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コドモ警視 3話 ♯03 幽霊 ネタバレストーリー マリウス葉 木村真那月 [コドモ警視]

コドモ警視 3話 ♯03 「幽霊」
ネタバレでストーリーを書いています。


「誰もいない この静寂、美しい・・・・」

今日の当直は美術教師の東原圭一(松尾英太郎)は
学校中の見回りをしていた。

ギギギ・・・
家庭科室から机を引きずるような音が聞こえた。
扉を開けながら、不意に恐怖を感じて及び腰になりながらも
中の状況を見極めようと覗く。

青色とも白色ともつかない、蛍光に光る丸い物体が教室を飛びまわっていた。

「ひ・・・・人魂!!!!!」

恐怖に腰を抜かした東原は、後ずさりをしながら懸命にその場を離れた。
その後ろ姿を見ながら、女の子はにやりと笑った・・・



「ハイ終わり。そして、放課後の始まり!」
今野敏文(浜野謙太)が今日の授業の終了を生徒たちに告げる。

帰り支度をしながら、やけに意気込んでいる間聖四郎(マリウス葉)
いつも学校の事件で捜査会議に出席出来ていないので、
今日こそは遅刻せずに行きたい・・



間のことが気になって、どうにか近づきたいと思っている北林ユミ(南乃彩希)は
帰る間を後ろから呼び止めた。

「間くんはさ、幽霊っていると思う?」
「幽霊??そんなのいるわけないじゃん!!」
突然の問いかけにびっくりしながら、全力で否定した。

「なぜそう言い切れるの?」
2人が話しているのを聞いていた京極奈津美(木村真那月)が
話しの中に入ってきた。


奈津美はさっき、昨日学校で出た幽霊話をユミに聞かせていた。
見回りをした本人以外知らないはずの、家庭科室でのことを・・
それで気になったユミは間に問いかけたのだった。。


「ありえないさ!そんなのでたらめさ。
だいたい真冬に怪談話なんて、センスがないよ。」
間はまた全力で否定したが、いつの間にか2人と離れて距離を取っていた。

「どうしてそんなに端っこにいるの?」
「べ・・別に怖いからじゃないよ。」
「私怖いから、いっしょにかえってくれないかなぁ?」
「ご、ごめん。急いでるんだ。じゃ!」

ユミは一緒に帰りたかっただけ・・
間はそんなつもりもないし、早くこの場から立ち去りたかった。
サッと挨拶をして教室を出た。

ユミは間の言葉をそのまま受け止め、
間はそんなものを怖がらない人だと思い、恋心を募らせる。
その行動の一部始終に恐怖を見てとった奈津美は
次のターゲットとして間をロックオンした。


間は廊下に出て、冷や汗を拭いながら胸をなでおろす。
子供の頃から今まで、怪談話は苦手分野だった。



保健室では、東原が高村香(釈由美子)先生に昨日の話を聞かせていた。
美術教師らしく、その時に見た人魂の絵を描いたスケッチブックを見せて
臨場感があふれた説明をしていた。
だが、イラストで描かれている人魂は、少しコミカルで恐怖を感じなかった。


「はははは!人魂ごときで逃げ出すとは、腰抜けですな。」
東原と香の話に割り込んできた今野。
恋のライバルが抜け駆けするのは許せない。

香は、心霊やオカルト的なものを全く信じていなかった。
それよりも、保健室にまで来る2人のことを面倒に思っていた。






今野は急いで間を呼び止めた。

今回の心霊現象は多分誰かがトリックを使っただけで、
その誰かが分かれば、再現させることも可能・・

夜の学校に高村先生を呼び出して、
恐怖に震える高村先生をかばうように悪霊を退散させ、
そのことをきっかけに交際を始めたいと思っていた。

そのためには、間に犯人を割り出してもらわないといけない。

これまでと違い、この件は全て今野の欲望を満たしたいからなだけで
警察の仕事でもなんでもない。
そんなことに付き合う義理はないので、さっさと帰ろうとした。

「さてはお前、幽霊がこわいんだろ。」
「怖くない!私はいい大人です。バカにしないでください。
・・・・・いいでしょう。この事件、私がわざわざ解決してあげましょう。」



