SSブログ

コドモ警視 第7話 ♯07 消えたウサギ マリウス葉 [コドモ警視]

コドモ警視 第7話 消えたウサギ
あらすじストーリーです。

学校の隅に置かれたウサギ小屋に、少女が来ていた。
この子はウサギを見つめながら小屋のカギをかける。
カギがかかったかどうかの確認をして「よし。」と小さくつぶやいた。


「最初から卒業式の練習があります。遅れないようにな!」
終業のチャイムが鳴ったと同時ぐらいに
担任の今野敏文(浜野謙太)先生がクラスのみんなに話した。


もう卒業の時期が来ていたことに気づかされ、
間聖四郎(マリウス葉)は気を引き締め直した。
遅れないように本庁へ行かないと・・・
今日は珍しく声をかけられることなく、すんなりと教室を出られた。


「もう泣かないで・・」
「私の責任だわ・・・どうしよう・・・」
「そんなことないって・・」
いつも声をかけてくる北林ユミ(南乃彩希)が
廊下で泣いている白沢美緒(柴田杏花)を慰めていた。

何かがあったと思い、声をかけようとするが
ここで関わってしまうと捜査会議に間に合わなくなる・・・


「あ、そうだ!私の友達に事件を解決してもらおっか?」
ユミの声が聞こえて、ヤバい事態だと確信した。
間は階段方向に走り、ユミは教室を覗いた。

間一髪セーフ!危ないところだった・・
呼び止められると捜査会議に間に合わなくなる・・・
そのまま別ルートで帰ろうとしたとき、今野先生に声をかけられた。

「おい間!ちょうどよかった・・ちょっと来い!!」

声をかけられないように逃げても、やっぱり見つかってしまう・・
この仕方がない事態にあきらめを感じで今野について行った。



「脅迫状!?」
職員室の今野の席に脅迫状が届いていた。
今野は間に渡すと、何のためらいもなく中身を取りだして本文を読んだ。

“あわれな うさぎどもを 消してやる”

何かを切り抜いて貼り付けてある文章。
送り主はこれ以上何のアクションを起こさず、具体的な要求はない。
ただの嫌がらせなのだろうか?

今野はこの文章に「比喩」を感じていた。
この学校の子供たちのことをウサギとして表現しているかもしれない。
レディ ガガが、自分のファンを「モンスター」と呼ぶような感覚と同じか??


「それは多分、飼育小屋のウサギのことだわ!」

話しに割り込んできたユミ。ユミは美緒を連れて来ていた。
話したくなる状況とは思えないが、
美緒の情報には大事なヒントがありそうで、話してもらいたかった。


「お前飼育委員だろったな?ウサギはどうした?」
「昨日カギをかけたときにはちゃんと居たのに・・
飼育小屋からウサギが消えているんです!!」

脅迫状が来ているということは、誘拐された!?!?

「よぉし間、わかってるんだろうな!!ウサギをさらった犯人を捕まえるんだ!
そうすれば俺は・・・」

今野は養護教諭の高村香(釈由美子)との、一方的な恋の行方を考えた。
卒業式の前に関係を発展させたい・・・・・


今野が妄想をしている最中はチャンス!!間はこそ~~っと帰ろうとした。
そんなところは目ざとい今野、すぐに間の動きを察知した。

「どこに行く?」
「付き合っていられません。たかがウサギの誘拐事件で・・・」

「たかがウサギ・・・あのウサギは、私が6年間ずっと大事に育ててきたの!
なのに・・そんな言い方をしなくても・・・」
美緒は間の言葉がショックで泣きだした。


「おい間!」
今野は間の肩を掴むと、部屋の隅でコソコソ話を始める。

「もうすぐ卒業だろ?お前だってここまで隠し通せてきたのに
素性をばらされたくないだろ?

高村先生は、次の卒業式でこの学校を辞めるらしい・・
俺にとってもこれは最後のチャンスなんだ!
それに、困っている市民を助けてやるのが警察の務めだろ!」

「わかりました・・仕方ない・・
この事件、私がわざわざ解決してあげましょう!!」


コドモ警察レジェンド・ドラマシリーズ

私の名は間聖四郎。本庁のエリート警視である。
だが、犯罪組織レッドビーナスが使用した謎の毒ガスによって
子供の体になってしまった。
素性を隠して小学校に通っていたが、担任の今野に正体がばれてしまい
やむなく、学校内の事件を捜査させられることに・・・

