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戦国男士 第25話 第25閃 孤城 落日 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第25話 第25閃 孤城★落日

虎哉宋乙和尚(鶴田忍)は護摩木を焚いて
伊達正宗(滝口幸広)たちの無事を祈る。
政宗は神妙な面持ちで、炎の奥に見える不動明王を見据えていた。


寺の門のあたりで正宗が来るのを待っていた
片倉小十郎(内田譲)、伊達成実(平野良)、大内定綱(片岡信和)は
田村愛(伊藤梨沙子)から“明日の朝食に食べたいもの”を聞かれていた。

愛は戦い終えて帰ってくるみんなに美味しいものを作ってあげたいと考えていた。

大内はハンバーグとマッシュポテト。小十郎は納豆とご飯。成実はオムライス。
愛の料理の腕前のことを考えたら、食事が大丈夫なのかもわからない。

朝から食べるメニューでもないし、腕前をバカにされて、ちょっと怒って見せる。

出陣前にこんな軽い会話は、気持ちがほぐれてちょうどいい。


政宗がみんなの所にようやく来た。急にピリッとした空気に変わる。
みんなに向かって正宗は小さくうなずく。みんなもうなずく。
言葉にしなくても正宗の言いたいことはわかった。

そんな空気を察して
「あの・・どうかみなさん、正宗くんの事を守ってください。
どうか・・どうか、よろしくお願いします。」


愛は3人の前に立ち、深々と頭を下げた。
待つしかできない自分にとって、みんなにすがってお願いするしかなかった。

そんなことは愛に言われなくても、よくわかっていた。
でも、一途な思いを見せられて、
成実は愛の頭を撫でながら笑顔を返し、
大内は愛の肩をポンポンとたたきながら笑顔を返し、
小十郎は愛に頭を下げた。

「愛、必ず帰るから。」
政宗は愛を心配させまいとしていた。
門を抜けて、出かけようとしたときに、正宗は振り返る。

「帰ってきたらプリクラ、一緒に撮ろうな。」


真田幸村(橋本淳)がこのごろ根城にしている埠頭に着いた。
行くことは告げてあったはずだが、

「話があるなら手短にね。僕、そんなにヒマじゃないから。」
興味のあること以外はヒマではないらしい。

「黒鎧の場所まで案内してほしいんだ。」
真田に小細工は通用しない。単刀直入に聞いた。

「もう、誰の下にも付かないんだ。」
いろいろありすぎて、誰かの下に付くことに疲れていた。

政宗は真田に自分の下に付いて欲しいわけではなくて、
ただ助けてほしいと願った。
2人の勝負はいずれ決着をつけたいと思うぐらい、“大事な正宗のケンカ仲間”
政宗は真田のことをこう思っていた。


ケンカ仲間・・・・
真田のことを仲間だと思ってくれる人がここにいた。
たとえそれがケンカ仲間だとしても。

「言っておくけど、あの人かなり強い。」
「じゃあ、なおさら力を貸してほしい。」
「いいよ。」

真田は、みんなと戦うことに決めた。


徳川家康(田中康寛)は側近の本田正信(井田國彦)に、
第六天魔会の書物の解読を任せていた。
今日ようやく解けた。
“失われた世界を取り戻す肉。
焼け崩れた円環の神殿に、北から北に黒鋼の男。光を包まれて・・・・“

本田が読み上げてくれるのを聞きながら、家康は嬉しさのあまり笑みがこぼれる。



案内してくれたのは、SLPM本社ビル。この下には、秘密の工房があった。
むかし、黒鎧が作られた場所・・・

エレベータに乗り、パスワードを入力すると、勝手に下降を始めた。
エレベータの扉が開く。到着した場所は、柱が無数に並び立つだだっ広い空間。
奥に、奥にと足を進める。

上階の柱の影から伊達一派の動きを徳川四天王の4人が見ていた。

真田が歩みを止める。目の前に居たのは徳川家康。

「やはりか。来てくれたんだね。」
「家康さん。あんたが言う“天下布武”ってのを聞かせてほしい。」

家康が思う“天下布武”を一言でいうと「世界平和」


「じゃあ、その世界平和のためにたくさんの人が死ぬんだよ!」
「僕はね、今までの常識には囚われない組織を作るんだ。
ネットを介して精神的につながる組織。
そして世界には、法律や国境。宗教や民族の垣根なんてなくなる。一つになるんだ。

人間には素晴らしい力がある。もちろん君たちにも。
しかし、3歩も歩けば痛い目に遭ったことを忘れる 愚かな生き物だ。
故に、優秀な人間が先頭に立って導いてやらなければいけない。
そうすれば、人類は同じ過ちを繰り返さなくなる。愚かな戦争など起きやしない。
そのためにもみんな、僕に従い、僕を崇める必要がある。」