コドモ警察レジェンド・ドラマシリーズ

私の名は間聖四郎。本庁のエリート警視である。
だが、犯罪組織レッドビーナスが使用した謎の毒ガスによって
子供の体になってしまった。
素性を隠して小学校に通っていたが、担任の今野に正体がばれてしまい
やむなく、学校内の事件を捜査させられることに・・・

次々に起こる校内の何事件を解決し、本庁の捜査会議に遅刻せずに行けるのか?
今日も私の背中に、警察官僚としての責務と重いランドセルがのしかかっている。



3話 ♯03 「幽霊」

今野はさっそく間を連れて、現場でもある家庭科室にやって来た。
ここで見た人魂と思える光は、
火とかライトとは違って、通常見ない光だったと証言を聞かせる。

「犯人は、どうやって光を・・・・」最初に感じた疑問を間がつぶやくと、
「それは人間ではなく、霊の仕業だからよ。」
後ろからあとをつけてきていた奈津美が答える。

他の人が来ていると思っていなかったので、それだけでも少しびっくりした。


「いつの間に居たんだ?」今野がびっくりした。
「私はつい先ほどから。霊魂たちは後から来るの。霊魂は私の友達。
彼らは夜になると光るの。それをみんな“人魂”と呼んでいるわ。」

にやりと笑いながら、奈津美は淡々と霊に付いて話をする。

「そんなことは、ありえない!」間は全力で否定する。
「じゃあ、私のいたずらだと?」

奈津美ののしたものだという証拠はどこにも存在しなかった。
犯人を奈津美と断定はできない。

「もし霊の存在を疑うなら、間くんが人魂を作ってみるといいわ。
出来なければ・・・悪霊に憑りつかれるがいいわ!!」
奈津美の言葉は妙に重く、説得力があった。
呪いの一言を聞いたように思えて、
その場にいた間も今野も背筋が凍りつくような思いがした。


「あいつ変わってんだよな。クラスでも浮いているらしいし・・
そういうところはお前と似てんだけどな・・
ということで、今回の犯人はほぼ京極で間違いがない。
でも、犯行を再現させるのが難しそうだ。

ということで、間くんお願いできますか?
京極の代わりに人魂を再現させれてくれ!
俺が高村先生を呼んできて、からくりを解き明かす。
そうすれば、高村先生が・・・・」

妄想で高村先生と恋人同士になり、ニヤついている今野・・
訳のわからないことをさせられる羽目になった間・・・・


(そもそも京極奈津美は、なぜ家庭科室を狙うんだろう。
ここにある物を利用して人魂を作ったのすれば・・・・
いったい彼女はどうやって・・・・???)
間は頭の中で考えをまとめた。


「謎はざっくりと解けた。京極奈津美、お前の犯行を再現してやる!」



「頼む・・君は私の部下だろ?」
「だからって、あんな男と肝試ししろだなんて・・・」

保健室で間と香の密会。
間は香の気持ちを知っていて、わざと嫌がるようなことをさせようとしていた。

「私が一緒にいないと怖いんでしょ?」香は間をからかってみせる。
本当は学校のどうでもいい事件より、捜査会議に出て欲しいと思っていた。
そのために、捜査会議を始める時間を
学校終わりで間に合うように少し遅らせるように話を付けていた。


「上官の我慢も限界よ。
今度遅れたら、私が生霊となって枕元に出てやる・・」
怖がる間がとてもかわいらしく見えた。


夜、間は今野と香が来るのを待っていた。
この一件で恋人同士に昇格できると思って喜ぶ今野は
意気揚々と香の前を歩き、家庭科室まで先導する。


いくら待ってもいたずらをしにくる生徒はいなかった。
自分が間に頼んでしたことなので、恐怖というよりもニヤニヤしている。
張り切る今野を見ているのもうっとおしい。

部屋の中に人魂らしきものが浮かんだ・・・


「この今野が消して見せます!」
持ってきていた竹刀で光った辺りを叩いた。
その動きに合わせて、間はコンセントを抜く。
光っていた人魂が消えた・・・

「人魂の正体、見破ったり!」
人魂の正体は、電子レンジの中に入れてあった蛍光灯。
蛍光灯を電子レンジの中に入れて加熱すると、封入されていた蛍光ガスが光る。
手元用に置かれたライトの蛍光灯が外され、犯行に使われていた。

