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信長のシェフ 第2話 ネタバレストーリー 後編 2/2 玉森裕太 及川光博 [信長のシェフ]

信長のシェフ 第2話 「平成のシェフが戦場に!敵の台所に潜入」
この話は分け書きしています。そのうちの2/2 後編です。

前編はこちら
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=58790369


出陣から2日後、
織田軍の先陣として秀吉・可成軍が阿坂城を攻撃した。
傷を負い退いた秀吉も、すぐに戦線に復帰し
火のように攻め立てたと記録されている。


「木下藤吉郎秀吉、阿坂城を獲ったり!!!」
秀吉(ゴリ)の雄叫びで阿坂城の戦いは終結した。



報告を受けた織田信長(及川光博)は、秀吉と森可成(宇梶剛士)の功績を称える。
「戦況は我が軍の圧倒的有利なようで何よりです。」
秀吉が我先にと、信長の戦略を褒めた。


この戦いはまだ終わっていない。ただ出城を手に入れたにすぎなかった。
肝心な北畠具教と具房親子を捕らえていない・・
具教たちは7千の兵と共に籠城し、徹底公戦の構えをとっている。

北畠の城は兵糧の備蓄は少なく、長くは持たないだろうと考えていたが
一向に城が落ちる気配がない。
これ以上戦が長引けば、自軍の被害が甚大で利がなくなってしまう。


和睦か総攻撃か・・・

攻めあぐねた時には取り込むのが上策だが、
五分の和睦では戦いの意味を成さない。


信長はケン(玉森裕太)を呼んだ。

「ケン、可成の軍を使って、伊勢中の海の幸を買い占めてこい。
おぬしが戦を終わらせるのじゃ。

ただし、しくじれば真っ先におぬしが斬られる。
しくじらねば良いのじゃ。」




「会談を前に、台所を貸せじゃと??」
北畠の城内で、和睦に向けた織田と北畠の会談。
具房は信長が料理人を使って毒を盛るのだと具教に進言する。

「和睦を提案しておいて皆殺し。粗暴で粗野な山猿の信長ならやりかねん。」
具教の信長の評価はこの程度だった。
当然のことのように具房の進言に同意する。
だが攻め入る隙を見つけるために、料理人を招き入れる事にする。
怪しげな動きをすれば、即刻始末すれば良いだけのことだ・・




ケンと夏は、食材から器具まで一式背負い、敵の城(阿坂城)の前まで来た。
台所に行くまでに、何日も食事をしていない民の前を歩かなければいけない。
かなりの危険が予想されたが、ここは腹をくくって進むしかない!


城門が開き、雑兵達が槍を構えてケン達の動きを見つめていた。
慎重に、踏みしめるように入城する。
行李に入りきれなかった食材が見えたとたん、兵に囲まれた。

「食い物だ!!よこせ!!!!」
「これは北畠様への料理を作る食材です!!!!」

城主の名を聞いて、周りを囲んでいた兵が後ずさりして道を作る。
そのおかげでなんとか台所までたどり着けた。




「台所をお借りします。」
北畠の側の料理人に挨拶をし、早速調理開始。

伊勢海老、アワビ、牡蠣、鯛・・
海の幸を前にして、信長の意図を考えた。

「きっと信長様は、北畠を屈服させたいはず・・」

北畠が長い兵糧攻めにあっても屈しない。
その心を支えているものは、一体何だろうか・・
気持ちを折る、絶対的な一撃は・・・?


その時、可成から聞いた言葉を思い出した。
「北畠は朝廷から権中納言の官位を授かるほどの名門の人物だ・・」

(見えた!)
「作り上げて見せる最高の料理を!この刀で。
いざ参らん、戦国のキュイジーヌ!」



ケンが調理を始めた頃、会談が始まろうとしていた。
公家の装束に身を包んだ北畠が上座に腰を下ろした。
その様子を見るではなく、じっと座して信長は待つ。


「では、織田上総介殿のご意向はを承ろうか。」
北畠具教が口火を切った。


「これ以上無益な戦いを続けても、互いに得るものはないのではないかと・・」

「何をおっしゃる。例え5年でも持ち堪えて見せましょうぞ。
この戦は、織田殿が一方的に仕掛けられたもの。
そちらが退かれるのがよかろう。」
まだ戦えることを意識して、北畠が優位に立てるように強気の発言をする。


「よく考えてお答えいただきたい。
そのお答え一つで、この伊勢を平穏な楽天にするか、
草木一本残らぬ焦土に変えるかが決まるのですぞ。」


(やはりこの男、力のみでのし上がってきた、ただの成り上がり。山のサルじゃ。
このような素養のない男にわしは負けぬ。負けるはずがない!
わしは、足利将軍家までにも影響を及ぼす実力者であり、文化人なのだから。)
具教は完全に信長をなめていた。






