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コドモ警視 第10話 ♯10 最終回 ネタバレマリウス葉 釈由美子 浜野謙太 [コドモ警視]

コドモ警視 第10話 ♯10 最終回 真犯人は誰だ

卒業式は無事に終わり、誰もいなくなった6年3組・・
黒板には「卒業おめでとう!未来に向かって大きく翔け!!」と
担任の今野敏文先生(浜野謙太)の激励文が大きく書き出されていた。

教室に戻って来た間聖四郎(マリウス葉)は
2度目の卒業証書を手にし、安どのため息を漏らした。

無事に卒業式を終えることができたが、
誰がレッド・ビーナスと繋がっていたのかは分からずじまい・・・


一番怪しい人物だと確信しているのは、
卒業間近に転校してきた鳴海 瞬(濱田龍臣)
転校してきたタイミングと、やたらに挑戦的な態度
それらを考えると、鳴海だと言ってもおかしくないが・・・・


「間くん・・・」
思考を巡らせていると、北林ユミ(南乃彩希)が教室に入ってきていた。

「間くんに伝えておきたいことがあって、ずっと言えなかったんだけど・・」
勇気を出してここまで話したが、すぐに言葉が出てこない・・

(なんだ・・このただならぬ空気は・・・まさか、彼女か?)

「実は私・・間くんのこと・・・本当は好きだったの!
卒業する前にどうしても言っておきたくて・・
でも、最近もっと好きな人が出来ちゃったの!!」

どんな告白があるのか?変な胸騒ぎを感じながらユミの言葉を待っていたが
ユミは過去形で恋の告白をしてきた。
何もしていないのに振られた格好の間は拍子抜けしてしまう。


「間くん!ここにいたのか??」
間を探していた鳴海が、居場所を探し当てた。

「成実くん?」自分を探していたことが意外に思えてつい言葉が漏れた。
「そう!ランドセル探偵さ!!」最後のランドセル決めポーズを見せつける。
「ステキ!!!」成実のカッコよさにユミの目はハートだ。


「君に、重大な秘密をいい忘れていた。」
(重大な秘密だと!?一体何だ??やはり彼こそがレッド・ビーナスの・・・)

「実は僕・・・また転校することになったんだ!!
だから君との勝負はしばらくお預けさ!」
今度の転校先は山形の中学校。
日本海側は、追いつめられた犯人が過去を語るにふさわしい海岸が多いから。
ミステリー好きとしては、行かない訳にはいかない!!

「成実くんのそういうところ、大好き!!」
ユミは鳴海に満面の笑みを見せる。

「ということで、さらばだ!」「待って!!」
颯爽と立ち去る鳴海について行こうとするユミ。
忘れ物をしたかのように振り返ると、
「間くん、じゃあ元気でね♪」明るい声で間に告げた。


何だかよくわからない展開だったが、容疑者として考えていた2人が消えた。
残りは3人・・



今野先生が教室のカギを閉めに来たら、間が教室内にいて驚いた。

「あ・・ちょっと気になることがあって・・・・」
「そっか、さすがのお前も卒業式が終わってセンチメンタルな気分になってたんだな。」
子供の気持ちを理解していない今野。


「お前、急いで帰らなくてもよくなったんだろ?」
「えぇ・・まあそうですけど・・・・」
「だったら、先生と一緒に思い出して見ようじゃないか。」

今までの事件を検証してみる必要があった。
これはちょうどいいきっかけなのかもしれない・・・

「わかりました!これまでのこと、わざわざ一緒に振り返ってみましょう!」


コドモ警察レジェンド・ドラマシリーズ

私の名は間聖四郎。本庁のエリート警視である。
だが、犯罪組織レッドビーナスが使用した謎の毒ガスによって
子供の体になってしまった。
素性を隠して小学校に通っていたが、担任の今野に正体がばれてしまい
やむなく、学校内の事件を捜査させられることに・・・

次々に起こる校内の何事件を解決し、本庁の捜査会議に遅刻せずに行けるのか?
今日も私の背中に、警察官僚としての責務と重いランドセルがのしかかっている。





♯10

今野先生は卒業式の別れの言葉(卒業生や在校生の掛け合い)風に話し出した。

「怖かった、人魂事件
告られた、バレンタイン
超能力じゃなかった、双子
ウザかった、モンスターペアレント
いろいろあったけど、今日卒業します!」

間はこの事件の実行犯がコドモたちだったことに気づいた。

「この人物は、君が借りて行った本全部を先に借りてるんだ。
こんなにバラバラな本を借りていくのは、
まず先に借りた人物が、このジャンルで謎を作り
後に借りた人物が、その謎を解き明かそうとしていたから。
この人物が先に借りて行った本を調べれば、
この学校で起きる事件を先読みできると思ったんだ。」

鳴海の言葉が真実だと、このすべての事件を計画した犯人は一人・・・
これまで事件を起こしたコドモたち全員と接触してた?
その人物は、子供たちの動機を知って利用し
図書室で調べたトリックを教えてきた?