犯人は人魂として利用してから、元に戻せば証拠を隠滅できる・・・
この今野の華麗なる推理の途中で、家庭科室の電気が切れた。


突然真っ暗になり、仕掛けを作って様子を見ていた間を小声で呼んだ。

「間、早く電気を点けろ!」
「先生、僕は何もやっていません。」
「ふざけるな!じゃあ、誰なんだ!!!」


今野の謎解きを聞いていた香は、突然電気が消えたことで恐怖を感じた。
背後から水の滴る音が聞こえてきて、恐怖心をあおってくる。
音のする方に向き直ると、
人魂らしきものがふわりふわりと浮かんでいるのが見えた。


「人魂!!!
でででででででで・・・・・出た!!!!本物の人魂だ!!
うわぁぁぁぁぁぁ・・・・助けてぇぇぇぇ・・・」
今野は香を置いて、家庭科室から出て行った。
廊下にはなぜか人体模型が置かれていて、目から血を流していた。

「ぎゃぁぁぁぁぁ・・・・」今野は悲鳴をあげ、腰を抜かしてしまった。


間は胸で十字を切り、神に祈りを捧げる。
不意に家庭科室の明かりが戻った。

「言ったでしょ?霊の仕業だって・・」奈津美が間に声をかけてきた。
こんな夜遅くに、呼んでもいない奈津美が家庭科室にいることがおかしい・・

「ウソだ!犯人は君だろ!」
「じゃあ、どうやって人魂を出したの?
私の話、信じてくれないのね。あなたも・・・・・」

間は人魂のトリックが解けなかったので言い返せなかった。
自分と同じにおいを感じていた奈津美は、間に裏切られたような気分になり
トボトボと家庭科室から出て行った。



捜査会議に出席出来ていないが、本庁で仕事をこなしていた。
仕事の手が止まると、人魂の正体のことを考えてしまい
頭の中がごちゃごちゃしてしまう。

考えていくうちに、奈津美の言葉が真実のように思えてきた。
ちょうどそこを通りがかった川島寛太(秋元黎)ことスマートが
悩む間の姿を見つけた。

「間さんじゃないですか?ここでなにを??」
「ちょっと、行き詰ってまして・・・」
「僕は、ある事件のルミノール反応の結果を待っているんです。」

血痕が残っていると発光するという塗料。

「ホタルなど、生物の中に同じような光り方をするものがあります。」


光ると言われたことで、また新たな考えが浮かびかけた。
そこを通りがかる上官(小野寺昭)をスマートが見つけた。
捜査会議に出席できていない間は、上官と顔を合わせたくない。
そーっと物陰に隠れた。

上官はスマートに、事件の捜査状況を聞いてきた。

「犯人は、かなり冷静な男の様です。」
「それは君もだろ?川島君、君は私の若いときにそっくりだ。
しかし、データ分析に頼ってばかりではいかんぞ。
人間の生活に隠された捜査も大事だ。
容疑者の家庭環境、生活習慣なども調べてみるといい。」

間は隠れて2人の話を聞き、ひとつの考えがひらめいた。



家に帰り、シャワーを浴びて頭の中をすっきりさせてから
冷蔵庫の中に入れておいた「もの」を取りだした。

(客観的な事実を並べるのが捜査の基本。
だが時には、無機的より有機的な捜査が大切だった・・)


冷蔵庫から取り出した「もの」を机の上に置き、ライトを消した。
「もの」の上に被せてあったアルミホイルを外す。

「出来たぞ!これが人魂の正体か。」青白く光る「もの」をみて確信した。




家庭科室に今野と東原を呼んだ間。2人は完全にびびっていた、
学校まで来たものの、怖さのあまりにすぐさま帰りたくなった。)

「犯人は僕たちがここに来ていることを、感づいているはずです!
必ず出ます!!」

今野は、この間の様に今度も本物が出たら・・と考えると怖くて仕方がない。


水の滴る音が聞こえてきて、ふわりふわりと空中を浮かぶ
蛍光に光る物体が目に飛び込んできた。

「出た!!人魂だ!!!」今野と東原は、その場から逃げようとした。
「ダメです!正体を暴かなくては・・・」

間は光る物体の方に近づいて行くと、光が突然無くなった。
家庭科室の電気を点けると、奈津美がしゃがんで隠れていた。

「実は、人魂に追いかけられて、怖くて・・・」
くちゃくちゃと何かを噛みながら、今の状況を説明した。


怖いと表現する奈津美はおかしい・・霊魂は友達だと話していたはず・・
それに、さっきから食べているものも不思議だった。

「君が食べているのは、さっきの人魂だろ!!」
「人魂なんて食べられるわけないじゃん!」

「いいえ、食べられるわ。京極さん、あなたが食べた人魂はコレ??」
香が持ってきたのは生の“するめイカ”

