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ドラゴン青年団 STAGE.8 第8話 天空の公園 ネタバレ ユースケ・サンタマリア [ドラゴン青年団]

ドラゴン青年団 STAGE.8 第8話 天空の公園

小さい頃は世界の主人公だった。
そして今、僕は再び世界の主人公になった。


喫茶“チロル”に集まったヨシオ(安田章大)、ケンジ(遠藤要)、タモツ(本多力)。
いつもの日課、光の戦士としてTVでドラゴンの情報を収集中。
というか、今までドラゴンのことを放送していたチャンネルの放送内容が
“話題の少ない世間に衝撃!10キロの巨大ウサギ”に変わっていた。
ドラゴンは、CM前に少し映像が映るだけになってしまった。


前回タモツ(本多力)の衝撃的告白以来、ユカ(新木優子)とはいい関係。
仲良くチラっと映るドラゴンにはしゃいでいた。

「タッちゃんが私のために倒してくれるドラゴン♪」
いつの間にか ユカはタモツにメロメロだ。


2人がイチャイチャしているのを、そばであきれながら見ていた
ヨシオ(安田章大)とケンジ(遠藤要)。
二人のヨリが戻ったのは嬉しいが、“導きの種”が無くなってしまった今、
こっから先、どうすればいいか思案していた。


「っていうかさ、あそこで種を捨てる意味が分かんないんだけど・・・」
ケンジはあきれながらタモツに聞いた。

「それ、一番やっちゃいけない事じゃん。
それをさせないために、ユカちゃんなだめてたんじゃん!!」
ヨシオが冷静に聞いてくるが、これが一番怖い・・・


「とっさに、手が動いたっていうの?
姫が追いつめられてた訳じゃん、こういう時に光の戦士として取るべき行動・・」


光の戦士がドラゴン退治をする理由に「姫」はいないし、
5人の光の戦士の内、一人だけの都合でエンディングなんてありえない。
タモツ以外、一切関係のないイベント。
怒っているというか、あきれているというか・・・
タモツを見ていると、何だか無性にイラついた。


「あ!ヨーコ、クリスタルは?」

放ったらかしにしてしまったクリスタルのことをケンジは聞いた。
ユカを追いかけたときに置いたままだったはず・・
でも、ヨーコにとって覚えのないことだった。
“導きの種”どころかクリスタル紛失!?

あわてて店中探して回る。
這いつくばって探していたとき、勢いよく扉が開いた。


「君たちが探しているのは、コレかね?
この摩訶不思議なクリスタルのことかね??」

団長(ユースケ・サンタマリア)が持ってきた!!!?
よりによって一番知られたくない人に知られてしまった!!!

「この前ここに来たときにあったので、失敬させてもらったよ。
どういうことだ?このクリスタルは何なんだ!!」

「なんとなく、クリスタル・・・」

なんとなくクリスタルが、
団長が着ている青年団のはっぴにキノコを生やしていた。
これはタモツがクリスタルを手に入れたときから続いている現象。
団長は必死に怒っているが、
事情を知っているだけにおかしくて笑いをこらえるのが大変。

はっぴはキノコまみれで、部屋は風が舞うのに灼熱のように熱い。
畳は湿気てビショビショで、部屋は熱帯雨林のような有様・・

「これはいったいどういうことなんだ!!え!!!」

団長の怒りは収まりそうになかった。
シャレで誤魔化したかったが、あきらめて今までのことを話して聞かせた。


「クリスタルは手に入れたんですけど、剣がまだ・・・なんですよ。」

一応説明を終えた。
ころあいを見計らって、ヨーコは水と火のクリスタルを使った料理を持ってきた。
チャーハンと水をとりあえず食べてもらう。


団長はチャーハンを頬張り、水を飲んでから動かなくなった。
何かまずいことをしたのかと思い、みんなで相談をしていた時・・
団長は立ち上がり拍手をし始める。

「ブラボー!!!君たち凄いじゃない!世紀の大発見だよ!!
君たちは“やる”と思っていたけれど、やってくれたじゃない!!
青年団の鑑だよぉ!」

何もないこの町、黄昏を待つしかないと思っていたこの町が
光の都だったことを知り団長は猛烈に感動をしていた。


「これは相当な観光資源だよ!!
君たちのドラゴン退治、青年団が全面的にバックアップしようじゃないか!
悪いようにはしない。
君たちは今日から青年団活動の一環として、大いにドラゴンと戦って欲しい。
そして、光山町の名前を全国に轟かせてほしい!」



