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パーティは終わった Episode5 小出恵介 鬼川 あらすじ ネタバレbeeTV 十朱 [パーティは終わった]

パーティは終わった。Episode5 後悔したい?小出恵介 鬼川

2am


建物の中に避難した十朱(仲里依紗)。
冷たい雨に当たったせいで、建物中に響き渡るほどの大きなくしゃみをしてしまう。


「朝倉先生、朝倉十朱先生ですよね?
あなたのことをずっと気になっていたんだ。
帰っちゃったのかと思った・・

もしこのままあなたに声をかけずにこのパーティが終わったら、
何か・・大事なものを失ったような気持ちになると・・・・」

「ふざけてます??」

このパーティの主役、鬼川としのり(小出恵介)が
立ち去ろうとする十朱の左手をつかんだ。

「ゴメン・・せっかく知り合いになれるチャンスを残して、
後悔したくなかったんだ。

帰らないで、僕と もう少し話しをしてくれませんか?」

フェロモンを発散させながら、鬼川が十朱に誘いをかけた。

「私・・・トイレに行ってきます。」

「うん、わかった。待ってる!」

このムードに飲まれそうなことを察した十朱は、トイレに逃げ込んだ。


とりあえず個室に逃げ込んみ、座って冷静に考えていた。




Episode5「後悔したい?」


考え込んで、時間が経ったことを忘れていた。
会場に慌てて戻ると、パーティは終わっていた。
誰もいない・・・・
辺りを見回していると、左手を掴まれた。

「もう、パーティは終わったよ。」
鬼川は、本当に待っていた。

「行こう!!」

鬼川は十朱の手を引いて、外に走り出した。
会場を出て、歩道を駆け足。
手を引いてくれる鬼川は足が速く、
靴ずれをした足でハイヒールを履いている十朱はついて行くのが精いっぱいだった。

「どこに行くの!!!」

あまりにも足が痛くなり、走ることを止めた。
足を見ると、靴擦れの所から血が出ている。
鬼川はこの傷口を見て、舌なめずりをした。

固まって動かない鬼川の顔をのぞき見る。
鬼川は我に返り、その場から離れた。

「どうしたの?」「いや・・・・」

鬼川は熱い視線で十朱を見つめてくる。
少しずつ十朱との距離を縮めて、両肩に手を置いた。

(やばい、キスされる!!)


十朱は覚悟を決めて目を閉じた。
鬼川は、唇を寸前の所まで近づけたが、その唇を十朱の首筋の方にスライドさせる。
大きく口を開けると、犬歯が伸びていった。
首筋に当たる寸前のところで、なんとか思いとどまった。

また よからぬことをしないように、
十朱を突き飛ばし、自分から遠ざけると
その場から走り去ろうとした。


キスする気持ちでいたのに、突き飛ばされて逃げられる・・?
状況が全く呑み込めない。
十朱は走り去る鬼川を追いかけた。

「ちょっと待って!ちょっと待って!!!」

自分を呼び止める十朱の声を聞くと、走り去ることができなかった・・・


路上で見つめ合う。2人の間には変な距離が開いていた。
車の近づく音が聞こえる。

「危ない!!!」

鬼川が十朱に声をかけ、近寄ろうとしたが、
猛スピードで走ってきたトラックは、十朱と接触。そのまま逃げて行った。
弾き飛ばされて、路上に打ちつけられた十朱。
真紅の鮮血が、すこしずつ十朱の体を覆っていく。
その様子を、観察するかのように鬼川は見ているだけだった。


