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パーティは終わった エピソード1 染められたい 成宮寛貴 あらすじ [パーティは終わった]

パーティは終わった エピソード1 染められたい 成宮寛貴 あらすじ

あらすじというか、ネタバレばっちりで書いていきます。ご了承ください。

パーティは終わった
十朱は、売れっ子のマンガ家。美しいが、彼氏はいない。
仕事が忙しく、恋をする時間がないのだ。マンガのネタも過去の恋愛ばかり。
もんもんとした日々を送る十朱は、友人に誘われて、着飾ってもらいパーティーに出かける。
パーティー慣れした友人は素早くいなくなり、会場にひとり取り残される十朱。
彼女は部屋の隅で煙草をふかしながら、 華やかな男や女たちを佇んで見ている。
そんな十朱の前を美しい男たちが次々と通り過ぎてゆく。
男と目が合う十朱。
彼女は高鳴る胸の鼓動を抑えながら、目を閉じて想像に耽っていく。
目を開けると、そこには・・・。




エピソード1 「染められたい」
監督:行定勲
出演:朝倉十朱(とあけ)仲里依紗 戸川夕日(ゆうび)成宮寛貴
白いドレスの女性 芦名星 竹男 渡部豪太

新進気鋭の漫画家、朝倉十朱は現行を書き上げ満足げに眠っていた。
そこに友人で、売れない漫画家の竹男が家に上がりこむ。
眠る十朱を無理やり起こし、

「十朱!出かけるわよ。パーティに行くわよ。」
突然パーティを誘ってきた。

寝ぼけ眼で竹男を見つめると、
「あんたの漫画、最近つまんないよ。」

起き抜けに友人から聞かされたこの一言はかなりショックで、茫然としていた。

「パーティに行くわよ!恋の種がわんさか落ちているよ!」

――パーティが始まる――

どこかの洋館、ここに来た客は全員このパーティに招かれた人々。

十朱は自分なりの盛装をしてきた。
マリーアントワネットがしていた髪型のように、
髪は大きく盛られ、紫の大きな花がドーンと挿してあった。
会場にいる誰よりも目立つ髪型をしていた。

かなり盛大なパーティで、十朱は気後れ。
そんなことはお構いなしに竹男は十朱に招待状を渡す。これがないと入れない。

受付に置いてあるウエルカムボードに目をやると、
鬼川のりひこ 「その夜のパーティ」総売り上げ100万部達成 祝賀パーティ

十朱は鬼川の作品を、悪趣味で読む気がしないと思っていた。
竹男は「その夜のパーティ」を胸がキュンキュンしちゃう!と評価していた。

そんな人のパーティ!?十朱はかなり驚いたが、竹男はお構いなし。
受付をするやいなや、いい男の尻を追いかけてどこかに行ってしまった。


中に入る。不慣れな場所で居心地がとても悪い。
ボーイがシャンパンを持って歩いている。
十朱の前にトレーを差し出し、シャンパンを勧める。

「チューハイありますか?」「ありません。」
気を落ち着かせるにはいつもの飲み物が欲しかった。
仕方がなくシャンパンをもらう。

司会者がパーティの始まりを告げる。
「本日の主役であります、鬼川のりひこ先生の登場です。」
階段上のポーチの中央に、一斉にライトがあたる。
そこには洋風の棺桶が置かれていた。

ゆっくりとふたが開ける。中から現れたのは鬼川。
自分の本の内容をモチーフにしたようだ。

十朱はこの様子を見て、やっぱり気に入らなかった。

鬼川先生の新たなご活躍と、みなさんの今夜の出会いに・・・「乾杯!」
鬼川は十朱を壇上から見つめたまま、
十朱は鬼川をみすえたまま、パーティは始まった。

この部屋から抜け出そうとする十朱を鬼塚は、まだ目線を外さずに見ていた。
部屋を後にした十朱に、胸に刺していた一輪のバラに口づけをして投げる。


抜け出した十朱は遅れて入ってきた4人の男性の顔をぼんやりと眺める。
十朱の横を通りすぎるときにバラの花を一輪ずつ落としていく。
それを拾い集めた十朱。
このパーティで、何かが起こる・・・そんな気がした。


10Pm
会場に戻り、そこいら辺をブラブラと歩いていた。
さっきのボーイがトレーを差し出した。トレーの上には赤ワイン。
「酎ハイないの?」一応聞いてみた。あるはずはなかった。



――染められたい――

朝目を覚まし、仕度を整えたら、隣に住んでいる彼を訪ねる。これが日課。
今日もいつものように彼の部屋に行く。

彼は売れない画家。徹夜で絵を描いていた。
もうすぐ開く個展に向けてのメインの絵を仕上げなければいけない。
彼にコーヒーを淹れ、十朱は仕事に向かう。
いつも彼の部屋に来て、キャスケットを借りて出かける。