次々に起こる校内の何事件を解決し、本庁の捜査会議に遅刻せずに行けるのか?
今日も私の背中に、警察官僚としての責務と重いランドセルがのしかかっている。


♯07

ウサギ小屋で現場検証。
扉に取りつけられていた南京錠は開けられていて、中にウサギはいない。
南京錠の管理は東原圭一(松尾英太郎)先生がしていて、
いつもウサギ小屋のカギをして、
東原先生に施錠の確認してもらっていた。

昨日、最後にウサギ小屋に来たのは東原先生ということになる・・


相変わらず、新任の有栖川ありさ(森カンナ)に学校の案内をする東原。
満面の笑顔でウサギ小屋に有栖川を案内してきた。

「ここが飼育小屋です。ここは超かわいいウサギがいまして・・」

東原の言葉を聞いた有栖川は、小屋の中を嬉しそうに覗く。
「どこに?」
「あれ!?いない!!!白沢、何があった!!」

「実は・・誘拐されたみたいで・・・」

信じられない風でいる東原に、今野は昨日の施錠の確認をする。

「もちろん、その時ウサギはちゃんと中にいたぞ!」
「残念ですね・・ウサギ、割と好きなんですけど・・・」
「でしょ!!やっぱり♪」

有栖川の持ち物にウサギのモチーフが使われていることに
東原は気づいていた。

小さくウサギのシルエットが描かれたファイルに、
紙綴じのクリップはウサギの形。
さりげなくだけど、ウサギが好きなことは分かる。


「居ないんじゃ、仕方がないですね・・」
有栖川は職員室に戻ろうと歩き出す。後を追いかける東原。

そんな東原の後姿を見て、
高村先生から有栖川先生に鞍替えしたことを苦々しく思った。


そんな先生たちは頭の中から排除して、頭の中で事件のおさらい。

犯行はおそらく、美緒ちゃんが戸締りをして帰った後だ。
その後カギを持っているのは一人だけ・・
脅迫状と動機。点と線を結べば答えは見えてくる。

「なるほど・・謎はざっくりと解けた!
今回の犯人は、割と以外な人物です。
おそらく・・東原先生です!!!」

「東原先生が!?今までにないパターンだわ!」

「東原先生に事情聴取してみれば全てが分かるはずです。」



「高村先生!・・・・??いない・・」
帰る途中、保険室に立ち寄った間。でもそこに高村先生がいなかった。
とりあえず中に入り、状況を把握しようしたとき

「くっ・・」苦悩に満ちた声が聞こえる。
「香!!どうした!?」慌てて声の方へ駆け寄る。

香はベッドとベッドの間でしゃがみ込んでいた。
手を差し伸べて助け起こそうとすると

「触らないで、大丈夫・・」弱々しげな声で言う。

香は歩く練習をしようとして、わざと狭いすき間で松葉づえを外した。
自力で立ったと同時に傷口が痛み、それをかばうように体重を移動させたが
うまくバランスが取れずに倒れ込んでしまった。

「レッドビーナスの犯罪は見えづらくなってきているわ。
彼らの息のかかった人間がすでに、この学校に入ってきているかもしれない・・」


香が養護教諭としてこの小学校に来たのは、間のサポートをするため。
迫りくる危機に自分が足手まといになりかねない。
自分の身ぐらいは自分で守りたいと思ってのことだった。


間は楽観視していた。
もうすぐ小学校を卒業する。それまでは何も起こらないと・・

「けがを悪化させては元も子もない。
イザとなったら、君のことは私が守ってやる。」

「あなたがそんなセリフを言うなんて、どういう心境の変化?」
「君はけが人だからさ。」
「優しくしてもらえるなら、もっと悪化してもいいわ。」
「バカなこと言うな!もうすぐ私も小学校を卒業するんだ。
君もいい加減、コドモを卒業したらどうかな?」

香は去り行く後姿を見ながら、
間とだったら一緒に留年してもいいな・・なんて考えてしまった。






「はぁ?僕が犯人!?」
「そうだ!このウサギ誘拐犯め!!!」

次の日の放課後、今野は東原をウサギ小屋へ呼び出した。
犯人だと宣言すると、犯人だと決めるに至る根拠を話し出す。

まず脅迫状。
脅迫状には普通、新聞の文字などを切って使用する場合が多いが
今回の脅迫状に使われているカリグラフィ調の文字は、
美術資料から切り取られたものと一致した。
美意識とマニアックな性格の東原だからこその仕上がり。

次はカギ。
今回の事件は“カギ”を持っている者でないと犯行は不可能。
カギを管理している東原は、飼育小屋の施錠を確認した後
戻ってきて誰もいないことを確認してから連れ出した。