まぶたがピクリと動き、十朱は目を覚ました。

「どうして、助けてくれなかったの・・・・」
「ごめん・・・
君を助けたら、きっと後悔すると思ったんだ・・」

「後悔・・?」
「そう、僕と君の世界は違うから・・」

「どういうこと?」
最後の力を振り絞って立ち上がろうとするが、息絶えてしまった。



鬼川は十朱の遺体の側でしゃがみ込み、
右手に念を込めてから、十朱の顔の辺りにかざした。
人形の目のようにパチリと目を開けた。
体が軽くなり、難なく起き上がる。

この世に縛り付けていた骸を残して・・・・


「キャー!!!」
自分が血を流して倒れている状況を、自分が見る。
ありえない状況に、十朱は驚いて声を上げ、
あとずさりをしながら その場から走り去る。

走り去る十朱の後すがたを見ながら、鬼川はニヤリと笑い

「僕の世界へ、ようこそ。」

このつぶやく鬼川は、さっきまでの紳士的な鬼川ではなく、
真っ白な肌にうつろな目をした鬼川に変貌していた。



十朱は夢中で走っていると、森の中にさまよいこんでいた。
霧が深く、夜の闇が より一層不気味さを誘った。
朽ち果てた墓地が並ぶ場所とは知らず、十朱は足を止めた。


怖いながらも冷静に、辺りを見回して確認をしていた。
土中から出てきた手が十朱の右足首をつかんできた。

この手から逃げようとするが、
十朱の足を足掛かりに、土中から人が出てきた。


悲鳴をあげながら逃げ出そうとする十朱。
足首を放さずに、驚かせ続ける人・・・ゾンビ?


「僕の大切な人を驚かすのはやめてくれ。」

鬼川は十朱の足首を握りしめるゾンビに命令をすると、
ゾンビはメガネをかけて、話しかける人を確認する。
自分の主だとわかり、慌てて手を放した。


あれ?この顔???
思い出した!パーティに居た気の利くウエイター!!

「集まりはどうだ?」
「やがて丑三つ時。集まりはそこそこでございますね。」


「え??? 私、死んだの?」
十朱は自分の置かれた状況をようやく把握した。

黒猫が十朱を迎えてくれている。(黒猫は死者の姿が見える。)
十朱は黒猫を呼ぶが、そっぽをむいた。
まだ人間が残っているのか?死にたてだからなのか?なつかない?


「ん?? この展開、なんか知ってる。」

思い出した!
「その夜のパーティと同じ!!!!」


鬼川のりひこ著 「その夜のパーティ」
漆黒の闇に浮かぶ麗しき君。その夜だけはどうか覚めないで・・
禁断の森に眠る 愛と悲しみの輪舞曲~ロンド~
鬼川のりひこが描く、究極のホラーロマンス



「やっぱり、君は僕の漫画を読んでくれてたんだね。」

このシチュエーションは、鬼川が書いた漫画と全く同じだった。
十朱が漫画を読んで、覚えていてくれたことをとても喜んだ。


「さあ、これからが本当のパーティだ。」

鬼川は十朱の肩に手を回し、少し歩みを進める。
枯れ枝に刺さった無数のロウソクは、
クリスマスツリーの電飾のように揺らめいた。
そこは朽ち果てた墓地の最終地点。ゾンビたちが続々と姿を現す。

ゾンビたちはよろよろと歩いているような、ステップを踏むような感じで
少しずつフォーメーションを整えだした。
全員地面にうつ伏せとなり、ショーが始まる。

全員が立ち上がった。鬼川がセンターポジションに立つ。
ゾンビたちの群舞。
センターにいた鬼川は十朱に近づき、右手を差し出した。

少し躊躇したものの、鬼川の手を拒めない十朱は
鬼川と一緒にデュエットダンスを踊り出した。

鬼川にリードしてもらい、おそるおそる踊り出したが
踊っているうちに良い気分になってきた。
鬼川から離れ、他のゾンビと組んだ。


腕を握り、クルクルと回っていたとき・・・
ゾンビの腕がもげた。
悲鳴をあげながら、別のゾンビと踊るが、
やっぱり腕がもげる・・・

気を取り直して鬼川と踊り、フィニッシュ。決まった。



「ん??心臓の音が聞こえる。」
1人のゾンビが耳をそばだてて、心臓の音を聞く。

「この中に、生きているやつがいるぞ!!!」



道端に放置されていた十朱は意識を取り戻していた。



「この女はまだ生きている!」
ゾンビたちが一斉に十朱に襲いかかる。
鬼川は十朱の手を引いて逃げようとするが、すぐに取り囲まれてしまった。
絶体絶命のピンチ!?


