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戦国男士 第17話 第17閃 流転 無窮 あらすじ ネタバレ [戦国男士]

戦国男士 第17話 第17閃 流転★無窮

豊臣秀頼(橋爪遼)は伊達正宗(滝口幸広)に手紙をしたためる。

マー君へ
先日はダディの告別式やいろいろと、ありがとうございました。
正直 僕自身、
突然いろんなことが周りでいっぺんに起こって、何が何かわかりません。
でも、ダディがいない今、僕が頑張るしかないと思っています。

今回、石田さんの勧めで 自分の視野を広げるためにも留学することにしました。
マー君と過ごした日々は、とっても楽しかった!
いっぱい、い~っぱい!ありがとう!
また落ち着いたら手紙送るね!
秀頼


黒服の男が持ってきてくれた手紙を読む正宗。
別れは突然に、手紙と言う形でやってきた。



「おじさんが死んで、空っぽになったのは秀頼だけじゃない・・・・・」

真田幸村(橋本淳)は狂ったように喧嘩に明け暮れていた。


SLPM社の社長代行室(元社長室)では、
三成(大口兼悟)が鼻歌交じりに遺品の整理をしていた。
整理というよりは、この部屋にある品を無造作に捨てているだけ。

デスクには、社長代行として取材を受けた雑誌や、新聞が置かれていた。
その横には、石田を受任者とする後見人委任状。
留学と称して国外に秀頼を追いやり、実質SLPM社の社長になったようなもの。


石田は気配を感じて扉の方に向き直ると、真田が立っていた。
「おじさんにいっつも忠実めいたことばっかり言っていた人が、
よくそんなに遺品をポイポイと捨てられるねぇ。」

世間を知らないガキがわかったような口をきくのが気に入らない。
「社長の存在は偉大だった。でも、大企業のトップを預かる者として、
いつまでも悲しんでばかりいられない。」

「トップ?本当に秀頼があんたを後見人に選んだの?」

何も話さず、もくもくと部屋にあるものを捨てていく。
真田は小さい金色のひょうたんを見つけた。捨てられる前に拝借する。


真田が社長室にわざわざ出向いたのは、
徳川家康(田中康寛)が話していたことが本当かどうかを確かめるためだった。
家康の言った通り、社長気取りの石田の姿を見た。
次は家康の本当の姿を見るために、顕現者の幹部を集めた集会に行くことにする。



ビルを出ようとした時に出会った、上杉景勝(鈴之助)と直江兼續(山本匠馬)
真田は家康に言われて社長室に行ったら、
社長気取りのおっさんがいた。ことを二人に話す。

直江は家康に言われて来たことも気になったが、
石田が地固めを着々と進めていることも気になった。



この際だから真田は 上杉のおじさんに聞いてみたいことを率直に聞く。
「おじさん、何でいつも “兼続の言う通りだ”しか言わないの?」
「兼続は、間違いがないからだ。」
上杉が兼続に寄せる信頼は厚く、強固なものだった。


ビルから出てくるのを待ち構えていたのは片倉小十郎(内田譲)
真田から石田という人物の話を聞きに来ていた。
それというのも、今ネット上で話題になっているのは
石田光成の経歴詐称疑惑や、パワハラで部下を自殺させたのではないか?など・・

秀頼誘拐事件の時以来、正宗の存在を面白く思っていないようだから、
政宗に何か害が及んでからでは遅い。先手を打っておきたいと考えてのことだった。

小十郎が正宗に寄せる信頼や思い。それに、上杉が兼続に寄せる信頼。
今の真田にはとても重かった。


「あなたは?今度は誰について行くんですか?」
痛い所を突かれた。
時勢を読んで付く相手を変えていく生き方しか知らなかったからだ。
「僕は、僕だよ。」



割烹 佐和山 出てきたのは政治家と石田。
写真を盗み撮りされ、すぐにツイッターでアップされる。
若者の関心は今、石田に向いていた。
誰かが石田を見つけたら、すぐさま動向がアップされる。
ネガティブキャンペーン。石田を含むSLPM社が損をし、誰が得なのか?