団長と3人は浮島の剣を見に行く途中、町を歩いていた。
今まで気にしていなかったが、町の地名や看板を見ていくと
そこかしこに光の戦士の名残が残されていた。
それはマンホールのマークまで!
団長はハンパないほどはしゃいでいた。
このテンションにはついて行けない・・・・


団長が双眼鏡で剣を見てみると、やっぱり刺さっていた。
剣が刺さっていたことよりも、
物理に反して浮いている島に違和感を持っていたはずなのに
“ああいう物だ”と割り切って見ていた自分を反省しつつ
ただ単純に「すげぇ!」ものだと思った。


「で、“あそこに刺さっている剣を抜く”ってのが次の段階なんっすけど・・」

ドラゴン退治の見せ場の最初は「剣を抜く」こと。
青年団に見せ場が残っていて団長は喜ぶが、
問題は“導きの種”が無くなってしまったこと・・・

「わかった。この件、いったん俺に預けてくれ。
ちょっと俺なりに考えてみるわ。」

団長は会議をするために青年団を緊急招集しだした。



“チロル”に戻り、コトが大きくなっていくことを困っていた。
でも今は、種を代用する何かを考えなければいけない。
団長に任せられない光の戦士としての務め。

ヨーコにカズキからメールが入った。

重要!
光の戦士の件で、気になることがある。
夜、電話してもいいか。

みんなの前でメールの内容を読み上げたヨーコ。
カズキが夜、ヨーコを口説くためにメールを送ったのだと思い
今すぐに連絡するように言うが、ヨーコは電話をしなかった。


「集まってるね、光の戦士諸君!!
フォースを高め合っておるかね?」

団長が姿を見せただけで拒否反応が起こってしまう。
目を合わせないようにしているが、そんなことはお構いなし。

「タモツのミスを補って余りあるアイデア、出ましたよ!!」


緊急企画
コンクリ山をおろそう大作戦!
伝説のドラゴンスレイヤーを手に入れろ!


団長はこの企画書を地元のTV局に持ちこんでいた。
アイデアが“力技で引っ張り降ろす”ことにみんなは難色を示す。
ファンタジーらしく、
マントで飛ぶとか、石像を台座に乗せると降りてくるとか、
そういうことが必要なことだと思っていた。


「そんなことにこだわっている場合か?君たちは青年団の一員なんだ。
青年団の力を頼らなくてどうする!違うか!!」



みんなで銭湯に行った帰り道、
ドラゴン退治が思わぬ方向にいくことを嘆いていた。
どんどんテンションが下がっていく・・・
団長のダサさは置いといて、
それ以外はいい広告塔になるから容認したいヨシオ。

「光の戦士はあくまでも俺たちなんだ。この物語の主人公は俺たちなんだ。
それが今、みんなに認められる時が来たんだよ。
観客が居てこそ、ヒーローはヒーローなんだよ。」


ヨシオの言葉に納得した。
少し得意げに、前を歩くヨシオ。
後ろを歩いていたケンジは、
団長が言った「マンホールにまでマークが!」の言葉を聞いて
大事なことを忘れているような気がして気になっていた。
何か根本的な何か・・・・?



「そんなこと言ったら、根底から覆るじゃん!」
ヨーコはカズキと電話で話をしながら声を荒げた。

「ヨーコさ、明日おばちゃんの所に行って聞いてきてくれないか?」

カズキに言われ、ヨーコはしぶしぶ了承した。


家に帰ったヨシオ。明日はTVの撮影も入るので、剣を抜く練習をしていた。
鏡に向かって右の顔と左の顔を比べたり、
剣の引き抜き方はゆっくりがいいか、早いがいいかを木刀を使って試す。
顔はちょっと得意げだ。






