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牙狼 GARO MAKAISENKI 第20話 列車 あらすじ ネタバレ イデア [牙狼 GARO MAKAISENKI]

牙狼 GARO MAKAISENKI 第20話 列車

「全ての魔戒騎士よ。貴様らの命がいよいよ尽きる時が来た。
もし、その余生を人として生きたいというのなら、今すぐに鎧を変換せよ。
鎧を放棄した者のみ、みじめに生きることを赦そう。」

この言葉は全ての魔戒騎士たちの耳に届いた。
元老院の中庭に、続々と騎士たちが集まり始めていた。
ギラついた目つきで、元老院にいる魔戒法師たちを睨み付ける者が後を絶たない。
怯えた法師たちは、騎士たちが集まるのを遠巻きに見ているしかなかった。


「今宵、我が左手が満ちた月と重なる。
そのときこそ、全ての魔戒騎士たちの命が尽きるときとなる。」

赤い仮面の男・布道シグマ(中村織央)は、
太古のホラー・ギャノンの骸に赤い左腕を高々と掲げ、
騎士の最後を告げた。


冴島邸では冴島鋼牙(小西遼生)、涼邑零(藤田玲)、布道レオ(中村織央)が
破滅の刻印を取り除く方法と、イデアの阻止をするために
古い文献などを紐解き、ヒントを探し続けていた。


「鋼牙さん、零さん。月です!」
レオが文献を読んでいて気付いた。
兄シグマの法力は月の力が源となっていたと。

「今宵は解我生来の月(かいがしょうらいのつき)」
レオの魔導輪:エルバがレオの言葉に付け足す。


解我生来の月は
魔導力を身に付けた者にとって、無限の力を与える月と言う言い伝えがあった。

赤い仮面の男・シグマがセディンベイルを目覚めさせ、秘法を解き明かしたのは、
無限の力を得るのが目的だった。


シグマの目的は破滅の刻印とイデアの建造。
イデアに必要な物は、ホラーにとっての聖なる岩。それは、真魔戒の巨岩石。
真魔戒に行くためには魔戒列車しか方法がない。


鋼牙は、珀岩の谷でシグマが魔戒法師ラテス(木下ほうか)を殺して
列車の鍵を取り出していたのを思い出した。


小さな木の板のような物の真ん中に音叉のようなものが埋め込まれている。
二股に別れたところに人差し指を添わせると、音叉の部分が金色に点滅を始めた。
シグマはこの鍵を使い遠隔操作で列車を動かした。


元老院の庭にある、一直線の長い川底から列車が現れた。
レールを持たず、空に向かって走っていく。
長い長い車両は豪奢な造りで、
先頭車両には、船の先端に取り付けられている船首像(フィギュアヘッド)のように
瞳を閉じた女性の姿が取り付けられている。


月の力が最大になるのは0時。それまでにはまだ時間があった。
鋼牙はレオに、列車が転移する場所を探すように言う。
ポイントがわかれば、飛び移ることができるかもしれない・・
レオはポイントを特定させるために計算を始めた。


元老院にかなりの数の騎士たちが集まっていた。
鋼牙と零は家にあるモニタースクリーンで状況を確認してはいたが、
一触即発の雰囲気。

騎士と法師の争いだけでなく、
鎧を変換しようとする者と、戦う意思のある者。騎士同士でも衝突をしていた。


「レオ、場所は特定され次第伝えてくれ。必ず合流する。」
レオに計算を任せて、鋼牙と零は騎士の集まる元老院に向かった。


騎士同士、剣はもう鞘から抜かれていた。脅しで抜かれているだけだが、
意見の合わない者たちは、斬りあうところまで追いつめられていた。

そんな騎士の中の1人、多賀城信義(田中要次)は、
「みんな剣を下せ。敵は赤い仮面の魔戒法師だろう。」
戦い始めようとするみんなを諌める。

「何をしている!」
斬りあいが始まる前に鋼牙と零は到着した。


1人の騎士が、鋼牙を鎧の返還に来た騎士の1人だと思い、斬りかかる。
鞘で剣を止める。鋼牙が持つ魔戒剣を見て“黄金騎士”だと分かった。
みんなは剣を鞘に納めた。

「鎧のことは各自の思いに従え。
いずれを選択しても、騎士の誇りが揺らぐことはない。
大事なのは鎧じゃない。騎士の心だ。」


騎士たちの話に決着がついたとき、かなりの数の号竜人が奇襲をかけてきた。
号竜人を切ると、顔の正面にある面の部分が光り始める。何かがおかしい。
騎士たちに斬ることを止めるように零は言うが、戦いは止まらない。

