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牙狼<GARO> 闇を照らす者 第6話 ネタバレストーリー 太田基裕 [牙狼<GARO> 闇を照らす者]

牙狼<GARO> 闇を照らす者 第6話 響 Rock

道外流牙(どうがい りゅうが)がボルシティに来てから対峙した2体目のホラーは
流牙にとってホラーと戦う意味を自覚させるものだった。

ホラーに斬り込んだとき
なぜか頭の中に浮かんだ子供の頃の懐かしい景色や、
ホラーの傷口から放たれる黄金の光を受け
ガロが黄金の輝きを一瞬取り戻し、
戦い終えてもガロスーツが体から離れなかった・・

これまでいろんな戦いをしていたが、
今まで戦ったどのホラーよりも強く、流牙にとって意味のある戦いだった。


流牙が放つ最後の一撃で、ホラーの体はバラバラに分散されて散った・・
そのカケラの一つが消滅せずに外に飛び出した。
飛び出して消滅していなかったことを流牙たちは知らない・・


飛びだしたホラーのウロコはジッポーライターほどの大きさで
淡い水色の光を放ち、ガード下の壁に刺さっている。


第6話 響 Rock

蛇崩猛竜(じゃくずれ たける)はホラーと戦っていた。
太っていて、一見動きが鈍そうに見える人間態ホラー
猛竜(池田純矢)は一気に倒そうと、飛びかかって斬りつけようとするが
ホラーは戦おうとせず、必死の形相でその場から逃げ出そうとする。

「ごめんなさい・・勘弁してくれよ・・・・・」

見逃してもらえるように、一生懸命手をついて頭を下げる。
こんなホラーを退治するのは手ごたえがなくて本気になれない。


ちょうどそのとき、ギターの激しい旋律が響き渡ってきた。
近くで路上ライブを始めたようだ。

このギターの音に反応したホラーは首を激しく降り、音に身を任せた。
音に合わせて体が反応し、対戦モードに突入してきた。

さっさと片付ける気になった猛竜は、さっさとトドメを打とうとホラーに近づく。
音で覚醒したホラーの力はさっきまでとは比較にならない・・
一撃を与えるはずが、ホラーに一撃を食らってしまった。

この豹変ぶりに驚きを隠せない・・

何度殴りつけてもすぐに起き上がり、猛竜に挑んでくる。
終わりが来ない戦いに恐怖を感じ、使っていなかった剣で斬りつけようとした。
突きで差し出した右腕を取られ、ヒジに攻撃を受けてしまった・・・

痛さのあまりすぐに次の攻撃を繰り出せない猛竜。
ロックのリズムを聞き、小刻みで体を震わせるホラーは
猛竜のことなど忘れ、音に身をゆだねていた。


路上ライブの終了・・・
音がなくなり、ホラーが正気を取り戻す。
怒り狂った猛竜は、剣を振り回してホラーに斬りかかろうとするが
利き腕を痛めつけられたことで、逆手で剣を持っていたので
上手く斬りつけられず、逃げられてしまった。


音を聞いて反応したホラーを取り逃がしたので、挽回のチャンスを掴みたい!
路上ライブを終えた男の所まで重い体を引きずる。
痛めた腕は鉛のように重く感じ、思うように歩けない・・・

男の名はシン(太田基裕)
今回路上でライブをしたのは、客の反応をダイレクトに知るためだった。
明日出演するライブハウスでプロデューサーの御眼鏡に適えば
メジャーデビューも夢ではなくなる。
路上での客の反応を見て手ごたえを感じていたシンは、
明日のライブに賭けていた。

シンは持っていたギターピックを見つめる。
それは、ガード下の壁に刺さっていたホラーのウロコ・・・
これが手元に来てから物事が良い方に転がり出した
ぎゅっと握りしめ、大事そうにポケットにしまった。





猛竜は朝一番にホラーを取り逃がしたことの報告を入れる。
莉杏(りあん)は仕事をしくじった猛竜をなじった。

「音楽にノリ出したんだ!!」
途中で豹変をするホラーだったと説明するが、
証拠は何もなく信じてもらえない。


「音楽?音によって力を増幅させているな。」
2人の話しを聞いていた符礼(ぶらい)法師が反応した。

符礼法師(大友康平)の話に納得した猛竜は
今晩開かれるライブ潜入し、リベンジしようと考えた。
自慢げにチラシを莉杏に見せつける。

チラシを取り上げたのは楠神哀空吏(くすがみ あぐり)
ホラーを取り逃がしてけがをした猛竜は足手まといだと考え
莉杏(りあん)を連れて現場へ向かう。



道外流牙(どうがい りゅうが)は、町に潜むホラーを探して散策をしていた。
たまたま哀空吏(青木玄徳)が向かっていたライブハウスの近くにきたとき
妖しく光るペンダントヘッドをつけた男を見かけた。