ヒュルルル  ドン!!

漆黒の闇夜に光る大輪の花火。
ゾンビたちは見上げたまま放心していた。

今がチャンス!ゾンビたちをかき分け逃げ出した。

逃げる後姿を鬼川の執事(ウエイター)が見送る。
2人のピンチを救うべく、花火を仕込んでくれていた。




道端に放置されている十朱の遺体を2人で見ていた。

「君は、まだ生きている。お別れだ・・・・」
「私・・・一緒に居たい・・」

「生きるんだ。」

鬼川は十朱のために苦渋の選択をした。
一緒に過ごすことも可能だった・・
だが、十朱の生きる喜びを奪えなかった。


「私・・・あなたと過ごせて楽しかった。」

十朱は鬼川の気持ちに気づき、お別れすることを選んだ。

十朱が楽しいと言い、ほほ笑んでくれた。
鬼川はそれだけで満足だった。


「さよなら・・・・・」

このままでは十朱と別れたくなくなる。
そう思った鬼川は心を鬼にして、十朱を 遺体の十朱の方に突き飛ばした。

魂と身体が融合する。

その様子を見届けた鬼川は、マントをひるがえし 闇夜に消えた。




トイレに座り、すっかり眠ってしまっていた十朱。
目を覚まして驚いた。
考え事をしていたはずなのに、どうして・・・

慌ててトイレから飛び出す。
パーティは完全に終わっていた。しらじらと夜が明けだしていた。

不意に左手を掴まれる。もしかして!!
そっと見てみると、手を握っていたのは竹男(渡部豪太)。

待っているはずはない・・パーティの会話はその場限り・・
気持ちを切り替えて、十朱は竹男と一緒に帰ろうと会場を出た。


たくさんの人に囲まれて鬼川が帰って行く姿をみつける。

「鬼川先生のお帰りですって。
なんかがっかり・・あんな嫌なやつだと知らなかった。
あれで、どうしてロマンティックな漫画が描けるのかしら?」

「そんな嫌なやつじゃ、なかったけど・・・」

竹男が鬼川のことをけなしていたが、
夢の中の鬼川のことを思いだし、十朱はつぶやくように言ってしまった。


「それって恋の種??」

竹男の言葉を全力で否定して、出口に向かって歩き出した。


「朝倉先生、どうぞ。」

すっかり馴染みになったボーイからメモを渡された。

「あの、おつかれさま。色々ありがとう。」

そのまま歩き去るボーイに十朱は声をかけた。
夢の中に出て来たボーイは、おにかわの執事だったはず・・
色んな意味でもお礼を言っておきたかった。

ボーイはニヤリと笑って一礼。
このニヤリには、どんな意味があったのか・・?
考え事をしながら、もらったメモを読んでみる。


あさくら先生
僕はあなたの大ファンでした。
もっと話しがしたかった
よかったら電話下さい。

鬼川のりひこ


十朱は少し考え・・・駆け出した。
鬼川は、全てを見越していたかのように、車に乗り込む直前で待っていた。

十朱と鬼川の目が合った。
あのときと同じぐらい、2人には距離があった。

鬼川は十朱を見つめ、視線をそらさずにサングラスをかける。

車に乗り込むと、そのまま行ってしまった。
十朱は、切なげな眼差しで去りゆく車を見ているしかなかった。


「何なの?教えなさいよ!
っていうかあんた、いつの間に??」

メモを見ながらニヤニヤする十朱を問い詰める。
竹男は、ふと視線を落とす。

「ちょっと十朱!何なのよ、このアザ!!」

アザなんて作った覚えがなかった。
右足首に、強く握り締められた手形がついていた。

「………え?!」


PARTY IS OVER




作品全体を通しての感想は、改めて書くことにします。

小出恵介さんが、群舞のセンター!
器用な方なのはとてもよくわかりました。
ダンスがとてもうまい!

でも、どこかぎこちなく感じたのは私だけではないはず。



もうすぐ映画公開の、この作品にも出演してました。



見ながら彼を思い出してしまいました。



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