犯人の最大の目的は、間を遅刻させ捜査会議から外すこと。

間を遅刻させる直接の原因となった人物は・・・・
いつも放課後で呼び止めてくる人物・・・・

今野先生!?


間が今野に疑いの眼差しを向けてみるが、
今野は高村先生に思いを巡らせていた。
一度も男として見てもらえず、デートもしたことがないが
妄想の中でプロポーズを了承してもらって、ニヤニヤしている。

「あぁ・・・高村先生!!!!」心の声が口から漏れている。
そんな今野の姿を見ると、あまりにも短絡的思考の持ち主だとわかった。
計画的な罪を犯すような人には思えない・・・

「俺は、有栖川に乗り換えた東原とは違うんだけどなぁ・・・・」

さみしそうにつぶやく今野・・根は一途な男だが、誤解されやすい性格?



容疑者から今野も外した。
残るは有栖川と東原の2人・・・

有栖川は最近着任してきたので、謎が多い人物に思え、
東原はこれまでの捜査に終始否定的で、邪魔ばかりしていたように思える。

2人の仲は一時期怪しく、
恋人同士ではないと思うが、接する機会が多かった。
今にして思えば、急接近していたのには意味があったのかもしれない・・
東原の下心以外に裏の目的があったのか?
有栖川が東原を取り込もうとしたのか・・・?



香は一人で車いすを動かしながら、間のいる教室に向かっていた。
背後から妙な気配を感じ、車いすを止めて振り向く。

「だれ?」

声をかけても返事をする人はいない・・・
恐怖を感じ、急いでその場から逃げ出そうとする。



「しかし・・思い返してみてふと気づいたんだが
この脅迫状って、結局誰が書いたんだろうな?
コドモのいたずらにしちゃ、手が込んでるよな。」

いつもはジャージ姿だが、卒業式のためにスーツを着てパリッときめていた。
気になっていたので、ウサギの事件の時に机に置かれていた脅迫状を
ポケットに入れて持ち歩いていた。



脅迫状の文字は美術雑誌からの切り抜きだった・・
スマートから、爆弾が動いていると聞いた・・・
自分が借りた本を先に借りている人物・・・
近くで行動を監視できる・・

爆弾の場所が解った時に、東原は有栖川に
「ダメです!無理に下ろすと爆発するかも!」と言っていた・・・


(なんてことだ!!!)「そうか!
わかったんです!すべての事件の真犯人が!!!」

「いったい誰なんだ?」
「今野先生、高村先生が危ない!協力してくれ、最後ぐらい!!」



階段の踊り場に突き飛ばされた香・・
車いすから弾き飛ばされたおかげで、突き飛ばした犯人の顔が見えた。

「あなただったのね・・」顔見知りだと知って強気に攻める。
だが、動けない香に少しずつ近づいてくる。

「し~~~っ 大声を上げるなんて美しくないですよ。」
香を見下ろしながらメガネを外す東原。

「しばらくおとなしくしてもらいますからね。」
いつも首に巻いているストールを外し、両サイドをねじりながら間合いを詰めた。

「いや!!やめて!!!!!」
ストールを素早く巻き、香ごと引っ張り上げた。
香は一生懸命助けを呼ぼうとするが、声が出せずにもがき苦しむだけ・・


「待てっ!!」今野と間が声の方に走ってきた。
「やはりあなただったんですね、東原先生・・」努めて冷静に話す間。
「全ての事件の真犯人は、お前だったのか!!!」今野は激高している。


「間・・なぜわかった?」
「あの脅迫状を見せたときのリアクション。」

ウサギの事件の脅迫状はカリグラフィ文字で切り貼りされていて
美しさとマニアックさを求めた東原の作成したものだと思われ
今野は東原に問い詰めたとき、平静を装いきれていなかった。

体育館で、車いすのイスの下に爆弾が仕掛けられていると気付いたとき、
「無理に下ろすと爆発する」と言っていた。

なぜそんなことが分かったのか?
不自然過ぎるし、体育館まで車いすを押していたのは東原だった・・


「爆弾を仕掛けられるのは、東原先生 あなたしかいません。」

「あははははははは・・さすが間。その通りだ。」
「なぜこんなことを!」

東原は小学校の美術の先生をしていることに飽き飽きしていた。
あるとき、レッド・ビーナスのメンバーだという男が接触して来て
“協力すると、将来美術館の館長にする”という話を持ちかけてきた。