あの光は、もしかして・・・・
前に倒したホラーと同じ色を発している・・・

男のあとを追いかけ、控室にまで入り込んだ。
タバコを吸おうとする男に、ライターに蓄えられている魔導火をかざした。

「あ、すみません・・・」
火を貸してくれたと思った男は、タバコを火にかざそうとした。

この男からホラーの反応が全くない・・・
「ゴメン・・何でもないんだ・・・・」火を使われる前に消した。

けげんそうな顔で流牙(栗山航)を見つめているところに、
スタンバイの声がかかり、ステージに出て行った。


「何でお前が?やっぱり、ホラーなんだな。」
音も立てずに流牙の背後に来ていた哀空吏の気配を察知した。
見間違いだと思っていたが、ホラーだと確信する。


「単独行動はするな!様子を見るんだ!!」
「ホラーが入るのに流暢にしてられるか!」
「焦るな。いくらあの男に関係しているからと言って・・」
「焦ってなんかない!」

相変わらずウマが合わない2人・・



ライブが始まり、哀空吏と莉杏は客に紛れ込んでホラーを探す。
今日の客はノリがよく、かなり盛り上がっていた。
ライブ終盤に差し掛かり、新曲のお披露目・・

シンは思い出したように
ペンダントヘッドにしていたホラーのウロコをギターピックとして使う。

「これだ!」

この曲にホラーの気が感じられ、流牙は目を閉じて音に集中する。
曲に乗せられ、昨日猛竜と対峙したホラーもやってきた。
客が少しずつ音に反応し、狂ったように暴れ出す。

音で力が増幅されていて、ねじ伏せるのは困難だし、
人が多すぎておおっぴらに斬りつけるわけにもいかない・・

シンを見て、流牙はにやりと笑いながら舞台に躍り出て、演奏を止めた。


「ちょっと借りるよ♪」
ギターを奪い取ると、シンが歌っていた曲を流牙が歌いだした。
客の反応が一気に高まる。これを演出の一環だと思っているようだ。

ホラーは流牙の音に興味はなかった。
みなぎる力が一気に冷め、ライブハウスからさっさと出て行く。
シンのライブを潰す形になったが、ホラーから人は守ることができた。


この失敗に、たシンはうなだれていた。
にっこり笑顔で現れた流牙は、抵抗することなくシンに殴られる。
そのついでに、ホラーのウロコを取り上げた。

「これ、どこで手に入れたの?」
「返せ!!」
「こんな物、持ってちゃダメだって!」
「大事なライブぶち壊しておいて、なに偉そうなこと言ってんだ!!」

「こいつには恐ろしい力が宿ってるんだ。まあ、信じられないだろうけどね。」

これは、5年間全く売れずに諦めようとしたときに見つけた物で、
ギターピックとして使うと、周囲やファンの反応が変わった。
メジャーデビューまでもう少しの所まで導いてくれた物だった。

「明日のレコーディングには必要なんだ!頼む、返してくれ!!
俺の命を賭けてるんだ・・・」


シンの本音が知りたい流牙は、シンがいつも使っているギターに耳をあてた。
物を通じて人の想いを感じ取る特殊な能力を持つ流牙は
ギターから、シンのメジャーデビューを楽しみにしていた母が死んだことを知った。
命を賭けているという話も本当なのだろうと推測できた。

「あの新曲は俺も好きだ。でも、お前の気持ちは心に響かなかった。
なぜかは、お前が一番よくわかっているはずだ。」

理由は分かっていた。
でも、このチャンスにすがりたいとの思いから
理由について考えないようにしていた。
第三者からの指摘は、心に重くのしかかる・・・・



「原因はそいつだ。」
持ち帰ったホラーのウロコを符礼法師に投げ渡す。

「やはりな・・ホラーのウロコか・・・」
符礼法師は手のひらでもてあそびながら、ウロコをしげしげと眺める。

シンの歌声とウロコから発せられる波長とが共鳴し、ホラーの力を増大させていた。
メジャーデビューしたら、
町中にホラーの力を増大させる音楽がばら撒かれてしまう・・・


「莉杏、返して来い。レコーディングさせるんだ。」
ここまでわかっていながら符礼法師は返すように指示を出した。
騎士たちは一斉に「否」を唱えるが
その慌てふためく顔を見て符礼はにやりと笑った。


