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戦国男士 第22話 第22閃 旗鼓相当 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第22話 第22閃 旗鼓★相当

上杉景勝(鈴之助)が伊達正宗(滝口幸広)の目の前で殺された。
片倉小十郎(内田譲)、大内定綱(片岡信和)、田村愛(伊藤梨沙子)は
死亡記事やTVのニュースで探してみたが、どこにも出ていなかった。

黒鎧は一人の人間の死をも簡単に揉み消すことができるほどの力を持っているようだ。
これは、小田原学園で北条氏政(志賀廣太郎)が殺されたときと同じ・・

上杉は正宗に「徳川家康(田中 康寛)がお前を探している。天下布武のために・・」
そう言っていたことを思い出し、家康に連絡を入れた。
これまではマメに連絡をしてくれていた家康が、電話にも出ないし、メールの返信もない。



真田幸村(橋本 淳)は、SLPM社に来ていた。
子供の時に自分を拾ってくれた人、真田の死を受け止めきれていなかった。
よろよろと力なくロビーを歩いていると、旭日(佃皆美)が真田を待っていた。

「家康くん、居るよね?」
真田は、旭日を見てから少し気を張って、いつものように歩く。
すれ違いざまに旭日が真田の腕をつかんだ。

「何?」真田は旭日の顔を覗き込むと、
旭日は深刻そうな、思いつめた顔で真田を見ていた。



何度電話をしても家康は出てくれない。
「まさか、家康ってやつが黒鎧?」
成実が可能性の一つとして口にした言葉に、正宗が激しく反応をする。

「あってたまるか!そんなこと!!!」

政宗は家康にシンパシーを感じていたので、そんなことはありえないと思っていた。
でも、今の家康の立場はSLPM社の新社長。
立場が変われば、何が起こっても不思議はない。


「ともかく。また一人、人の命が奪われたことは事実なんだな?」
虎哉和尚(鶴田忍)が話に割って入ってきた。

「これはもう、お前たちのケンカのレベルを超えておる。
その黒鎧とやらは、いつまた襲ってくるとも限らない。
父上にそなたを託されたものとして命じる。
“金輪際、この件に関わりを持つことは 許さん!”」


不動明王の前で座禅をしながら、自問自答を繰り返す正宗。
殺された2人の事件に少なからず関わりを持っている自分・・・

「悪魔をも降伏させるため、自らが鬼の形相で全てを打ち砕き、
正しい道へ導く。それがこの不動明王じゃ。」

虎哉和尚が寺で祀っている不動明王の言われを語ってくれた時のことを思い出した。


「家康さんが俺を必要としてるというのは、本当のことなのか・・?
天下布武のためって、どういうことなんだろうか。」

この件に関わりを持たないと決めるのは、このことを聞いてからにしようと決めた。
1人で悶々と考えていても、答えが出るはずもない。


家康の所に行こうとしたときに、成実、小十郎、大内が目の前に居た。

「やっぱ行くんだな!」
みんなは正宗が家康に直接話を聞きに行くと推測していた。
共について行くことを告げるが、正宗は許さない。

「和尚さんが言ってたろ?これはもう俺たちのケンカのレベルを超えてるって。」

みんなの間を抜けるように歩く正宗。
成実は拳を握りしめ、正宗の横面に拳を入れる。

「政宗、何のために俺が戻ってきたと思ってんだ!
なのに、昨日も一人で出かけやがって。
いつまでも自分ひとりでなんとかしようなんて、勝手なこと考えてんじゃねぇよ!」

「俺たちは、伊達一派・・・だろ?
いつでもお前と一緒に喧嘩がしたくて、うずうずしてんだぜ。」

「僕らを危険に巻き込むまいなどと考えないでください。
1人では危険なことも、伊達一派がいっしょなら!」
小十郎も一人で行動する正宗を歯がゆく思っていた。


みんなが自分のことをこんなにも考えていてくれていた。
「ごめん。」
言葉はシンプル。だが、気持ちは十分に伝わった。
この伊達一派の熱い男の友情のシーンを、真田は窓越しで見ていた。
さっき聞いた旭日の話が頭から離れない・・