「そんなの全部憶測だ!!だったら、動機は何だ??」
「下心です。」

東原は、有栖川がウサギ好きなことを知っていた。
有栖川を家に呼び込むためにウサギを連れて帰ったと考えられる。
それに、今野が戸締りのことを聞いたとき微妙に動揺していた。

「やっぱ何か隠してんな!このセクハラ新任指導係!
さっさと薄情せい!!」
「わかりました・・白状しましょう。
だが、私はウサギをさらってない!!!!」

「実はあの日の、有栖川先生とデートしていました。」
「デート!?!? ありえん・・ありえんぞ!!!」

研修の途中で抜け出てきた東原を探しに、有栖川もウサギ小屋に来ていた。

「よかった!!有栖川先生、僕のアリバイを証明して下さいよ!
一昨日の夜、2人でなにをしてましたっけ?」
「あ・・えっと・・・私の買い物に付き合ってもらいました。」

東原は証拠として写メを見せてくる。
洋服を2着手に持ち、鏡の前でどちらがいいか考えている有栖川と
右隅の方でしゃがみ込み、鏡に向かってシャッターを切る東原の姿があった。

一緒に楽しく買い物してるというよりは、
無理やりついてきて、勝手にシャッターを切っている感じで
鏡に向かってシャッターを切って、東原が見切れているのが正解のようだ。


「一昨日の夜、有栖川先生とデートしていたのが完璧に証明された!」
「あ、あのぅ・・一応正確に言うと、
デートと言うより、私の買い物に勝手についてきたというか・・・」

東原にとっての悲しい事実が語られようとしたが、
言い終わる前に言葉を遮った。
ともかく、東原のアリバイは証明されたことになる。


戸締りを聞かれたときに動揺したのは
デートのことを知られたくなかったのと、
いつものように施錠確認をするのに
南京錠に鍵を挿してみたが、カギが鍵穴に入らなかったからだった。

でも、その時にウサギが中にいたのを見たので
カギが壊れていると誰もドアを開けられないと判断し、それ以上深く考えなかった。


東原は完全にシロ・・・
犯人が他にいるのかもわからない・・・

帰ってこないウサギのことを思い、
美緒はウサギ小屋の金網を握りしめながら泣いた。
その様子を見ていた間・・
美緒のランドセルの横に付けられているカギの束に違和感を覚えた。



気分転換に、いつものバーに来ていた。
グラスの中で揺らめく炭酸の泡を見つめながら考える・・・

「お!本庁さんじゃないですか!!」
店に来たのは渡辺稔(鏑木海智)通称:ナベさん

「こんなところで会うとは奇遇ですな。
たまには息抜きもしないとね。」
コドモの姿をしても、習性はおじさんのままで変わらない・・
おしぼりを出されると、つい顔や首の後ろを拭いてしまう。


「聞きましたよ。ウサギのことで悩んでるとか?
私も昔、同じようなことがありましたよ。私の場合はネズミですがね。」


ずいぶん昔、ナベさんがブチ込んでやったヤツが出所するとき
自分の独房にいたネズミも一緒に出してほしいと言い出したことがあった。
最初は冗談だと思って取り合わなかったが、
何年も一緒にいるうちに情が移ってしまっていたようす。

ところがネズミは独房を開けたとたんに逃げ出してしまった。
ネズミの方は一緒に出たいとは思っていなかったとしか表現ができない・・

片方が良かれと思っていたことでも、なかなか難しい・・


話しをそれとなく、ワインのコルクを抜きながら聞いていたバーテン。
加減を間違えて、コルクの上部だけ引っ張りちぎってしまった。

中に残されたコルクを見たナベさんは、“取ってやろう”と提案する。
慎重に取り出そうとしたが、変な力が加わって・・・

「しまった!!コルクが中に入っちまって取れなくなった!!
良かれと思ったんだが、裏目に出ちまった・・・」

「もしかして・・・・・」

さっき聞いたナベさんの話と、コルクの栓を見て
一つの考えが浮かんだ。



急いでマンションに戻り、
シャワーを浴びて頭をスッキリとさせて、初めから事件を整理する。

取り外した南京錠の鍵穴を覗きこみながら、トリックを思いついた。
今度こそ間違いはないはずだし、動機もほぼ分かった・・
あとは、どこにウサギが消えたのか?
これをクリアできればすべてが揃う。

