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戦国男士 第26話 最終回 飛龍 乗雲 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第26話 最終回 飛龍★乗雲

「まさむね・・・・」
伊達成実(平野良)が黒鎧を身に着けた
伊達正宗(滝口幸広)の姿を見て言葉を漏らした。

黒鎧を装着すると、過去の意識は薄れ その魂までも持ち主の物になる。

“乱世には、真正顕現者が世界を救う”
言い伝えのとおり、正宗は黒鎧となり世界を再構築する。

それは徳川家康(田中康寛)の手足となって動くことだった。
厳密に言えば、“家康の”というよりも、黒鎧は主のために動く。
今の主が家康なだけだ。

だが、誰よりも黒鎧のことを知り尽くした男だと言える。


10年前、第六天魔会は古文書を見つけた。
その古文書を元に、織田信長が黒鎧を復活させる。

黒鎧を身に着けるのに必要な真正顕現者、伊達正宗を使うためと、
伝説を自分の手で実現させるために、黒鎧を家康はさらに進化させた。


黒鎧を装着したぐらいでは洗脳されない。
片倉小十郎(内田譲)はそう考えていた。
だが、正宗と黒鎧は融合しようとしている。

真正顕現者が鎧を着けた以上、仮正顕現者は必要が無くなった。
「ハエは、始末する。」

家康は帽子を脱ぎ捨て、顕現を始める。
嘩紋は特殊で、歌舞伎の隈取りのようだ。


小十郎と成実は左右から同時に家康に殴りかかる。
家康は動きを読んでいるかのように、2人の腕を弾き返し、
そのまま喉元を掴みあげる。

やられるがままで、手も足も出ない。家康の顕現の力はハンパなかった。
飛び蹴りをしながら真田幸村(橋本淳)が応戦する。

「君は、旭日たちが作った仮正顕現者の中でも、最強の顕現者だ!
僕の次にね。」
家康は真田に自分の力が上だと誇示する。

「はぁ?僕は秀吉おじさんや、上杉のおじさんに育ててもらった覚えはあっても、
誰かに強くして、もらった覚えはないけど。」
腹立ちを感じながら真田は、今一度家康に飛び蹴りを仕掛ける。

そこからケンカが始まるが、力にはやはり「差」があった。
これまで戦って、体力を消耗している真田と比べるのは違うかもしれないが、
家康の攻撃には重みを感じる。

「秀吉は、黒鎧に入れる人間を探しだすため、若者たちを顕現させてきた。
その中でも最有力候補だったのは、この僕と君というわけだ。」


家康が語る真実を聞きながら、戦いの手は緩めない。
真田は激しくやりあうが、もう限界の所まできていた。

「真正顕現者の正宗くんが現れて、興味の対象が変わったっていう訳?」

真田が家康に話しかけ、隙ができたところを小十郎と成実が同時に攻撃をする。
2人がかり、3人がかりでも家康を倒せない・・・


ピクリともしない黒鎧を見ながら
「正宗くん・・・・」小十郎は中にいる正宗に声をかける。
「俺らじゃ、無理だわ・・・・頼む、目ぇ覚ませ!!」
成実は、仲間思いの正宗に助けを求める。


黒鎧が小刻みに震えだし、動き始めた。
雄叫びをあげ、覚醒しようとしている。


鎧の中の正宗は、真っ白な世界の中で目が覚めた。
何もない。ただ真っ白が広がる。

振り返ると、子供の時に見た姿の織田信長が立っていた。
ということは・・?この白の世界は黒鎧の意識の中なのかもしれない。


信長は右手を掲げ、金色の気を手の中に集める。
それを正宗の方に投げ飛ばした。
この金色の気は、信長の思い。
政宗は金色の気を体に受け、倒れこんでしまう。

「じゃあ あんた、世界が平和になった暁には、自らの命を捨てる気だったのか。
黒鎧という、武力の象徴を残して・・・

俺はあの日あんたを見たときから、ずっとあんたを目標にしてきた。
そして、たくさんの仲間ができた。強くなれた気がする。

確かに世界が平和になることは大事だ。でも、俺には・・・」
信長の黒鎧にかける思い。そして信念を知った正宗は、
信長に向かって自分の持てる力を、全て信長にぶつけようとしていた。



成実は家康に、されるままに殴られ、蹴られ、投げ飛ばされていた。
もう立ち上がる力も残っていない・・・
成実の顕現・・消失。

その姿を見た小十郎は、高笑いする家康に向かっていく。
動きは全て読まれていた。攻撃は一度も決まらず、殴られるまま・・・
何とか立ち上がったが、飛び蹴りを食らい、成実の近くに倒れ込む。
小十郎の顕現・・消失。