「ばかばかしい。なぜイカが人魂なの?」
奈津美の問いに、間は家庭科室の電気を切った。
トレーに乗せていたするめイカが光り始める。

「す・・するめイカが光っている!」
「それは、するめイカが光っているわけじゃなくて
表面のバクテリアが光っているのです。」

するめイカを海水と同じ濃度に浸しておけば、簡単に再現ができることと、
人魂が近づいてくると聞こえる水音も、
イカから塩水が流れ落ちる音だと推測できた。


香は家庭科室のゴミ箱から紙皿を見つけていた。
その表面からルミノール反応が出た。

「ルミノールはイカの血にも反応をするんです。」
間は胸ポケットから特殊なライトを取出し、紙皿に照射する。
紙皿の真ん中は、イカの形で鈍く光った。



こんな真冬に怪談話をする奈津美は少し嬉しそうで、
いつも友達に怖い話をするのが楽しみだった。
でも、だれも本当の話だとは信じてくれなかった。
話しにリアリティを持たせるために、幽霊を自分で作りだした。
これが真実だった・・・


でも、なぜ奈津美が光るバクテリアのことを知っていたのか・・??

「君の家は、お魚屋さんだ!」

上官が話していた“容疑者の家庭環境と生活習慣”
これを参考に、間は奈津美の家を調べた。

奈津美はいつも店を手伝うために、放課後早くに家に帰っていた。
当然、学校の友達とは遊べない・・だからさみしかった・・・・


「結局一人ぼっちで・・・夜になって学校に忍び込んだ。
みんなを驚かせることが、私にとって唯一みんなと遊んでいる時間だった・・
だけど・・私・・本当はみんなと仲良くしたかっただけなの・・・」

「僕だってクラスで浮いているよ。そしてイカはよく、沖合に浮いている。
君は決して一人じゃないさ。」
子供同士の友情のようなものが芽生えた。


人魂はニセモノだとわかったが、薄気味悪いのでさっさと帰りたい今野は
みんなより先に家庭科室を出た。

「先生、待って!私もう一つ・・・」
「ギャァァァァァァ・・・・・」

廊下を出た所に目から血を流した人体模型を置いたのを忘れていた。
知らずにバッタリと出くわした今野は驚き過ぎて腰を抜かしてあたふたする。


イカの墨を冷凍庫で凍らせて、目の所に付けておき、
それが溶けて流れたのが、血を流したように見えただけ・・

「さすが、食材を無駄にしないね。」間は奈津美を褒めた。
「ありがと、間くん。じゃぁね。」
奈津美はこの一件ですっきりしたのか、笑顔で帰っていった。


「幽霊退治は終わりよ。もっと怖い人が待っているでしょ?」
香に言われて思い出した。捜査会議に行かないと!!



急いで本庁に来たが、やっぱり捜査会議には間に合わなかった。
上官は間が来るのを待ち伏せしていた。

「君には失望したよ。誰のために時間を遅らせたと思っているんだ!
次の捜査会議には、絶対に遅れて来るな。
出ないと、出世に響くと思いたまえ。」


「小学生は大変そうですね。幼稚園はいいですよ。
お昼寝の後なので、午後からの会議も頭がすっきりとして臨めますし。
間さんも頑張ってください。」
間の怒られている所を見てしまったスマートは
慰めとも同情とも取れる言葉で励ました。


「なんてことだ・・・・・」
間は危機感をつのらせる・・・



コドモなのに出世が気になる??
違った・・間はエリート街道まっしぐらの人だったはず・・
どんどん間がいいヤツになってきてますね。
スマートさん、やっぱ最高!

でも、今幽霊ってどう??


イカは食べるのが一番ですね。

現代の必需品になってます。
カバンの中に忍ばせて、充電や緊急時の懐中電灯としても使えます。





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