号竜人を全滅させたとき、光り始めた面はその光を上空に放つ。
放たれた光が騎士たちを取り囲んで落ちてきた。

「結界だ。結界が張られた。」
魔導輪:ザルバの言葉通り見えない壁が出来ていた。
少しでも触れたら破滅の刻印と共鳴し、痛みを伴う。

シグマは最初から鎧の返還者を助けるつもりはなかった。


列車の場所の特定が出来た。
レオは列車に飛び乗るために列車の位置よりも高い、
ビルの屋上で、列車が来るのを待っていた。

鋼牙に知らせを出したが、まだ現場に来る様子が無い。


結界を取り除こうと、魔戒法師たちが外から術をかけてくれるが、
中にも外にも大きな力が戻されて、弾き飛ばされてしまう。

「魔戒法師たちよ、俺と共に立て。
魔戒騎士たちの命は今宵限り。明日からは、我らが世界を救う。」

シグマは法師たちに賛同を得ようと話し、
船で言うところの舵の部分に魔導列車の鍵をセットした。
船首像(フィギュアヘッド)の瞳を閉じた女性の眼が一瞬開く。
ヘッドライトのように光を放ち、車両全体にも光が届く。
魔導列車に命が吹き込まれたようだ。

シグマはセットした鍵を人差し指で押す。
「魔導列車、発信。」
列車は行くべき場所、真魔界に向かって走り出す。

列車の一番後の車両には、太古のホラー・ギャノンの骸が積み込まれていた。


誰も来ないまま、列車はポイントを通過しようとしていた。
「行くしかない。」
レオは懐から魔導筆を取出し、列車に向かって飛び降りた。



結界を破るための手段として、零は鎧を召喚しようと試みる。
鎧を呼ぶための力が、結界で跳ね返り零に直撃をする。

「気にするな。痛みがあるうちは、生きているってことだ。」
心配して駆け寄る鋼牙に零は話す。

破滅の刻印が騎士たちの命を奪おうとしていた。
刻印の痛みが激しすぎて、全員その場でうずくまっている。


「ザルバ、ガジャリと話がしたいんだ。」
「ガジャリと話だと?鋼牙、もしガジャリと契約を交わしたら、お前は・・」
「わかっている。」



レオはシグマのいる先頭車両に着いた。

「レオ、よくここに辿り着いたな。じきに月が満ちるぞ。共に眺めよう。」
「兄さん、今ならまだ間に合う。破滅の刻印を解いて下さい。」

「惜しいな。お前は優れた魔戒法師だった。
それでも、魔戒騎士としての死を選ぶか?」

レオは手にしていた魔導筆に気を入れる。
魔導筆はレオの上空にまで浮かび上がり、剣に変わった。
鎧を身に付けることなく召喚。
目の前に、不動家代々に継承されてきた閃光騎士狼怒の鎧が現れる。

「兄さん。この鎧は兄さんの物です。」

シグマは赤い手を使って鎧を召喚する。鎧をコピーして召喚することができた。
本来の狼怒を表とすると、シグマが召喚したのは狼怒の裏の部分。
姿かたちは同じだが、漆黒の鎧を身に付けていた。

「鎧なら、我が力でいつでも召喚できる。」
抜け殻の狼怒の鎧をレオに向かって押し出した。
レオの破滅の刻印が痛む。

本来の鎧がなくなれば、シグマが召喚した鎧も解ける。
赤い仮面の男の姿に戻ったシグマは

「満月の輝きの中で、不動家と狼怒が滅びゆく。これほど美しい最期はあるまい。」

破滅の刻印のうずきに苦しんでいるレオにシグマは剣を振り下ろした。
レオは側に落ちていた剣を拾い上げ、攻撃をかわす。



ザルバは自分の力を最大限使い、ガジャリと交信する。
いつもはいぶし銀なのに、爆発しそうな赤色に変化していた。

「ガジャリ、お前に頼みがある。」
「頼みごと?生と死には関われない。」
「お前が魔戒騎士たちを救えないのは承知だ。」

「ならば何を願う。」
「俺の体を転移させてくれ。」
「お前の肉体と魂を移動させればいいのか?」

「ならば願え。そして想像するがいい、その場所を。」

鋼牙は目を閉じて言われた通りに行きたい場所を願った。
ガジャリと契約を交わそうとしている鋼牙を止めようと、零は鋼牙の元に走り出すが、
側に着いたときに、鋼牙は転移してしまった。