「本当なの?どうしてそんな話を僕に・・・」
「あの人を止めてください。」
悲壮感にあふれた旭日の言葉には信憑性があった。

政宗に要件があったはず。だが、真田は誰とも合わずに寺を出た。


伊達一派として、さらに固い絆が生まれた。
そのままみんなで話をしていると、
虎哉和尚が帰ったはずのみんなが残っているのを見つけた。

「今帰ろうとしていたところです。」
何もなく、ただ雑談をしていたようにふるまう小十郎。

「そうだぜ。今からSLPM社にガチコーンだなんて・・・」
成実は考えたことがすぐに言葉に出てしまう。
虎哉和尚に今からしようと思っていることがバレそうになり、
大内は慌てて成実の口をふさぐ。

虎哉和尚の側を成実の口を押えたまま離れ、隣の部屋に逃げ込んだ。
そこでは愛がTVを見ていた。


ニュース番組で、SLPM社の前を機動隊が包囲している様子がライブ映像で流れていた。

“警察の発表によりますと、石田光成前社長代行(大口兼悟)が、
徳川家康現社長の、社長就任に関する不正な株取得の証拠を提出。
新たに雇用された学生社員たちの、即時退去を求めましたが
返答が得られなかったための措置であるということです。・・・”

TV のアナウンサーが話す、家康の不正な株取得。
政宗はニュースで話すことよりも、家康のことを信じたいと思った。

今からみんなで家康に話を聞きに行こうと思っていたが、
そのためには機動隊ともケンカをしなければいけないのか・・・


「意外に早い対応だな。大谷さん。」
石田がビルの前で、機動隊員の大谷善継に話しかける。
「小早川長官からの要請なので、当然である。」
この素早い行動は、石田がコネクションを使って実現させたものだった。


TVの中継では機動隊が突入する瞬間が流れている。
第一弾の機動隊、突入。
学生たちは懸命に侵入を食い止めようとするが、多勢に無勢ですぐに鎮圧された。

石田は直江兼續(山本匠馬)と島左近(坂田 聡)を伴って、
第二弾の機動隊突入と同時に突入。狙いは徳川家康の首。

島にとってのこの戦いは、言い値でもらえる報酬。
兼續は亡くなった上杉景勝(鈴之助)の弔い合戦。

そこに真田が姿を現した。「僕も混ぜてもらえるかな?」

「家康の飼い犬になったのではなかったのか?」
石田は本気で取り合っていないが、

「だから、飼い主を変えてもいいって言ってんだ。報酬、僕も言い値でもらうから。」
お金のために付く相手を変えたようにふるまう真田。
本当の所は旭日から聞かされたあの言葉のせい・・・

各自の思惑はバラバラでも、気合を入れて突入の時を待つ。


家康は社長室の窓から下を眺め、考え事をしていた。
机の上に、マナーモードにされた携帯が着信の光を発している。

政宗は家康が電話に出ないので、会いに行こうとしていた。
「正宗、正直 勝てると思うかこのケンカ?」成実の言葉に一同は固まる。
「やる前から勝てるってわかっているケンカ、お前楽しいか?」
政宗の言葉にハッと気づいて笑ってしまった。

「ちげえねぇ。実際、強いわお前。」
今までの正宗では言えなかったであろうセリフを聞いて、
政宗が、今までよりも強くなったことをみんなは実感した。

「少しは近づけたかなぁ・・・」
ネックレスのチャームを指で撫でながら、

これをくれたあの人のことと、
豊臣秀吉(波岡 一喜)から聞いたあの人のことを思い出した。
秀吉に生きる目的を与えてくれたお方で、天下布武という考えを示してくれた方。
(天下布武=武力をもって、天下を支配する。)