“ウサギの生態”という子供向けの図鑑を見ながら考えていた。
半分ほど読み進めて、気になる記事に目が留まった。

「そうか・・すべて解けたぞ!今回の事件の謎が!!!」



次の日の放課後、“ウサギが見つかった”と みんなを教室に集めた。
今野先生がウサギを抱いている。
みんな今野の抱くウサギの方に足が向くが、
美緒だけ複雑の顔をして立ちすくんでいた。

「ウサギの誘拐犯はいったい誰だったんですか?」
有栖川は今野に事の真相を問う。

「聞いて驚け!犯人は白沢美緒だ!!!」今野は告げる。
「えぇ!!!!!」

一番犯人から遠いと思われた美緒が犯人だと告げられた。
「私!?」当の本人も、今野の言葉に面食らう。

美緒を犯人だという根拠は
いつも美緒がランドセルの横に付けているカギの束。
その中に、一本だけ先端部分が切れているような不思議なカギがあった。

間は南京錠を開けるために
飼育小屋のカギを新しく作って、先を切って持ってきていた。


なぜ先端部分が切れているのか?その理由は・・・

間は南京錠を取り出し、先端部分が切れたカギを鍵穴に挿しこんだ。
カギをひねると、南京錠は開いた。


東原先生が「カギは入らなかった」と話したことを思い出した。
南京錠に鍵の先端が詰まっていたから、
カギが奥まで入らずに開かなかったと考えるのが重要だった。

先端が切れてしまっていたなら、先端が切れたカギを入れないとカギが回らない。


これは偶然ではなく、美緒が計画的にしたこと。
鍵の先端を詰まらせ、東原先生に施錠の確認をしてもらった。
深く追求せず、中にウサギがいるのと施錠を確認した東原は デートは出かけた。

その後、美緒が扉を開けた。


学校で飼われているウサギは、元から小屋だけが行動範囲。
扉を開けられて危険を感じ、自分で作った穴の中に潜ったのだと考えられる。
ウサギはそういう習性を持っていた。

「つまり、ウサギは誘拐されたのではなく
ずっと小屋の中の地中に潜り込んでいただけだったのです。」
「えぇ!!!!!」
「だから、ウサギが連れ去られたという状態を見せることが出来たっていうわけ。」

「でもなぜ、美緒がそんなことを・・あんなに大事に育てていたのに・・・・」
「大事に育てていたからこそだよ。」

美緒は6年間、ウサギの飼育委員をしていた。
6年も育てていくと、情が移るのは当然。
でも、自分の卒業が間近に迫っていた。

それはさみしいと感じていたが、家に連れて帰る勇気はなかった。
そこでウサギが誰かに誘拐されたことにして、
卒業してから取りに来るつもりにしていた。

「私だって小学校卒業するんだから、ウサギだって卒業させてあげたかった。
ウサギだって、そう望んでたはず・・・

だって、ウサギってさみしいと死んじゃうのよ!!」


「それは迷信だ。ウサギはさみしさで死ぬのは誤りで、
ただ飼い主が世話をしないと、そういう危険性があるという戒めの様なもの。」

「じゃ、さみしかったのは私の方だけだったんだね・・・・・」
美緒は焦燥感に駆られた。

「穴を掘ってウサギが家を作るのは、大人への一歩だ。
人間もいろんなものを卒業していきながら、少しづつ大人になっていくんだ。
君もウサギから卒業すべきじゃないか?」
美緒は間に優しく諭されて、少し納得した。

「この脅迫状も必要ないだろ。返しておくよ。」
「何それ?私が作った物じゃないよ。
じゃあね、ありがと間くん!」

すっきりとした顔つきで美緒は帰って行った。
話しに気を取られ、
今野は抱いていたウサギがいなくなっていることに気がつかなかった。
手分けしてみんなでウサギを探す。


謎が持越しされた間。脅迫状を持ったまま考え込む。
この脅迫状に書かれたウサギは、飼育小屋のウサギじゃなく・・・

「こんにちは!間くんだよね??」
教室の扉付近でウサギを抱いている見たことない男の子が立っていた。

「鳴 瞬(濱田龍臣)と言います。はじめまして。」




ここにきてニューキャラクターの登場!?
突然登場するのはレッドビーナスと関係があるから??
こんな形で次週に持つこすパターンは初めてなので
一杯考えてしまいますね。

コドモの入園などで自転車に乗せる機会が増えてきますね。
立ち漕ぎをするのは危ないですので、
ずっと一定でペダルに重みを感じますが、安全運転が可能です。

新生活を迎える方にオススメなのはこちら。




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。