鋼牙は魔導列車の中に転移した。
降り立った場所には、ギャノンの骸が置かれていた。
まだ命は吹き込まれていない。

鋼牙は先頭車両の方に向かって走り出す。
車両ごとに号竜人が複数体現れる。マッハで倒していかないと間に合わない。
号竜人は連携を取って鋼牙に攻撃をしてくる。
だが、今の鋼牙を止められるほどの能力ではなかった。
走る速度を緩めることなく斬り捨てていく。


レオとシグマは兄弟で剣を向け合っていた。
「シグマ、あなたは僕の憧れだった。僕があなたを斬る!」
「無駄だ!お前には俺は斬れない。」

シグマはためらいもなくレオを切りつけた。
後頭部に足の甲でキックを入れ、そのままレオをうつ伏せに踏みつけた。
押さえ込んだままトドメをさそうとするときに、レオは術を使ってそこから逃げた。

シグマの背後に回り込み、振り向いたシグマにアッパーを入れる。
赤い仮面が顔から離れて飛んで行った。

「今頃そんな術を覚えたのか?」
瞬時に近くにテレポートする術、シグマはとっくに会得していた。
レオはシグマに背後を取られ、また床にうつ伏せになってしまった。

レオを踏みつけたままで、なぶり斬りをしていくシグマ。
「そんな子供だましの技で、この俺を倒せると思ったのか!
俺の剣で死ねぇ・・」


シグマの動きが止まった。レオは背後を確認してみる。
そこには、シグマに剣を向けている鋼牙がいた。

「レオ、遅くなった。」

「魔戒騎士とは、何と往生際の悪い醜い連中だ!」

今度はシグマと鋼牙の戦い。
「刻印は発動させない。」
「騎士は滅びる!」

黄金騎士の称号を持つ者と互角の戦いをするシグマ。
だが実践経験に差があり、鋼牙がシグマを追いつめた。


シグマは魔導列車の舵の部分に、赤い手で気を放つ。
先端に穴が開き、外気がいっぺんに入り込んだ。
風圧でレオは奥の車両に飛ばされてしまう。

シグマが天井に向かって飛んだ。鋼牙も同じようについて行く。
列車の上部には円形にできた広い空間が広がっていた。
月は大きく輝いて、すぐそこにまで迫っていた。



御月カオル(肘井美佳)は部屋の窓を開け、ふと月を覗き込む。
輝く月の光に照らされて、鋼牙が戦っている姿が見えた。



列車の上での戦いは、風圧との戦いでもあった。
油断をすると外に弾き飛ばされてしまう。
シグマが後方車両に飛ばされた。
その隙を鋼牙が狙うが、赤い手で破滅の刻印に攻撃されてしまう。
剣を車両に打ち込んで、何とか振り飛ばされてはいないが、痛みで動けない。

車内から飛び出してきたレオ。出てきたと同時にシグマに剣を入れる。
左腕の肩あたりに剣が刺さった。

「貴様!消えろ!!」
剣を入れられた赤い手を使い、レオにパンチを入れる。
レオはバランスを崩し、列車から転がり落ちてしまった。

鋼牙はシグマの攻撃を避けるために車内に入り込む。


邪魔者を排除でき、シグマは赤い手の力を列車に放つ。
船首像(フィギュアヘッド)の瞳を閉じた女性の像の所に
指のような物が出現し、船首像(フィギュアヘッド)を囲い込む。

月に向かって赤い掌をかざしていた。
手のひらのまんなかには金色に円ができると、
赤い手に力が注ぎ込まれ、真っ赤に光始めた。

解我生来の月の側に行くためには結界を外さなければいけない。
船首像(フィギュアヘッド)にある指のようなものから光が放たれた。


痛みに苦しみながら、鋼牙は鎧を召喚する。
轟天にまたがり、一気に先頭車両まで駆け上がった。
走りながら集めていた気を一気に放つ。

ゲートを破壊して列車は中に入れなくなった。
力をなくした車両の隊形が崩れる。
その隙にシグマの所に行き、赤い腕を切り取った。

列車は奥まで進めず、結界に弾き返された。
力なく列車は地上に向かって落ちていく。


「貴様だけはさっさと始末すればよかった・・・」
鋼牙を追いつめたシグマは悔しげに語る。


騎士たちの刻印の痛みは消えた。跡形もなく刻印も結界も消えていた。




ガジャリとの契約は何が代償なのでしょう?
ここにきて伏線に意味が持たれてきてます。
もしかして・・思っていた通りの結末なのか?
眼から鱗の結末なのか?
鋼牙は意識を取り戻すのか?
気になるところがいっぱいですね。



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