間を捜査会議に遅刻させるだけで、将来美しい物だけに囲まれて生活できる・・
自分にとってのバラ色の世界・・それだけあれば十分だった。

「だからって、犯罪を犯すなんて許せない!」
「だったらなんだ?コドモのお前に何が出来る!
人質がどうなってもいいのか?」

香に巻きつけられたストールを、さらに締め付けた。

「は・・間くん・・・」何かを言おうとするが、これ以上声にならない。

「てめぇ!美しくないんだよ!!!」
今野は東原に向かって拳を振り上げ迫るが、
倒れていた車椅子に足を取られてこけてしまった。


「どうした間、いつもの推理小説並みのどんでん返しは見せられないようだな。」
「それはどうかしら?」

ひそかに東原の背後を取り、後ろ手を取った有栖川。
「あなたを逮捕します!」

手錠をかけられ、身動きが出来ない・・

「有栖川先生??」
転んで起き上がれない今野は手錠をかけた人物が有栖川なことに驚いた。

有栖川は素早く警察手帳を取出し、身分を明かす。
「高村警務補、間警視、助けに来ました!
卒業まで間警視を守る特務があったので、身分を明かせずにいました。」

怪しい人だと思っていたが、味方だとは及びも付かなかった。


「ごめんなさい・・本当にごめんなさい・・・許してください・・・
こんな美しくない去り方、いやだぁ・・・」
涙を流して謝る東原を、校門前に待たせていた覆面パトカーに乗せた。

連行までの一部始終を確認した間・・ようやくホッと一息つけた。

「これで私も捜査会議に復帰できそうだ。」
そばで待機していた香は、未練を残さず立ち去ろうとする間を呼び止めた。

少し無理をして立ち上がると、間警視に向かって敬礼をする。
「卒業、おめでとうございます。間警視。」
目に涙を溜めながら、警察官として卒業を祝った。

敬礼されて、すかさず敬礼を返す間。
「君も、な・・・」
香に向かって柔らかな笑顔を見せた。

この笑顔を見ることができただけで、十分満たされた。
「行ってください・・・」

間は捜査会議に出席するために学校を去った。
思い入れはないが、卒業を噛みしめる。


「また会えますかね・・・・」
最後にいろんなことが明らかにされたことで、小学校に残るのは今野一人・・
魂の抜け殻になった心には、すき間風が吹いていた。

「いいえ、たぶん・・・・
良く知ってるの。プライベートよりも仕事、過去よりも未来、
彼はそういう人よ・・・」

卒業していく人よりも、残された人の方が悲しみが深いものなのかもしれない・・
くしゃくしゃに顔を歪めて今野は泣いた。

「頑張れ!間!!いや、コドモ警視!」
担任としての最後の言葉は間の耳には届かない・・



今日の捜査会議には遅れずに到着した。
足元を見ながら小走りで会議室に向かう間

「ようやく来たか、本庁さん。」
そこには大沼茂(鈴木福)通称:デカ長だけでなく
特殊捜査課のメンバーが勢ぞろいで復帰を待っていてくれた。

「やっと来やがったか!」下山武雄(青木勁都)通称:イノさん
「遅いっす!!」今村剛(竜跳)通称:ブル
「待ちくたびれましたよ。」川島寛太(秋元黎)通称:スマート
「男に待たされるとはね!」野上浩二郎(相澤侑我)通称:エナメル
「ほんと、世話が焼けるんだから・・」林舞子(本田望結)通称:マイコ
「でも、みんな信じてましたよ。あなたが来るってことを。」
渡辺稔(鏑木海智)通称:ナベさん


「お手柄だったな、これで晴れてチームに復帰だ!」
デカ長からレッド・ビーナスの捜査のチームに戻されたことを知らされる。

「ありがとうございます!」
「おっと、礼はまだ早いぜ!
さっさとレッド・ビーナスの連中を捕まえてみんなでオトナに戻ろうじゃないか!」

デカ長の力強い言葉に励まされ、会議室に入った。


「間聖四郎、ただ今到着しました。さあ、捜査会議を始めましょうか!」




コドモ警視ネタバレを読んでいただきありがとうございました。
少し遅くなりましたが、ようやく最終回を向えることができました。
また気に入った作品が見つかれば読んでください。

ドラマ コドモ警察 ドラマ コドモ警視 映画 コドモ警察
3作品を見ても、レッド・ビーナスの本体わからぬまま・・・
まだまだ作れそうな気もしますが
これぐらいが一番いいのかもしれませんね。


華やかなので、お祝いごとにぴったりです。

お名前テープが簡単にできます。




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