「料理のご用意ができました。」
ケンと夏、北畠側の料理頭がお膳を運ぶ。

「毒を盛ったと思われたら心外。
北畠殿、ご自身で膳をお選びいただきたい。」

ここで難癖をつけると北畠の恥じ。
冷静に、さも当然のようにケンの持ってきた膳を自分の元に運ばせる。



御膳に並べられた料理を見て驚いた。見たことのない盛り付け・・
料理を前にして箸を進めようとしない北畠を見て
信長が先に伊勢海老から箸を付けた。


「伊勢海老は、我が海の物。もう、食べ飽きておる。」
具教は信長と同じように、伊勢海老に箸をつけた。

「なんじゃこりゃ・・今まで食べたことないねっとりとした旨み・・・・」

あまりの旨さに箸が止まらなくなった。
味を確かめるように噛みしめながら食べ進める。

「どれもこれも食べたことがない、美味♪ この料理はいったい!?」

笑みを漏らしながら食べる具教の顔を見て、信長が料理の説明を促す。


そちらは「伊勢海老の辛子味噌炒め 金箔乗せ」です。
ねっとりとしたコクの正体は、鳥獣の油で、
その油を煮溶かして海老を炒めたものです。

隣は「牡蠣のグラタン」です。
味噌・たまご・酢で南蛮風の汁(マヨネーズ)を作り
牡蠣にかけて加熱したもの。

最後に「旬の魚の握りずし」
生きのいい魚を生寿司として握ったものです。


「寿司とは、フナや鯉を飯と浸けて腐らせた魚だけを食すもの。」
寿司と聞いて、具教はケンに反論した。

それは「馴ずしです。」
一言で言いくるめられてしまった・・・


炒める・握る・・・具教にとって初めて聞いた言葉・・・

(知らなくて当然だ。生寿司の原型ができるのは江戸後期。
つまり遠い未来の食べ物なんだから・・)
ケンは驚いている具教の顔を見て、心の中で呟いた。


驚きを隠せない具教は、自分の料理頭に料理が一体何かを問うた。
料理頭はケンが料理を作る様子を一部始終見ていた。
焼く・煮る・蒸すが基本の技法だが、そのどれにも当てはまらない技法を使っていた。


油を使ったり、炎を使ったり、京でも見たことのない料理法で
それはまるで術でも使ったかのよう・・
美しく華やかに美味なる料理が出来ていく・・・・


「織田さまは南蛮に精通しているとお聞きます。
もしや、そちらの方の・・・・」
料理頭が信長に問いかけると、

「いえ、グラタンは南蛮風と言っても差し支えありませんが
炒めるは中国、明の技法でございます。」
ケンが言葉を挟んだ。


南蛮に明・・・
具教は自分の知識のなさを嘆いた。何も知らない自分が恥ずかしい・・・


文化面でも信長に負けているのではないか?
という思いが頭の中を駆け巡る。頭には「負け」の文字がよぎってきた。
文化面と戦力。戦力は劣っていると思っていたが、文化面でも勝てない・・

(これ以上、戦えん・・・・)

「具教殿、我が次男:茶筅丸を北畠家の養子に迎えていただきたい。」
信長はトドメを刺した。

(この男には勝てるものが何一つない・・)
「和睦を承る。御次男:茶筅丸殿に、家督を譲ることとする。」
北畠具教は戦うことをやめた。条件を全て飲む。




城の上から眺める城下はとても綺麗だった。
夏とケンは、戦いの終わりを聞いた民たちの安堵の顔を見て嬉しかった。

「伊勢海老はなかなかのものであった。明日は伊勢神宮に行く。
買い占めてまだ残っている食材を料理にして、
皆の者に褒美として振る舞うこととする。」

ケンの労をねぎらいに来た信長だったが、新たな命を出した。



信長が伊勢神宮参拝の折、
配下の者に配った折詰がすばらしかったとのウワサが広まる。
これが後に、庶民たちが花見などで食べる折詰弁当の原型になったと言われている。



姿ごと真ん中で存在感を出す伊勢海老に、ちらしずしとかっぱ巻き。
戦勝祝いの折詰は夏の所にまで配られた。
ふたを開け、感嘆の声をあげながら伊勢海老を一口食べる。


満面の笑みをケンに向け、幸せそうに食べていた。
「こういう夏さんも可愛いけど、川で見かけた夏さんはもっと素敵だったよ。」
「何言ってんだお前!!今度言ったらぶっとばす!」

痴話げんか?子犬のじゃれ合い??
ギャーギャーとわめき散らす夏をなだめるケン。
そこに信長が通りがかり、邪魔をしたと感じるほどの仲になっていた。


野暮なことをしない信長は、知らぬ顔をして通り過ぎようとした。

「信長さま!一つ聞いてもいいですか?」
ケンが信長を呼び止めた。

「神も仏も信じないのに、どうして伊勢神宮に参拝するのですか?」

「知りたいか?・・・・・敵ではないからだ。
神も仏も敵ならば斬り捨てる。それだけだ。

このあと京へ行く。おぬしも付いて参れ。」


2人の話しを少し離れた所で聞いていた夏。
「逃げられるうちに逃げておけ。」背後から楓の声がした。

「信長さまに仕えていたら、やがてもっと地獄を見るぞ。」


楓の忠告の意図は?
考え込む夏をのことなど何も知らないケン。

「夏さん!京へ帰れるって。夏さんの故郷の京へ。」
「ケン・・・・」
無邪気に話すケンの顔を見ていると、楓の言葉を告げられなかった。



(俺は自分が何者かさえ、わからない・・・
なぜタイムスリップして、この時代に来たのかも・・・
でも死んでたまるか!生き抜いてやる!
何があっても、この戦国時代を”信長のシェフ“として!)



料理もですが、話しにテンポがあり、続きを見るのが楽しみな作品です。
これ、もっといい時間帯でできたかも!!


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