走り出した若者の行き過ぎた行動に終わりがなかった。


石田は浅野長政(長谷川朝晴)から報告を受ける。
かなり怒っているものの、体制が整うまでの辛抱だと思っていた。
ネットでのことは事実無根として処理するように指示をする。


いつもの埠頭に真田を呼び出した正宗。
政宗は北条氏直(三浦力)が今どこにいるのかが知りたかった。
真田は小田原学園の一件から姿も噂も聞いていなかった。

2人で話をしているところに、血相変えて走ってきた小十郎と大内定綱(片岡信和)
けんかでも始まったか、真田の後ろにいる人物に呼び出されたか、
心配して来てくれていたのだった。
また仲間の信頼を見せつけられて居たたまれない。

「用が済んだならもう行くね。」ここから早く立ち去りたかった。

「あのさ、今度お礼にご飯でもごちそうするよ!」
「僕、そんなにヒマじゃないからいいよ。」

真田は一緒にご飯が食べたかったのか?食べたくなかったのか?
いつもヒマだと口にしているのに、素直に返事ができなかった。

真田は3人で楽しそうに帰る後姿を見ながら、幼い時を思い出していた。



小さい時から一人ぼっち。生きていくのが精いっぱいだった。
何かを盗まない限り食べるものもない。今日は市場で果物を盗んだ。
店主にはすぐにバレ、追いかけられる。
無事に逃げ、果物を食べていたら上杉がこっちを見ていた。
上杉はたまたま逃げている真田を見かけ、気になってつけていたのだった。

上杉は真田の手を引いて秀吉に合わせる。
秀頼は父に抱かれ、本を読んでもらっていた。
真田は初めて父という人を見た。

「幼いころから何の後ろ盾もなく、生き抜く術すら知らなかった僕が、
弱肉強食の世界で生き抜く法則・・・一番強いものについて行くことだけだった。」


Buke Show Hat この建物の中に入ることが正解なのだろうか?
だが、家康の言い分は当たっていた。とりあえず中に入ってみた。

大学生ぐらいの若者が集うサロンのような会場に、足を踏み入れた真田。
自分が浮いているだけだと思っていたが、一人不釣り合いなおっさんが混じっていた。
その人の横に座る。
ほどなく家康と旭日(佃井皆美)が現れる。

「みなさん!よく集まってくれました。
みなさんは顕現者の中でも特に優秀とされる、言うなればエリートです。
誰よりも強く、優れた力を持つみなさんこそ、
古き日本を破壊し、新しい日本を築くべく英雄となる存在です。」

「そんなみなさんに僕の方からの提案があります。
先日、僕らのようなはみ出し者に顕現という偉大な力とチャンスを与えてくれた
我らが父と言うべき人、豊臣秀吉氏が亡くなりました。
我々は彼の死に対し、最高の礼を持って弔わなければならないのだと考えてます。」

この発言に会場のほとんどの人が賛同した。
会場にいたおっさん。島左近(坂田聡)はぶつぶつと何かを口にしながら会場を後にした。


その姿を家康は横目で確認しながらも演説は続く・・・

「息子の秀頼氏を旗印に追悼式を催したかったのですが、彼は海外留学中。
ならば代わりに我々が追悼イベントを主催しようと考えてます。いかがでしょうか?」

誰も意義を唱えるものはなかった。満場一致でイベント遂行が決定する。


このBuke Show Hatの集まりを、外でこっそりとみていた直江。


家康は真田を味方につけたいと思っていた。なので、真田だけは別格。
イベントは自由参加でいいと言われるが、そんなことよりも真田は家康に頼みがあった。



まだ石田のネガティブキャンペーンは終わっていなかった。
接待で、高級クラブで飲んでいると、その店の防犯カメラから映像を抜かれ、
家の庭でゴルフをしていたら盗撮され、
また、料亭の接待が盗撮され、
休日に子供と公園で遊んでいたら盗撮され・・・・
家も外も・・どこも安らげる場所がなかった。