「僕はね、もうすぐ神に近い存在になる。」

「神に逆らえば、黒鎧による天罰が下る。
黒鎧の力と僕の頭脳の恐れをなし、誰も争いなど起こりえなくなる。」



第六天魔会の書物が解けたことで、明確なビジョンが出来上がった。
家康はようやく自分の思い描いていた世界を作ることができる。
そのために必要なピースは伊達正宗だった。
懇切丁寧にビジョンを聞かせるのはこのためだ。

政宗は納得がいかない。こんなことでは、人を殺す理由にならない。

「俺にとって大事なのは、世界平和とかそんなんじゃない!仲間だ。」
「小さいよ。正宗くん。そんな身近でちっぽけなものはどうでもいいんだ。」


家康の背後に表れたのは、徳川四天王。

徳川四天王の顔を見て、大内は思い出した。
以前、豊臣秀頼の護衛をしていて、正宗がいないときを狙ってさらって行ったやつら。
政宗が駆けつける前に秀頼を助け出してくれたのは、家康だった。
これは家康がわざと仕組んだことだったのか・・・・

周到に練られた作戦に、唖然とするしかなかった。
その隙に徳川四天王たちが戦いを仕掛けてきた。



「家康!!!!これが、あんたの言う平和なのか?
これが、あんたの望む“天下布武”なのか!!!!」
押さえきれない怒りが込み上げてくる。

「そうだよ。武力には、圧倒的な武力で対抗し 押さえつける。
残念ながら、我々人類が繰り返してきた唯一の心理と言ってもいい。」

「圧倒的な武力・・・そういうのを暴力って言うんだよ!!!!」
拳を天高く突き上げる。正宗、顕現。
青い龍が体に取り巻き、天に向かって伸びていく。


徳川四天王は、
真正顕現者だが、自分たちの思うどおりにならない正宗を邪魔者だと思っていた。
そんな面倒なやつなどいらないことを家康に進言する。
家康は徳川四天王の提案を受けた。
政宗を倒すこと、決定。


自分たちの言葉を聞き入れてくれた家康のために、顕現をする。
全員が正宗を狙って間合いを取っていたら、真田が先に手を出した。

「あれ???たいしたことないね。」
徳川四天王たちをあおってから、伊達一派たちも顕現をする。
戦いの準備は整った。

「言っとくけど、そいつらかなり強いよ。」
高みの見物を決め込んでる家康が、忠告とも取れる言葉を言った。

「伊達一派をなめんじゃねぇぞ!!!」成実が怒りをあらわにしながら答える。

散らばって、一対一の戦いに持っていく。
小十郎の相手は本田忠勝。だだっ広い場所を使って戦う。
真田の相手は酒井忠次。少し細くなった通路を使って戦う。
真田が使うトリッキーな技を出すにはちょうどいい。

大内はボイラー室で井伊直政と戦う。初っ端から大内劣勢。
成実は榊原康政と階段近くで戦う。
成実は、榊原の細かく刻んだ動きに翻弄されている。

残ったのは正宗と家康。
政宗は戦い始めようと構えたとき、家康に制された。

「いいもの見せてあげるよ。」

さらに奥に進んでいくと、整えられた空間が広がっていた。
金網の奥に、椅子に縛り付けられた旭日(佃井皆美)の姿が見える。

「僕はね、ゲームのボスキャラなんかとは違うよ。ボスキャラはそっち。」

言われた方を向くと、黒鎧が刀を手に飛びかかってきた。
政宗は逃げながら、置いてある柱を倒して攻撃を阻む。
その柱は黒鎧の腕に当たり、握っていた刀を落とす。
その隙に旭日の元へ行き、縛られていた紐をほどく。

黒鎧の攻撃は止まらない。何かに取り憑かれたように正宗を狙う。

「やめて!お兄さん!!!」

旭日の言葉で何かのスイッチが入った。
正宗を追いつめ、今にも殺してしまいそう。
黒鎧は追いつめた正宗を放し、ステップを踏む。

これは、服部半蔵が子供の頃に、
今川義元の側で練習した技を出すときの足さばきと同じ。
その技で正宗を攻撃。黒鎧の中で、半蔵の意識が戻ってきているのだろうか?


攻撃を止めない黒鎧に、体当たりでやめさせようとする旭日。
鎧に心を奪われたのか、倒れ込んでいる正宗に容赦なく攻撃をし続ける。

気合の入った拳を振り降ろそうとしたときに、黒鎧の動きが停止した。
鎧の胸元から金色の切っ先が飛び出てくる。

後ろから刺したのは北条氏直(三浦力)。
氏直が刀を引き抜くと、刺さっていた胸のあたりから鎧が金色に変わり
鎧は半蔵の体から飛び散るように離れて行った。

半蔵は力なく倒れる。

氏直は復讐を果たしただけ。でも、真の敵を見誤った。
恨みに凝り固まった氏直。半蔵にトドメを刺そうとして、かばう旭日を斬った。

「世に恐ろしいのは、勇者ではなく臆病者だな。」

高みの見物をしていた家康は、氏直の前に姿を現す。
氏直は家康に斬りかかろうとするが、家康が刀を持つ手を蹴り上げる。
刀を失った氏直。攻撃では家康にかなわない。
家康が気を溜め、攻撃をしようと構える。
気はこの周りの物すべてに影響を与え、机の上に置かれていたビーカーは割れ、
柱が倒れだす。氏直はその柱の下敷きになってしまった。