でも本当にあの人の考えなのだろうか。

考え込んでいたが、事は急を要していた。伊達一派でビルに向かう。
愛はそんな後姿を心配そうに見ているしか出来なかった。

和尚は行くとわかっていたが止められなかった。
出来ることはみんなが無事で帰ってくることを願うことだけ・・

「あの小僧どもを、お戻し下され。」
護摩木を焚きながら不動明王に願をかける。

「和尚さん、ごめんなさい。」
寺の門の前で正宗は独り言を言うように和尚に詫びた。



警備室のモニターを見ながら外の様子を確認していた五家同盟。
蘆名義弘(三上俊)、佐竹義重(山岸拓生)、白河義親(新田健太)、
岩城常隆(大森亮)、石川昭光(草野イ二)は手をこまねいていた。


蘆名が第二弾機動隊突入のあとに石田たちが入る姿を見つけた。
一番後ろを歩くのは真田。いつの間にか真田が仲間に入っていることに驚いた。
これは五家同盟、出番の時・・

「どけ。妨げるな、我らを。」
石田達は顕現をして、腕に気を集めた。
全員同時に気を放出。
五家同盟に率いてきた学生たち、全員弾き飛ばされてしまった。
圧倒的力の差に、五家同盟の誰も立ち上がれない。

「一つ言っておくが、私には国家権力が就いている。家康に勝ち目はない。
さあ、どっちにする?」

石田は悠然と社長室の方に歩き出す。後ろに率いる共の者が増えた。
五家同盟は早々と石田の側に寝返っていたのだった。


SLPM社のビルの前についた伊達一派。でも、ビルの中に入る手段が浮かばない。
「こっちだ。急げ!」

声の方を見ると、服部半蔵(鈴木信二)
正宗はこの人が何者かも知らないが、小十郎を顕現してくれた人物。
ついて行くのが中に入る一番確実な方法だと考えた。
人ごみをかき分けるように半蔵を追いかけていく。

その人ごみの中に、北条氏直(三浦力)の姿もあった。
正宗たちは気づきもせずに横を通りすぎる。


家康と旭日は石田達と廊下で対峙する。
「辞任会見を開く準備は出来ているようだな。」
社長のイスを奪取で来たこととして話を始める石田。

エレベータの扉が開いた。
「フェイズⅢ」家康がつぶやいた。家康の待ち人が到着したようだ。

中から出てきたのは伊達一派。
政宗は、ただ真っ直ぐに家康に向かって歩みを進める。

「質問が2つあります。1つは、ニュースで言っていた不正。」
「その人のほうが詳しいよ。」家康は石田の方を指さしながら答えた。
「そういうことか・・」正宗はこの言葉で納得がいった。

「もう1つは、家康さんが俺を必要としていると聞きました。天下布武のために。
本当なんですか?」

「今は、説明している時間が無い。ねえ?石田さん。」

政宗は石田の方に向きを変えると、五家同盟が石田側にいた。
「どうしてお前たちがそっちについてんだ?」

五家同盟の者たちは、視線を外し下を向いた。真田は口元だけで笑みを浮かべる。
「伊達正宗くん。きみも私につきたまえ。」
石田は、優しい言い回しで正宗を自分の元に取り込もうとする。

「あんたにつく理由がない。」
「そうか。私には国家権力がついている。彼らのように賢く立ち回るべきだと思うがな。
彼らは自分の意思で、家康でなく私を選んだんだ。」

「ふざけんな!!!!
自分の意思、自分がやらなきゃならないことを選んだ人間が、
そんな楽しくなさそうな顔してるか!
あんたが今やっていることは、暴力だ!
俺はケンカは好きだけど、暴力は大っ嫌いだ!」

政宗の言葉を聞いた直江と島は、正宗以外の者に殴りかかる。

「あんたらの暴力、俺たちがケンカでねじ伏せる!」

伊達一派が揃って顕現をする。ケンカをする準備が整った。





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