手足として動いてくれている浅野長政(長谷川朝晴)、上杉、直江に当たり散らす。
のんきに怒るだけでは済まなくなっていた。
石田本人だけでなく、家族にも被害が及んできていた。

「こんなものはでっち上げ!何者かの陰謀だ!
世間の誤解を解くためにも、明日の会見は、何としてでもやる!」

「僕も、今回のことは本当に遺憾に思っています。」部屋に入ってきたのは家康。

自分の方にも抗議が殺到して静観していたが、
そうも言ってられない事態まできているので様子を見に来ていた。


今の状況を打破するために、家康が若者に話をすることになった。
若者には若者が言った方が話は通じやすい。
ただ、命の保証はできないので
石田には表だった行動は慎んでもらい、会見は中止するように進言する。

「会見だけは中止にできない。脅迫など、どうせ口だけにすぎん!」

「僕ら若者をなめたら、痛い目に遭いますよ。
ネット上で騒いでいるだけ・・・なんて思っていたら大やけどします。
時代は変わったんです。よその国の若者が何か行動を起こすと、
次の日には、別の国の若者が反応し、行動を起こす。
世界は共鳴し、動いている。口だけでなく、実際に行動するんです。

今回の件、明日の夜の会見も含めて 僕に任せてもらえませんか?」


豊臣秀吉追悼イベントが始まった。SLPM社らしくネット配信されている。
会見も含めて全部を家康に任せた石田。配信された映像を見ていた。
横にはスキットルで酒を飲んでいる島がいた。
「そいつ・・・うそつき・・」

上杉と直江も配信を見る。
「あの家康というガキ、食えませんね。」
「兼続の言う通りだ。」
言葉はいつもと同じだが、持っていたペットボトルを握りつぶす上杉。

政宗と小十郎、大内。3人も配信を見ていた。
「人に対して、ネガティブな感情を持てば、必ずそれは自分に返ってくる。
つまり、憎しみは己に刃を返す・・・・」
そう演説をする家康の言葉は、
いつも話して聞かせてくれる虎哉和尚(鶴田忍)と同じだった。



「良い演説だったね。」廃倉庫にいるのは真田と家康。
「でもやっぱ、こういう形でしか伝わってこないんだよね。
ごめんね。わがまま言って。」

真田がしたお願いは、二人でタイマンを張ることだった。

「こんなことで幸村が納得するなら、僕はいつでも付き合うよ。」

真田の先制攻撃でケンカが始まる。戦いは終始、家康有利で運ぶ。
真田は殴られながら、また意識が過去に戻った。

秀吉の優しい微笑み、自分に向けられていた愛情。
それらを全部洗い流すかのように、一撃一撃と食らっていく。
ボディに痛恨の一撃を受け、倒れこんでしまう。もう立てそうにない。
寝そべっていると、ポケットから以前拝借した黄金のひょうたんが転がり落ちる。

勝負はついた。家康は倒れこんでいる真田に手を貸す。
倉庫のシャッターが開きだした。まぶしい太陽の光が、倉庫に差し込む。
旭日が迎えに来ていた。


ポケットから落ちたひょうたん。もう拾い上げる必要なない。
新しい関係を築いた真田と家康はその場を後にする。





体を動かすことでしか悲しみを拭いきれない。
悲しいからこそ動きで紛らわせる・・・
真田の悲しみがたまらなく痛かったです。

石田もかなりどんくさいですね。
こうなる事は最初から分かっていたはず。
先手がいくらでも打てたのに、残念です。
敵を作ることしかできないタイプでした。



ラピスは身代わり石だと言われてます。
秀吉の病気もひょうたん型のラピスだと吸い込んでくれたでしょうか?



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