2人が倒される姿を見た真田は、負けるかもしれない戦いを挑む。
真田の動きも読まれていた。パンチを繰り出したときに腕を掴まれ、動きが制限された。
家康は腕を掴んだまま、蹴りを数発入れ、金網に投げ飛ばした。



信長は正宗の拳を、
スパーリングの受け手のように手のひらを差し出し、攻撃を待った。
政宗はためらうことなく、全力で信長の手のひらに思いっきり殴る。

信長の手のひらが金色に変わり、正宗の手は貫通していった。
すぐ目の前にいる信長は実体ではなく、幻・・・・

金色に光る信長は 正宗に重なり、消えた・・・

これが融合なのだろうか?
一人真っ白な世界に残された正宗は、
拳の感覚を確かめるように手のひらを見つめる。
(あんたの信念は、信念で打ち破る!)
これが正宗のたどり着いた答え。自分の信念を貫く道を選んだ。

黒鎧が青く光り始めた。


真田の力も限界がきていた。
「これで終わりだ!」家康は真田にトドメを刺そうと気合を入れ直していた。

黒鎧の青く輝く光は輝きを増し、覚醒。
その後に一層大きく光が増した。
大爆発が起こると黒鎧は吹き飛んで行く・・
そこに正宗だけが残された。


「どうやって・・・・」
正宗がそのままの姿で現れたことを家康は不思議に思った。

「平和な世界を作ろうとした信長さんは、本当に凄い人だった。」
「信長と、会ったのか?」

「ああ。で、やっとわかった。
恐怖で全てを支配しようとするやつと、俺は戦わなきゃならないんだって。
大事な仲間が笑顔で過ごせる。そんな世界こそ、俺にとっての平和な世界だ。」


政宗を操れないとわかった家康は、黒鎧を自分でまとうことに決めた。
“恐怖で支配すること”の意味をすぐに知らしめると息巻いた。

家康は自分の近くに落ちていた刀を拾い上げ、正宗に攻撃を始めた。
黒鎧と融合しない正宗は、もはや用済み。

逃げながら見つけた刀を手にした正宗は、刀と刀で戦い始めた。
日本刀だが、戦い方はフリースタイル。二人とも日本刀が生かしきれていない。

体に気をまとわせ、刀を合わせる。
こうなると 気の、信念の大きさが力となる。
政宗は、片手で刀を交え、片手に気を集めて攻撃をした。
政宗の気で吹き飛ばされる家康。

「何なんだ、お前は・・・・」
怒りに狂った家康は、気を放出させた。
建物内部が小刻みに、家康の気と共鳴を始めた。


「正宗!!!!!!」
家康は叫びながら正宗の方に走り、横面にパンチを入れる。
政宗は、避けることなくパンチを食らった。
家康は間髪入れず二発目を入れようとするが、正宗は軽く避けた。

どちらかといえば、無抵抗で相手に殴らせる戦法。
軽く避けながら、たまにパンチを受ける。
必死の家康に、余裕で立ち向かう正宗。もう勝負は見えていた。

家康の拳を受け止めた。逆の手で胸ぐらを掴み、数発本気のパンチを入れる。

(悪魔を降伏させるため、自ら鬼になるという・・・)
政宗は、虎哉和尚が話してくれた不動明王の言われを思い出した。

心を鬼にして、家康にとどめの一撃を食らわせた。
家康は力尽き、顕現・・消滅。


2人の戦いを見ていた真田は、正宗に笑顔を見せた。
小十郎は成実の肩を抱いて、2人でよろよろと正宗の元に近づく。

「大丈夫か?二人とも。」
政宗にとって、何よりも大事な仲間。

「はい。なんとか・・・」息も絶え絶えに話すのがやっとな小十郎。
「わりいが、顕現なくしちまったみてぇだ。」
正宗の役に立てなくなったことを詫びる成実。

全て終わった。もう、そんな力は必要ないと政宗は思っていた。


力尽きたと思い 放置していた家康は、意識を取り戻した。
近くに落ちていた刀を拾い、正宗に背後からかかっていく。

ちょうど見ていた真田は 正宗をかばい、家康のボディに蹴りを入れる。
家康は蹴り飛ばされた。床で口をパクパクさせながら息をする。

「ありがと。」「別に。」真田にはこれが何よりうれしい言葉だった。


完全なる敗北・・
立ち上がった家康は 刀を手に持ち、潔く腹を切ろうとしていた。
その様子に気づいた正宗は 刀を取り上げ、自刃を止めた。
今度は本当に力尽きてしまい、気絶する。



SLPM社のビルの外で、にやにやと笑いながら
ジッポーライターのふたをカチカチさせる明智光秀(林剛史)