ちょうどそこに、井伊と戦いながら大内が駆けつけた。

「大内!こいつらを病院に連れて行ってくれ。」

行くのはいいが、井伊との戦いの決着が着いていない。
井伊の背後から蹴りが入る。駆けつけたのは真田。

「そのレベルなら、僕が二人まとめてやってやるよ。」
こんなこと言われると井伊も酒井も黙ってられない。
2人掛かりで真田に攻撃を仕掛けてきた。
大内の手が空く。急いで氏直を担ぎ、旭日たちと共に病院に向かった。

「全ては、運命の導き通りだよ。正宗くん。
君が僕と天下布武を実現させることは、真正顕現者である君の運命なんだよ。」
「それは、あんたが勝手に決めたことだろ。」

「まだ解ってないようだね。」
バラバラになった黒鎧が金色に光り輝き、何かに共鳴を始めた。

「呼んでるんだよ。選ばれし真正顕現者である君を。
黒鎧が君を呼んでいる。本当の主を求めて・・・」

真田は2人を相手に決定打が出せずにいた。
一人を投げ飛ばした瞬間に別のもう一人が攻撃をしてきて、休む暇がない。
投げ飛ばされて蹴られた真田。

「悪いな。二人まとめて攻撃してくれるんだろ?」
真田を完全に挑発している。


小十郎は本田に手を出せずに、蹴り飛ばされ続けていた。
端の方に蹴られながら追いつめられ、防御もなく下に落とされた。
本田は小十郎の所に飛び降り、動けない小十郎にエビ反りをする。

相手が油断するときを攻撃されながら待っていた。
ようやく反撃のとき、本田に腕ひしぎをかける。

成実は鉄製の細い通路を逃げ回っていた。
通路の細さを利用して榊原が攻撃を続けてくる。
階段を下りながら逃げる成実の顔に榊原の蹴りが入る。
榊原は近くにぶら下がっていたチェーンを手に取り、
ターザンごっこのようにぶら下がりながら成実を攻撃する。
榊原の攻撃が首の後ろにキマる。



「君は、選ばれし者なんだよ。かつての、あの人がそうだったように。」

黒鎧が金色に輝くときに家康は正宗を諭すように話しかける。
いつもお守り代わりに身に着けていたネックレスのチャームが黒鎧の金色と共鳴する。

「あのひと・・・・」
「あれは偶然の出会いなんかじゃない。織田信長が君を選んだその日から・・・」


政宗は戦う信長のピンチに、つい声を出してしまっただけ。
そのご褒美にネックレスを投げてよこしてくれたと思っていたが、
それも偶然ではないのか?

黒鎧は空中に浮かび、正宗を取り巻く。
鎧は正宗を真の主と決め、自分の力で正宗に合体するかのように
政宗に貼りついていく。抵抗しようにも体は動かない。

「決まっていたんだ。きみの運命は・・・」

成実は榊原がさっき使ったチェーンを使い、忍法“鎖ムカデ”を発動する。
変幻自在に動き回り、榊原を翻弄する。
成実は、チェーンがぶら下げられている上部に上がり、
持っていた一本のチェーンを榊原に向かってグルグル回し始めた。
鎖が榊原の動きを封じ、無事勝利となった。

蹴られ続けた小十郎は倒されてしまう!!そんなときに反撃を始めた小十郎。
本田に気合の飛び蹴り。そのまま置き出すことはなかった。


さなだはようやく起死回生の一撃をヒットさせることができた。
一人が倒れて動けないところに、もう一人に飛び蹴りを食らわせた。
2人共動けない。気絶してしまったようだ。


望んでいないのに、勝手に黒鎧が自分に貼りついてくる。
顔の部分以外は全部装着。鎧を支えきれずにヨタヨタと歩き続ける。


「運命にはあらがえない!!」

家康の言葉を聞いた黒鎧の面にあたる部分が遅れて正宗に近づく。
逃げることも、顔をそむけることもできない。
ただどんどん近づいてくるのを苦しみながら見ているしかなかった。

「うあああああああああああ・・・・・・」

悲鳴のような、絶叫のような声がこだまする。
伊達一派は正宗の身に何かが起こったと察知した。
相手を倒して手が空いたので、急いで正宗の所に向かう。

「まさむね・・・・・」

駆けつけたが遅かった。正宗の顔に装着され、緑色の気が光り輝く。


「失われた世界を取り戻すべく、焼け崩れた連環の神殿に
北から来る、黒鋼の男。光に包まれて立ち上がる。」

「さあ行こう!僕らの理想の世界に!」








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