彼から借りたキャスケット。少し大きい。
そのキャスケットに触れる彼の指先が、新たな色を生み出す。
色とりどりの絵の具によって、重ねられた模様に深みを増していく。
十朱は最近考えた・・・・彼の絵、そのものになってしまいたいと。
モデルとして選ばれるのとはまた違う、もっと絵 そのものに。


「戸川夕日展」今日は個展開催の日。受付に座り、緊張の面持ちの夕日。
朝、昼、夜・・・緊張の顔から落胆の顔に変わる。
一日経っても絵は一枚も売れなかった。

十朱はイーゼルを取出し、路面に向けて置いた。そこに一枚絵を飾る。
もしかしたら、夜通りがかった人が見てくれるかもしれない・・そんな期待をして。


作業をしている十朱を後ろから抱きしめ、
「俺もう、今のままじゃダメだってことかもしれない。
自分の殻を突き破れるように頑張る。」

「夕日の絵、認めてもらえるように、私も頑張るから。」


帰って二人で赤ワインを飲む。
落胆したままの夕日に、こっそり手に取った絵の具を夕日の顔につけた。
そのまま二人で絵の具の付けあいっこをして遊んだ。
笑顔を取り戻した夕日。そのまま床で眠ってしまった。

ノックの音で目が開く。
十朱が出てみると、そこには白い服を着た女性が立っていた。

この女性、路面に向けて出していた絵を見て来てくれたのだった。

「あの絵を売ってください。それと一つお願いがあります。
私をモデルに絵を描いてもらえませんか?」

「そういうことならごめんなさい。絵を気に入ってくれたことはうれしいのですが、
あなたを描くことは、僕にはできません。」

白い服の彼女は、あっさりと帰ってしまった。

絵の具だらけの体を洗い、ドライヤーをかけてくれる夕日。
十朱はさっきの女性の依頼を、あっさりと断ってよかったのかを聞いてみた。
ずーっと胸の中がもやもやしていたからだ。

「俺、女の絵はお前しか描かないよ。」
こんなこと真顔で言われてうれしくない女はいない。
わかっていた。でもここで今言えること
「書いてよ。自分の殻突き破るっていってたじゃない。
違う何かが生まれるかもしれないよ。」

十朱からの言葉で決心した。


アトリエ兼自宅の玄関の前に、白いハイヒールが置かれていた。
何とも言えない感情が芽生え、中に入るためにお茶の支度をして扉を・・・
覗き込んだ窓越しに、夕日の真剣さが見て取れ、部屋に入れなかった。


十朱は1枚の絵を持って画廊を訪れる。
自分がモデルの絵を見せるが、主人が求めているのはヌード絵だった。
そういうのは口実で、十朱の顔に脂ぎった男の顔が近づく。
その手はシャツのボタンを一つづつはずしていった。


とぼとぼと家に帰る。夕日の家の玄関には、まだ白いハイヒールが置かれていた。
突然扉が開いた。彼女は無言で白いハイヒールを履く。
立ち去る後姿を見ていたら、彼女のスカートの裾に、ピンクの絵の具が付いていた。
玄関前に立っていた夕日、十朱と目が合うが そのまま扉を閉め、鍵をかける。


次の日のお昼近く、十朱の部屋に来た夕日。冷蔵庫から牛乳を取り出し一気飲み。
十朱が何を話してもうわのそら。そのまま部屋に戻ってしまった。


十朱は少し落ち着くために、タバコに火をつける。
タバコを持ったまま夕日の部屋に入り、書きかけの絵を見た。

全体白でまとめられた世界・・・
この絵に、彼女の顔の部分にタバコ押し付けたい衝動に駆られる。

実行しようとするが、やっぱり出来なかった。傍らで夕日は満足そうに眠っていた。


部屋に戻り、トランクから服を物色。見つけたワンピースの脱色を始めた。



以前夕日が個展を開いたギャラリー。別の人が個展を開催していた。
白い服を着た女性が入ってくる。
この女性は十朱。まるであの時の彼女のよう。
アレンジは違うが、同じ白い服を着て、女性が描かれている絵を見つめる。

「この絵を売っていただけませんか?
それと、この絵のように私を描いていただけませんか?」



十朱はパーティ会場に道具を持ち込んで、このような話を書き上げた。
モチーフとなった男性に声をかける。

「あの・・タキシードに絵の具、付いてますよ。」
「あぁ、これ。まだ塗りたてのベンチに座っちゃったんですよ。」

そこに彼の友人が現れ、いい女がいるところに彼を誘った。
彼は首だけで十朱に挨拶をし、友達の後を追う。

歩く彼の後姿を眺め、ワインを一口飲む。



十朱と夕日の恋人関係は馴れ合いになっていて、
刺激が欲しくなってしまったのか?
一度タガが外れたら、後は転がるしかない?
不思議な話でした。


成宮寛貴さん。キティちゃんとコラボしてました。
キティと仲良しだとは知りませんでした。
























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