「おはようございます。こちらにおりますのが本日の主役であります
闇をくじき、世界の平和を背負って立つ
青年団所属“光の戦士”の面々であります。」

団長がレポーターとなり、撮影が開始された。
緊張の面持ちでTVに映る3人。
後ろでは青年団が引き下ろすための準備をしていた。


「あそこに見えますのは、光山町ミステリースポットの“浮かぶコンクリ山”です。
今から降ろして見せますので、お茶の間の皆さん とくとご覧あれ!!」

まずはロープの先に取り付けられたフックを、コンクリ山に向かって投げます。
フックは一発で剣に引っかかりました。

「お前たち!若い力を見せてやれ!!
それ、せーーーの、わっしょい わっしょい・・」

青年団9人で綱を引き始めました。

「これ、本当に降りる物なんだ・・なんか凄く罪悪感あるけどなぁ・・・」

引っ張り降ろすことに抵抗感があったが、
実際に降下を始めると、綱を持つ手に力が入る。


「あと少し!!!!」最後の力を振り絞り
ドーーーーーン
コンクリ山が地上に降りた。
コンクリ山にはすでに階段が作られており、あとは剣を抜くだけ・・


青年団のみんなは、コンクリ山が元の位置に戻らないようにコンクリ山にしがみつく。


「さあヨシオくん、ここからは君の出番だ!
光の戦士の証として、ドラゴンスレイヤーを君の手で抜きたまえ。」

団長に言われてヨシオは階段を上り、ドラゴンスレイヤーに手をかけた。

ん!

力を入れてドラゴンスレイヤーを引っ張るが、ピクリともしない。
片手では取れないと思い、両手でしっかりとつかんで引っ張る。

ん!ん!

やっぱりドラゴンスレイヤーは抜けなかった。
ヨシオは抜けない理由を考え込んでしまう・・・・

「抜けないはずないんです。」
「そうだろ、君は光の戦士なんだから。選ばれし者なんだから!」

みんなの眼差しが痛い・・・・
ヨシオは選ばれし者として紋章をカメラに向かって見せようとした。
紋章は左側のお尻。パンツを脱ぎだそうとして団長が止める。
カメラに向かってお尻を出すのはマズイ・・・


ケンジは思い出した。根本的なことで思い出せなかったことを・・・

「あいつ確か小さい頃、
道の真ん中でケツ出して遊んでて、その横を自転車が通って・・
そのまま体勢を崩してマンホールの上に座り込んでしまって、
それは暑い真夏の日で、ケツにマークのついた焼印が押されて・・・・

あれ、紋章じゃない・・やけどだ・・・・・・」


ケンジがタモツに話しをしているところに、ヨーコが血相変えて走ってきた。

「あのね、驚かないで聞いてね。
ヨシオ、2歳の時に引っ越してきたんだって。

あいつ、この町で産まれて無いの!!!」

「えええええええぇっ・・・」


「もういいヨシオ、お前は引っこんでろ!!」

ヨシオがいつまでたってもドラゴンスレイヤーを抜かないことで、団長がキレた。

「俺が試しに、やってみます。」

団長はドラゴンスレイヤーに手をかけ引っ張った。
ドラゴンスレイヤーの紋章部分に光が灯り、簡単に抜けた。

「なんだか抜けちゃったよ。
我々青年団は、ドラゴンを倒すべく全力でまい進していきたいと思います。
皆さんも声援のほどを、よろしくお願いします。」

喜ぶ団長と青年団のみんなの姿を見て
美味しい所を全部持っていかれたように感じてしまい、
これまでの努力が空しく思えてきた・・・



こうして僕は、光の戦士の座を いともあっさり奪われた。
僕はようやく気付いた。
この物語の主人公は、“僕じゃない”ということに・・・・

To Be Continued・・・




色んなことに挫折して、やっとやりたいことを見つけたヨシオ。
なのに今さら「光の戦士の資格なし」と思い知らされてショックをうけます。
リーダーで一番の盛り立て役でしたもんね・・・

どこにでもいますよね、団長みたいな美味しい所を奪うキャラ。
あの軽さはかなりうらやましい・・・


ドラゴンスレイヤー!!??


ドラゴンを斬るよりも、ペットボトルのリングを切りたい!



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