シンは朝から何テイクも重ねながらレコーディングをしていた。
夜になってもまだ、納得のいく音を出せていない・・
ブースの中から見ても、関係者の顔が曇っているのが分かる・・
焦る気持ちが余計に音を乱していた。

「ストップ。全然ダメ!こんな音に付き合っている時間がもったいない!
お前の命がけってさ、そんなものだったのかよ。
次がラストテイクだ。いいな・・」

みんなが休憩に出て行き、シンはブースの中でうなだれる・・


誰もいないはずのレコーディングルームの扉が開き
にっこりとシンに微笑みかけながら莉杏が入ってきた。

「はい。これで思いっきり演奏ができるね♪期待してるわよ!」
「だけど、これは・・・・」

莉杏はホラーのウロコをシンに手渡して帰っていった。
ウロコを使わず勝負しようと思っていた気持ちが揺らぐ・・・


レコーディングルームのあるビルの下にスピーカーを引き込み、準備完了。
猛竜・哀空吏・流牙・莉杏と全員でウォーミングアップを始めた。
あとはウロコを使って演奏をしてくれるのを待つだけ・・

「頼みがある・・・・」
深刻そうな顔をして流牙がみんなに頼みごとを話した。


シンの心は葛藤していた。流牙の言葉が引っかかって重くのしかかっている。
「シン、ラスト行けるな!」
「はい!行かせてください!」

シンはウロコをピックに使って演奏を始めた。
その音は、外にあるスピーカーからも流れ出した。

ノリノリのホラーがスピーカーに向かって集まりだした。
これが符礼法師の作戦だった。
音に引き寄せられるように集まったホラーを倒す。
一体ずつ探すよりも効果的だ。

哀空吏は弓を引き絞り、
猛竜は刀を鞘から抜いて構えを取り、
莉杏は魔戒銃を構え、トリガーに指を置き
流牙も刀を構えた。


力が増大しているが、元の力を考えるとそれほどの強敵ではない。
流れ作業のように、ホラーを次から次へと倒していく。

曲が間奏部分にまでさしかかると、強いホラーだけが残された。
倒しても 倒しても起き上がり戦いを続けるホラーに苦戦する。

「おい!演奏を止めないとまずいぜ!!」
ホラーだと解れば演奏が止まった状態の方が倒しやすい。
今の状況を考えると演奏を止めるのが一番の策だった。



「頼む、最後までスピーカーを切らないでくれ・・」
戦いの前に話した流牙の頼みごと・・

「何、これはホラーを釣る目的で流しているだけだ。」
哀空吏の言うことは正論。

「あの音と声でパワーアップしてんだから、
音楽が流れていると不利に決まってんだろ!」
猛竜の言うことも間違っていない・・

「あいつの命がけの演奏を聞いてやりたいんだ・・・・」

「ご自由に。」哀空吏はあっさりと流牙の気持ちを受け取った。



ピンチになり演奏を止めさせようとする猛竜を、哀空吏は止めた。
だが流牙はどんどんと追いつめられていく。

「流牙!!」猛竜が助けに入ろうとする。
「待て!自分を生かすことの出来ないようでは、彼にガロの資格はない!」
哀空吏は猛竜を止めた。


流牙はホラーが正体を見せたと同時に鎧を召喚し、
バッサリと斬り捨てた。


演奏は終わり、ここに集まったホラーはすべて倒した。
シンは演奏を褒められたが、心は晴れないままでいた。

限界まで力を使った流牙は、
よろよろとしながらレコーディングルームに入って来る。

「命がけの演奏、聞かせてもらったよ。」
「どうだった?」
流牙はあえて言葉にせず、首を横に振った。
「そうか、やっぱりな・・・・」

流牙は刀を抜き、録音されている機材を叩き割った。

「いいんです。それには俺の心がこもっていない・・
命がけだなんて恰好つけていただけなんだ・・」

シンは気づいていた。
力に頼ってデビューしても、死んだ母さんは喜ばないと・・


ビルを出た所で莉杏が待っていた。
限界まで力を使い、気持ちだけで歩いていた流牙は
莉杏の姿を見ると力が一気に抜けた。


「あの音を背負うのは、俺だけで十分だ。」
「だけど彼、デビューできなくてかわいそう・・」
「いや、あいつなら必ず・・・・」

願いを込めてホラーのウロコを斬りつぶした。



分散したホラーのウロコが残る!?
こんなに驚いた回はありません。
これまで倒したホラーは大丈夫だったのでしょうか?
考えると気味が悪いですね。
太田基裕ファンにはたまらない、歌声満載の回でした。

予約!!

予約!

流行り!





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