね。

これまでに零の話すトーンとは違い、かなり押さえた感じで話をされていました。
このシーズンに入ってからかなぁ?前回は全然そんなこと考えもしなかったのに・・
時代の変化だということにしておきます(笑)

いしのようこがアクションをすると思っていなかったのと、
ワイヤーに吊られていたのはかなり驚きで、それもすごい上手でキレイでした。
この一本で、いろんないしのようこが見れます。凄い人だー。


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