成実は動物的本能で、変な臭いをキャッチした。
パチパチパチ・・・建物に火をつけられている!
誰かに意図的に仕組まれたからだろうか、ビルの消防システムは作動せず
大きな炎は、正宗たちの周りをぐるり取り囲んでいた。

さっき戦った相手たちを、手分けして起こしに行った。
幸いにも、目を覚ましたと同時に動ける者ばかりで、何とか脱出できそうだ。

どの出口からも火の手が上がっていて、脱出口が見つからない。
昨日の敵は今日の友。
裏口の案内をかって出てくれた本田忠勝(北代高士)のおかげで、脱出できそうだ。


政宗が振り返ると、古文書は火にまかれていた。
これで、黒鎧を利用しようとする人間はいなくなる。そう確信した。
気絶したはずの場所に家康の姿がなかった。
どこに消えたのか?彼にしかわからない秘密のルートが存在したのだろうか。


炎は大きく、家康を探す時間はなかった。
正宗たちは、そのまま脱出した。



SLPM社ビルは どの階からも炎が噴き出し、ビルは瞬く間に崩壊した。
崩れゆく様子を見ながら、高らかに笑い続ける明智光秀。

北条氏直に復讐するための力と刀を授けたり、ビル崩壊にも一枚噛んでいる。
何もかも、明智の手のひらで起きた出来事だったのだろうか・・・

黒鎧はビルと共に焼かれていく。野望のなれの果てをみんなで見る。
真田は思い出したようにどこかに姿を消した。



みんなの帰りを待ち続けていた田村愛(伊藤梨沙子)
つい、涙があふれてしまう。無事に帰ってくるのだろうか・・・・
寺の入口の階段で座りながら帰りを待つ。
和尚も気になって、愛と同じように表で帰りを待っていた。


下を向いて、涙を拭っていた。足音が聞こえる・・・
顔をあげるとそこに、みんながいた。ボロボロの格好だけど、力強い足音。

「ただいま戻りました。」
約束を果たして帰ってきた正宗の姿を見られて、和尚は満足げにうなずいた。

「手当をして朝飯を食べたら、約束通り手紙を投函して来てくれ。」
和尚は正宗に、正宗の父宛の手紙を渡す。


みんなは気を利かせて、先に中に入っていった。残された正宗と愛。

「ただいま。」改めて愛に帰宅の挨拶をした。
「お帰り。」愛はこんな当たり前のような会話ができることが、とてもうれしかった。
思わず正宗の頬にキスをする。


食卓には豪勢な食事が並んでいた。
「お帰りなさい!お子様ランチのお兄ちゃん!!」
お皿を手に持ち、子供たちが出てきた。

鬼庭左月斎(金橋良樹)の子供たち!鬼庭先輩も来てくれていた。
みんなで豪華な朝ごはんを食べる。
作ったのは愛。見た目はとても美味しそうに出来ている。

「いっただきま~~す!!」
みんな一口食べて箸が止まった。味はどうやら微妙のようだ。
「う、うま~~~い!!」
政宗は料理をがつがつと食べ始めた。

味というよりは、自分たちのために懸命に作ってくれた愛の気持ちが美味しかった。



三か月後・・・
抜けるような空の下、正宗と真田は対峙した。
「今日で、はっきりさせるからな。」真田は意気込む。
「はじめよっか。」正宗はメガネを外し、戦う気満々。

大切なケンカ友達と、楽しい喧嘩を始めた。



アジアの片隅の中国人街に紛れる男が一人。
暑い最中なのに 頭にストールを巻き、サングラスをして人目を避けて歩く。
負傷した足は回復しきれず、歩く姿はおぼつかない。
明智光秀は、この男をアゴで狭い路地へと誘う。

路地を抜け、雑居ビルのとある部屋に通された。
ストールとサングラスを外すと、徳川家康!
やはり生きていた。

家康を呼び寄せた男は、焼失したはずの黒鎧を丹念に洗っていた。
振り返ったこの男の胸元には、正宗と同じネックレスが輝く。

その男は家康に何も言わず、正宗の写真を見せた。



とうとう最終回。終わってしまいました。

たくさんのキャラクターが出ていたので、
「その後」が見たくて仕方がありませんが、

一番気になるのは、徳川秀頼!
海外に飛ばされて(留学して)、
ニュースで会社の倒産とビル爆破を聞かされる・・・
びっくりしたでしょうね。
ていうか、生かしてもらえてるのかな?

つたない、しかも長文にお付き合いくださり
本当にありがとうございました。


特典が満載な下巻も楽しみですね。



これを着て、伊達一派の一員になりきる??








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伊織

戦国★男士自体は見ていないですが、これで内容は少しわかったので ありがとうございます
by 伊織 (2020-11-11 20:23) 

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